鳥の海 2022/05/21
13:55-16:55 曇り
午前中に蔵王に行って惨敗。
テンションが上がらなかったが,今年のコアジサシの来訪とシギチが気になり,鳥の海に向かった。
この日の干潮時間が午後1時半過ぎ。
現地に到着したのが最も潮が引いている時間帯だった。
シギチは広い干潟にまだ散逸していると思われたので,まずは買い物。
鳥見に行くときは,できるだけ現地でお金を落とすようにしている。
私も鳥見人の常で,お金はないが,鳥見で邪魔になっていただけでは心が痛む。
ここでは,来るたびに行くのは,鳥の海ふれあい市場。
とれたての新鮮な野菜や魚が安価で購入できるので,家から保冷剤入りのクーラーボックスを車に積んできていた。
この日,購入したのは,野菜たちのほか,上の写真のような魚たち。
カナガシラ(金頭)はこれまで未使用魚として捨てられることが多かった魚だが,食べるととても美味しい魚だ。
最近,SDGsがらみで紹介されることが多くなり,知る人ぞ知る魚に出世してきたのは,ここの人たちが頑張ってきたのも大きいのではないか。硬い頭や硬い骨が未利用の大きな原因となっていたのだが,頭や骨をきれいに取って,販売している。
この日は揚げ物だけではなく,刺身用・煮魚用の鮮魚を売っていたので,迷わずに即購入。
唐揚げを家で温めなおした姿は上の画像。
中はふわふわ,外はカリッ。ビールに合って,カリッとした尻尾まで超旨かった。
刺身と煮魚のお友達は日本酒の方かな。
今は安く手に入るが,昔は殿様が食べるような高級魚だったらしい。
とても美味しい魚なので,さらに人に知られてくると,もっと高くなるかもしれない。
アカムツだって昔はそれほど高くなかったが,今では名前も変わり,超高級魚。
もちろん美味しい魚に違いないのだが,見方によっては,脂っぽ過ぎて,刺身はぐにゃぶにゃ柔らかすぎる。
もてはやし過ぎと思う。
カナガシラよ,負けるな。がんばれ!
そういえば,画像は掲載しなかったが,同時に購入したしじみも絶品だった。
粒の大きさはバラバラだが,大きなものはアサリくらいあり,みそ汁にしたら白濁の濃い出汁が出た。
このためだけにもう一度来たくなるくらい。
おっと,寄り道し過ぎてしまった。
鳥の記録だった。
さて,買い物を終えて,鳥の海の北側を回り,何気なく中を覗き込んだら,いきなりびっくり。
ウミネコに追いかけられ,白と黒の小さな鳥が近くに舞い降りた。あれ!
アボセットじゃないの。
気の毒にウミネコにいじめられていた。
ソリハシセイタカシギとの出会いは数年ぶり。
珍鳥にも関わらず,誰も見ていなかったので,もしかしてまだ誰も知らないのか,と知っている方に電話をしてみたら,すでにご存じだった。
この日の午前中には情報が回っていたようだった。
まもなく鳥見の方が1人やってきたが,放っておいていただけたので,ほぼ独り占めで堪能。
この間,一度,クロハラアジサシ2羽が現れ,気を逸らされただけ。
正直,この子より,カッコ良いアジサシの方に気が向いたが,見るのも撮るのも難易度が高そうだったので,とりあえず目の前に集中。
首を水の中に突っ込み,左右に振りながら餌を探す。
左右に首を振るのは,クロツラヘラサギやヘラサギと同じだが,ず~っとちっぽけ。
撮影した画像を見ると,目をつぶって顔を水に浸けていたので,視覚ではなく触覚で魚などの餌を探っていたのだろう。
とすると,細く,上に反った独特の形のくちばしは,敏感にものを感じる機能を備えている,ってこと。
でも確率は低そう。
高速連写で山ほど写真を撮ったが,餌を取った場面は見つけられなかった。
ときどきスタスタと水から出てくるのは,うん〇をするため。
以前石巻に来た子も,蒲生に来た子たちもそうだった。
食堂とトイレは違う,ということか。
出すのを狙っていたら,期待通り…。
した。
よし。
餌を採るところは画像で確認できなかったが,見ていた間,2回はうん〇を出していたので,それなりに食事は摂れていたのだろう。
用事を済ませると,向きを変え,再びスタスタと水の中に戻る。
トイレから再び食堂へ。
水に入る前にブルブル。
ヨシっ!と気合を入れている感じ。
そして再び餌探し。
カモのようにお腹を水面に浸し,あたかも泳いでいるようにも見えるときがあった。
長い脚を有効に活用していた感じか。
そして,また島に上がってうん〇。
これが2回目だが,今度は出る瞬間を取り損なってしまった。
ありゃ,と,さらに油断していたら,次の島に飛んだ。
私の集中力は10分持たない。
飛ぶ瞬間はボーっとしていてただ眺めてしまったが,内村航平のように手を広げて着地を決めるところには間に合った。
なかなかカッコ良い。
その後,歩いて徐々に遠ざかって行くのをきっかけに,一旦,この場から離れることとする。
ここに到着してからこの鳥しか見ていなかったので,クロハラアジサシや他のシギチ,そして,コアジサシが気になってきていた。
この鳥を見つけたのが午後2時頃。鳥の海の中を巡回して私が再びここに戻ってきたのが午後4時頃。
戻ってきてもまだ同じ場所にいた。鳥の海の北西岸,荒浜第1排水機場前の干潟。
ずっとここにいたのか,戻ってきてここにいたのかわからないが,いずれ同じ場所。
そして,着いて間もなく,またウミネコにいたずらされ,鳥の海の中央付近に移動していった。
ここは,潮の状況により居場所を大きく移動なければならないので,餌場が一定しない。
そのうえ,ウミネコのいたずらがうっとうしい。
餌も十分に採れているかわからない。
以前来た子もそうだったように,早晩,蒲生か石巻に移動するかもしれない。
書いている今このとき,もうすでに,鳥の海にいないかも。
さて,気になっていたクロハラアジサシは,西端干潟付近で,巡回しながら水に繰り返し飛び込んでいた。
飛びモノは難しく,あせって,なかなか撮れず。
せっかくの機会なので,撮るより見る方を優先。
見ていたら,間もなく遠ざかっていってしまった。
しばらくぶりだったが,短い逢瀬だった。
でも,ものすごくカッコ良かった。
写真は撮れなかったが,至近距離でこの姿をじっくり見られてとても幸せだった。
この後,海岸まで行ってみたが,コアジサシは見つからず。
数年前,河口近くの海岸で繁殖していたので,もしかすると,と期待していたのだが,以降良くないようだ。
【観察できた鳥】
ウミネコ,キアシシギ,ヒバリ,チュウシャクシギ,ソリハシセイタカシギ,クロハラアジサシ,セッカ,オオヨシキリ,イゾシギ,ホオジロ,ダイサギ,アオサギ,カルガモ,ハクセキレイ,アオジ,ツバメ,キジ,スズメ,ウsp,ハシボソガラス,トビ,ミサゴ (22種)
<メモ代わりの画像>
「0504 宮城県/岩沼-亘理」カテゴリの記事
- 鳥の海 2022/05/21(2022.05.23)
- 鳥の海 2019/02/10(2019.03.20)
- 鳥の海 2018/10/26(2019.02.01)
- 鳥の海 2018/10/21(2019.01.28)
- 鳥の海 2018/10/07(2019.01.21)
コメント