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2019/03/12

苫小牧航路 2019/02/08

06:30-09:00 雪ときどき曇り(暴風)
 
 太平洋フェリーは,「いしかり」,「きそ」,「きたかみ」の3隻の船が,名古屋‐仙台‐苫小牧航路を運航しているが,2019年1月25日,3隻のうち最も古かった「きたかみ」が,新造船に切り替えられるという。
 新しい物に好奇心を抑えられず,早々に乗船の予約をしてしまった。

 ところが,乗船日当日,北海道に史上最強の寒波が来る,という日に当たってしまう。
 
 8日未明から大荒れになる天気予報。スマホに入れていたアプリの予想では,海上で20mの強風が吹き荒れる,という。
 なぜか,こういう状況になると,逆にわくわくする不思議な自分。荒れた海の上を舞い飛ぶミツユビカモメのイメージが頭に浮かんできていた。
 

 7日夜の仙台は穏やかな天気で,19時40分,仙台港を無事出航する。
 新きたかみの船内で,ゆっくりとくつろぎ,そして,楽しんだ。

 新きたかみは,雑魚寝する大きな部屋はなく,すべてがベッド付きの部屋になっている。そのため,乗船定員も3隻の中で一番少ない。
 今回は,初乗りを記念して,1等クロスツインの部屋を予約。
 「きそ」にも「いしかり」にもないタイプの部屋。

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 ベッドがふたつあり,2人泊れるが,1人でも予約可。1人分の乗船料で2人分の部屋を使うことができる。テレビ,冷蔵庫,トイレ,洗面台,シャワーが付いていて,ビジネスホテル並み。
 カーテンを開けると,海が見える部屋だった。たしか,「きそ」や「いしかり」は,特等でないと外が見えなかったはず。
 ちなみに,Web割で13,500円,早割Aで9,000円。

 海が見える大浴場は,大きな丸い浴槽が2つあり,洗い場は11ブースあったように思う。
 「いしかり」と同じようにやや狭く,大浴場に関しては,一番古くなってしまった「きそ」が一番豪華で広い。

 レストランは,自動販売機で食券を買う方式を導入していた。

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 他の2隻と同様,バイキング方式で,夕食は3隻共通の2,000円。

 ビールも,レストランの中の自動販売機で購入する方式になっており,プラスチック容器に入れて飲むこととなる。他の2隻がジョッキで飲めることからすると,すこし味気ない。
 
 全般に省人化を図っている印象。

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 乗船定員が一番少ないので当然かもしれないが,レストランも,3隻の中では一番狭いように感じた。
 私の場合,ひとりで利用することが多いのだが,「新きたかみ」のひとり用席はカウンターの高い椅子に座るようになっていた。
 やはり,レストランも,「きそ」が一番ゆったりくつろげる感じ。

 「新きたかみ」は,新しい船で,新しい設備が気持ちが良いし,部屋の仕様など,これまで以上にプライバシーに配慮されている。女性や体の不自由な人,ペット連れの人への配慮した部屋も用意されている。
 
 利用料金が980円かかるが,客室内でWi‐fiが使えるようになったのも素晴らしい。部屋の中でPCのインターネットができるようになった。
 
 ただ,「いしかり」が就航したときも「きそ」を抜けなかったが,この船も,豪華でゆったりした船旅を楽しめる,という点においては,「きそ」を抜けなかった。
 
 この「きたかみ」は,2019.1就航。「いしかり」は,2011.3(!)就航。「きそ」は,2005.1就航。「きそ」が設計された時点でとっくにバブルが弾けていたが,設計の考え方が今とは違っていたかもしれない。
 
 今,LCCの一番安い航空券が仙台‐新千歳で4,000円ちょっとと,とても安くなった。しかも,飛行機の移動時間は1時間ちょっと。北海道に移動するだけの目的であれば,船を利用する理由がなくなった。
 以前は,船に安さを求める人も多かったと思うが,もはや,差がなくなってきたので,船旅を楽しむため,或いは,飛行機が苦手な人が選択する次善の移動手段となった。
 
 しかし,私の場合は,昔っから,海,船が大好き。
 船で過ごすのも楽しいし,船の中のベッドで眠るときは,至上の幸福を感じる。
 
 さて,そのような幸せな夜を過ごした後,朝起きると,天気予報どおりの荒天。
 
 7階から左舷のデッキに出ると,北西からの暴風が吹き荒れ,立っていられないほど。風除室の陰に隠れても風が回り込んでくるし,下にうっすらと雪が積もっているので,滑りやすく足元がおぼつかない。

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 強風のため,左舷のデッキでは何もできないので,風に飛ばされそうになりながら,風を避けることができる場所を探し,ようやく落ち着いたのが,1階下6階の右舷のデッキ。

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 ここなら,風を避けることができる。
 できるだけ船の前の方が望ましかったのだが,後ろの方になってしまったはやむなし。

 風や船の揺れで手元が一定せず,ときに強くなる雪で遠くが見えなくなり,また,水滴が双眼鏡に付いて使えなくなったり,さらに,寒さで涙が出てきて見にくくなり,…,と条件があまり良くなかったが,海を眺めているのはそれなりに楽しい。

 全然,ピントが合っていないのだが,これは何だろう。

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 最初に出た鳥なのだが,よくわからない。

 これはカモメ。

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 カモメ,という名前のカモメ。

 海が荒れていないと,こういう写真は撮れない。

 ハシブトウミガラスは,何回か,群れで飛ぶのが観察できた。
 この航路では,この時期,普通に見られる海鳥だ。

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 肉眼や双眼鏡でよく見えない中での撮影。
 なかなか楽しい。

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 わくわくするほど海が荒れている。
 八戸からの航路だと船が小さいので揺れが大きいが,大きな船なので,これだけ海が荒れていても揺れが小さく,安心感がある。

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 暗くて見ずらい写真だが,色補正する程度で,あえて明るさの補正はしないこととした。
 少し霧がかかったように見える写真は,雪が降っているときのもの。

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 飛ぶペンギン。

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 この2羽は,船に並走するように飛んでくれたので,結構長い時間楽しませてくれた。

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 白と黒のコントラストが良い。

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 ときにシンクロする。
 
 ミツユビカモメは,少ししてから,どんどん出てきた。

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 というか,この後に観察できたのは,ミツユビカモメだけ。

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 ほとんど途切れずに観察できたので,撮影はとても楽しくできた。

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 ミツユビカモメ自体より,背景の海の表情が楽しい。

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 真横からのショット。

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 ミツユビカモメは翼の先っぽだけを墨に浸けたようになっているのが魅力的なのだが,この個体は,一番外側の羽が伸びかけなのが見える。

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 これは違う個体。

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 鳥の種類はあまり出ず残念だったが,海の表情は十分に楽しめた。

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 一度青空が見えたこともあった。
 そのときも,風が海面に白い模様を作っていた。

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 おぼろ月ならぬおぼろ太陽。

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 前夜はお腹いっぱいになり8時には寝てしまったので,船内をしっかり見れなかったので,少し早めに切り上げ,前夜に続き船内探検してみる。

 レストランの朝食は7時15分から9時まで。料金は1,000円。

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 この時間帯はいつもデッキで鳥を見ているので,朝食は食べたことがない。

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 レストランの前から船尾側に向けて写真を撮ると,奥にドアが見えるが,このドアの向こうが,私が陣取っていた場所。大きな船窓に向かって椅子が並んでいるので,外を見るだけなら,船の中からでも,ぬくぬくとのんびりと観察できそう。

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 反対側も同じく,海が見える席が並んでいる。

 当初に書いたように部屋からも外を見ることができるが,この日に限っては,雪が張り付いていて,こんな感じ。

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 3時間弱外にいる間,持っていたペットボトルのお茶が凍っていた。

 お茶は,温かいお茶が無料で飲めるようになっており,自動販売機もあった。

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 売店はやはりほかの2隻より小さかった。

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 苫小牧港に入港。

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