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2019/03/04

養老牛温泉 2019/01/03

19:10-01:00,03:15-06:00  曇りときどき雪

 妻と二人での記念の北海道旅行。
 
 初日に宿泊するのは,以前も妻と来てとても贅沢な時間を過ごさせてもらった養老牛温泉「湯宿だいいち」。この宿は,温泉がすごく良く,川沿いにある露天風呂も最高に気持ち良い。とても美味しい夕食も楽しめ,ゆったりとくつろげる部屋になっている。
 
 私たちにとっては贅沢な宿だが,宿の方々のおもてなしも含め,これまで泊った宿の中では最高クラスの宿だ。

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 そして,ここはシマフクロウが来る宿としても有名。
 シマフクロウを見るなら,羅臼の「鷲の宿」の方が確実だが,今回は,日頃繁忙の妻の慰安を優先してこの宿を選択。
 

 ここでは,シマフクロウは,ロビーから見える生け簀に来るので,来れば,至近距離から観察できるのだが,この日(3日)は,午後6時半過ぎに2回来たようで,ちょうど夕食を楽しんでいた時間帯。残念ながら,見ることができなかった。

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 しかし,せっかく来たので,少し粘ってみることにした。

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 妻にはすぐに部屋に戻って休んでもらったが,粘っているうち,ロビーには誰もいなくなり,私1人になる。
 
 そして,「あともうちょっと粘ろう。」,「○時まではがんばろう。」と繰り返しているうち,あっという間に日付が変わり,午前1時となってしまった。

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 翌日(当日)の行動に差し支えるので,部屋に戻って寝ることにしたが,心が落ち着かず,2時間程度で目が覚めてしまい,午前3時過ぎ,再びロビーに戻る。

 …,来た。

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 ず~っと言いたかった「来た」という言葉。
 言える快感。

 写真のデータを見ると,午前3時38分。
 寝ている時間を差っ引いて約6時間ちょっとの待ちでようやく出会えた。

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 何時間待っても出会えないこともあるので,もの凄く嬉しい。
 嬉しさを何倍にもするために待っていたようなもの。

 生け簀のヤマメを狙って,飛び込み,捕らえる。

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 このヤマメを飲み込み,さらにもう1匹捕らえ,持ち去っていった。
 飛び去ったのが午前3時40分なので,この間,約2分間。
 
 再び来たのが,午前3時48分。去ってから,わずか8分後。

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 さっきと同じように,狙いすまして,ヤマメを捕らえ…,

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 飲み込む。

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 この表情。

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 うまい,と感じているのだろうか。
 噛んで味わうことはなく,飲み込むだけなので,快感を感じるのは喉越しか。

 飲み込んだ後,満足のゲップしているかのように,口を一瞬開けた。

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 そして,さっき来たときと同じように,もう1匹捕らえる。

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 足で捕らえたヤマメをくちばしにくわえなおす。

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 このヤマメも,やはり同じように持ち去っていった。
 
 午前3時51分に飛び去ったので,このときの滞在時間は約3分間。
 来た個体は1回目と同じ個体で,左足に緑色の足環があり,左目が悪い個体。
 
 事務室の廊下側に張ってあったメモを見ると,最近は1時間おきに来ていることが多いようだ。夜明けまでまだ時間があるので,3度目もきっとくるに違いない。
 「来たら起こしてね。」と言われていたので,起きないだろうな,と思いつつ妻に電話したら,驚いたことに,本当に起きて,ロビーに降りてきた。

 3度目に来たのは,午前4時48分。

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 妻にも見せることができた。ここに来たからには見たかったらしい。

 来てからの行動パターンは前2回と同じ。

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 まず,自分の食事。

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 足は羽毛で覆われてるが,趾は人の手のような色。
 爪が鋭い。

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 このときは,こちらから隠すようにして,後ろを向いて飲み込んだ。

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 飲み込むとき,頭の羽を逆立てていた。

 立てていた羽角が良く見える写真も挟んでおこう。

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 そして,前2回と同じようにもう1匹捕らえる。

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 そして,持ち去っていった。

 3度目に飛び去ったのは,午前4時56分なので,滞在時間約8分間。
 
 2度目と3度目はちょうど1時間おきになっていて,また,5時台にも来る可能性があると思い,この後も6時頃まで粘ってみたが,周りが白んできても,もう来ることがなかった。
 3度で締め。

 私が観察したのは計3回だが,その3回とも同じ個体だった。
 実は,この個体,見覚えがあった。

 もう閉館してしまったのだが,養老牛温泉には,この「湯宿だいいち」のほか,「藤や」というシマフクロウの宿があって,2008年2月10日に宿泊させていただいたとき,同じように左目に障害があるシマフクロウと出会っていた。
 そのときの姿が下の写真。 

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 比較対照用に,今回出会った個体の写真のうち,左目が見える写真を下に置いておく。

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 どうだろう。
 
 10年前は足環まで撮影できなかったので断言はできないが,同じエリアにいる個体で,同じように左目に障害がある個体が2羽いる可能性は低いように思う。
 
 シマフクロウの平均寿命は20~30年,飼育下でも30年といわれているようだが,宿のおかみさんによると,この個体は34歳にもなるという。

 であれば,10年前に私が出会っていた個体と同じ個体であってもおかしくはない。

 感慨深い再会。

 ちなみに,この個体は♂。毎回魚を持ち帰っているのは,もう1羽いる若い♀へのプレゼントのようだ。どんどん持っていっていたので,プロポーズを受け入れてくれる可能性はあると思うのだが,相当老いているようなので,繁殖はむずかしいかもしれない。
 子どもが生まれたとしても,その後の子育ての労力を考えると,複雑な思いになる。

 生態が違うので単純比較はできないが,一旦野生絶滅とされていたトキが350羽まで回復したのに対し,シマフクロウは確かその半分程度の羽数に過ぎなかったと思う。
 日本野鳥の会が保護の取り組みを行っている。


【観察できた鳥】

 シマフクロウ


【翌朝の朝食会場から見えた小鳥たち】

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 以前来たときはシマエナガもたくさん来ていたが最近は来なくなったようだ。

 

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