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2018/11/28

蒲生 2018/08/17

13:30-15:00 晴れ
 
 蒲生干潟に,シギ・チドリの状況を見に行った。
 人間界では夏の盛期になる時期だが,春にシベリアなど北の繁殖地に渡った鳥たちとっては,南に渡っていく時期に入ってきている。
 人間界の夏が,いわゆる「秋の渡り」の始まりとなる。
 
 蒲生周辺は,あれから7年経っても,「震災後」がまだまだ終わっていなくって,大規模な土木工事のための重機や大型トラックが行き来しているし,蒲生干潟に通じる道路もまだ復旧していないので,たどり着くまでも苦労する。
 このときは,大型トラックが行き来する日和山側の仮設駐車場に車を停めて,歩いて干潟に向かった。
 
 ちなみに,震災前,蒲生干潟の脇にある日和山は,大阪の天保山に抜かれて日本で2番目に低い山になり,「元祖日本一低い山」になっていたが,震災後は,震災前の半分の高さになった(事実上なくなった)ため,「日本一低い山」に復活している。
 干潟は全体に閑散としていて,何もいないかと思ったが,遠くにミサゴが見えた。

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 いつもの顔に出会えて,まずはほっと一息。
 何もいなくても,この鳥だけに出会えただけで良かったような気持になる。

 しかし,ここの空気に馴染んでくると,次第にシギたちの姿も見えてきた。

 残念ながら,最近,フィールドノートを紛失してしまったので,記録がない状態になってしまったが,写真のデータを確認すると,この日は4種類のシギを撮影していた。 

 記憶とデータを頼りに,種類ごとに画を整理しよう。
 
【ソリハシシギ】

 この日最初に出会ったシギはこの鳥。

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 こちら方向に歩いてくる。

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 そうだった。写真を見て思い出した。
 この日は,とても風が強かったんだった。
 この子の体が斜めになっている。

 次の3枚は,連続のカット。

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 足を内またにして,踏ん張っている感じ。
 けなげで,めんこい姿。

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 強風で体が斜め。
 うかつに歩くと,飛ばされるってば。

 餌を探すときは目をつむる。

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 実際は,動きが速いので,一瞬で過ぎ去る光景なのだが,写真を撮ると,瞬間を切り取ることができ,このかわいい姿をじっくりと楽しむことができる。
 こういうのを見て,ついニコニコしてしまうのは,私だけだろうか。
 
 捕食しているのは,小さな体に見合った,小さなカニ。

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 上の個体のほか,もう1羽,左足に,青と黄色のフラッグを付けている個体もいた。

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 伸び。

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【キアシシギ】

 もっとも普通に見られるシギで,私にとっての基本シギ。

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 ソリハシシギよりひと回り大きいシギだが,やっぱり,強風のため,斜めになって歩いていた。

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 動かずに,じっと待っていると,すぐ目の前を通り過ぎて行った。

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 ここまで距離が近くなると,この子と同じ空気を吸っていることを実感する。
 シギ・チドリの観察では,こういうことが普通にあるから,楽しい。

 ソリハシシギと同じ場所にいたので,ツーショットの撮影もできた。

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 並んでいると,体の大きさや足の色の違いがよくわかる。
 キアシシギの足より,ソリハシシギの足の方がオレンジ色っぽく,実際に見ると,ソリハシシギの方が,より鮮やかに見え,足が目立つ。

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 くちばしの反り方も比較できる。
 
 こうして見ると,キアシシギは,やはり,比較対照の基準となるようなシギだな,と思う。

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 キアシシギは10羽弱入っていたと思う。

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 群れの光景が嬉しい。

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【コアオアシシギ】

 この日,出会うことができて,一番興奮したのがこのシギ。

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 まさかこの日に出会えるなんて,思ってもいなかった。

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 昔は,なかなか出会うことができない鳥で,しかも,白くて,細くて,「貴婦人」とも呼ばれるほどの器量よしなので,憧れの鳥だった。

 その思いの名残がまだ私の中にあって,出会うたびに,嬉しくなる鳥。
 
 この鳥は対岸にいて,近くに寄ってくれなかったが,干潟をひと回りして同じ場所に戻ってきたら,こちら側の岸辺に移動してきていた。

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 風で波立つ水面に2羽のコアオアシシギ。

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 岸辺で羽繕いしていた個体が,水の中にいた個体に近づいてきて,ツーショットになったもの。

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 そして,こんな光景も。

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 背伸びして,後ろから抱きかかえるようにも見えるが,…

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 実は,羽繕いの仕上げに,羽ばたきをしただけだった。
 残念ながら,こちら向きの羽ばたきだったので,背中の白い三角を撮影することができなかった。
 
 もう一度羽ばたき。

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 帰り際,再び覗いてみたら,別の場所で,水の中に佇んでいた。

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【トウネン】

 シギ・チドリを見に行って,トウネンがいないと,さびしい。

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 ソリハシシギやキアシシギがいるところには1羽しかいなかったが,それでも良い。
 
 当年生まれでも,当年生まれでなくても,トウネン。
 このちっぽけなシギがいるのといないのとでは,大違い。
 いてくれて,ありがとう。

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 盛期になると,群れで山ほど入るのだが,この日,ここには,本当の当年のトウネンが1羽だけだった。

 ちょっとさびしいので,探すと,もう1羽だけ見つけた。

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 こちらは,当年でない,トウネンかな。
 夏羽の名残があって,さっきの個体とは羽衣が全く異なる。

 
 この日は,以上,4種のシギ・チドリだったが,渡りが始まっていることを再確認。
 数は多くなかったが,シギたちと一緒にいることができて,とても幸せな気持ちになることができた。
 
 これからが楽しみ。


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コメント

今晩は。今秋、震災後初めて蒲生にお邪魔しました。周囲の様子が一変してしまい驚きましたが、久しぶりにシギチを楽しむことができました。来年からは、春と秋、定期的にお邪魔しようと思います。いい情報がありましたら、ぜひお知らせください。来春からは、いつでもスタンバイOKの状態になるので・・・。

投稿: NOBU | 2018/11/28 21:09

NOBUさん,おはようございます。
震災前の蒲生を知っている方にはびっくりするような変わりようだったと思います。あれだけ広大だったヨシ原がなくなってしまいましたし,奥にあった鯉の池もずいぶん変わってしまいました。ただ,干潟は人の手も加わり,ずいぶんと復活してきたように思います。
この秋,干潟に重機が入って,真ん中に水路を掘ったので,干潮の一定の時間を除き,今は,日和山の方から海の方に移動できなくなっています。午前中に行くのなら,海側の駐車場に止めて行った方が良いです。
今も工事しているので,来春にはまた様子が変わるかもしれません。

投稿: yamame | 2018/11/29 07:22

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