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2018/08/19

立山 2018/06/01-02

18.06.01.08:30 - 18.06.02.09:00  晴れ

 昨年8月にライチョウに会いに行って,2組の夏羽♀の子連れと出会うことができた。1組は母親と2羽の子連れ,もう1組は母親と3羽の子連れだった。子どもたちのめんこい姿も堪能。
 しかし,♂とは出会えずじまい。
 今度は,夏羽になり切っていない♂を見たくて,山にまだ雪があるこの時期,富山県の立山室堂に向かった。
 仙台から自動車道で6時間余りの道程。仕事が終わってすぐに出発して,立山IC手前の有磯海SAに到着。朝まで仮眠し,SAで朝食後,立山へ。
 雨が降る不安な天気だったが,立山駅近くの駐車場に到着してまもなく上がる。
 始発の立山ケーブルカーに乗って,美女平から立山高原バスに乗り換える。
 室堂駅に到着したのが08:30頃。

 駅を出ると,青空が広がっていた。

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 そして,一面の雪。
 青と白のコントラストがきれい。

 ただ,雪が遊歩道を覆っており,あるはずの遊歩道がない。
 昨年8月に来た時とは全く風景が違う。
 どこをどう歩けば良いのかわからない。
 とりあえず人の踏み跡をたどる。
 向こうに見えるのは室堂山荘だろうか。

 溶けかけたザラメ雪で,歩きにくいったらない。

 足元が悪く,たったこれだけの距離でも,難儀しながら室堂山荘に到着すると,建物の脇にこんな鳥がいた。

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 イワヒバリのお出迎え。

 この鳥は人を恐れることがないので,至近距離で観察できたが,心が落ち着かない。目的はこの鳥ではない。

 未練たらたらイワヒバリと別れ,先に進もうとすると,すぐ近くにこんな足跡を見つけた。

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 大きさからしてライチョウ以外に考えられない。

 まだ新しい足跡だったので,向かったと思われる方向を探してみる。

 いた。谷の向こう側。

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 しかも♂2羽。

 1羽は,もう1羽のなわばりへの侵入者。
 もう1羽に追い払われていた。

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 残った方の♂の動きをずっと見ていると,歩いて行けそうな感じの所に移動してきた。

 合わせて私の方も移動。

 いた,いた。

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 ♂と会ったのは初めて。
 しかも,来る前からイメージしていたとおりの配色。チョー嬉しい瞬間。

 そして,近くには♀も。

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 今の時期は白い部分がまだある。
 嬉しい。嬉しい。

 ♂♀のツーショットもなんとか。

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 天気が良く,光加減も良い朝の時間帯だったので,下の方に回り込んで,青空を背景に撮影。

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 しばらくじっとしてくれていたので,シャッターを切りまくった。

 嬉しい。嬉しい。幸せ。

 今度は緑を背景。

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 雪の上を歩く姿。

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 足に羽毛があるのが何とも嬉しい。

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 しばらく我を忘れて夢中になってしまったが,夫婦仲良く過ごしている所に長居するのは良くない。もう少しいたかったが,立ち去ることにする。

 それにしても,来たばかりで,もう目的の鳥と会ってしまった。1泊の予定で時間はたっぷりあるのに。

 今回の鳥見では,周回の遊歩道があるみくりが池周辺しか歩かなかったが,ライチョウ♂♀のペアを3組確認でき,また,遊んでもらった。

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 上に書いた室堂山荘下のペアのほか,みくりが池を挟んだ南北に1ペアずついた。
 みくりが池の方のペア2組は,それぞれ遊歩道周辺をなわばりとしており,かつ,全く,本当に全く,人を恐れないため,普通に,遊歩道近く,又は遊歩道に姿を見せ,観光客の人気の的になっていた。スマホで撮影している人も多くあった。

 特に,みくりが池南側の遊歩道は,室堂駅に近いこともあり,観光客が多かったので,こちらにいたペアは大人気だった。

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 最初の感動は一体何だったのだろう,と思わなくもないが,まぁ,良い。そういえば,昨年来た時も,子連れのライチョウが人の集まっている所に寄ってきたんだった。

 このライチョウは最初の個体に比べるとずいぶん黒くなってきていたようだ。
 この周辺は雪が解けて地面が見えるようになっていたのと関係があるのだろうか。

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 上は♂のアップ。
 下は♀。

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 ♀も最初の♀個体より夏羽に近くなっている。

 草むらを背景にするとこんな感じ。
 色も模様も背景に溶け込んでいる。

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 こちらのペアは大勢のギャラリーの前でこのような仲睦まじい光景も見せてくれた。

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 このペアは遊歩道周辺にずっといたが,遊歩道脇の藪の中にいるときは,誰も存在に気付かないで,1mもないすぐ近くを通り過ぎていた。

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 行く人たちは,寝っ転がって撮影している私を見てどう思っていたのだろうか。
 関わってはいけない人と思われていたかもしれない。

 まだ雪もあり花の時期には早かったが,1か所,ショウジョウバカマが咲いている所があり,そこにも現れてくれた。

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 上は花を背景。

 下は雪を背景。

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 同じ日,同じ個体だ。

 下の写真は,みくりが池の北側をなわばりにしていた別個体。

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 これまでの2羽の♂とは,またちょっと雰囲気が違う。

 比較対照用に,順番に3羽を並べてみよう。

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 左端が室堂山荘近くにいた♂で,真ん中がみくりが池南側にいた♂。
 右端が,みくりが池北側にいた個体だ。

 こちらの個体も,遊歩道周辺をなわばりにしていて,道を通る人たちに姿を見せてくれたが,1日目はあまり近くに来てくれない時間が多かった。

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 しかし,2日目は早朝から遊歩道近くに現れてくれて,私が9時頃に帰るまで,ずっと姿を見せてくれていた。

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 この日,この♂は,周辺を見渡せる岩の上にずっといて,自分のなわばりを守っていた。

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 山を背景に岩の上にすっくと立っている姿はすごくカッコ良い。

 いかにも,登山して,苦労して撮影したかのような写真だが,公共交通機関で行って,用意されている遊歩道から楽ちん撮影したもの。行って,タイミングが合えば,誰でもこのような写真が撮れる。

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 こんな人も現れてビックリ。
 広角レンズでも使っていたのだろうか。
 世の中,色んな人がいるものだ。

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 この鳥,このように人間の存在は意にもかけないでいたが,同種の♂が自分のなわばりに来そうになると,飛んで行って,追い払っていた。

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 ボケブレの写真になってしまったが,翼が白いのがわかる。

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 実は,この岩の裏から撮るとこんな感じ。

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 足元に注目。
 コロコロうん○が,山ほどここにあった。
 うん○をアップしてみる。

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 白い部分はあるものの,鳥のうん○っぽくない。

 鳥は,うん○もおしっこも一緒。
 人は,アンモニアを水溶性の尿素に変えておしっこで排泄するが,鳥は不溶性の尿酸に変えて排泄する。白いのは尿酸。ちなみに,排泄用の穴はひとつで総排泄腔という。卵を産むのも同じ穴。

 鳥を観察していると,ピュっとお尻から白い液状のものを出すことがあるが,あれはうん○とおしっこが混ざったもの。また,カワセミなどの止まり木が白くなっていたり,ウのいる岩が白くなっているのもうん○。よく車のフロントガラスにやられるのも,また,カラスやウミネコが人にひっかけるのも,白い柔らかいうん○。

 鳥のうん○は白いものが混ざったゼリー状のもの,というイメージでいたが,ライチョウのうん○は,これまでの私の鳥のうん○に関する固定概念を破ったうん○だった。

 と,いうことで,実は,今回の立山遠征で一番印象に残ったのは,ライチョウそのものより,ライチョウのうん○だった。変な話だが,ある意味感動した。

 詳しい方に聞いてみたら,植物性の物を食べているから,という人もいたが,ライチョウは盲腸がとても長いので,このようなうん○となる,という人もいた。たぶん,同じことを言っている。
 消化しにくい繊維質の植物を食べるため,盲腸が発達して,このようなうん○になる,ということ。
 自分勝手な想像だが,食べ物がほとんど摂れない季節を越す鳥なので,食べたものは余すところなく栄養にするための仕組みではないか。

 今,ネットで調べたら,このようなうん○を「盲腸糞」というらしい。
 鳥では,他に鶏やフクロウも盲腸糞を出すらしいし,有名なところでは,ウサギも盲腸糞を出すらしい。ただ,それらがライチョウのこの糞と同じようなものかどうかは疑問。

 このようなコロコロうん○以外の,普通の鳥らしい糞もするらしいが,それは目撃できなかった。

 いずれ,ライチョウは,自分が出したうん○で一杯になっているお立ち台に立っている。

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 山を背景にして岩に立つライチョウを撮影したカッコよい写真は,世の中に数限りなく出回っていると思うが,その足元は,実はうん○で一杯,と考えると面白い。

 切りなく書いてしまいそうになっているし,写真も山ほどあるが,ライチョウのことはここまでにしておこう。

 名残惜しいので,最後にブロマイド的な写真を1枚貼って,ライチョウはお終い。

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 ここでは,最初に書いたイワヒバリとライチョウのほか,写真に撮れたのはカヤクグリとメボソムシクイだけだった。

 カヤクグリは,みくりが池温泉を北側に登っていった所にたくさんいて,ライチョウを見ているときも至近距離に何度も出てくれた。

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 姿は地味だが鈴を振ったようなさえずりがとてもきれいだった。

 メボソムシクイは初日全く観察できなかったが,2日目早朝からあちらこちらで声が聞こえるようになり,遠くではあったが何度か姿を見せてくれた。

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 泊まった宿は,みくりが池温泉。

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 まさにフィールドど真ん中にある宿で,日本一高い所にある温泉,ということだ。

 宿の前にデッキがあり,ここで風景を眺めながら休憩できる。
 夕食前に山々を眺めながら飲んだビールは最高にうまかった。

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 私は温泉に入る方を優先して,見なかったが,ここからは夕陽が沈むところも見えるようだ。

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 温泉も最高に気持ちよかった。

 翌朝,立山駅まで降りてきて,帰る準備をしていたら,バッグに入れていたペットボトルがこんな感じになっていた。

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 気圧がこんなにも違っていてびっくり。

【観察できた鳥】

イワツバメ,ライチョウ,イワヒバリ,ウソ,ウグイス,カヤクグリ,トビ,メボソムシクイ

【歩いた歩数】

6/1  距離:12km,歩数16,952歩,登った階数35階
6/2  距離:4.8km,歩数6,976歩,登った階数7階

【おまけ写真】

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0801 立山」カテゴリの記事

コメント

今晩は~。いつかは立山にライチョウを観に・・・と思っていたところに、素晴らしい記事を出していただき有難うございます。何回も繰り返し見させていただいております。コース、日程、駐車場等、関連する情報も合わせて載せていただきとても有難いです。あらためてライチョウに心を奪われてしまいました。素晴らしい写真の数々に見入ってしまいます。また、ライチョウのうん〇、大変勉強になりました。有難うございました。来年は自分も・・・。

投稿: NOBU | 2018/08/20 21:35

NOBUさん,おはようございます。
いつもありがとうございます。
NOBUさんの所からは仙台からより近いですね。行かれるときは,最新の出現情報がライチョウ見守りネットに掲載されていますので参考になりますよ。また,行ったときは,現地の立山自然保護センターにライチョウ目撃情報を提供すると記念のシールをもらえます。私ももらっています。
あと,高低差がある遊歩道を結構歩きますし,近いときは近いので,長くて重いレンズは不要と思います。
幸運をお祈りします。

投稿: yamame | 2018/08/21 06:06

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