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2011/10/25

歯舞航路 2011/01/24

※ 震災前の鳥見行です。

09:00 曇り

 歯舞(はぼまい)航路と言っても,北方四島の歯舞諸島への航路ではない。釧路半島にある歯舞漁港から納沙布岬沖までの遊覧航路だ。
 港を出てから約2時間の航路鳥見となる。

 遊覧船の出港は,09:00,11:30,14:00 の1日3便となっており,大人1人あたりの料金は3,000円。こういう類(たぐい)の乗船料金としては破格の安さだ。

 また,人数による出港制限がないので,乗船者が少ないための欠航の心配もない。この日09:00便の乗船者は私を含めて2名だけだったが普通に出港してくれた。

 歯舞漁協の建物の2階の事務室で乗船手続きをした後,出港するまでの間,船の近くに浮かんでいたコオリガモを撮影して時間を埋める。

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 乗ったのはこの船だ。

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 小さくもなく,大きくもなく,といったところか。漁船を遊覧船に流用したものだろう。

 乗船予定の客2人が揃ったところで9時を待たずに船は出港する。

 海はすっかり凪(な)いでおり,外海(そとうみ)に出ても,海面がてろてろ。

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 波が全くない状況だった。

 同乗のガイドの方によると,こんな凪(なぎ)は,今年になって初めてらしい。
 幸運だった。

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 こういう海面だったら,ゴミのようなちっぽけな海鳥がいても,すぐにわかる。

 出港してまもなく,コオリガモやクロガモ,シノリガモなどお馴染みの海ガモたちが,現れた。

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 凪いだ海面にゴマを撒(ま)いたように散らばっている。

 進む船に驚いて飛ぶ鳥たちもいる。

 これはコオリガモ♂。

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 長い中央尾羽は,1枚ではなく,2枚なのがよくわかる。

 このコオリガモ,くるりと回り込んで,真横の写真も撮影させてくれた。

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 後ろにたなびく中央尾羽が美しい。

 後ろ向きの写真も合わせると,翼のパターンがよくわかる貴重な写真となった。
 幸先が良い。

 続いて飛んだヒメウは,飛んでも真っ黒。
 何の色気もなし。

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 こんなヒメウでも,春が近づくと,顔が真っ赤になり,腰の両側に大きな白斑が現れる。そして,陽に当たると,体の金属光沢が緑や紫に輝き,真っ赤な顔とあいまって,ド派手な姿になる。

 しかし,今は地味な黒。

 カモはあちらこちらにたくさん浮かんでいたので,カップルを探して,ツーショット写真も撮影する。

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 左がクロガモ,右がコオリガモだ。
 珍しくどちらも♂が♀をリードしているが,たぶん,これは偶然だろう。
 人間社会でも,カモ社会でも,夫唱婦随とか,亭主関白とかはコトバだけだ。

 カモがうじゃうじゃいる海域を抜け,沖に出ると,ウミガラスのような質感の鳥が浮かんでいた。

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 何なのかピンとこなかったが,ケイマフリだった。

 ケイマフリの冬羽を見るのは初めてだったかもしれない。夏羽と異なり,体の下半分が白いのが新鮮だ。

 上半分が黒く,下半分が白いのはウミガラスと同様だが,目の周りや頬が白くなっているのでケイマフリとわかる。

 そして,船が近づいて飛ぶと,

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 やっぱり,足が赤かった。

 遠くを見て鳥を探していると,不意にアカエリカイツブリが船の近くに出てきたりする。

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 油断ならじ。

 あ,ウミスズメもいる。

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 ガイドの方は鳥にさほど詳しい人ではなく,鳥探しもあまり得意そうではない。
 しかし,とても人が良い,にこやかなおじさんだった。

 おかげで,ギラギラせず,平穏な気持ちで,マイペースで鳥探しができた。

 このガイドともう一人の乗客がだべっていて,ウミバトは今季ほとんど見ていないなぁ,なんて聞こえてきていたが,その矢先,…。

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 見たことはなかったが,この大きさと質感で,白っぽいのは,ウミバト以外になし。
 船が向かう真っ正面の海面に浮いていた。

 ウミバトのことは全然頭になかったが,いとも簡単にと会えてしまった。わくわくしながら期待して探す状況であれば,もの凄く感動したのだろうと思う。
 事前勉強不足。

 ちょっと もったいなかった。
 

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 で,船が近づいていくと飛ぶ。

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 なんと。
 飛翔写真まで撮れてしまった。

 翼に大きな白斑に黒い線が切れ込んでいる。
 

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 足の赤い色がとても鮮やかで,ケイマフリよりなお赤い印象だ。

 遠くに離れてしまったが,横から見るとこんな感じ。

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 やはり翼の白い白斑が目立っている。

 この個体,この直後,浮かんでいたケイマフリの近くに着水して,ケイマフリとのツーショットになってくれた。

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 日本鳥類目録(改訂第6版,日本鳥学会)によると,日本産のウミズスメ科ウミバト属は,この2種だけなので,これでウミバトの仲間が勢ぞろい,ということになる。

 赤足仲間だ。

 しかし,いたのが進行方向だったので,なんぼゆっくり近づいても,飛んでしまう。

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 ゆっくりと観察する間も楽しむ間もなし。
 もう少しじっくり観察していたかったのに残念だった。

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 仕方ない。
 ツーショットの飛翔写真が撮れただけでも良しとしよう。

 そうこうするうち,もう納沙布岬が見えてきた。

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 出港後,まだ30分程度だった。

 沖に出てきてからケイマフリがぽつぽつ観察できていたが,この周辺海域には個体数が多いようだ。

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 冬羽でも,目の周りの白,そして,赤い足がチャーミングだ。

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 上の写真は,尾羽とともに赤い足も目一杯開いてブレーキをかけているところだが,足の赤いのがとても目立つ。

 単独でいるのが多かったようなイメージでいたが,下の写真を見ると,2羽以上でいたこともあったようだ。

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 本当は,もっとじっくり見たくってウミバトを探していたのだが,見つけられたのはケイマフリばかりだ。

 そして,納沙布岬がさらに近く見えてくる海域には,

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 ヒメウの大きな群れも浮いていた。

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 やや食傷気味になってきたヒメウだが,大きな群れになるとやはり迫力がある。

 この海域に来るとウミスズメも目立ってきた。
 

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 このめんこい鳥が現れると,つい目を奪われ,夢中になってしまう。

 そして,肝心の大物を見逃してしまうことになる。

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 見ることができたのは,この後姿だけだった。

 残念。

 この後もウミバト探索のために船を動かしてくれたが,結局は,これがウミバトの見納めとなってしまった。

 楽しい時間は速く経過してしまうもので,あっという間に帰路になってしまっていた。

 帰路に出た鳥は,往路と同じではあったが,それなりには楽しめた。

 ウミスズメは10羽程度の群れで行動する姿も見せてくれたし,

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 ごく近くに現れてくれたりもした。

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 きらきら光る海を背景にした写真も撮らせてくれた。

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 フィルターを付けたわけではないが,背景の光が放射状に伸びている。

 こんな姿も見せてくれたケイマフリもいた。

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 何をくわていたのだろう。

 アップしてみてもわからない。

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 食べ物なのだろうか。
 赤い足が隠れて見えないが,この赤いのがアクセサリー代わりになっている。
 この鳥はやはり赤が似合う。

 カモたちの海域に入ると,港はもうすぐだ。

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 お終い。

 この航路は,安いし,少人数でも大丈夫だし,乗務員さんも良い人だし,ウミバトも期待できるし,良いところだらけだ。

 ぜひともリピートしたい。
 ウミバトのリベンジもせねば。

 観光客にもそこそこ利用してもらって,この遊覧航路が絶対になくなることのないよう,切に願う。

【出会えた鳥たち】

クロガモ,コオリガモ,シノリガモ,ヒメウ,ウミスズメ,ケイマフリ,ウミバト,ウミガラスsp(?),オオセグロカモメ,スズガモ

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0004 北海道/道東」カテゴリの記事

コメント

yamameさん、こんばんは。
「歯舞」って字を見て、見てしまいました。
いやいや、北海道はいいですね。
私も「いつかはクラウン」じゃないけど、
行ってみたいです。
この記事で、ヒメウ以外、全て見たこと無いです。
もし、行けたら、ライファーだらけですね(笑

投稿: KAN | 2011/11/01 21:55

KANさん,おはようございます。
北海道は良いですよ~。以前から北海道には何度も行っていますが,息子が北海道に就職したのでさらに近くなりました。
いつか一緒に行きましょうか。

投稿: yamame | 2011/11/02 07:25

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