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2011/05/15

蕪栗 2011/05/08

11:40 晴れ

 急に思い立って,蕪栗沼に行った。
 ホオアカはもう来ているのか。オオヨシキリはまだか。黒くなったツルシギの群れはいるか。カッコウはまだ早いだろうなぁ。チュウヒはどうしている? ヘラサギはしばらく来ていなかったっけ?

 出かけてまもなく天気が急変。雷を伴う雨となったが,現地に到着する頃にはほぼ回復してくれた。

 東北自動車道は80kmの速度制限が設けられ,「段差に注意」という表示があった。そういう目で見ると,補修している箇所が目に付き,道路が波打っているように見える。

 東北自動車道を降りた後も,道もあちらこちら壊れていた。

 そして,蕪栗沼に到着すると,メインの北側駐車場がこんな状態。

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 白鳥地区側に駐車場の半分が崩れていた。
 駐車場スペースを作るために後で土を盛った場所なのだろう。丘陵部に造成した団地でも,こういう場所はやられている。造成時の転圧が不足しているのではなく,地震が大きすぎたせいだ。宅地であれば家が壊れたところだった。

 沿岸部は津波で壊滅状態になったが,内陸部も被害がなかったわけではない。

 この駐車場で準備をしていると,ウグイスのさえずりが聞こえてきて,期待していたホオアカやオオヨシキリも声も聞こえてきた。そして,白鳥地区の奥の方から,アオアシシギの涼しげな声も聞こえてきた。

 そして,道路の向こう側には,キジも姿を見せてくれた。

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 翼でバタバタと「ほろ打ち」して,大きな声でケーン,ケーンと鳴く。
 いつもの春の光景だ。

 服に付いた汚れなどをパンパン叩いて落とすことを,秋田(?)の方言で「ほろう」とか,「ほろたく」とか言うが,「ほろ打ち」の「ほろ」って,ここから来ているのかと思いこんでいた。翼で体をパンパン叩くようにするのが一緒だ。

 しかし,本当の語源はもっと由緒正しく,「母衣(ほろ)」が正解だったようだ。「ほろ打ち」は,「母衣打ち」と書いた。

 さて,遊歩道を歩き始めてすぐに怪しいタンポポがあったので,よく見るとやはりセイヨウタンポポではない日本生まれのタンポポだった。

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 セイヨウタンポポを毛嫌いしているわけではないが,昔っから日本にあった土着のタンポポを見つけると,ホッとして嬉しくなる。
 この時期,少し気をつけて見ればこういうタンポポはたくさんあると思う。
 セイヨウタンポポと土着タンポポは競合しないらしい。

 ちなみに,「タンポポ」は,英語で「ダンデライオン」と言ってカッコ良い語感だが,中国語では「ポポチン」(婆婆丁)というらしい。しかも,「婆婆丁」と呼ぶ前は,「丁婆婆」と呼んでいたというから面白い。

 しかし,この花を見て,「めんこい丁婆婆だこと!」などど言うと,きっと白い目で見られるだろう。逆に白い目で見られなかったら恐い。

 さらに進み,白鳥地区の水面が見えてきたところで双眼鏡で確認すると,思いがけずカモ類が,まだ,まだ,たくさん残っていた。

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 一番多かったのがハシビロガモとコガモで,よく見ると,オナガガモがわずかに混ざっていた。そして,いつもいるカルガモも。
 もっとよく見れば他の種もいたかもしれない。

 遊歩道を隔てた沼の方にはコガモがたくさん入っていて,何かに驚いて一斉に飛んでは降りることを繰り返していた。まもなく北に渡っていく群れなのだろう。

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 残念ながら黒くなったツルシギの群れは,この周辺のどこにも見つけることができなかった。この後行った南側にもいなかったし,伊豆沼周辺のポイントにもいなかった。残念。

 しかし,駐車場で声が聞こえてきたアオアシシギは,白鳥地区の中央付近で姿を確認することができた。

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 佇んでいる個体が1羽と動き回っている個体が1羽。

 久々のシギチだった。

 遊歩道ではタテハチョウがあちらこちらで飛んでおり,そのほとんどがキタテハのようだった。

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 翅がボロボロになったのは越冬した個体。冬を耐えて春を迎えてから,がんばって♀に求婚し,運が良ければ交尾して,そして,死んでいく個体だ。
 春になって生まれる命もあれば,なくなっていく命もある。

 シータテハとエルタテハは,翅の裏にある白い模様が,「C」(シー)又は「L」(エル)の形であることからそのように命名されているのだが,キタテハも同じように白い模様が入っている。この模様もこのチョウのチャームポイントだ。

 こちらのタテハチョウはアカタテハ。

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 キタテハより赤味が強く,鮮やかに見えるチョウだ。

 まさかちゃんと写っていると思わなかったが,運良く飛翔写真も撮れた。

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 チョウの仲間ではモンシロチョウとモンキチョウ,シジミチョウも飛んでいた。

 モンシロチョウは,普通によくいるチョウのように思うが,意外に少ないかもしれない。

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 上の右側の写真でモンシロチョウが止まっているのは,ハルジオン。
 前回勉強したように,つぼみが下向きなのと,葉が茎をくるむようになっているので,ヒメジョオンと区別できる。

 シジミチョウの方は近くに止まってくれなかったので何だったのかわからずじまい。ツバメシジミとも会いたいなぁ。

 再び沼に目を転じてみたが,カモ類の他にはダイサギとコサギだけ。

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 右側がコサギで左側がダイサギだが,このダイサギ,まだくちばしに黄色い色が残っている。赤い足のダイサギを期待したのだが,足が赤いのは見つけられず,見つけられたのはまだ冬色のくちばしのダイサギだった。
 クチバシがヘラ状のサギもいなかった。

 ホオアカはまだ数が少なかったが,例年いる所で,いつもどおりさえずっていた。
 ホオジロのさえずりとやや似ているが,より早口で,せっかちに聞こえるさえずりだ。

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 風が強く枝がゆさゆさ揺れていたが,がんばってさえずっていた。
 風で胸の羽がめくれ,黒い下着が見える。

 この後,田んぼの方に降りていくと,キジの♂♀と出会えた。

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 この写真を見ると♂♀そろって,「おしどり夫婦」のように見えるが,♀はこの他に少なくとも2羽,近くにいた。調べてみると,1羽の♂が多くの♀と交尾するようだ。
 この周辺はキジが多く,以前は猟銃を担いだ人もよく見かけたが,ここ数年は全く見かけなくなった。

 蕪栗沼周辺を早々に切り上げ,この後,伊豆沼の方に行ったが,風が強くなり,鳥見するような状態ではなくなってきた。それでも車でひと回りしたが,何も見つけられない。

 獅子ケ鼻の沼が干潟状になっていればシギチが何か入っているかと思ったが,水が満々で,ここも全然だめ。

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 獅子ケ鼻のポンプ場付近の道路はこんなになっている場所もあり,堤防上の道が全体に伊豆沼側に傾いていた。崩れて決壊しているような場所はなかったものの,ここにも被害はあった。

 5月の連休もそろそろ終わろうとしているのに,水を張った田んぼがとても少なかったのも気になった。 大丈夫か。

 最後,3工区でまたもやキジと出会って,この日のシメとした。

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【観察できた鳥】 

アオサギ,ダイサギ,ヒバリ,ハシブトガラス,オオヨシキリ,ホオアカ,ツバメ,キジ,キジバト,ウグイス,ヤマガラ,セッカ,アオアシシギ,ハクセキレイ,スズメ,シジュウカラ,ハシビロガモ,オナガガモ,カルガモ,コガモ,ヒヨドリ,コサギ,トビ,カワラヒワ,モズ,ムクドリ

 

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