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2010/10/21

竜飛岬 2010/09/18-19

(18日) 05:20 晴れのち曇り
(19日) 07:00 雨

 9月中旬が津軽海峡を渡ってハチクマが北海道から南下してくる時期だ。
 竜飛崎では9月15日が特異日,というイメージだが,平日に当たっていたので数日ずれての遠征となった。

 18日と19日の両日竜飛岬に立っている予定で,今回は17日の前泊と18日は車中泊だ。この車中泊がとても楽しみで,寝るためのシュラフやマット,枕などの準備はもちろん,酒を飲みながら楽しむためのDVDも用意した。

 タカの渡りも楽しみだったが,このお泊まりもワクワクして落ち着かなくなるほど楽しみだった。

 しかし,出発の前日にとても嫌なことがあり,最悪の精神状態での竜飛行となってしまった。

 17日は仕事が終わってからの出発だったので,竜飛に到着したのはもう深夜。静かで真っ暗な駐車場で,酒を飲む気分にもなれないまま,モヤモヤ感を引きずりながら車中で眠った。

 そして18日,竜飛の朝を迎え,岬に立つ。

 これがその光景だ。

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 この風景の中で気持ちにわだかまりをこさえておくのが馬鹿らしくなった。嫌な気持ちを引きずるのはやめた。
 根が単純で人間の底が浅いので,朝のこの光景で簡単に心が浄化されてしまった。

 さて,鳥見だ。

 今回の竜飛では,18日と19日の2日間を予定していたが,19日は朝から雨が降り始めそのうち土砂降りになってしまったため,タカ渡りウォッチングは18日だけとなってしまった。

 実質1日間の鳥見ではあったが,今回は大当たりで,ハチクマがどんどん飛んでくれた。

 これまで何回か通っているが,こんなに多くの個体数を見ることができたのは初めてだ。天秤が良い方向に傾いてきたようだった。

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 上に掲載した写真は,山ほど撮影した中から適当に選んだものだが,たぶん同一個体が重なっているものはないと思う。

 写真で見るとバラエティ豊かなハチクマで,1羽1羽の個性を味わうことができれば最高なのだが,現地では♂・♀・幼鳥の識別をするような心の余裕はなかった。
 それがそこにいる,という,その存在感だけで一杯いっぱいだった。

 津軽海峡を渡り,次々に上空に現れるハチクマたちの,ひときわ大きな体躯と幅広で面積の広い翼に圧倒され続けた。

 後で冷静になって考えてみると至近距離を飛んだ個体はなかったが,これだけたくさん飛んでくれたら言うことはない。

 ハチクマでは叶わなかったが,オオタカは比較的近くを飛んでくれた。

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 遠くを通過した個体もあったが,この2羽は低い所を通過して行った。何回か竜飛に通っているが,オオタカは比較的近くを飛んでくれることが多いような気がする。
 ハイタカの仲間で出会えたのは,このオオタカのみ。

 ノスリの渡りはまだ本格化していないようだったが,次々に飛んできた時間帯があった。

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 上の3枚の写真のノスリは茶色の頭巾を被ったように胸から頭にかけて茶色だ。特に一番上の写真では,胸で明確に色が分かれている。面白い。
 ノスリは個体差が大きいので色々な体色の個体を観察できる。

 比較対照用に茶色が明瞭でない写真も張っておこう。

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 渡ってきたタカは以上の3種。

 たくさん飛んできてくれたハチクマのおかげで,この日はとても幸せな鳥見となった。家を出る前は来るのを止めようかとも思ったが,来て,本当に良かった。

 タカ以外の鳥たちも結構渡ってきており,タカ見の隙間を埋めて楽しませてくれた。
 渡りと思われる鳥では,ツバメ,ホシガラス,コサメビタキ,アマツバメ,ニュウナイスズメなどが観察できた。

 タカ以外の鳥たちも張っておこう。

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 こういう写真を残しておくと何となく現場の雰囲気を思い出すことができる。

 チョウも,渡りと見られるヒメアカタテハやアサギマダラが観察できた。特にアサギマダラの方は上空をふわふわ飛んで,皆の注目を浴びていた。撮影に失敗したのが残念だった。

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 撮影したチョウは,上のキアゲハとヒメアカタテハだけだったが,カラスアゲハやミドリヒョウモン,モンキチョウなどもこの周辺にいた。シジミチョウやセセリチョウなどの小さなチョウもいたので,きちんと見れば10種以上のチョウは観察できたと思う。

 ここでいつも楽しませてくれる居付きハヤブサは,朝に少しだけ姿を見せてくれただけ。

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 私は上の4枚の写真のうち,最後のが好きだ。

 居付き,と言えばこの鳥もお馴染みになってきた。
 上嘴の先端が尖って突出しているハシブトガラスだ。♂♀のペアのようだが,♀の方が入れ替わったという話もあった。

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 今回は,K大学,H大学の学生たちもここで鳥見をしていて,楽しくお付き合いさせてもらったが,夜まで招待されてしまった。
 若い人たちのお邪魔かと思い,一旦遠慮させてもらったが,夕方誰もいなくなった岬の上で1人で飲んでいるとさらに電話でお誘いがあり,迎えにまで来ていただいた。
 なんて良い子たちなのだろう。

 もう1人のおじさんと共に混ぜてもらって,ご一緒させてもらったが,小生意気で傲慢だった自分の若い頃と比べると,とても素直で真っすぐ,立派な若者たちだった。心から感心してしまった。こういう人たちがこのまま成長してくれると,日本の鳥見の将来も明るい。
 おかげ様であまりにも気持ちよくカパカパ飲みすぎ,翌日は完全に二日酔いとなっていた。

 そういえば会費を払わなかったような気がするが,大丈夫だったのだろうか。

 さて,その翌日。

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 雲行きが怪しいと思っていると,朝の早い時間帯からパラパラと雨が降り始め,終いには本降りとなってしまった。
 これではタカの渡りは期待できない。

 撤収。

 雨が降る前に撮っていた写真は次のとおり。

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 左端のハヤブサはこの場所に1時間もの間とまっていた。こういうとき,何を考えているんだろうと不思議に思う。

 また,左から2番目のシジュウカラは今年生まれたばかりの子どもで,この前日から足元の木々に姿を見せてくれて,心を和ませてくれていた。

  

【出会えたタカ】

ハチクマ,ノスリ,オオタカ

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0105 青森県/津軽半島」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。愛知県在住のものです。
消えてしまった、お気に入りの鳥見のブログを、新しく検索していましたら、偶然こちらのブログに出会い、2008年蔵王の小鳥の森から見せていただきました。
素晴らしい所だったのですね。写真とコメントに、とても落ち着いた安らぎを感じました。
2年ほど前の夏、蔵王に行きましたが、気になる場所ではありました。次回は新緑の頃、行ってみたいと思います。
竜飛岬のタカの渡りもダイナミックですね。この辺りでは伊良湖や白樺峠で見ますが、今年は都会の公園を散策中に出会えたのがとても印象的でした。
これから時々見せていただきます。ありがとうございました。

投稿: ファンテール | 2010/11/09 12:08

ファンテールさん
数あるブログからここを見つけていただきありがとうございます。
最近なかなか更新できなくていますが,徐々に整理を進めているところです。懲りずにまたご覧いただければ嬉しいです。
今後もよろしくお願いいたします。

投稿: yamame | 2010/11/10 08:00

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