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2010/08/26

羅臼沖 2010/07/17 PM

12:30  晴れ

 午前中のクルージングで充分にシャチを堪能したが,午後の便にも乗せてもらった。
 もう午前のような凄いことはないだろうと思っていたが,なんの,なんの。午前中の出来事は単なる顔見せ。シャチ祭りのプロローグにしか過ぎなかった。

 午前にも増して鳥に関わっている暇はなかったが,数枚は鳥の写真も撮っていたようなので,これをまず最初に張っておこう。
 ただ,正直,鳥を見た記憶はほとんどない。

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 張ったのはフルマカモメとウトウ。
 鳥を見る気になって,鳥撮影モードになっていれば,もっといろんな鳥を見れて,また,撮影もできただろうが,そういう状況ではなかった。

 出航後,シャチたちはまもなく現れ,どんどん現れ,もっともっと現れた。
 しかも,ただいるだけではなく,さまざまなパフォーマンスを見せてくれた。

 山ほど撮影してしまったので,行動ごとに整理して記事にすることとする。

ブリーチ

 ブリーチとは海面から体を宙に踊らせるパフォーマンスのことだ。

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 大人の巨体が宙に舞う姿はとても迫力があり,海面に落ちたときの水しぶきももの凄い。ど~ん,と大きな水しぶきが上がった後,打ち返した波で2度目の水しぶきが高く上がる。これがたまらない。

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 ブリーチはシャチウォッチングのハイライトだ,と言い切ってもよいだろう。

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 午前中は見られなかったが,午後は何度も繰り返し観察できた。

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 大人のシャチもブリーチをしたが,子どもたちはもっと盛んに行っていた。

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 もちろん前ぶれもなく海から飛び出すので,ブリーチの瞬間を撮影するのはむずかしいが,今考えると,1度飛ぶと2度3度と飛ぶことが多いようだ。1度撮り逃がして悔しがっている間に飛ばれ,また撮り逃がし,さらに悔しがる,といったふうだった。

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 鳥と同じで,良い写真を取るには,やはり相手のことをよく知らないといけない。

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 近くても遠くても絵になる光景で,カメラを持った誰もが,ブリーチの瞬間を待っているようだった。

 前半にアップの写真,後半に引いた写真を掲載したが,引いた写真の方は広角ズームで撮影したものだ。知床半島を背景にした雄大な海で大きな飛沫(しぶき)を繰り返し上げる光景は何とも言えない。

スパイホップ

 ブリーチと並んでお楽しみのパフォーマンスがスパイホップだった。
 スパイホップとは,海面から頭を出し,周りを眺める行動だ。一方的に観察するだけではなく,私たちの方も観察されていた。

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 母親シャチがスパイホップしているとき,じゃれるように子どもシャチが姿を見せることも多かった。母が何かを見ているとき,「なに,なに? お母ちゃん,ぼくにも見せてぇ。」 と言ってまとわりついているかのようだ。

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 私が見ている間,この行動は大人だけが行っており,子どもが行うことはなかった。子どもは落ち着いて行うスパイホップではなく,ブリーチをして海上の風景を見ているのかもしれない。

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 ブリーチと異なり,スパイホップは比較的ゆっくりと行うので,顔が出てきてからレンズを向けても何とか間に合う。しかし,海中から出てくるところを撮影するのはやはりむずかしい。

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 逆に海中に沈んでいくところを撮影するのは簡単。
 一連の写真を反対に並べれば雰囲気が味わえるかというと,そうはいかない。水しぶきの出方が全く違う。

 あ~,また子どもがまとわりついている。

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テイルスラップ   尾びれたたき

 海上に尾びれを出し,海面を強く叩く行動が見られた。これがテイルスラップ(尾びれ叩き)だ。ブリーチ,スパイホップとともに,この行動も見ごたえがあった。

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 この方がしやすいのか,背面泳ぎをしながらテイルスラップをすることが多かった。

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 下の写真は背面泳ぎでないときのテイルスラップだ。

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 海面に突き出た尾の曲線と裏の象牙色がとても美しく,また,巨大な尾が海面を叩いた後の水しぶきが迫力だった。

ペックスラップ   胸びれたたき

 背中を下に泳ぐ姿をよく見せてくれたが,体を横に回転させて,大きな胸びれで海面を叩くことがあった。これがペックスラップ(胸びれ叩き)だ。

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 たぶん,この行動もあったと思うが,事前勉強不足で,…,というよりこんなに行動が観察できるなんて夢にも思っていなかったし,それ以前にシャチと本当に出会えるなんて思っていなかったので,写真には捉えきれていなかった。

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 ただ,シャチは背びれも尾びれも大きくて立派だが,胸びれも大きいのがよくわかる。

 次の一連の写真はペックスラップというのではないが,体全体を回転させて大きな飛沫(しぶき)を上げていた。このパフォーマンスはなんと名前が付いているかわからないが,何度か見られ,かなりの迫力だった。

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 ぐるんと大きく周り,胸びれどころか背びれでも飛沫(しぶき)を上げていた。

ブロー    潮吹き・噴気

 子どもがクジラを描くときは,左右に分かれる噴水のような潮吹きが付き物だ。そう,クジラと言えば潮吹きだ。シャチもクジラなので,もちろん潮吹きが見られる。

 翌日はさらに間近から見れることになるが,この日も近くから観察できた。

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 海原では噴気でクジラを見つけることが多いようで,見る人が見れば,噴気の形状で種類がわかるようだ。

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 噴気は水中に潜ったクジラが海上に出たときに溜めていた空気を一気に出すことでできるものだ。

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 今回シャチたちを観察していると,鼻(背中にある)の付近がややくぼんでいて,浮上したときそこに溜まった海水が勢いよく吹き出されることで,霧状になるようだ。

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 ブローの光景を並べてみただけでも楽しい。

 良いな~。

 今の時期,噴気はどうみても水滴の集まりだが,寒くなると肺に溜めていた暖かい空気自体が白くなり,よりはっきり見えるのだろうか。

遊び

 どうみても遊んでいるとしか見えない光景もあった。

 これがそれだ。

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 背面泳ぎをしながら,海面に浮いていた海草(アマモの仲間?)を毛布のように纏(まと)っていた。

 こういう光景は今回だけでなくしばしば見られるそうだ。

 本当に遊んでいるとしか見えない。

 この後近くに浮かんだシャチを撮影したら,この海草をくわえていた。
 食べ物と考えているかどうかは別にして,こいつら,この海草がとても好きなのではないかと思う。

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 こういうのはどうなんだろう。

 イルカがジャンプするようにジャンプしている。

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 子どもだったのかな。
 イルカ(小型ハクジラ)のようにこんなジャンプするのは大人ではないと思う。大人は巨大すぎて,こんな身軽ではない。

 たぶん,これも子どもだろう。
 この傷はどうしたのだろう。じゃれて互いに付け合った傷なのだろうか。それとも,傷を付けられるような相手を襲ったのだろうか。

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 遊びには擦り傷が付き物,という感じかな。

 このクルージングは定刻の12:30に出航したが,港には誰一人早く帰りたいと思う人はいなかったようだ。帰りの定時は15:00だったと思うが,何時に帰ったのか覚えていない。もしかして定時に帰ったかもしれないが,1時間くらい延長されたような気がする。

 いずれにせよ,延長料金を取られなかったことは確かだ。

 まだ張りたい写真も書きたいこともたくさんあるが,さらに長くなってしまうので,最後にイシイルカを1個張ってこの日の記事を締めよう。

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 実は午前便の記事に張り忘れたものだった。
 ここのイシイルカは動きが速く,撮影がとてもむずかしいが,こいつらはシャチの餌となりかねないのでやむなしか。

(→ 翌日の羅臼沖に続く。)

【個体識別用写真置き場】

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【種本】

・「クジラ・ウォッチング ガイドブック」 (TBSブリタニカ,水口博也著)
・「新版 鯨とイルカのフィールドガイド」(東京大学出版会,大隅清治監修)

 

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コメント

yamameさん ご無沙汰しております。
羅臼の海すばらしいですね。
私も6月10日から7月10日まで、北海道北、道東をうろうろしてきました。
羅臼で船に乗ればと後悔しています。
yamameさんの写真を見て、来年にでも挑戦しようかと、思っています。

投稿: yamada | 2010/09/22 12:55

yamadaさん
こちらこそご無沙汰でした。
久しぶりに自分が書いたこのブログを見て,凄かったな~,と再認識しています。
もうこんな良い思いをすることはないかもしれませんが,行けるときに行こうと思い,また挑戦することとしました。
今度はぜひマッコウクジラと出会いたいです。

投稿: yamame | 2010/09/22 22:04

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