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2010/08/22

知床峠 2010/07/17

 羅臼の宿で目覚める。午前4時前だ。
 部屋のカーテンを開けると青ざめた。ミルクのような霧だった。

 これでは楽しみにしていた船も出ないだろうし,鳥見もできない。しばらくボーっとしていたが,まずは動かないことにはどうしようもない。場所が違えば,晴れているかもしれない。

 まずは,知床峠に行ってみることとした。羅臼の町から20分程度で行けるようだ。大雪山と並び,ここでもギンザンマシコが繁殖しているらしい。

 霧の中を昇って行くと,だんだん霧が薄くなってくるような気がしてきた。そして,さらに進むとすっかり晴れた。
 ヨシ!

 道路わきにはエゾシカやキタキツネも出てきた。

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 特にエゾシカは何度も姿を見せてくれた。

 そして,途中,見えた景色がまた素晴らしかった。

 濃い霧で覆われていたので,雲が地上に降りていた状態だった。そのため,雲上からの光景となっていた。雲の海に浮かぶように見えるのは,北方四島の国後島だ。

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 下界に霧がかかっていることを思うと悲しいが,純粋にこの風景を見ると,心が洗われるようだ。ここに汚いものは何にも,ない。

 さて,知床峠に到着。

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 ここには整備された広い駐車場があり,トイレも整備されている。ここに車を駐車して夜を明かした人たちも何人かいたようだ。ギンザンマシコの出を待つのはこの駐車場の向かい側にある見晴らし場だ。

 ここからも遠くに国後島がよく見える。

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 上にも書いたが,雲のように見えるのは霧で,手前に見えるはずの羅臼の町や,国後島が浮かんでいるはずの海が全く見えない。
 手前の山々にも霧が進出してきている。

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 写真を撮るのを忘れてしまったが,以前ギンザンマシコを見た旭岳と同じようにハイマツ林が眼下に広がっている。これならいてもおかしくない感じ。

 しかし,来てすぐに出てくれる,ということはなく,1人でしばらく待つ。

 そして,待つ。

 出ない。

 出てくれたのはアオジ。

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 そして,足元ではシマリスが大サービス。

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 シマリスはエゾリスより二回りは小さく,背中に5本の縞がある。北海道で鳥見していると色んな所で出会い,ときにはこのように大サービスしてくれるときもある。

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 本命のギンザンマシコは出ていないが,シマリスと出会えたので,まずはヨシ。

 そうこうしている内,もう1人ギンザンマシコ狙いの人が来て,さらに,もう1人来た。お話しを聞くと,前日丸1日粘っていて出なかった,という。後から来た方は,どうもここの駐車場に泊まっていた方のようだった。

 元気が出ないことこの上ない情報だ。

 この後,6時半頃まで待ったが出ない。
 もうあきらめて,宿の朝食を食べに行くこととする。
 前日丸1日でなかったということであれば,出てくれる可能性はとても低いだろう。

 出がけに,朝早すぎるとは思いつつ,船を出してくれる「知床ネイチャークルーズ」に電話をしたら,思いがけず,予定どおり船を出す,ということだった。この霧はいずれ晴れるだろう,とのことだった。

 ラッキー。

 現金なもので,この瞬間,ギンザンマシコのことはすっかり忘れて,これから乗る船のことで頭が一杯になった。

 即,羅臼の町に向かい,下っていく。

 途中,またもやエゾシカたちと出会い,その中の1頭はこんなに立派な角を持っていた。

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 角に袋がかかったようになっているが,これは季節の移り変わりと共に取れて,硬くて鋭い形に変貌していく。牛と違い,鹿は1年で生え換わるので,まだ新鮮な角だ。

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 ディズニー映画の「バンビ」などを見て育った世代なので,体に斑点があるのは「子ども」というイメージだったが,これはどう見ても立派なおとなだ。
 調べてみたら,エゾシカは大人でも夏の間は斑点があるらしい。冬になってくると,この斑点も消えて灰褐色になる,という。

 角も,体も,冬になると夏の姿とは一変し,より野性味を増し,たくましくなるようだ。

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 数が爆発的に増えて,農林業に被害が出ている,ということだったが,数の多さは実感だった。
 年間40億円超の被害,というから,関係の方々には頭の痛いことだろう。

(→ 続く)

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