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2010/08/21

野付半島 2010/07/16

13:30  晴れ

 船に乗り続けているが,今度は,北海道の羅臼(らうす)から出る船に乗ることにした。2泊3日の予定での遠征だ。
 ネット上にシャチの凄い画像がたくさんあったので,わくわく心満載で出発だった。
 

 いつも船で出かけるので,飛行機は久しぶり。
 どの飛行機だろう,と思っていたら,めんこいプロペラ機だった。(写真は千歳空港で)

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 千歳空港で乗り換えて中標津空港まで行く旅程なのだが,乗り換えても同じ飛行機だった。千歳到着が遅れても,同じ飛行機なので乗り遅れる心配はなかった。

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 久しぶりの空路だったので,空から見る風景も楽しい。以前オオワシと出会った摩周湖も眼下に見えた。

 それにしても,仙台空港を9時20分に飛び立って,中標津空港に12時20分に到着するのだからすごいものだ。3時間で道東に着いてしまった。

 とはいえ,羅臼の船は午後の便(12:30発)も間に合わないので,この日は,野付半島の根元にある別海港から出る観光船に乗り,その後,夕方まで野付半島を回って羅臼の宿に向かうこととした。

 別海港から船が出るのが午後1時30分。
 間に合うかどうかギリギリのタイミングだったが,何とか滑り込みセーフ。乗船券を買って船まで歩いて行くと,ちょうど船が離岸するところだった。危ない,危ない。

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 観光船が巡航する野付湾では,夏でもアザラシが観察できる,ということなので,これを見ることがこの日の目標だった。

 船が出てまもなく,遠くにアザラシたちが寝そべっているのが見えてきた。
 そろって皆,エビ反り姿勢で,日向ぼっこしている風だ。

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 ただいるだけなので,見ていてそれほど面白くない光景だが,近づいてくると表情まで見えてきた。
 とっても気持ち良さそうだ。

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 どう見ても,気持ちよさそ~。

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 上に張った写真はどれも,にこにこ笑っている。
 お風呂に浸かって,あ~気持ち良い,と言っているときの表情だ。
 いいなぁ~。

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 私が,アザラシをぜひ見たい,と言ったで,大サービスでアザラシたちに近寄ってゆっくり見せてくれたのかもしれない。アザラシのポイントに来たとき,わざわざ教えに来てくれたので,たぶんそうだと思う。
 観光船の乗務員の方々に大感謝だ。

 ただ,ちょっと近寄りすぎ,一斉に海に入ってしまった。
 じっとしているとただののどかな光景だが,群れが一斉に水に入ると水しぶきが上がり,迫力がある。

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 水に入った後遠ざかるのかと思えば,そうではなかった。
 水中では自由自在に動ける自信があるのか,寄ってくる個体もあった。

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 この後ももう少し観察していたかったが,運行時間の制限がある。アザラシが海に飛び込んだと同時にここを離れ,野付半島先端近くのトドワラ桟橋に向かった。

 船はトドワラ桟橋で50分ほど停泊することとなっている。この間,観光船の乗客は遊歩道を歩いてトドワラ(立ち枯れたトドマツ林の跡)などを楽しむこととなる。

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 急ぎ足で近くの遊歩道を歩いてみたが,小鳥類はほとんど見られない。わずかにヒバリと出会えたくらいだった。

 しかし,全然予想もしておらず,心の準備もできていなかったが,シギチのシーズンが始まっていたようだった。

 トドワラ桟橋近くの浜辺で,メダイチドリ,キアシシギ,トウネンの3種と出会うことができた。7月に入ったばかりだが,もう帰ってきているようだ。

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 別海港への帰りの船は特に寄り道をすることもなく,港に直行だった。ただし,この船からも,アザラシが浮いている姿やシギチが飛んでいる姿を観察することはできた。

 まずは,この日の目的のアザラシを無事クリア。
 これでひと安心。

 今度は野付半島に向かう。
 野付半島は冬に来たことがあるが,雪がない季節に来たのは初めてだった。

 国道244号を北上し,右折して野付半島に入るとまもなく,大きな猛禽が電柱に止まっているのが見えた。さっそくオジロワシの登場だった。

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 電線が邪魔なので,車を降りて色々角度を変えてみたが,やはり電線が入る。近いのに残念だ。行ったり,来たり,まごまご。

 あ,飛んだ。

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 ごめん,ごめん。
 休憩していたのを邪魔してしまった結果となってしまった。

 ナラワラ(枯死したミズナラの林)を過ぎて少し行ったところに,今度はタンチョウがいた。
 宿に向かう前の時間つぶし的な鳥見で,何の期待もしていなかったが,オジロワシとタンチョウが揃ってしまった。
 さずが道東だ。

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 しかし,せっかくの野付半島なのに,背景にナラワラもトドワラもなく,花もない。どこで撮ったかわからないような写真となってしまった。
 ぜいたくは言うまい。ここに来れて,出会えただけで良しとしよう。

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 タンチョウはほんの2年前までは見たこともなかった鳥だが,鶴居や阿寒では多くの個体と出会うことができたし,秋田ではタンチョウに襲われるような幸せも味わった。
 「一度出会うとどんどん出会えるようになる」という法則にハマっている。

 さて,オジロワシとタンチョウに出会えたのは良かったが,良かったのは出だしだけで,小鳥類の観察になってから尻すぼみとなった。

 シマセンニュウ,オオジュリン,コヨシキリがあちらこちらでさえずっていて,個体数も多かったが,バラエティに乏しい。

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 上に張ったのはオオジュリンとシマセンニュウだ。
 がんばって撮影したのではなく,道端にいて簡単に撮れる鳥しか撮っていないので,こんなものだろう。

 とはいえ,よく考えるとシマセンニュウは北海道ならではの鳥だった。

 観察できたカモメ類は,オオセグロカモメがほとんどで,それにウミネコが若干混ざっていた。

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 オオセグロカモメの群れを見るのは冬がほとんどなので,夏の羽衣は目新しく面白い。ずいぶん擦り切れて,レースを羽織っているように見える個体もあった。

 道路の両側に海が見える細い半島を先に進むと,行き止まりの駐車場付近が原生花園となっており,一面紫色となっていた。

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 これは ノハナショウブ という花なのだろうか。
 花については全くの門外漢なのだが,見事,と言わざるを得ない。車を降りて,しばし見とれてしまった。

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 ハマナスもいたる所に咲いており,エゾカンゾウやクサフジ,チシマフウロなども観察できた。

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 この花々の奥には湿地が点在しており,そこにシギチが数多く入っているのが見えた。スコープを持ってきていなかったので種類までは判別できなかったが,とてもにぎやかにしていた。
 ピューィ,という声が盛んにしていたので,キアシシギがいたのは間違いない。

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 さて,半島の行き止まりまでたどり着いたので,そろそろ羅臼の宿に向かおうと思ったら,その道をエゾシカが邪魔していた。

 半島先端のこんな所で出会えるなんて夢にも思わず,びっくりだった。

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 このエゾシカは,まもなく,花々と海の景色の中に入っていった。

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 この写真を撮っているとき,ほぼ同じ場所に同じように写真を撮っている人がいたが,このエゾシカには無反応だった。エゾシカは撮影の対象にはならないようだ。
 それだけ,ごくごく普通に見られる動物なのだろう。

 ところで,興奮のあまり,逆光のシギチを撮影したままのカメラ設定を変更しなかったので,全部白っぽい元画像になってしまったが,レタッチソフトで修正し,なんとか見られるような写真となった。
 今更ながらだが,デジタルになって本当に良かった。

 さぁ,この日はこれでお終い。

 羅臼の船に乗れず,時間埋めの日ではあったが,思いがけない収穫が多く,楽しい1日となった。こんなに運が良いと,この日で運を使い果たしてしまったのではないかと,翌日以降がやや心配になるほどだった。

 ともあれ,一路,宿泊先の羅臼に向かう。

 

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