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2010/08/09

八戸-苫小牧航路 2010/06/19

 このブログを見て,「私もイルカを見たい」と,繰り返し言う人がいた。自分ばかり良い思いをしている弱みもあったので,一度連れて行くこととした。
 八戸から苫小牧に行き,苫小牧から仙台に帰るいつものルートだ。

 この人は学生時代同じサークルで鳥をやっていた筈なのに,鳥にはほとんど興味を示さない。イルカを見たい,とは言うものの,どうも八戸のせんべい汁と仙台航路のクルージングが狙いのようだ。

 前夜の八戸では予定していた店が満席で入れなかったものの,別の店でせんべい汁とお酒を楽しんでいただき,ご機嫌よろしく早めに就寝いただいた。

 当日は,8時45分発の船に間に合うようにフェリーターミナルに向かう。

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 さて,出航だ。
 「私が来れば絶対に晴れる!」と,何の根拠もなく自信満々のたまっていたが,どうやら霧模様のようだ。沖に出れば何とかなるだろうか。

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 しかし,行けども,行けども,晴れ渡ることなし。
 船のデッキに佇み,霧の向こうを透かし見るが,すぐ近くの海面しか見えない。霧の中をミズナギドリの大群が飛んでいても気付かないような状態だ。
 時間がたてば,また,北上すれば…,いう願いもむなしいまま,静かな海面が流れていくのみ。

 当然,同行人はデッキに長時間いることなし。
 きっと船のどこかで寝ていたに違いない。充分に過ぎる睡眠で,日頃の仕事の疲れをすっかり取ったほか,さらにパワーアップしたのではないだろうか。

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 私の方は,苫小牧に入港するまで7時間以上デッキに出ずっぱりだったが,晴れたのは,15:00前後の20分程度と苫小牧に到着する直前のわずかな時間だけ。
 消耗するのみだった。

 観察できたのは,霧の向こうに透かし見ることができた近くの鳥と,晴れた20分の間に出た鳥のみだった。

 なので,非常に低調だった,という思いがあったが,撮影した写真で振り返ってみると,意外にも結構多くの鳥たちと出会うことができていた。

 まずはハシボソミズナギドリからメモしていこう。

 そろそろ渡りの終期になる頃だったと思うが,霧の海上に何度も観察することができた。

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 明瞭に見ることは叶わなかったが,霧の向こうの海鳥も雰囲気が良い。
 元画像をレタッチすると,よりくっきりはっきりさせることもできるが,あえてレタッチは最小限とし,霧の雰囲気を残すこととする。

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 海鳥の飛翔写真では,海面に映るその影も捨てがたい。
 霧の中を飛ぶ海鳥は,飛ぶ姿それ自体もシルエットに近く,海面の影との組み合わせがとても幻想的だ。

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 海面のわずかな揺らめきが,映る影をさまざまな形に変え,楽しませてくれる。

 ハシボソミズナギドリは,1羽2羽単位でいただけではなく,大きな群れの中を船が通過したこともあった。

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 次はクロアシアホウドリだ。

 このクロアシアホウドリと出会ったのは八戸港を出港してまもなくの海域だった。
 船のすぐ近くから飛び立った後,一度もこちらを向くことなく,真っすぐに霧の向こうに消えていった。
 霧の中でもやはり巨大で感動的な姿だった。

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 こちらは一瞬晴れ渡ったとき,比較的近くを飛んでくれたクロアシアホウドリだ。
 わずかな晴れ間に撮影した貴重なショットだ。

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 久しぶりのフルマカモメも観察できた。

 フルマカモメは1羽単独か数羽で海上に浮かんでおり,かすめるようにして船が横を通過すると驚いて飛び立っていた。

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 広い海で,浮かんでいるフルマカモメの横を船が通る確率はどのくらいあるのかわからないが,何度もそういうことが繰り返された。

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 大きな群れを形成していなくても,個体数はかなりのものであったかもしれない。
 残念ながら白いタイプと出会うことはできなかったが,霧深い中,苫小牧に近い海域ではフルマカモメが一番楽しませてくれた。

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 上にメモした3種のほかは,11時過ぎの海域ではコアホウドリらしき影を観察。苫小牧近くでは,ハイイロミズナギドリっぽい個体を観察できた。

 記録用に写真を張っておこう。

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 また,苫小牧近くでは,キタオットセイも観察できた。

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 苫小牧港には定刻で入港。

 ほとんで霧の中での鳥見となったが,振り返ってみると,そこそこは海鳥と出会えた航路だった。
 雰囲気の良い写真を多く撮影でき,全体としてはまずまずだったかな。

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 今度は,この船に乗り換えて仙台に向かう。
 八戸航路を運航している船の何倍も大きく,豪華客船,と形容しても良い船だ。
 午後4時に苫小牧に降りた後,この船には,午後5時半に乗ることができる。出航は午後7時となる。

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 いつもなら,7時間以上もの航路鳥見で,苫小牧に着くとへとへとになっているのだが,この日に限ってはほとんど体力を使わずに済んだ。

 そういえば,同行者はキタオットセイを見逃していたし,何度か出たイルカも見ていなかった。
 お昼寝途中だったのかな。

【出会えた主な鳥】

ハシボソミズナギドリ,クロアシアホウドリ,フルマカモメ

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