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2010/05/23

苫小牧-仙台航路 2010/04/25

04:30 晴れ

 苫小牧から仙台に向かうフェリーの中で目が覚めた。

 まだ午前4時になっていなかった。まだ早いと思いながらも,ゆっくりと準備を整え,外のデッキに出てみるとほんのりと明るくなってきていた。
 まだ汚れていないきれいな空気で満ちた時間帯だった。少し寒いのが気持ち良い。

 デッキの東側に回ると水平線がほんのりと赤くなってきていた。

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 デッキ西側に回って海を眺めると,まだ薄暗い海上を多数のハシボソミズナギドリが飛んでいた。朝一番からとても嬉しい光景だ。起きてすぐにこんな光景を味わえるなんて,これ以上ない贅沢だ。

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 朝から撮影に夢中になってしまい,ふと気付くと,海上を飛んでいる黒い影が赤く染まってきていた。日が昇り,朝日がミズナギドリたちを照らし始めたようだ。
 滅多に出会えない貴重な瞬間だ。 

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 富士山が朝日に染まると「赤富士」だが,こちらは何と言ったらいいのだろう。

 この写真では,実際の感動の100万分の1も表現できていない。このときの光景や風,気持ちを思い出す材料にしかすぎない。
 いつもなら東デッキにいて水平線から日が昇ってくるのを楽しんむのだが,今回に限っては西デッキのこの光景から離れられなかった。

 ところで,上に張った写真のうちの1枚には,ミズナギドリが本当に「水を薙いでいる」様子が写っていた。下に再掲してみる。

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 水を薙ぐようにして飛ぶので「水薙鳥」(ミズナギドリ)なのだが,本当に,翼の先端を水面に浸けていた。水面に白い筋も見える。「もしかして…」とは,ず~っと思っていたのだが,証拠写真を撮影できた。
 貴重な瞬間をとらえた貴重な写真だ。

 さて,無我夢中の時間が過ぎ,東デッキに回ってみると,当然ながら,すでに日の出は終わってしまっていた。

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 コンパクトデジタルカメラの撮影で,レンズフィルターを使っていないものだが,左端の写真は太陽から6方向に放射状に光が伸びている。偶然に写ったものだ。

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 西デッキに戻ると,飛んでいるハシボソミズナギドリたちを順光で観察することができた。金華山沖までは常に海面に飛んでいたので,退屈することがなかった。

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 盛期ほどの大きな群れではなかったが,遠くに,近くに,多くのハシボソミズナギドリが飛んでいた。

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 ハシボソミズナギドリの渡りは6月までず~っと続くだろうし,もっともっと大きな群れも形成されることと思われる。
 通算すると物凄い数の個体になるだろう。

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 さて,ここまでハシボソミズナギドリのことばかり書いてきたが,実は,前日の八戸航路であれほどたくさんいたハイイロヒレアシシギが,この仙台航路ではほとんど見られなかった。

 この日は岩手県南部から宮城県中部にかけての観察だったが,前日ハイイロヒレアシシギがいた海域は青森県沖だった。すでにこの海域を通り過ぎたのかもしれない。

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 撮影したのはこの個体だけだった。

 このほかには,八戸からの往路と同じく,ウトウ,ウミスズメ,ハシブトウミガラスの3種が見られた。遠い・近い,多い・少ないはあっても,この航路で見ることができる確率が高い3種だ。

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 仙台に近くなってからは,アビの仲間が飛ぶのが観察されるようになり,浮かんでいる個体も見られるようになった。近くに浮いているところを観察できれば私でも識別できるが,船上からの観察ではアビの仲間の識別はとてもむずかしい。

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 自信はないが,どれもシロエリオオハムと思う。

 さて,鳥はこれでお終いだが,今回の航路遠征で最大の盛り上がりが最後の最後に待っていた。

 七ヶ浜か塩釜の沖だったと思う。
 最初は廃材が浮いているのだと思って眺めていたが,念のためにと双眼鏡で見ると,水面下に魚の形が見える。ほとんど動かない。サメ? まさかサケ? 何だ? と思い,ずっと見ていると,ぷかりと海面に背中を出した。

 おぉ! スナメリだ。

 仙台湾にいる,ということは以前から知っていたが,自分の目で見たのは初めて。写真を撮ろうと思ったのはすっかり遠くなってしまってからだった。証拠写真を残せなかったが,こんな嬉しいことは久しぶりだった。
 感激だった。

 今この瞬間もあの周辺の海にいるのだと思うと,ほんのり幸せな気持ちになってくるほどだ。

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 今回の航路では,往路も復路も天気が良く,また,海も穏やかで,とても気持ちよく鳥見ができた。珍しい鳥は出なかったものの,航路ならではの鳥が見られ,良い遠征となった。

 アホウドリの仲間やフルマカモメ,ハシボソミズナギドリ以外のミズナギドリは見られなかったが,きっとこれからだろう。カマイルカの群れもだ。

 これからさらに良い季節になってくるので,次回に乞うご期待だ。

【出会えた鳥たち】

ハシボソミズナギドリ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ハシブトウミガラス,ハイイロヒレアシシギ,ウトウ,ウミスズメ,ヒメウ,カンムリカイツブリ,シロエリオオハム (10種)

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