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2010/03/23

赤石堤 2010/02/10

08:40 晴れ時々曇り

 前夜,東北自動車道の北上金ケ崎ICの近くにある沼にアカハジロが入った,という情報をいただいた。感謝。まだ見たことがない鳥なので,すぐにでも飛んで行きたい。

 翌朝,家を出てから現地までは1時間ちょっとだった。

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 ここはハクチョウ観察の観光スポットとなっており,沼の北西にハクチョウ・カモを観察するためのデッキや駐車場が整備されている。後で紹介するが,ユニークな説明板も設置されている。
 2月中旬だったので,沼の奥はまだ氷で覆われ,足元にも雪が積もっていた。

 ここは2年前(?)にナキハクチョウを外してしまったポイントなので,印象があまり良くなかったが,今回は探し始めてまもなくアカハジロを見つけることができた。東側に残っていた氷の手前に寝ていた。

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 風景として見れば,氷や水面がきらきらしている背景にシルエットになった水鳥たちが美しいが,個別種を観察するには,距離も光も最悪の条件だった。

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 その上,ずっと寝ており,ときおり頭を上げるだけだ。

 他のカモ類と同様,たぶん夜行性なので,昼間は寝ていることが多いかもしれないが,それにしてもよく寝ていた。
 ようやく起きても,沼の反対側に離れていくばかりで,なかなかこちら側に近づいてくることがなかった。

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 じれてしまい,こちらの方から近くにお迎えに行ってしまった。

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 前夜の情報では,至近距離で観察できる,ということだったが,とんでもなかった。

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 朝来て至近距離のアカハジロを撮影し,午前中には仙台に帰ろうと思っていたのだが,もろくもその計画は崩れ去った。相手が生き物なので仕方ない。
 最初にこちらに近づいてきたのは12時近くで,到着してから3時間以上経過してからのことだった。

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 待たされただけあって,真っすぐに近づいてくるときのドキドキ感はたまらない。
 さあ,これでゆっくりと腰を落ち着けて観察&撮影できると思っていたが,そうは問屋が卸さない。こちらに来ても,水面に枝がかぶさっているお気に入りの場所に入り込み,休憩モードに入ってしまった。気を持たせることこの上ない。

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 そして,隠れ家から出てくると,まっ直ぐに元いた場所に帰って行く。何をしにこちらに来たんだか…。 
 それでも目の前を通って行ってくれたので,撮影は何とかできた。

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 しばらく向こう側で潜水を繰り返してから再びこちらにやってくる。

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 そして,2回目にやってきたときも,同じ場所に入り込んで休み始める。
 う~ん…。

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 で,こんな表情も見せる。

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 しかし,今度隠れ家から出てきたときは,目の前で潜水を繰り返すなどのパフォーマンスを見せてくれた。頭の羽毛を寝かせるので潜るタイミングがわかるし,水の中を動く影が見えたので,浮上するタイミングもわかった。

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 しばし至福の時間が続いた。
 明るさが足りなかったため,すべて被写体ブレだったが,これはこれで良い。楽しい時間の思い出写真で宝物だ。

 アカハジロが再び遠ざかって行くまで,とても楽しい時間を過ごさせてもらった。

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 最終的には満足して帰ることができたが,1日がかりとなるとは予想もしていなかった。

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 さて,アカハジロなんて滅多に会える鳥ではないので,少し気付いたことなどをメモにとどめておこう。

 アカハジロを最初に見たとき,最初に目に飛び込んできたのは,胸のチョコレート色だった。アカハジロという名前の「アカ」は,たぶん胸のこの色のことなのだろう。チョコレート色のカモというと一番に思いつくのはメジロガモだが,このカモのチョコレート色もとても印象的だ。

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 メジロガモと言えば,このカモの目も白かった。虹彩が白いカモは,メジロガモとアカハジロの2種だけではないだろうか。
 ♀の虹彩は褐色なので,この個体は♂だ。

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 頭の色は黒なのだろうが,やや緑がかっている。天気が良い日に順光から見ると,緑光沢が美しいのだろうと思う。

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 胸も頭も目もきれいなカモだが,脇は褐色と白が混ざり合って,未完成のように見える。ここが一様な色に染まればメジロガモ並にきれいになるのに…,と思ってしまう。

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 この日は近くで羽ばたきをしてくれなかったので,翼のパターンを観察することはできなかった。ただ,伸びをしたとき,「ハジロ」の由来となっている翼帯の一部を観察することができた。

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 これは知る人ぞ知るアカハジロのチャームポイントだ。

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 腮(さい,下嘴の付け根)の小さな白斑だ。
 この部分は,焼きそばでは麺の下に隠れたエビ,アカショウビンなら腰に隠れた青い羽に匹敵すると思う。これは発見者のYさんに教わったものだ。

 アカハジロについてはこれでお終い。

 この日,アカハジロ以外にも面白い鳥や行動を観察することができた。

 これはマガモの交尾だ。
 近過ぎて撮影しづらかったが,すぐ近くでこんな光景が何度も繰り広げられた。♂が♀の上に乗って♀の頭を押さえるようにする。そして,終わると♀の周囲を♂が高速で何周か泳ぐ。

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 鳥は,排泄物も卵も精子もすべて通る総排泄腔があり,交尾の際は♂と♀が総排泄腔を合わせて精子を♀の体内に送り込む。哺乳類にあるような♂のペニスがない鳥がほとんだが,鳥類ではカモ類と走鳥類(ダチョウなど)だけにはあるという。

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 以前,何かの本で,カモ類にレイプ行動(♂♀合意のない交尾)が見られる,との記述を読んだことがあり,不思議に思っていたが,ペニスがあるのなら納得である。カモ類に交雑種が多いのも,こうしたことが一因になっているのかもしれない。

 その交雑だが,ここにはこんな個体がいた。

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 カルガモとマガモの交雑だと思われるが,正面から見るとトモエガモ風だ。

 最後にここにあった説明板を張っておこう。

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 何とも微笑ましい。一見して笑みがこぼれてくる。イラストも味わい深いが,「オナガモ」に「ホツハジロ」,そして「キンクロバジロ」だって…。
 ここに来る人たちがオナガガモを見て「オナガモ」と呼んでいたのは,この看板のせいだった。しかもメスだし…。ナニコレ珍百景そのものだ。

 このままにしておいてほしい気持ちが大きいが,やはり,絵の色付けも含めて直しておいた方が良いかなぁ。

 最後の最後になってしまったが,最初にこの鳥を見つけてくださった岩手のYさん,そして,私にご連絡くださったSさん,そして,当日現地でお付き合いいただいた皆さまには心から感謝申し上げる。

【観察できた鳥】

アカハジロ,ホシハジロ,キンクロハジロ,オナガガモ,オオハクチョウ,ミコアイサ,カイツブリ,モズ,スズメ,ハシブトガラス,ハシボソガラス,シジュウカラ,オオバン,エナガ,トビ,マガモ,コゲラ,ツグミ,アカゲラ,コガモ,ヒヨドリ (22種)

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