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2009/12/06

龍飛崎 2009/09/21-23

(09/21) 10:20  曇り
(09/22) 06:00 曇り後晴れ
(09/23) 05:30 晴れ

 恒例となった龍飛崎。タカの渡りが目的だ。
 龍飛では9月15日がハチクマの渡りの特異日のようだが,前年は20日を過ぎてもまだ大丈夫だったようだ。まだいけるかもしれない。いや,いけるだろう。

090922c_0048 090922c_0050 090923c_0078  9/21の朝,秋田を出て,龍飛に着いたのが午前10時過ぎ。このときから,9/23の午後1時頃までの足かけ3日間が,今回のタカの渡りウォッチングだった。
 結果から先に書いておこう。
 とても楽しみにして来たのだが,今回は大はずれで,ほどほど良かったのは,初日の現地に着いてからの2~3時間だけ。その後は,午後からの低調傾向が翌日まで続き,最終日に至っては,1羽も飛んでこない,という状況だった。

 丸1日ゼロなんて,この時期としては記録的なハズレではないだろうか。
 結局,渡りのタカを観察できたのは,9/21と9/23の限られた時間帯だけだった。

090923c_0041 090923c_0049  幸い,鳥仲間と一緒だったので飽きることもなく,お菓子を食べながらとても楽しい時間を過ごしたが,タカの渡りを見にいったのだから,やはりもっと飛んでほしかった。
 今回に限っては,やはり出遅れてしまったよ。連休に合わせて来てしまったが,ハチクマの渡りはやはり前週の方が良かったようだ。

 さて,楽天の前監督のようにボヤいてばかりいても始まらない。
 気を取り直して,以下,出た鳥ごとにメモしていく。

 まず,ツミ。
 滞在中たぶん一番多く渡ってきたタカだ。

090921e_0775_2 090922e_0691 090922e_0692  ツミとハイタカ,オオタカのハイタカ属3種は良く似ていて,私にしてみれば,どこがどう違うのかよくわからない。もちろん図鑑などの本に書いてあることは理解できるが,現場で識別できるかどうかは,全く別物。たぶん,大きさに起因するプロポーションの違いなどで一瞬で判断するのだろうが,まだそこまでいかない。

090921e_0161 090922e_0710 090921e_0630  ただ,広げた翼の先端を見ることができれば,私のような初心者でも確実に識別はできる。ツミだけが5枚分離で,オオタカ,ハイタカは6枚分離だ。
 これは,後で写真整理するときに役立つ識別ポイントだ。現場で,翼の先っちょに着目するのは間違っている。

 識別しにくいものの,♂・♀と分け,また,成鳥・幼鳥と分けて見るといくらかはわかりやすくなる。

090922e_0669 090922e_0655  特にツミ♂成鳥は特徴が際立ってわかりやすい。
 背中側が暗青灰色で,お腹側が白っぽく,脇がほんのり赤っぽい。虹彩は赤い。
 空を飛ぶ被写体なので,当然「空抜け」の写真がほとんどとなり,また,近くを飛ぶ個体が多くなかったので,撮った写真は,明るくしたり,トリミングしたりとレタッチが必須だ。そのため,自然の色に見えなかったり,画質がざらざらしたりするのが残念だ。

090921e_0775 090922e_0702090921e_0166  例外があるので,必ずこうだ,という特徴を探すのはむずかしいが,ツミ幼鳥は胸からお腹の斑が褐色でクレヨンで書いたように太く,胸が縦斑,お腹が横斑になっているようだ。また,喉の一本の縦斑が目立つらしい。ただ,左端の個体は斑が黒っぽく太くない。個体差が大きいようだ。
 下面の斑が褐色で太いタイプはハイタカにもあるようなので注意が必要だ。

 タカにとって,降りる所がない海峡越えは勇気のいることだと思う。特にツミは小さなタカなのでけなげに感じてしまう。向こうを飛び立つときの気持ちはどんなだろう。

090922e_0776 090921e_0153  不安を打ち消すのに,人間だったら食欲に走るタイプもいて,実は私もそうだったりするが,ツミも胸(=そのう)に「お弁当」を詰めて飛んでくる個体が多かった。ぽっこりとふくらんだそのうが目立っている。
 北海道の飛び立ち地点には,渡りの小鳥類も集結しているのに違いなく,ここでお弁当を詰めておかないと,次はどこでご飯を食べられるかわからない。

 私とは異なり,理にかなった行動だと思う。

 ツミから1サイズ上げて,次はハイタカにしよう。
  ハイタカはツミに比べるとうんと少なく,撮影できたのは1日目に2羽。2日目に1羽の3羽だけだった。

090921e_0305 090921e_0307 090921e_0475  3個体とも翼の先っちょの分離を数えると6枚。分離が5枚のツミとは区別できる。あとはオオタカとの違いを確認すれば良い。写真識別では,翼の裏の翼帯が一番わかりやすいだろうか。オオタカの翼帯が初列の内側や次列で不明瞭なのに対し,ハイタカは,次列風切まで,濃く明瞭な翼帯がある。
 たぶん例外もあるのだろうが,わかりやすいポイントだ。

090922e_0380 090922e_0385 090922e_0389  上の2個体は1日目のもので,こちらが2日目の個体だ。
 気付かずボーっとしていたが,周囲の人たちが黙り込んで撮影し始めたので,上を見たら空に浮いていた。驚くほど近くを飛んできたので,ファインダーに入れるのが大変だった。現場にいると,1度撮り逃しても,また次があるさっ,と思いがちになるところが私の甘い所だ。

 このほかハイタカの仲間ではオオタカも飛んだと思うが,撮影した写真の中からは確信の持てる個体を探し出せなかった。今度来るときは,撮影番号ごとに現場でメモを取っておこう。

 さて,本命のハチクマだ。

 このタカが主目的でこの時期に来たのだが,結果,1日目に1回2羽,2日目に1回1羽飛んだだけだった。

090923c_0079  とはいうものの,1日目に1回飛んだハチクマは,じっくりとタカの渡りを堪能させてくれる現れ方だった。
 個人的にはこんな風に観察したのは初めての経験で,こういうのがタカの渡り,しかも,龍飛ならではのタカの渡りの醍醐味なんだろうなぁ,と実感した。

090921e_0349 090921e_0377 090921e_0386  渡ってくるタカを待ち遠しく思いながら,北海道の方向を双眼鏡で探していると,まず,シミのように小さな点がぽつんと現れる。この段階では肉眼では見えない。しばらく待つ間,ゆっくりと大きくなってくる。そうすると,羽ばたきながら,こちらに飛んでくるのがわかるようになる。2羽だ。

 かなり遠い段階で見つけたので,時間が経ってもなかなか姿が大きくならなかった。近づいてくるワクワク感と,それないでこちらに来てほしいという願いとが交錯する。

090921e_0513 090921e_0538 090921e_0559  しばらく待っていると,幸運にも,上空のほど近い場所を通り過ぎて行ってくれた。
 成鳥と幼鳥が上下に分かれて飛んだが,撮影したのは近い方の幼鳥の方だけだった。上を飛ぶ成鳥も魅力的だが,どうしても近い方にレンズが向いてしまう。一緒にいた他の人たちもそうだったようだ。

090921e_0600 090921e_0613 090921e_0620  ハイタカ属もカッコ良いが,ハチクマが現れるとその存在がかすむ。
 ハチクマは,ひと回りもふた回りも大きく,首が長く,翼の幅が広い。堂々とした存在感がある。姿はクマタカの仲間の真似っこだし,猛禽ながら主食はハチ,と,どちらかというと「なんちゃって」タカなのだが,そうしたことがあってもこの姿の魅力は損なわない。

 北海道側の海上に現れてから,頭上を通過して見えなくなるまで,長い時間,うんと楽しませてくれた。

090922e_0793 090922e_0797  2日目のハチクマは,突然頭上に後ろ姿があった。
 複数の目で見ていたのだが,近づいてくるのに誰も気付かなかった。もしかすると,私たちがいた崖の下から,ふわっと上空に上がったのかもしれない。そういえば,以前駐車場にいたとき,脇から上がってきたハチクマを至近距離で見たことがある。
 岬先端を回り込んで背後で上空に出られると気付かないこともあるかもしれない。

 このほかにノスリも渡ってきたのだが,居付きのノスリもいて,とても紛らわしかった。
 また,いつもお馴染みのハヤブサもずいぶん楽しませてくれたが,毎回,記事に載せているので今回は省略することとする。山ほど写真を取ってしまったが,一部のみ,下に張っておく。

 以上で,タカのメモはお終い。

090922e_0612 090923e_0118090922e_0295  タカ以外の渡りでは,アマツバメ,ハリオアマツバメ,イカル,コサメビタキ,オナガガモなどを観察することができた。タカが不調だっただけに,とてもありがたかった。特に3日目は何も出ない中,崖の灌木を覗くといつもコサメビタキがいてくれて慰められた。
 渡り鳥以外では,近くにホオジロやカラ類,遠くにカモメ類やオオミズナギドリが観察できた。

 そして,今回はタカが全然忙しくさせてくれないものだから,カラス観察にまで手を広げることができた。

090922e_0324 090922e_0337 090923e_0122 090923e_0135  左2枚は風速計にじゃれているところで,龍飛名物とも言える光景だ。このように「遊ぶ」光景は知能の高さを感じさせてくれる。右2枚は上嘴の先端が鋭くタカのように曲がったハシブトガラスだ。老成してくるとこのようになるのだろうか。
 ところで,カラス話の中で,ハシボソガラスやミヤマガラスは電線に逆さにとまることがあると聞いた。たぶん,一瞬なのだろうが,まだ見たことがない。「カラス」とバカにせず,これから注意して見なくってはいけない。

090923e_0952 090922e_1036 090922e_0907 090922c_0039  このほか,海には,エチゼンクラゲやマグロ(背中のみ),近くには,キアゲハやヒメアカタテハ,ゾウムシ,…等々を観察することができた。これも暇だからこそ。ウスバキトンボも飛んでいたらしい。
 きれいな花々も咲いていたが,相変わらず名前はわからない。

 今回は筆が滞って,書くのがとても辛い。このくらい書いておけば,このときのことを思い出せるだろう。メモを書くのはこれでお終いにしよう。
 次回の龍飛行きは来春になるが,ウキウキとどんどん筆が進むような結果となることを願う。

 鳥の出が悪くっても楽しい鳥見にしていただいた鳥友たちに大感謝だった。

 最終日は早めに切り上げ,北海道から仙台に帰る息子と青森駅で合流し,一緒に仙台に向かった。

【観察できた鳥】(渡りのタカのみ記載する。)

ツミ,ハイタカ,オオタカ,ハチクマ,ノスリ (5種)

【写真】

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