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2009/09/04

石巻 2009/08/15

(石巻) 06:00 晴れ

 7月は全くお出かけができなかったので,久しぶりの鳥見行だった。シギチは春の渡りをすっかり逃してしまったが,もうそろそろ,北に渡ったシギチが南に帰る時期だ。
 久しぶりに石巻の埋立地に行こう。

090815c_005 090815c_003  着いたのは午前6時前。
 今年は雨がちの鬱陶しい天気が続いていたが,この日はさわやかに晴れ上がっていた。青い空には,秋の気配さえ感じるいわし雲が流れている。路傍には,早朝なのに月見草(マツヨイグサ)が咲いていて,気持ちを和ませてくれる。久しぶりのフィールドはとても気持ちが良い。
 歩き始めると,干潟の方から盛んにキアシシギの声が聞こえてきた。期待が高まる。

 最初に出会ったのはオバシギだった。

 歩いていると近場にサーッと飛んできて,すぐに,寝た。

090815e_0004 090815e_0015 090815e_0031  オバシギはボリュウム感のある中型シギで,「持ち重り」ならぬ「見重り」する鳥だ。ちょこまか動くシギチの仲間ではズッシリ感のある方だ。オバシギは「尾羽鴫」と書き,決して,「おばさんしぎ」が語源ではない。しかし,名前の印象というのは恐いもので,私は,このシギと太っちょ中年おばさんを結び付けてイメージしてしまっている。

090815e_0451 090815e_0466  性格もおばさんのずうずうしさを持っており,人を恐れないところがある。観察している人にどんどん近付いてきて,終いにはその人の股をくぐった,という伝説を持っている鳥だ。
 ただ,この日はず~っとお昼寝モードで,起きて寄ってくるようなことはなかった。来たばかりでお疲れモードなのか,それとも,餌を充分に取って満腹なのか。

 オバシギがいた岩場のやや西側にはオバシギよりひと回り小さい軽量級のシギチの群れが見えた。20羽程度いただろうか。

090815e_0090 090815e_0150090815e_0161  さっき声が聞こえたキアシシギたちかな,と思いながら双眼鏡を覗いたら,違った。ソリハシシギたちだった。ソリハシシギ自体はごく普通のシギだが,20羽もの群れはあまり記憶にない。せいぜい5~6羽の単位だったと思う。
 このシギは,オバシギと異なり,警戒心が強いシギで,距離を縮めるとすぐに飛んだ。

090815e_0154090815e_0105 090815e_0144  ソリハシシギは,名前のとおり上に反ったくちばしがチャームポイントだが,ちょこまか動くこのオレンジ色の足も魅力的だ。
 また,この日はくちばしや足だけではなく,体に「ヘ音記号」のような黒い模様がある個体(真ん中の写真)がとても目に付いた。これって幼鳥?なのだろうか。

 キアシシギは声こそにぎやかだったが,いたのは1羽だけだった。

090815e_0217 090815e_0327 090815e_0556  キアシシギは,私の中では最もベーシックなシギだ。基本種と言ってもよい。
 大きさも姿形も体の色もこれが基本。無意識にキアシシギと比較していると思う。飛んだとき,翼に目立ったパターンが出ないのも好ましい。
 この個体は,ソリハシシギと一緒にいることもあったが,基本は単独行動のようだった。

 キアシシギと並んでトウネンも定番シギチのひとつだ。

090815e_0070 090815e_0170 090815e_0245  ごくごく普通のシギなのだが,シギチシーズンには欠かせない鳥だ。いないとさびしい。最初にオバシギと出会い,次にソリハシシギを見つけたが,やはりこのトウネンを目にするまでは落ち着かなかった。
 春のシギチシーズンを逃したせいもあり,今回トウネンと出会い,心底ホッとした。

090815e_0263 090815e_0246  この鳥もオバシギと同じく慣れっこい性格だが,「当年」生まれのように小さなシギなので,めんこいことこの上ない。この鳥は,すでに恐いものがなくなった「おばさん」というより,まだ恐いものを知らないちっちゃな子どものイメージだ。
 トウネンの群れを見ながら,干潟の隅の石に腰かけてお昼を食べていたら,餌を取りながら少しずつ寄って来て,私の足に乗っかりそうになったことがある。
 そんなめんこい奴らだ。

090815e_0444 090815e_0495 090815e_0517 090815e_0539  この日も一番近くまで寄せてくれたのは,このトウネンたちだった。
 残念ながら足の黄色いのやくちばしの細いのはいなかったが,まだ夏羽の赤みを残した個体もあって,充分に楽しませてくれた。左から3番目の目をつむった表情は何とも言えない。

 ところで,実は,外出できなかった期間を利用して愛用のカメラを修理に出していた。

090815c_011 090815e_0039  このカメラ,購入後1回リコールで修理したのだが,2回目のリコールがありサービスセンターに持ち込んだところ,以前(1年以上前)落としたショックでペンタ部分が壊れていることがわかり,大がかりな修理となってしまった。
 昨秋の龍飛の時などピントが合いにくいな~,と感じることはときどきあったが,やはり修理が必要だったようだ。機械なので自然治癒はしなかった。

090815e_0189 090815e_0195 090815e_0197_01  で,今回,修理後初めて使ったのだが,驚くほど改善しており,AFを使うのがとても楽かった。
 たぶん,リコール部分の改善なのだと思うが,トビモノでもピタっとピントが来る。これまでの苦労がウソのようだ。これなら,龍飛に連れていってもピントが合わず困ることはないだろう。

 もちろん失敗写真も山ほどあるが,何枚か良いのがあればそれで良い。

090815e_0167 090815e_0169_02 090815e_0170_01  どうよ! この素晴らしさ。
 自分の腕ではなくカメラの能力なのだが,ほれぼれしてしまう。お見事だ。ソリハシシギが飛翔したときの翼のパターンもくっきりと捉えることができた。大満足だ。
 て,自画自賛しすぎだったか。

090815e_0576 090815e_0589  そうこうしている内に8時近くとなってしまった。
 翌日の日曜日も仕事が入ったため,お出かけはこの日だけ。次は9月になってしまうので,ここだけで終わるのはもったいなさすぎる。名取や岩沼,鳥の海の方にも行きたかったので。そろそろ引き上げよう。
 メダイチドリたちを横目に見ながら,車の方に向かった。

 あ,そうそう。

 今,フィールドノートを見て思い出したが,ヒバリシギもいたんだった。
 立ち止まって遠くのシギチを探していたら,実は足元に3羽いて,見つけた瞬間に遠くに飛んで行ってしまった。一瞬のことだったので今となっては自信がないが,きっとあれはヒバリシギだったと思う。

 ヒバリシギはとても大好きな鳥だ。シギチシーズンは始まったばかり。これからに期待しよう。

 そういえば,シギチの敵,ハヤブサもいたんだった。

 さぁ,次は県南へ。

【観察できた鳥】

ハクセキレイ,スズメ,カワラヒワ,ヒバリ,ハシボソガラス,カルガモ,スズガモ,キアシシギ,トウネン,ソリハシシギ,オバシギ,ヒバリシギ,メダイチドリ,ハヤブサ,トビ,ショウドウツバメ

【写真】(スズガモもいたんだった)

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