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2009/05/13

三浦半島 2009/04/18-19

(18日) 曇り
(19日) 晴れ

 カンムリウミスズメに会うため三浦半島に行ってきた。

 今回は,ネットで仲良くさせていただいているKpさんからお誘いいただき,KkさんとAIさんご夫婦とご一緒だった。誰かと一緒に遠出することは久しぶりで,ウキウキと遠足気分だった。鳥見はどうでも良いような気分だった。

 仙台を朝一番の新幹線で発って,現地に着いたのが午前10時半頃だった。

090418c_048 090418c_049 090418s_011090418e_276  初めて来る場所なので,とても新鮮だ。海岸の岩がゴツゴツしておらず,てろんとしているのが珍しく,また,道端にアロエが生えていたのにびっくりだった。東北の風景とはちょっと違う。首都圏だけに,釣りやシーカヤック,ダイビングなどの海洋レジャーに訪れている人も,とても多かった。海なのに都会だ。

 さて,カンムリウミスズメだ。

090418e_248 090418e_256 090418e_282  現われないかもしれないし,現れたとしても,ずいぶん待つことになるだろうと覚悟してきたが,着いてすぐ,あっけなく姿を現してくれた。現場に到着してから10分も経っていなかったのではないだろうか。最初は単独の個体だったが,その後すぐ,100mくらい先の海上に7羽の群れが浮かんでいるのをKkさんが見つけてくれた。

090418e_383 090418e_388 090418e_402  Kpさんによると,7羽の群れは滅多に見られないという。いきなり出て,Kpさん自身も興奮していた。私たちは,もの凄く幸運だったらしい。同行の誰かの中に,よっぽど「引き」の強い人がいたのだろう。この冬「スカ」続きだった私でないことは確かだ。
 ただ,やはり結構遠い。

090418e_515 090418e_531 090418e_610  距離が遠いことは織り込み済みだったので,何とも思わず,証拠写真を撮ったりスコープで観察したりして楽しんでいたが,その内,結構近くにも現われてくれた。もちろん,レタッチした上で,もの凄くトリミングしているものだが,こんな写真を撮ることもできた。
 何度も書くが,本当に幸運だったのだろう。
 Kpさんありがとう。

090418e_592 090418e_638  この日,私たちが午後3時頃にここを立ち去るまで,ず~っと姿を見せていてくれた。写真に撮ることはできなかったが,ディスプレイのような行動も見せてくれたし,ピッ,ピッ,と,素早く潜水を繰り返す行動も見せてくれた。速く「キレ」のある潜水だった。その上,盛んに鳴いている声も聞くことができた。そういう距離だった,ということだ。
 思いがけず丸1日カンムリウミスズメを堪能することができ,もうこの日でお腹一杯になってしまった。来た甲斐があった。もう帰っても良い。

 ちなみに,この日はウミスズメ以外に,このような鳥たちも私たちを楽しませてくれた。

090418e_542 090418e_419 090418e_676  左端はイソヒヨドリ。昼食の後に見かけた2羽だ。♂が♀にプロポーズしているように見えたが,この後見事にふられていた。真ん中はチュウシャクシギだ。カンムリウミスズメを見ているとき,いつの間にかこの岩場に来ていた。
 最後のは,ユリカモメたちだ。私たちが引き上げるとき,こういう群れが隊列を組んで,北の方に飛んで行った。いくつもいくつも飛んで行った。

 この日はこれでお終い。

090418s_016090418s_014  早めに切り上げたので,夕食前に近くを散策し,観光させてもらった。鳥見に来てこんな時間を過ごすのはあまりない。
 その後,一旦お別れしたKpさんがわざわざ宿に来てくれ,鳥談義などでとても楽しい夕食をいただいた。夕食後,部屋で二次会を行ったのは言うまでもない。
 写真は夕食だが,翌朝の朝食に出た魚の干物もすごくおいしかった。
 なんて良い所なんだろう。

 さて,2日目。

090419e_013 090418e_034 090419e_015  翌日は朝早くに出撃したが,海に靄(もや)がかかり遠くが見えない状況だ。前日お腹一杯状態になっていたので,心の粘りもいまいち。海鳥探しをしないで,近くにいたチュウシャクシギやキョウジョシキ,頭上を出勤して行くウミウなどを撮影して遊んでいた。
 やはり前日の刺激が強すぎたようだ。

 そのうちKpさんがやってきて,地元の鳥見人の方々も姿を現し始めた。

090419e_046  しばらくして靄がうすくなってくると,はるか彼方をユリカモメやオオミズナギドリなどの大きな群れが舞っているのを観察できるようになった。
 オオミズナギドリの群れの中に何か混ざっていないか探したが見つけられず。しばらくして,周囲にいた方々はハシボソミズナギドリを見つけたようだが,よくわからない。探し出す根気なし。
 ウトウやクロガモ,ウミスズメなども何回か飛んでいたようだ。

090419e_058 090419e_068 090419e_072  ユリカモメは,前日大きな群れが何度も1方向に飛んで行くのを観察できたが,この日はこの海域に大きな群れが居ついていた。この海域に魚の大きな群れがきていたのだろう。渡りのためのエネルギーを蓄えるのに絶好の機会だったようだ。
 海に浮かんでいた数千羽の群れが,船の通過などで驚き,一斉に海上を舞う様は見事だった。ユリカモメのこのような光景を見るのは初めてだった。

090419c_007 090419c_023 090419c_025 090418e_106  日が上がって暖かくなってくると,テントウムシたちが目の前に現れた。色んな模様のテントウムシがいた。正直,前日の名残で,鳥はカンムリウミスズメ以外全く興味がなくなっていたので,ちょうど良い遊び相手だった。
 また,たまたま近くにスズメがやってきたので,青い海を背景に入れて,「海スズメ」も撮影させてもらった。めんこい奴だ。

090419c_032  そうこうしている内に11時近くなったので,ここを離れることとした。初日に目的を達成してしまったので,多摩川河口にでも寄ってみようか,ということになっていたのだった。
 ここで,Kpさんとお別れ。大変お世話になった。気遣いでヘトヘトになったことだろうが,こちらはお陰様でとても楽しく思い出に残る遠征となった。

 そういえば,2日目もカンムリウミスズメがいたにはいたが,前日よりもずっと遠く,また単独だった。やはり前日は特別だったかもしれない。

 多摩川河口ではサギ類の夏羽が面白かった。

090419e_149 090419e_222 090419e_161  コサギは目先が赤くなり,また,足の黄色い靴下が濃い色に変わってきていた。
 ダイサギも目先が青緑に変わっていたが,足が赤っぽく変わっていたのがとても目についた。ダイサギの足をよく見たことがなかったので,この足の色がとても新鮮だった。図鑑を見ると,亜種ダイサギの方は足全体がピンクに変わるようだが,冬鳥なのでなかなか見られないかもしれない。

 このシロチドリはAIさん妻が見つけたものだ。私ひとりだったら絶対に気付かなかったと思う。

090419e_171 090419e_175  普通,シロチドリは胸の黒斑が前面で切れていて,つながることがない。探鳥会の幹事さんが初心者を案内するとき,シロチドリの識別方法として,必ずこのことはお話しすると思う。ところが,この個体は黒い班がしっかりつながっている。顔がシロチドリなのでシロチドリには違いないのだろうが,こんな個体もある。とても勉強になった。見つけてくれて大感謝だ。

090419e_231090419e_184_2  シギチも若干は期待したが,見つけたのはオオソリハシシギだけで,他には居つきと思われるシロチドリ,イソシギ,タシギだけだった。潮汐のタイミングが悪かったせいかもしれない。
 小鳥類ではセッカやノビタキがいたが,撮影までは叶わなかった。

090419c_037  これで楽しかった遠征はお終い。
 帰りの新幹線では,お酒とビールで気持ちよくなりながら,気分良く仙台への帰途についた。車で駅まで迎えに来てくれるはずだった妻と出会えなかったのも,今となっては良い思い出だ。

 改めて,快く迎えてくれたKpさん,そして,同行のKkさん,AIさんご夫婦に,心から感謝申し上げる。

<付記>

 日本野鳥の会で発行している「野鳥」4月号によると,「カンムリウミスズメ」は,世界中で日本近海のみに生息し,推定5000羽程度しかいない希少種だという。そういう鳥をここでは普通に見ることができる。すごい探鳥地だと思う。

 ただ,ここは首都圏から近く,この先心配なのが鳥見に行く方々のマナーだ。
 絶対に「変なこと」はしてほしくない。

 だから,ブログ記事にして公開するかどうかも正直迷ったところだ。

 たぶん,ここは「通過」でなく「繁殖」なのだと思うし,何しろ「カンムリウミスズメ」だ。
 特別の配慮が必要と思う。

 私の記事がきっかけで変なことになったら寝覚めが悪い。
 この記事に不都合があれば修正・削除するので,ご連絡いただきたい。

【観察できた鳥】

(三浦半島)
カンムリウミスズメ,ウミスズメ,ウミウ,スズメ,トビ,イソヒヨドリ,クロサギ,キョウジョシギ,チュウシャクシギ,ウグイス,オオミズナギドリ,ムクドリ,ハシブトガラス,ツバメ,イソシギ,セグロカモメ,アオジ,ユリカモメ,メジロ,ハクセキレイ,ホオジロ,アオサギ (22種)

(多摩川河口)
カワウ,セグロカモメ,ホシハジロ,キンクロハジロ,コサギ,ユリカモメ,カルガモ,ツバメ,ダイサギ,スズガモ,スズメ,メジロ,セッカ,キジバト,ハクセキレイ,ムクドリ,シロチドリ,ツグミ,ハシブトガラス,カンムリカイツブリ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,マガモ,カモメ,オオソリハシシギ,オナガガモ,タシギ,イソシギ (30種)

【写真】

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コメント

kpです~その節はこちらこそ楽しい時間をありがとうございました。
いやー吃驚しましたねあの時は。あんなことはシーズン中2~3回あるかないかなのに初めてでしかも長時間。
とてもラッキーでしたね。
今はすっかり姿を消してどこに行ってるのか~~まだまだ謎の多い鳥ですね
あそこは岩の断層も珍しいそうで研究してる人もいるそうですよ。 
シロチドリの首輪が繋がってる固体 初めて見ました。シロチドリって決め付けず一つ一つ確認して行くことも大切ですね

投稿: kp | 2009/05/14 18:35

yamameさん,こんばんは。
三浦半島って神奈川ですよね。カンムリウミスズメが繁殖しているんですねぇ。まったく知りませんでした。
北にしかいない鳥さんだと思いこんでいました。
写真上手く撮れていますね。冠が写っているのが分かります。
シロチドリの首輪が繋がっているは初めて見ました。勉強になります。

投稿: konpas | 2009/05/14 20:24

kpさん,おはようございます。
コメントありがとうございます。
お邪魔した際は大変お世話になりました。

今はもうどこかの島で結婚して子育てに専念しているんでしょうか。あのときはしばしのお別れにきたのかも。

シロチドリは違う写真を張っていたのに気付きました。おかげさまで正しいのと張り替えることができました。それにしても不思議な個体ですよね。

konpasさん
野鳥誌に掲載された繁殖地の地図によると,北方面ではなく,かえって日本の南半分の繁殖が多いようです。この周辺では伊豆半島周辺の島での繁殖が掲載されていました。
いずれにせよ見ることができて幸運でした。
ちなみに飛島の荒崎でも5月連休頃は確率高いようです。ただ,こちらはもっと「遠い」ようです。

投稿: yamame | 2009/05/15 06:25

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