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2009/05/07

鳥の海 2009/03/29

13:15 晴れ

  前日,伊豆沼周辺で婚姻色のアオサギを観察したのだが,伊豆沼のアオサギは警戒心が強く,満足な撮影ができなかった。これが心残りだ。
 午後から時間ができたので,アオサギが近くで見られる鳥の海に行くこととした。

090329e_107 090329e_163  鳥の海では,プレジャーボートの船着場から巡回するのがお決まりだ。この日もここからチェックし始めたが,カモメ類はウミネコ程度で何もなし。周辺の水面にも何もいないと思い,次に行こうとしたところ,小さな鳥たちの群れが視野に入ってきた。ハジロカイツブリの群れだった。
 そうだった。この時期は黒くなったハジロカイツブリの群れが観察できるんだった。

090329e_166 090329e_128090329e_013 ハジロカイツブリは,10羽程度の小さな群れで,冬羽に近いものからずいぶん黒くなってきたものまでいる。日が当たったときは,赤い目の後ろに広がった金色の飾り羽が黒い体に映えてとてもきれいだった。
 冬羽に最も近い個体をよく見たら,これはハジロカイツブリでなく,ミミカイツブリだった。どうもミミカイツブリの方が換羽が遅い傾向があるようだ。

 さて,午後からなので時間がない。ここから移動し,まずは鳥の海を1周しよう。

090329e_189 090329e_223  で,車を動かし始めてすぐにこんなカモメ類が目にとまった。最初オオセグロカモメかと思ったが,念のため双眼鏡で確認すると,足が黄色っぽかった。大きさや背中の色はオオセグロカモメだが,足の黄色いオオセグロカモメはいない。「ホイグリン系」とか,「ホイグリンカモメ」とか言われているカモメのようだ。
 背中の色が濃く,足が黄色いほか,頭の後ろに斑が集中していることやくちばしの赤い斑が大きいことなどがホイグリンカモメの特徴と一致している。

 このタイプのカモメは,過去にもここで何度か観察しているが,日本鳥学会の日本鳥類目録第6版には,「ホイグリンカモメ」はなく,「セグロカモメ」しか載っていない。とりあえず私の記録は「セグロカモメ」としている。カモメ類の分類は混乱しており,よくわからない。

090329e_443 090329e_438 090329e_272090329e_272_01  ここからもう少し先に進むと,いつものとおりアオサギたちが佇んでいた。期待どおり,きちんと婚姻色になっている個体がいた。くちばしと足が赤くなっており,灰色の地味な冬羽から衣替えを済ませている。すっぴん女性がお化粧をしたような変身ぶりだ。
 近くにいたダイサギも冬の黄色いくちばしが黒くなってきており,目先は青っぽい緑になってきていた。

 これで今日の目標は達成。気分良し。

090329e_404 090329e_405 090329e_406 090329e_407  鳥の海西端の水門付近まで行くと,ここにもハジロカイツブリが入っていた。しかも,こちらのはもの凄く近い。車の中から観察していると,光のあんばいがちょうど良い場所に出てきてくれ,角度は別として,最高の撮影条件となった。
 この個体はすっかり夏羽に変身しており,全身真っ黒な体にコーヒー色のお尻,そして,金色の飾り羽が美しい。思わず笑みがこぼれる。

090329e_372_up 090329e_412_up  さらに拡大すると,こんな風だ。
 この写真を見て気付いたことがある。瞳孔の縁の色なのだが,ここが黄色くなっているのはミミカイツブリだけだと思っていたが,この個体はミミカイツブリ同様,瞳孔の縁が黄色い。私の思い違いだったのだろうか。それとも夏羽に換わるとここの色も変わるのだろうか。はたまた,単なる個体差なのだろうか。

 http://birder-yamame.air-nifty.com/bird/2009/01/20090117-6e42.html

090329e_467 090329e_483 090329e_489  この後,鳥の海の南側道路をゆっくり走りながら観察したが,特筆するべき鳥はなし。居残りのスズガモやホオジロガモ,マガモなどのほか,ユリカモメなどが観察できた程度だった。
 とはいえ,光の状態がちょうど良く,マガモの♂♀共とてもきれいに見えたので,思わずシャッターを押してしまっていた。

 以前は浜や河口方面に車でも入れたが,ここの浜が「鳴り砂」であることがわかり,また,工事が行われていることもあり,車を突きあたりの駐車場に停めて歩かなければいけなくなってしまった。それでも,何かいると報われるのだが,何もいないことが多いので,歩いた疲れだけが残ることが多い。

090329e_511 090329e_521  この日も,海岸には何もおらず,河口南側の干潟にも何もいなかった。盛期になると,ミユビシギやトウネン,ハマシギ,ダイゼン,キョウジョシギ,メダイチドリなどが入り,ヘラシギやミヤコドリが入ったこともある絶好のポイントだが,3月末ではまだ早かったか。
 見えたのは,鳥の海の中のはるか彼方のホウロクシギ1羽だけだった。小さく見えるが,これでもずいぶんトリミングしている。

 ひと通り巡回したので,最後に水門の外側の水路をチェックしてみた。セイタカシギなどを観察したこともあるポイントだ。

090329e_569 090329e_532 090329e_570  覗いてみると,まだたくさん残っているコガモがここにもおり,また,アオサギとダイサギも入っていた。1羽いたアオサギは婚姻色になっていたが,2羽いたダイサギのうち1羽はまだ冬羽だった。個体によってこんなに違うものだ。
 あ…。もしかすると,足の黄色い方は亜種ダイサギで,足の黒い方は亜種チュウダイサギか。亜種が違っていた。

 これでお終いにしても良かったが,帰り道なので,名取市の閖上(ゆりあげ)漁港とその周辺水路,名取川を覗いてみることとした。AIさんが,前週オオハムを見た,と言っていた場所だ。

090329e_636 090329e_663 090329e_724  閖上港での収穫はこの鳥。コチドリだ。
 前日に蕪栗沼でも見ているが,近くでくっきりはっきり,青い海を背景に撮影することができた。ポカポカと日向ぼっこしている風で,寄っていっても遠ざかったり,飛んだりする気配はなかった。黄色いアイリングがとてもめんこい。
 このほか,係留している漁船の隙間にミミカイツブリが入っているのも観察できた。

 一応,オオハムが入っていたであろう川側の水路入口周辺や昨季ハシジロアビが入っていたポイントなどもチェックしたが,今回は何もなし。

 この日は以上。

【観察できた鳥】

スズガモ,ウミネコ,ユリカモメ,オオバン,ハシブトガラス,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,ミサゴ,コサギ,カルガモ,セグロカモメ(ホイグリンカモメ),オオセグロカモメ,ホオジロガモ,ハクセキレイ,ハシボソガラス,コガモ,カモメ,イソシギ,カイツブリ,スズメ,カワラヒワ,ホウロクシギ,ウグイス,ヒバリ,トビ,ノスリ (27種)

【写真】(そういえば頭が黒くなったユリカモメは1羽もいなかった。)

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