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2009/05/06

蕪栗沼-伊豆沼 2009/03/28

  (蕪栗沼) 08:10 曇り
(伊豆沼) 11:30 曇り

 3月もそろそろ終わる時期。春を感じたくて蕪栗沼,伊豆沼方面に出かけた。

090328e_080 090328e_084090328e_090 北側駐車場に車を停めて外に出ると,ベニマシコの声が聞こえる。まだ居てくれたようだ。周辺を探すと,5~6羽の群れがすぐに見つかった。この日のお楽しみの始まりはベニマシコからだった。
 ♂のほんのりした赤い色も良いし,♀の優しい色も捨てがたい。
 ベニマシコたちは柳の柔らかい新芽(花?)を食べていたようで,芽吹き始めた柳の木々を移動していた。

 改めて,駐車場から白鳥地区を臨むと,遠くにタゲリがたくさん入っているのが見えた。見つける前までは右手から反時計回りで蕪栗沼方向に行こうと思っていたが,白鳥地区の西側土手に回って覗いてみることとした。

090328e_003 090328e_006 090328e_064  近くの土手に行って観察すると,いた,いた。かなりの数が入っている。この大きな群れだけでなく,周辺に散らばって入っていた。少なくとも5~60羽はいたのではないだろうか。群れ全体に落ち着きなく,降りては飛ぶ個体も多かった。求愛・結婚の季節の始まりなのだろう。

090328e_017 090328e_029 090328e_025  ここにはタゲリだけではなく,エリマキシギやオオハシシギもいた。
 上に「近くの土手」とは書いたものの,実際はもっとも近くても5~60mあったと思う。各個体がしっかりわかるような写真は撮影できなかったが,「証拠写真」と思ってシャッターを押した。
 昨年(?)は「エリマキ」のあるエリマキシギがここに立ち寄ったということだが,残念ながらまだその時期ではなかったようだ。

090328s_004 090328s_001 090328s_014  この後,駐車場に戻って,反時計回りに蕪栗沼まで歩いてみたが,何もおらず。期待していたチョウも出ていなかった。がっかりだ。
 とは言え,春の空気を味わいながら歩くのはとても気持ち良かった。左端の写真は左側が蕪栗沼で右側が白鳥地区になる。上を飛んでいる小さな影は,白鳥地区にいたタゲリたちだ。右端の写真はさっきのベニマシコたちが食べていたであろう柳だ。そういう目で見ると何となくおいしそう。

090328e_113 090328e_128 090328e_134  車に戻って白鳥地区の土手を中心に巡回すると,カシラダカやオオジュリンがまだ居残っていた。どちらも頭が黒くなってきた♂がいたが,撮影できたのは♀タイプの個体だけだった。写真だけ見ると冬のような感じだ。
 この鳥たちはまもなく北に帰ってしまい,しばらく会えなくなってしまうが,ここには,まもなくホオアカがたくさんやって来るはずだ。

 このときは,まだガンたちも若干残っていたようだが,私は出会えず。
 せっかくなので,次,近くの伊豆沼を覗いてみることとした。

 伊豆沼では,かすかな期待を抱いて3工区から覗いてみたが,ガンたちの姿はもう見えない。この時期にいるだろうケリやタゲリも見つけられない。ここでは収穫なし。
 仕方ない。伊豆沼東岸を北上する。

090328e_152 090328e_159 伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター「淡水魚館」の向かいの池では,この時期ツルシギと出会えることがある。蕪栗沼にいなかったので,もしかするとここに入っているかもしれない。
 覗いてみたら,…,当たり。20羽程度の群れが,池を南北に分けるヨシの水際に佇んでいた。

090328e_160 090328e_161 090328e_173_01 090328e_187  近くから観察しようと,ゆっくりと回りこみ,いたはずの場所を覗いてみるが,いない。「あれ?」,と思い,ヨシの陰から首を出したら,すぐそこにいた。しまった。驚かせてしまった。幸い遠くに飛び去ることはなかったが,近くの水面に移動し,泳いで少しずつ遠ざかって行ってしまった。
 休んでいたところだったのに起こしてしまい,申し訳ない気持で一杯になる。

090328e_308 090328e_246 090328e_325  見ていると,池を二分するヨシの間を通り抜け,北側の池に移動したようだ。
 しばらく時間を置いてから回り込んでみると,すっかり落ち着いて休んでいた。ヨシが倒れて島状になっている所に群れの本体がおり,近場にも数羽がいる。本来ツルシギはそれほど警戒心が強いシギではないので,静かに観察していれば大丈夫。
 群れの大多数が冬羽だったが,中には幾分黒くなってきた個体も見られた。

090328e_239 090328e_522 090328e_291  ツルシギを観察していると,ヨシの中にタシギがうずくまっているのを見つけた。地味な鳥だが,出会えると嬉しくなる鳥のひとつだ。確かタシギはこの周辺で越冬していたと思う。この脇にはまだミコアイサがいて,こちらもツルシギ同様休憩モードに入っていた。
 また,セグロセキレイもいて,休憩している鳥たちの間を活発に動き回っていた。疲れ切ったおとなたちの間を元気に走り回る子どものようで,めんこかった。セグロセキレイは元々私の大好きな鳥だ。

090328e_579 090328e_475 090328e_580  この日一番驚いたのがこの鳥。ツバメだ。数羽が水面上を飛び交っていた。
 春になったとは言えまだ3月のこの時期に来ていたとは思ってもいなかった。驚いた。宮城県では4月に入ってから現れる鳥だとばかり思っていた。私の認識違いだったのか。
 ビュンビュン不規則に飛ぶので,普段は撮影しようなんて気にならない鳥だが,今季初で感激だったので,ツバメの飛翔写真にもチャレンジしてみた。数打ちゃ当たる。
 特に左端の写真は自分でも傑作だと思う。羽の光沢も出て,ピントもばっちりだ。偶然にせよ,良くぞ撮れた。

090328e_503 090328e_514 090328e_202  ツルシギやツバメに遊んでもらっていると,上空にチュウヒが現れた。
 この周辺では,遠くを飛ぶ姿をよく見かけるが,今回は近くを飛んでくれた。次列風切に翼帯が見えず,また,虹彩が暗色のようなので,まだ子どもの個体のようだ。どの鳥も子どもは比較的慣れっこく,至近距離で観察できるが,チュウヒも例外ではないかもしれない。

 その後,この周辺をうろついて戻ってみると,ちょうどツルシギたちが水面上を飛びまわっているところだった。

090328e_356 090328e_414 090328e_390 090328e_572  何度か池の上を旋回し,降りた所は最初に見たヨシの近くの水面だった。出ている干潟がない池だったせいもあるだろうが,他のシギ類と異なり,水面上に浮かんでいることをそれほど厭わないようだ。底に足が付いているかどうか不明なところもあるが,こうして見ている限り,カモ類同様,泳いでいるように見える。

 しばらく観察していると,また飛び立って,さっきまで休んでいたヨシの島に戻り,再び休憩モードに突入した。

 さて,ツルシギたちに遊んでもらっているうちに,ずいぶん時間が経過してしまった。あともう少し周辺を覗いてみよう。
 2工区側に移動だ。

 沼の土手近くのヨシ原が焼かれてきれいになっており,焼け残ったヨシや焼けて黒くなった地面にカシラダカやオオジュリン,タヒバリなどが観察できた。

090328e_731 090328e_708 090328e_675 090328e_890  カシラダカもオオジュリンも,まだら状に頭が黒くなってきており,どちらもぐぜるようなさえずりを始めていた。
 オオジュリンは東北の繁殖地に行けば普通にさえずりを聞くことができるが,カシラダカはカムチャッカなど高緯度地方の繁殖のようなので,日本でさえずりを聞くことができるのは,今,この時期だけとなる。ホオジロのさえずりのような威勢の良さはないが,チリチリと鈴を振ったような声で,長く続けてさえずってくれる。
 この時期だけの可憐な声で,大好きな声だ。

090328e_825 090328e_845 090328e_847  タヒバリは,水路が沼に流れ込んでいる付近の地面に小さな群れが入っており,うずくまって観察しているとずんずん近づいてきてくれた。この時期,上半身がレンガ色に変わってきた個体も観察できるのだが,この中にはそうした個体は観察できなかった。残念。
 まもなく渡去していなくなってしまうので,たぶん,これが今季の見納めだろう。

 この日はこれでお終い。
 タゲリやツルシギの群れに出会えたのも収穫だったが,ツバメの飛来やカシラダカ・オオジュリンのさえずりなどで春を満喫でき,充実した1日となった。

【観察できた鳥】

(蕪栗沼)
スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ベニマシコ,アオサギ,トビ,ウグイス,タゲリ,ヒバリ,ツグミ,ホオジロ,タゲリ,エリマキシギ,オオハシシギ,カルガモ,オオジュリン,キジバト,ハクセキレイ,アオジ,カワラヒワ,チュウヒ,シジュウカラ,ダイサギ,コチドリ,ジョウビタキ,オナガ,ノスリ,イカルチドリ,コガモ,カシラダカ (30種)

(伊豆沼)
ツグミ,アオサギ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,キジ,カワラヒワ,トビ,ウミネコ,コガモ,ホオジロ,シジュウカラ,マガモ,モズ,ヒヨドリ,カシラダカ,アオジ,メジロ,ハシビロガモ,オオバン,ホシハジロ,ツルシギ,ミコアイサ,タシギ,オオジュリン,セグロセキレイ,オオハクチョウ,キンクロハジロ,ツバメ,スズガモ,カンムリカイツブリ,ヒドリガモ,ジョウビタキ,ベニマシコ,コゲラ,エナガ,タヒバリ,ハシブトガラス,ダイサギ (39種)

【写真】(最後のは冬小鳥類の群れに舞い降りたノスリ)

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