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2009/03/22

庄内 2009/01/29-02/08

(01/29) 13:00 晴れ
(02/08) 09:00 曇り

 この冬,庄内にユキホオジロが来ていた。
 じっくり観察する機会の少ない鳥なので,メモを残しておくことにする。

 昨季も来ていた情報があったが,今季は鳥友から具体的場所まで教えていただいた。

 いつもながら,ありがたきは鳥友なり。

 行ったのは,1月末と2月初めの2回,どちらも1時間程度の観察だったが,人をあまり恐れないため,至近距離から観察&撮影できた。

090129s_012 090208e_003  人に教えていただいた情報なので場所の詳細は書けないが,ユキホオジロがいたのは,海の近くで,強風がびゅーびゅー通り抜ける原っぱだった。原っぱであれば,近くに穏やかに生活できる場所があるのに,この過酷な条件の場所にこだわっていた。過去にユキホオジロを見た場所は,北海道でも宮城でも,強風吹きすさぶ場所だ。
 こういう場所を好む鳥のようだ。

090129e_0133 090129e_0163 090129e_0906  いたのは6羽で,♂♀の構成はよくわからなかった。
 ホオジロ類は♂♀の違いがはっきりしている種類が多いが,このユキホオジロはあいまいだ。冬羽・夏羽の違い,成鳥・幼鳥の違いなどもあるだろう。識別できる方によると,♀が4羽で,♂が2羽だったらしい。
 少なくとももう1度は行って,その違いをよく観察して納得したかった。

090129e_0168 090129e_0530_02 090129e_0923  大雑把にいうと,♂は♀より白黒がはっきりしており,♀は♂より茶色っぽくやわらかい色のようだ。と言っても,冬羽では♂も褐色味を帯びているし,若鳥も茶色っぽいようだ。紛らわしいことこの上ない。一度覚えてしまえば,顔を見るだけですぐにわかるようになると願っているのだが,今のところ,どうも判然としない。

090129e_0919 090129e_0988 090129e_1287090129e_1285   現地で観察していて,明確な違いは,腰の色だった。腰全体が白く,淡い茶色が入っているタイプと,黒くて細かい縦斑がたくさん入っているタイプがあった。
 このポイントで性別,又は,成幼が判断できるのかと,各種図鑑を調べてみたが,腰に関しての説明がない。イメージ的には,白い方が♂で,斑のある方が♀のような気がするが,実際はその反対か。ホントのところどうなんだろう。

090129e_0216 090129e_0276 090129e_0513  私が行った2回とも6羽が常に一緒に移動しており,地面にある餌を食べていた。
 食べていた付近を見ても,また写真を見ても何を食べていたのかよくわからなかったが,たぶん粉のように小さな草の実なのだろう。こういう餌では,数をこなさないとエネルギーにならないと思う。

090129e_0187 090129e_0386 090129e_1041 090129e_1217  下を向いて餌を食べているときは,頭のてっぺんがよく見える。
 ♂夏羽は頭が真っ白になるようだが,ここにいた個体がどれも頭のてっぺんは茶褐色だった。1羽,1羽,その濃さや範囲が異なっていたようだった。
 いつか真っ白な頭を見たいものだが,ユキホオジロ自体出会うのがむずかしいのだから,よっぽど運が良くないと無理かな。

090129e_1189 090129e_0169 090129e_0253  餌を食べているくちばしはホオジロ類特有の形をしている。小さな草の実などを食べるのにはこういう形が向いているのだろうか。下くちばしの方が上くちばしより大きく,少し湾曲している。草の実をしごいて取りやすい形に見える。
 黄色みが強いくちばしで,よく見ると先端に黒い部分がある。

090208e_306 090208e_308 090208e_309  口の中はどうなっているんだろう。
 実は口の中も運良く撮影できていた。カモメ類ではよく見かけるが,小鳥の仲間でこのような仕草を見るのは記憶にない。「伸び」の一種だと思うが,目の前で大きく口を開けてくれた。こういう顔は決してめんこくはないが,貴重な写真だと思う。口の中の色もベロの色もわかる。

 セッカやノゴマの口の中は黒いが,ユキホオジロは黄色だった。

090129e_0970 090208e_311  「黒」と言えば,ユキホオジロの中身は黒だった。
 羽づくろいをしているとき,また,2回目の強風のとき,ユキホオジロの「中身」が見えた。大昔,小学館の「少年サンデー」や「小学○年生」に連載されていた「オバケのQ太郎」で,オバQの白い服(?)がめくれたとき,見えた足が黒かったのを思い出した。
 そういえば,オオマシコも中身が黒だった。意外に中身が黒の鳥っているかもしれない。黒い下着の方が温かいってことはあるんだろうか。
 

090129e_0186 090129e_0965 090129e_1180 090208e_226  足も黒だった。
 雪の中の生活なので,幅が広かったり,爪が長かったり,雪に埋まらないような構造をしているのか期待して観察したが,よくわからなかった。一見ごく普通の足だ。ただ,指の幅が広いように見えないこともない写真もあった。
 脛毛がふさふさと長いように見えるのは,そういう目で見ているせいだろうか。

090129e_0973090208e_450 090208e_455  ホオジロ類の尾羽は凹型で,クロジ以外は,両側が白い。このユキホオジロも,例外ではなく,尾羽の両側が白だった。残念ながら飛翔写真の撮影はできなかったが,羽づくろいしているときなどに,尾羽外側の羽が白いのが確認できた。
 よく見ると外側3枚の羽が白くて,内側の羽が黒いのがわかる。

090129e_0675 090129e_0685 090129e_0688  2回目に行ったときは雪がなくなっていたので,このような光景を見ることができなかったが,1回目のときは「雪浴び」している場面を観察できた。鳥にとって羽の手入れは生死に関わることなので,水浴びや砂浴びしている場面をよく目にするが,雪浴びはあまり目にしない。というか,当たり前の話だが,雪のない所では見られないので,冬,しかも雪国ならではの光景だ。

090129e_0715 090129e_0717 090129e_0718  ユキホオジロ以外の鳥もこのように雪浴びすると思うが,あまり気に留めたととがない。ユキホオジロだからこそ,付きっきりで観察しているし,こうした場面にも出会えている。
 雪浴びをしているユキホオジロなんて,条件が良くないとなかなか観察も撮影もできないと思うが,ここでは今季,多くの人たちがこういう光景を見たことと思う。

090129e_0727 090129e_0730 090129e_0746  実際には,目の前で盛大に雪をはね散らかせながら雪浴びしていたが,写真では,白い背景に白い雪なので,なかなか雰囲気を伝えられない。飛び散った雪が写真に写り込んでいても,その雰囲気を伝えるのはむずかしい。
 白い鳥が白い雪の中で気持ち良さそうに雪浴びしているのを見るのは,とても楽しかった。

090129e_0763 090129e_0765 090129e_0773 090129e_0785  雪浴びして体をきれいにすると,水浴びの後と同様,次は伸び&羽づくろいだった。
 伸びをしたり羽づくろいしているときは,手に取らなくても,体のいろんな場所を見ることができる。鳥部品の詳細を観察する大チャンスだ。こういうときは,現在進行形で観察する,というより,撮影した写真を後で見るのが目的での撮影となる。
 後ろにまだ雪浴びしている個体がいるのが面白い。

090129e_0815 090129e_0953 090129e_0965 090129e_0993  上には伸びの写真を張ったが,こちらは羽づくろいの写真だ。
 左側2枚は尾脂腺(びしせん)のあたりにくちばしを持っていっている写真。左から3番目の写真は,頭掻きの写真だ。頭掻きは,大多数の小鳥類の例にもれず「間接頭掻き」だったが,目をつむって気持ち良さげな表情だ。
 一番右側は,とても大切な初列風切羽の手入れをしているところだ。 

 6羽のユキホオジロの中に1羽足に怪我をしている個体があった。

090129e_0413 090129e_0427090129e_0428   怪我をしているくせに,この個体が一番慣れっこく,じっとしているとすぐ近くまで寄ってきてくれた。他の個体よりふっくらと丸みを帯びており,また,足が悪いので地面にぺたっとすることが多いので,雪の上に「雪見だいふく」が置かれているようにも見えた。
 この写真を見て,内心,「ふくちゃん」とニックネームを付けて呼んでいた。

090208e_160 090208e_139  落鳥したのではないかと心配していたが,ふくちゃんは2回目に行ったときも元気にしており,相変わらず至近距離まで寄らせてくれた。ただ,怪我の程度がひどくなったようで,他の鳥が歩いて進むような距離を飛んで移動したり,また,悪い方の足の補助をするために尾羽を地面に付けてバランスを取ったりしていた。

 ここまで悪くなった鳥の足が回復するかどうかわからないが,ふくちゃんには,元気でまた出会えることを願うのみだ。

 しつこいようだが,せっかくの機会だったので,もっと観察回数を重ねたかった。
 最初は,「出会えるだけでも良い」,と謙虚な気持ちだったが,出会えたとなると欲が膨らむ。見ていない人にしてみれば,憎たらしい物言いだったか。
 贅沢なことだった。

 きっと,来季も来てくれるだろう。

【観察できた鳥】

ユキホオジロ

【写真】(ユキホオジロの付録)

090129e_1409 090129e_1421 090129e_1422 090129e_1434 090129e_0043 090129e_0044 Sp_090129e_1333 090129e_1344 090208e_661 090129s_024 090129s_025 090208s_007 090129s_026 090129s_036 090208e_686 090208e_680

 

 

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コメント

 ユキホオジロ、とてもかわいいですね。もっと近くに来ていれば、すぐにでも見に行きたいのですが、いかんせん遠いです。
 私がユキホオジロを見たのは20年以上前の春国岱、突端まで歩くこと3時間、見たときは本当に感激でした。

投稿: ペン | 2009/03/25 21:55

ホントめんこかったですよ~。
もっと何度も通いたかったのですが残念でした。
私も北海道で風に吹き飛ばされるようにして生活しているユキホオジロを見ましたが,記事にも書いたように,今回はじっくりと近くで観察できる状態でした。もしかすると,こんなことは二度とないかもしれません。

投稿: yamame | 2009/03/27 07:59

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