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2009/02/07

県内沿岸 2009/02/01

09:30 晴れ時々曇り

 最近海の方ばかり行ってるので,山か田んぼに行こうかと思っていたが,気が変わった。前日大荒れの天気だったので,もしかすると港に何か入っているかもしれない。

080201e_0043 080201e_0044 080201e_0069 080201e_0062  最初に行った名取の閖上港には,アメリカヒドリが入っていた。これは海が荒れていたせいではなく,以前からいたのだろう。ヒドリガモの群れに混ざって♂がいたが,一緒にいた♀もそれっぽい。アメリカヒドリ♀とヒドリガモ♀はとても良く似ているので紛らわしいが,この個体は頭に褐色味がなかった。
 この♂は顔の緑色の帯があまりきれいでなかったのが残念。

080201e_0040 080201e_0096 080201e_0120 080201e_0122  カイツブリは岸辺に近いところで何羽か観察できた。
 ハジロカイツブリのふわふわのお尻も良いが,カイツブリだってふわふわのお尻をしている。これを見てお尻を触りたくなるのは私だけではないと思うが,触らせてくれるわけがない。願望を察したのか,ギロリと怖い顔で睨まれた。
 左から3番目の写真は水面に浮かんでいた何かを食べるところだ。

080201e_0173 080201e_0175 080201e_0188  南側の広い水面にはカワウが山ほど入っており,カワアイサも数多く観察できた。これほど多くのカワアイサの群れを観察したのは久しぶりだ。100羽まではいなかったかもしれないが,それに近い数は入っていたかもしれない。
 近くから撮影したくってグルリと回り込んだが,遠くからでも殺気を感じたのか。ヨシの陰にす~っと入って行ってしまった。こいつらは本当に警戒心が強い。何も取って食おうという訳でもないのに…。

080201e_0225 080201e_0229 080201e_0267  鳥の海に移動しようと名取の田んぼを走っていたら,もの凄い数のミヤマガラスの群れと出会った。
 コクマルガラスが混ざっていないか確認しようと寄って行くと,ハヤブサが現れた。田んぼに入っていたタヒバリたちを追いかけて,もの凄いスピードで飛び回る。ただただ見とれるしかない。近くの電柱にとまったので写真を撮ったのだが,飛ぶ姿に比べたら何ともカッコ悪い。
 今気付いたが,ハヤブサのおかげでコクマルガラス探しをすっかり忘れていた。

 鳥の海は水面ではなく周辺や上空が充実だった。

080201e_0292 080201e_0314  着いてすぐに出会ったのがこのカップル。
 まさかのこの時期に♂がしっかりとさえずっていた。天気が良かったもののさえずりまで聞けるとは思いもよらなかった。鳥の世界では冬の真っ只中に春が始まる。油断ならず。
 しかし,これで騙されてはいけない。冬もまだまだ奥が深いはずだ。

080201e_0482 080201e_0508 080201e_0509  と,書いたものの,この個体ももう春になっていた。カンムリカイツブリは早めに換羽し,渡去する頃には皆夏羽になっているのだが,まさか今の時期こんなになっているとは思ってもいなかった。もうそんなに季節が進んでいたのか。
 潜って魚を捕え,がんばって飲み込んでいた。

080201e_0331 080201e_0336  カワウは相変わらず沢山入っていたが,婚姻色に変わってる個体が何羽か観察できた。頭が白くなって,良く見ると足の付け根に大きな白斑ができている。
 もともとウは婚姻色になるのがとても早い鳥で,今婚姻色のウがいるのは当たり前のことなのだが,イソヒヨドリのさえずりやカンムリカイツブリの夏羽を見た後では,春の訪れが間近に感じる。「春が来たよ!」のボディブローを3回連続で食らった感じだ。

080201e_0457 080201e_0552 080201e_0574  ここのミサゴは,左端の写真のように遠くの棒っ杭に止まっていることが多いが,この日はすぐ近くの空中にも浮かんでいた。強い風に向かい,空中の一点に止まっていた。「撮って,撮って」と言っている。
 ミサゴはどこにでもいる猛禽で,とても撮影・観察しやすいが,これほどサービスしてくれることは珍しい。胸の帯が淡いので,♂のようだ。

 せっかく近くから撮影できたのでトリミングしてさらに拡大してみよう。

080201e_0583_01080201e_0526_01080201e_0570_up  これまであまり注意して見たことがなかったが,図鑑によると,幼鳥は次列風切の先端が尖っているという。これはどうだろう。左2枚の写真を確認してみる。
 翼全体を見ると,胴体に近い方の翼の縁がギザギザだ。よく見ると羽の1枚1枚の先端が尖っている。比較対象となる写真がないので自信がないが,幼鳥ということで良いのだろうか。それにしても長くて立派な翼だ。
 右端は表情をアップしてみたもの。
 「ミサゴ=魚食」というイメージもあって,それほど目付きに怖さは感じないが,鋭く尖った嘴やこぶし状に握った足には猛禽の逞しさを感じさせる。

080201e_0684 080201e_0697  これは防風林近くの道端で見かけたビンズイだ。
 ビンズイは夏の蔵王でお馴染みの鳥だが,冬は,こうした海に近い場所でも会うことがある。夏の高山では,ハイマツの上や空中で活発にさえずっている姿を見ることが多いが,このビンズイはそうしたイメージのカケラもない。
 この時期のビンズイはとてもジミ~な鳥だった。

 さらに南下して磯浜漁港に向かう。

080201e_0810 080201e_0815 080201e_0819  磯浜漁港には,クロガモ♂とミミカイツブリが各1羽入っていた。ミミカイツブリは前回もいたが,クロガモの方は,港南側に入っている群れの中からから港内に紛れ込んできたものに違いない。海が大荒れだったので,根性なしの個体が,ずるっこして楽しているのかもしれない。
 行きと帰りの2回この港に寄ったが,これは往路で撮影した方だ。

080201e_1375 080201e_1377 080201e_1424 080201e_1391_up  往路のときもとても近かったが,帰りに寄ったときは,さらに近かった。見ている間にどんどん寄って来て,身を乗り出さないと見えなくなるくらいまで近寄って来た。
 「何か入っていないか」と港に来て,その「何か」がクロガモだったのは少し寂しいような気もするが,それでも,こういう状況はとても嬉しい。海上遠くに見えることが多いカモなので,こういう機会は貴重だ。係留されている漁船の間に入ってきたので,すっかり陰になってしまったのが残念だったが,こんなに近くから見たのは初めてだ。

080201e_1454_up 080201e_1470  これまで遠くから見て不思議に思っていたくちばしに着目して観察してみよう。
 遠くから見ると,黒くて平べったいくちばしに,ミカンのような丸いものが乗っかっているように見えていたが,近くから見ると,黒と黄色に色分けされたちゃんとしたくちばしだった。また,黄色い部分の両脇が濃い色になっており,影のように見えていたが,影ではなくこういう色になっていた。おバカな想像をしていたが,近くから見てよ~くわかった。
 鼻の穴が何とも言えない味を出しているのが面白い。

080201e_0821 080201e_1276 080201e_1333 080201e_1335  この鳥は,最初UFOのような恰好で寝ていたが,顔の白黒がはっきりしていることと瞳孔の縁の色でミミカイツブリとわかる。起きてからの写真は,水面の照り返しを気にしてプラス補正したのがアダになり,色が飛んでしまった。白っぽい鳥の補正はとてもむずかしい。
 この鳥もクロガモと同じように近くまで寄ってきたが,同じように影になってしまったので近くの写真は青っぽくなってしまった。

080201e_1341 080201e_0782_2 080201e_0747_2 080201e_0789  この日はイソヒヨドリが目に付く日で,ここでも港内に係留している船や浜の方で見かけた。浜の方では,カワラヒワの群れがにぎやかにしており,ツグミやジョウビタキなども単独で観察できた。
 ジョウビタキはこの写真のように顔をこすりつけるようにしていたが,かゆかったのだろうか。かゆい所をかいて気持ちよさそうな表情だ。

090201s_018 090201s_036  釣師浜の砂浜は,前回カモメ類がいなくってがっかりだったが,今回は山ほどどっさりと入っていた。この光景は心をワクワクさせる。気持ちがパッと明るくなる。
 構成はカモメがほとんどで,それにオオセグロカモメが混ざっている。ワシカモメはたぶんいるだろうが,他のはどうだろう。

080201e_0834080201e_0971 080201e_0985  探してみると,すぐに白いカモメが目に付いた。
 文字どおりシロカモメだ。私には今季初。まだ子どものようで,しかもこれ1羽だけだったが,それでも良い。初物は縁起物だ。
 止まっている姿よりも荒波を背景に飛んでいる姿がカッコ良かった。

080201e_0862 080201e_0868 080201e_0894 080201e_0900  ワシカモメはポツポツと何羽か混ざっていた。
 もうそろそろ夏羽に変わっても良い時期だが,どの個体もまだ頭の色がもやっと灰色っぽくなっていた。ここのワシカモメは,まだ冬だった。背中の色とお尻に突き出した初列先端の色が明るい灰色でとてもきれいだ。
 それにしても,大型カモメの幼鳥はどれも全体にこ汚く見える。

080201e_0888 080201e_0929 080201e_0915 080201e_0916  一番多かったカモメを観察していると,さまざまな年齢の個体がおり,また,1羽1羽個性があることがわかる。
 この日は特にこのカモメ(写真右端)に惹かれた。カモメは元々器量良しだが,この個体は,なかでも美形だと思う。体がひと回り大きく,足も長いように見える。人間世界でいうとモデルのような体型か。カモメ界の「神田うの」か「藤原紀香」といったところだろうか。

080201e_1051 080201e_1023 080201e_1241  港の方に移動すると,すぐ近くにシノリガモが入っていた。♂4羽,♀2羽の群れで,♂4羽のうち2羽がまだ子どものようだ。港内で観察できるのは外海が荒れていたおかげだろう。
 見つけたとき,子ども2羽はすぐ近くにいたが,別の場所を見てから戻ってくると,4羽の大人たちと一緒に水面に浮かんでいた。大人のシノリガモと出会う機会は多いのだが,子どもと出会えて幸運だった。

080201e_1060 080201e_1220 080201e_1232  ここにもミミカイツブリが入っており,スズガモの群れに混ざるようにしていた。
 ハジロカイツブリはすぐ近くにやってきて,ふわふわのお尻をこれ見よがしに見せてくれた。本当にふわふわ。元祖ふわふわちゃんだ。
 ウミアイサ♀も入っていたが,これも荒れた海のおかげだったと思う。

 この日はここまで。

090201s_044  確かに最後までフィールドノートに記録していたのだが,家に帰ると,あるはずの所にない。どこにもない。どうもどこかで落としてしまったらしい。心ならずフィールドにゴミを捨ててしまった形になったかもしれない。残念でならない。帰り道,岩沼でミヤマガラスを観察していたときはあったと思うのだが…。
 拾った方は適当な場所にきちんと捨てていただければありがたい。

【観察できた鳥】

(上記のとおり)

※ 記録していたフィールドノートを紛失してしまったので省略。

【写真】(海はまだ荒れていた)

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コメント

初めて書き込みます。金沢のcalypsoです。時々拝見させていただいてます。写真だけでなく観察も勉強になります。
今週末仙台へ行く機会があるので、海岸線を回ってみようと思います。まだ期待できるでしょうか。

投稿: calypso | 2009/02/24 22:38

calypsoさん,ようこそいらっしゃいました。
初めての書き込みの方大歓迎です。
最近県内の海岸線に行っていませんが,まだ冬鳥は大丈夫と思います。ただし,仙台市内で最大の観察地の蒲生は今工事中で難しいかもしれません。
何か狙っている鳥でこのブログに掲載しているものがあれば,太平洋側の情報を提供いたしますので,メールを頂戴できれば幸いです。

投稿: yamame | 2009/02/24 23:10

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