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2009/01/11

男鹿南磯 2008/12/28

08:00 曇り

 この日は秋田の実家で目が覚めた。
 朝食を食べながらテレビを見ていると,暴風雪警報がまだ解除されていないようだ。これは海に行くしかない。一路,男鹿南磯へ。

081228e_0087 081228e_0001 081228e_0069  男鹿方面に行くときは,いつも決まって天王の江川漁港による。この日は,ゆっくりと鳥見の準備を整えてから,まずはカモメやコガモ,ハジロカイツブリ,カイツブリなどに付き合ってもらった。
 ここでは,渡りの時期,ウミアイサで港内が埋め尽くされた場面と出会ったこともあるし,船越水道につながる水路ではシロエリオオハムを見つけたこともある。
 侮れないポイントだ。

 江川漁港につながる水路沿いを西に進むと船越水道にぶつかる。
 「水道」と言っても水道管の水道ではなく,文字どおり水が流れる道のこと。船越水道は,八郎潟残存湖と日本海をつないでいる。ここは,以前アメリカズグロカモメが入ったこともあるが,そんな超珍鳥でなくっても,普通に多くの水鳥を観察できる場所だ。
 河口付近から水門近辺まで全部がポイントになっている。

081228sb_073  この日は最初に残存湖側の水門付近をチェックした。右岸には何もいなかったので,左岸に回り込んだが,モロ逆光で眩しいだけ。いたのはカワアイサやキンクロハジロ,スズガモ,コガモなどのようだったが,光の反射で良く見えない。ハジロカイツブリやカンムリカイツブリもたぶんいたと思う。
 鳥の写真は省略して,風景写真だけ,いつものコンパクトデジカメで記録しておいた。

 河口側に移動すると,砂州の上に数多くのカモメ類が羽を休めていた。カモメにオオセグロカモメやウミネコが混ざっている構成だった。

081228e_0101 081228e_0158 081228e_0136  この2種以外にも何か混ざっていないかと探し始めると,すぐに黒い鳥が視界に飛び込んできた。なんじゃこりゃ。コクガンでないの。ここでコクガンと出会えるなんて思ってもいなかった。もの凄く嬉しい。
 コクガンは,カモメとときおりいさかいをおこしながら,水際で海藻を拾い喰いしていた。
 このコクガンはまだ子どものようだった。

 さて,男鹿半島南磯に移動しよう。スタートポイントは船川の港になる。

081228e_0182 081228e_0207  船川港にもコクガンが入っていると情報をいただいていたのだが,カモメ類やカモ類しか見つけることができない。探し方が甘かったかもしれないし,もしかすると,どこかに出かけていたのかもしれない。
 左の写真は秋田の風物詩,ブリコに集まるカモメたち。右のカンムリカイツブリは,ひとりポツンと港に浮いていた。

 船川の町を過ぎて小さな峠を越えると,ここからは左手に海が見えるようになり,ゴジラ岩(潮瀬岬)の手前まで大小の漁港が連なる気の抜けないルートになる。

081228e_0219 081228e_0268 081228e_0283  車を走らせていると,例年になくカモメ類がたくさん入っているのが目に入ってきた。良く見ると,結構な数のブリコが打ち寄せられている。例年はあまり見ない光景だ。単にハタハタが多いのか,海が荒れたせいでブリコが多く打ち寄せられているのか。いずれカモメ類が多く入っていたのはブリコのせいだったのだろう。

081228e_0250 081228e_0251 081228e_0252 081228e_0253  車を止めた場所では,オオセグロカモメが中心で,ウミネコやセグロカモメが混ざっていた群れだったが,ワシカモメも何羽か混ざっていた。
 こんなのが好きなのかと誤解されたくないのだが,せっかく貴重な場面を撮影したので,ここに記録しておくこととする。誓って言うが,決して好きなのではない。

 連なっている漁港をひとつひとつもれなく確認していったが,ウミスズメやウミガラスの仲間は見つからず,アビの仲間も見つからない。期待していたコクガンも見つけられない。こんなに海が荒れているのに皆海上にいるのだろうか。
 それともまだこの海域に来ていないのか。

081228sb_093 081228sb_091 081228e_0290  椿漁港を過ぎて,ゴジラ岩(潮瀬崎)を越え,さらに門前漁港,加茂漁港までチェックしたが何もいない。戸賀湾を回って入道崎まで行こうかとも思ったが,親戚に見つけられると面倒だ。加茂で引き返すこととした。
 加茂漁港の外では,「荒れ狂う」という表現がふさわしい大波が岩に砕けており,港内にシノリガモたちが避難(?)してきていた。

 往路ではあまり写真を撮ってきていなかったので,写真を撮りながらゆっくりと来た道を戻ることとした。

081228e_0354081228e_0530 081228e_0476_02  この一帯どこでもウミアイサが観察できるが,私は,潮瀬崎手前の小さな漁港でゆっくりと観察・撮影することが多い。この港はいつもウミアイサが入っており,比較的近い場所から観察できるポイントだ。ず~っと見ていても飽きることがない鳥なので,ここに2~3時間居ついてしまったこともある。求愛ディスプレーも楽しいし,潜って魚を捕えるのも面白い。

081228e_0408 081228e_0468 081228e_0469 081228e_0526  今回は先を急いでしまい,魚を捕える場面の撮影はできなかったが,潜る瞬間に何度か挑戦して,水面に尾羽が残った場面を撮影することができた。ホオジロガモのは普通に撮影していたが,ウミアイサは初めてだったかもしれない。
 また,前日に続き,今回も尾を立てている場面を撮影できた。一体何をしているのだろう。

081228e_0497 081228e_0511 081228e_0503 081228e_0504  ヒメウは椿漁港から東側にかけて見ることが多い。前日象潟で堪能した鳥だが,この日も比較的近くから観察できた。同じような場所で何度も潜水を繰り返していた。
 上を向いている場面を撮影した写真があったが,このときの記憶がない。何をしているところだったのだろう。

081228e_0555 081228e_0567 081228e_0573 081228e_0575  ハジロカイツブリは何もここでなくても普通に見られる鳥だが,これも近くにいれば撮影の対象となってしまう。冷たくて黒い海とフワフワ感のある体とのマッチングが何とも言えない。太平洋側の明るい光線で見るハジロカイツブリと一味違う感じがする。
 これも挑戦してみたら,潜る瞬間の尾っぽが撮影できた。カイツブリ類のこういう写真は撮れないものと思っていたが,やってみると意外にも容易だった。

 往路では見つけられなかったが,帰り道では女川の小さな漁港と船川港でコクガンと出会うことができた。往路ではタイミングが悪かったのかもしれない。

081228e_0642 081228e_0950 081228e_1025 081228e_1026  女川の小さな漁港では,1羽の成鳥が波打ち際を行ったり来たりして,港に打ち上げられた海藻を食べていた。昨年の同時期,すぐ近くの小泊の漁港で,数年ぶりに男鹿で出会うことができたが,今年も続けて飛来してくれていた。
 この周辺が定期的な飛来地として復活してくれることを願う。

081228e_0959 081228e_0625 081228e_0961  コクガンはマガンやヒシクイと異なり,人を恐れない傾向があるのだが,この個体も,私が姿をさらして寄っても遠ざかることはなかった。一旦水に入っても,じっとしていると,すぐにまた近くに寄ってくれた。双眼鏡いらず。肉眼でも楽しめるほどの近さだった。
 こういう鳥は大好き。

081228e_0738081228e_0777 081228e_0808   黒い姿に白いレースの首輪がある姿は相変わらずエレガントだ。
 この日は曇りベースの天気だったが,めまぐるしく天気が変わるうち,運良く日が差してくれるときもあった。こういうときは,黒い体に日が当たって,体がとても艶やかに見えた。
 しばらく座って見ていたが,日が差したのはこのとき1回こっきりだった。

081228e_0748 081228e_0749 081228e_0754  これは見たとおり,羽ばたき写真。
 水鳥系は羽ばたいたときがシャッターチャンスになる。翼に特徴がある鳥は,羽ばたく瞬間をず~っと待っていることもある。コクガンは表も裏も真っ黒で,翼に特徴がある訳ではないが,大きな胸筋を使って力強く羽ばたく姿はとても迫力がある。

081228e_1044_up 081228e_1102_up 081228e_1186_up081228e_1135   黒い首にかかった白いレースの首飾りに着目してみよう。この模様は1羽1羽異なっているので,コクガンの個体識別には非常に役に立つものと思う。
 図鑑などでは後ろからみた首飾りが掲載されていないが,後ろはこうなっている。この個体は首の後ろで明確に途切れているが,つながっている個体もあるのだろうか。こんどコクガンの群れを見に行ったとき,後姿も気を付けて見てみよう。

 船川港のコクガンは3羽だった。

081228e_1228 081228e_1256 081228e_1266  最初,遠い海上に子ども1羽を見つけ,防波堤の先まで行って苦労して撮影してきたが,港の船着場に回ったら,すぐ足もとにいて海藻を食べていた。どちらの個体も首の白い首輪がなくって,小さな白班が点々とあるだけだった。幼鳥でも白い首輪がある個体があるのだが,この個体はこれから首輪ができていくのだろう。
 断言はできないが,海上にいた個体と同一だったと思う。

081228e_1308 081228e_1542 081228e_1636 081228e_1476  足元にいるこの子を見ていたら,気付かない間にもう1羽が近くに寄って来ていて,さらにもう1羽やってきた。先に来た1羽は,やや小さめで首のレース模様が太く,次に来た1羽は,やや大きめで首のレース模様が細かった。
 2番目に来た方はなかなか寄ってこなかったが,先に来た方は最初からいた子どもと並んで一緒に海藻を食べていた。

081228e_1371 081228e_1441  このときは2羽とも大人だと思い込んでいたが,良く見ると,最初にやってきた小さめの方は背中の色が薄く,白い線が明瞭に出ている。やはりこれも子どもだった。
 首のレース模様がくっきりきれいだったので,大人だと勘違いしていたが,成幼の別は首の模様ではできない。背中の色をきちんと見なければならなかった。相変わらずのおっちょこちょいだ。

081228e_1344 081228e_1386081228e_1387_2 081228e_1390_2  このコクガンたちは港に打ち寄せられていたアオサを食べていたが,かなり大きなアオサを食べる姿にはビックリだった。これだけでお腹一杯になりそうだ。最初に端っこをくわえていたが,どんどん飲み込んで,最後にはすっかりお腹の中に納めてしまった。
 ギャル曽根ちゃん並に気持ち良い食べ方だ。

081228e_1391 081228e_1397 081228e_1398 081228e_1402_2  海藻は低カロリーということだが,海藻だけ食べてこんなナイスボディーだというのはとても不思議だ。そういえばヒドリガモだって海藻が主食だ。消化の仕組みが違っているのだろうか。
 しかし,逆に考えてみると,これだけ大きな体でないと,大量摂取が必要な低カロリーの餌を主食にできないのかもしれない。

 この後,大潟村の方をひと回りしてみたが,特に何もなし。
 翌日仙台に帰ることとしているが,その前に改めてちょこっと寄ってみよう。

 この日はこれでお終い。
 コクガンの日だったかな。

【観察できた鳥】

オオバン,トビ,オオセグロカモメ,コガモ,ハジロカイツブリ,カイツブリ,ホオジロガモ,カルガモ,ユリカモメ,ハクセキレイ,カワアイサ,キンクロハジロ,スズガモ,ヒドリガモ,カンムリカイツブリ,シジュウカラ,ハシブトガラス,ウミネコ,カモメ,コクガン,スズメ,マガモ,ハシボソガラス,セグロカモメ,オオジュリン,ウミアイサ,シノリガモ,ヒメウ,クロガモ(?)

【写真】(「雪の海にコクガン」有)

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