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2008/12/26

奥松島 2008/12/20-21

(20日) 08:50 快晴
(21日) 08:00 快晴のち曇り

 どこに行こうか迷った挙句,結局,週末の2日間とも奥松島に行ってしまった。

081220e_012081221e_0311   コスズガモが近くに浮かんでいることを期待して行ったのだが,2日ともはずれ。1日目は,見つけたとき,すでに沼の真ん中付近にいたし,2日目は最初に出会ったときと同じように,沼の隅からス~っと遠ざかって,やはり沼の真ん中付近に行ってしまった。
 また,両日とも到着してまもなく寝てしまい,ず~,~っと,寝っ放しだった。

 他のカモと同じく夜行性だとすれば,この沼はコスズガモやキンクロハジロにとって,ねぐらになっている場所なのだろう。人の《寝室》に勝手にやってきて,「寝てばっかしで相手してくれない!」,と不平不満を漏らすというのは,筋違いというものだ。

081221e_0068 081221e_0095 081221e_0128  前週の宿題となっていた頭の色は,両日とも快晴だったので,頭を上げてくれている時間帯は,しっかり紫が確認できた。
 ただ,周囲にいるキンクロハジロの頭も紫光沢なので,あまり感激がしない。頭が緑光沢のスズガモの群れに混ざっていてくれたら良かったのに,とも思うが,そうなると探すのがいちいち大変になる。痛し痒しだ。

081221e_0093 081221e_0155  ダルマさん頭,ってのは,後ろから見た頭の形がまるでダルマのようだからだ。多かれ少なかれ,カモの仲間はダルマ頭なのだろうが,コスズガモは頭が長く,ゴリラのように後頭部の換羽がふんわり盛り上がっているので,他のカモとは一味も二味も違うと思う。
 今回の写真は前回よりちょっとはマシだが,できればもっと近くから撮影したかった。

081221e_0271 081221e_0272  羽ばたき写真を狙ったのは,白い翼帯の初列部分が灰色なのを確認したかったからだ。
 正直,スズガモやキンクロハジロの翼帯もろくに見たことがないくせに,コスズガモの翼帯にこだわるのも,我ながらどうかとは思うが,見る機会が少ない鳥だと思うと,意地汚くなってしまう。ミーハー根性丸出しだ。
 いつかは,スズガモとキンクロハジロの翼も確認しておかなくてはいけない。

081221e_1343  前週も羽ばたきの瞬間を何度か撮影できたが,羽ばたきの向きや光の角度,また,シャッタースピードなどが合わず,思うような写真が撮れなかった。今回も手ごたえは全然なかったのだが,家に帰ってから確認すると,結構「わかる」写真が撮影できていた。
 上の2枚の写真も,この写真も初列風切が灰色なのが何とかわかる。

081221e_1366 081221e_1388 081221e_1397  ちっぽけに写っているのをトリミングしているので,ザラザラしているが,このときの写真が一番良いかもしれない。次列風切部分の翼帯が真っ白で,初列風切部分が灰色なので,白い部分がきっぱりと長四角に見える。Smさんとのおしゃべりでお聞きしていたとおりだった。
 写真で撮らないとわからないと頭っから決めつけていたが,スコープで観察していても灰色がよくわかった。

081221e_0284 081221e_0195  くちばしの比較写真もうまいこと撮れていた。距離があったのでこんな感じだが,何とかわかるだろう。キンクロハジロのくちばし先端の黒色部の幅が広いのに対し,コスズガモの方は黒い点のようだ。
 だからどうした,っても思わないでもないが,それを言っちゃぁ,元も子もない。こんな微細な違いだが,チェックしておきたい。

081221e_0184 081221e_1389 081221e_1441  実は,コスズガモのことをブログに掲載してしまったので,人の集まり具合も気になっていたのだが,いつもお世話になっている方々がぱらぱらいらっしゃっただけだった。ちょっとドキドキしていたがひと安心。
 粘っこくしていたのは私くらいのものだった。

081221e_0574081221e_0641081221e_0753_2 081221e_0754_2 この沼では,今回,コスズガモ以上に楽しませてくれたのがミサゴたちだった。
 沼の上を旋回して魚を探すと,一点にホバリングして飛び込んでいた。少なくとも2羽のミサゴがいて,大きな魚を捕えると持ち去って行き,しばらくするとまた戻ってきていた。飛ぶ生き物のくせして,結構な大食漢だった。それだけエネルギーを使うってことか。

081221e_0771081221e_0776_2 081221e_0779081221e_0781それにしても上空高い所から良く見つけるものだ。特に天気が良いときは水面が光って見にくいと思うのだが,きちんと目で見つけ出して飛び込んでいた。鳥は紫外線側まで見える目を持っており,チョウゲンボウなどはネズミの尿の跡を見つけて狩りをするそうだが,ミサゴに限っては,紫外線側まで見えたのでは水面反射が眩しいと思う。
 ただ,いずれ凄い性能の目を持っているのは間違いない。

081221e_0824 081221e_0826 081221e_0826_up 081221e_0827  他のワシタカと同じように,ミサゴの最大の武器も足の爪だが,今回はこれをしっかり観察できた。ホバリングしているときは,こぶしのように固めて足を伸ばしたり縮めたりして,足を先にして水面に襲いかかる。爪が長いので魚にがっちりと食い込むと,もう魚は逃げられない。

 たぶん捕まえた魚を離すことがむずかしい足の構造だと思うので,飛び立ち能力を超えたでかすぎる魚を掴まないように願いたい。

081221e_0838 081221e_0843081220e_054_up 081220e_056_up   ところで,大きな魚を何度も捕えて行っていたが,この魚って一体何だろう。
 口の形から,コイの仲間には違いない。コイ科の魚でこれだけ大きくなるのは,コイ,ニゴイ,ウグイ,マルタウグイくらいだろう。写真を見ると,体の幅が狭いうえ,背びれの形が全く違うのでコイではない。コイの背びれは横に長くて,尾の近くまでつながっているはずだ。

081221e_0853_01 081221e_0854  残りの3種を考えた場合,ニゴイは,沼環境にもいて口にコイのようなヒゲがある魚だが,これはヒゲがあるようにもないようにも見える。シルエットはウグイそっくりだが,こんな大きいのばかり型が揃っているというのは聞いたことがない。ウグイの巨大版のマルタウグイは,普通は大きな川などにいて降海する魚なのだが,ここは海とつながっているのだろうか。マルタウグイだとすると特異な生息環境のように思う。
 捕まえて確認するのが一番なのだが,たぶんここは釣り禁止だろうなぁ。機会があったら詳しそうな誰かに聞いてみよう。

 猛禽では,このミサゴのほか,チュウヒ,オオタカ,ハイタカなども期待できるようで,オオワシもはるか遠くに見ることができた。オオワシ(たぶん)の鳴き声を聞くこともできた。

081221e_0548 081221e_0314 081221e_0348  水鳥は,キンクロハジロとコスズガモしかいなかったわけではなく,他にも色々な水鳥が入っていた。
 マガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロなどのごく普通のカモ類もいるし,ミコアイサやカワアイサも観察できた。毎年,普通にここに飛来してくる水鳥たちだ。カイツブリもいるし,ハジロカイツブリもいる。
 コスズガモがきっかけでここに来ているが,ここは水鳥の絶好のポイントだ。

081221e_0378 081221e_0386 081221e_0455  このオオバンたちも心をなごませてくれる。
 起きないコスズガモに飽きて,沼の岸辺を歩いていたら,陸(おか)に上がって,集団で草(?)を食べていた。こういう場面に出会うと思わずニコニコしてしまう。近くを歩いたら,水に入ったが,すぐにまたノコノコと上がってきていた。…,何とも言えない。

081221s_021 081221s_019 奥松島は,ここまで記してきたように沼の鳥もいるし,また,海の鳥もいる。さらに,平地や農耕地の鳥もいれば,山の鳥もいる。ここは県内でも有数の探鳥地には違いない。この2日間(正確には1日ちょっと)で観察できた鳥だけでも50種以上おり,前週に観察した鳥と重なっていない鳥も多い。
 やはり,ここは懐が深い場所だ。

 本当は,今回観察してきた海の鳥や山野の鳥のこともきちんと記さなければいけないが,もう時間切れ。明日早朝には吹雪の月山道路を越えなければならない。
 書きたいことがまだまだあったが,今回はこれで締めることとする。中途半端になってしまった。

 下に写真を張っておくことで,後で,思い出す材料としておこう。

【観察できた鳥】

ミサゴ,オオジュリン,マガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,アオサギ,ダイサギ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,コスズガモ,ミコアイサ,ハジロカイツブリ,ヒヨドリ,ハクセキレイ,カワウ,ハシブトガラス,ツグミ,ウグイス,スズメ,ハシボソガラス,コゲラ,シジュウカラ,アオジ,モズ,オオワシ,カワアイサ,チュウヒ,トビ,オオバン,キジバト,ジョウビタキ,ホオジロ,カシラダカ,ミソサザイ,カワラヒワ,ベニマシコ,ホシハジロ,カイツブリ,コガモ,オオセグロカモメ,カモメ,ユリカモメ,ヒガラ,メジロ,キクイタダキ,エナガ,ヤマガラ,ルリビタキ(?),アカハラ(?),コハクチョウ,オオハクチョウ,イソヒヨドリ,カルガモ,ホオジロガモ,マヒワ (55種)

【写真】(奥松島以外の場所も有)

081220e_009 081220ss_001 081220e_286 081220e_029 081220e_037 081220e_039 081220e_046 081220e_056 081220e_190 081220s_002 081220e_478 081220e_470 081220e_486 081220e_495 081220e_511 081220s_004 081220s_008 081220e_603 081220e_619 081220e_552 081220e_596 081220s_012 081221e_0930 081221e_1311 081221e_1266 081221e_1115 081221e_1118 081221e_1150 081221e_1290 081221e_0937 081221e_1214 081221e_1045 081221e_0510 081221e_0533 081221e_0644 081221e_0646 081221e_0647 081221e_0648 081221e_0649 081221e_0723 081221e_0724 081221e_0725 081221e_0726 081221e_1179 081221e_1278 081221e_1295 081221s_023 081221s_025 081221s_026 081221s_028 081221s_005 081221s_015 081221s_017

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0515 宮城県/奥松島」カテゴリの記事

コメント

Yamameさん,こんにちは。
今年もよろしくお願いします。ブログを楽しみにしています。
ブログを拝見し遅まきながら12日に奥松島の塩田跡地に,コスズガモも見に行ってきました。ところが,池全体が殆ど結氷していて,カモさん達はほんの数羽しかいませんでした。ガックリ。
船の水路にも僅かにカルガモなどがいた程度でした。ガックリ。
海を覗いてみたらかなり沖合に,カモの群がいましたが,遠すぎてとても識別不能。ガックリ。
塩田跡地周辺で鳥見を始めましたが,9時頃から大雪が降り始め早々と撤収でした。ガックリ。
帰りに近くの漁港によるとスズガモが少しだけいましたが,コスズガモは見あたらず。ふと周りを見てみると,牡蠣の加工工場があり,牡蠣を売っていました。購入して夕食に食べたら,これが最高に美味しくて,ガックリ感が全て吹っ飛んでしまいました。良かった,良かった。です。

投稿: konpas | 2009/01/13 20:25

konmasさん
本年もよろしくお願いいたします。

「ガックリ」続きで心配しながら読んでいましたが,最後に良いことがあったようでホッとしました。
それにしても結氷していましたか。そんな時期になったんですね~。

投稿: yamame | 2009/01/14 06:52

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