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2008/12/19

奥松島 2008/12/13

08:20 曇り

 珍しいカモが来ていると教えていただいたので,北の方に向かった。この日は,ベガルタ仙台のJ1入れ替え戦あるので,時間制限付きの鳥見だった。

 まずは川をチェックして,いないのを確認してから,塩田跡に向かう。
 現地に行けば誰かいるだろうと思っていたが,誰も来ていない。多くの人に情報が行きわたっていたと思うのだが,それほど皆の気を惹くカモではなかったのだろうか。
 そういえば上野の不忍池には毎年来ていたんだっけ。

081213e_0007 081213e_0013  スポーツ公園の駐車場に車を停め,はやる気持ちを抑えながら一番奥のあずまやの方に歩いて行くと,沼の奥にカモ類が入っているのが見えた。一見して,マガモやオナガガモばかり。キンクロハジロやスズガモのようなカモの姿がない。不安になって,つい沼を覗き込んだら,沼の手前隅の死角からス~とキンクロハジロの群れが出てきた。
 あ,と思い急いで双眼鏡でチェックすると,すぐに見つかった。頭の形が独特で,また,キンクロハジロの群れの中では背中のグレーがよく目立つ。

081213e_0247 081213e_0644  その後,しばらくの間,望遠鏡を見たり,撮影したりと,忙しく時間を過ごした。こんなこと久しぶりだ。やや遠くなってしまったのが残念だったが,シャープをかけてトリミングすると何とか見れるようなレベルになった。
 それにしても,よくこんなのを見つけるものだと思う。漫然と眺めていると気付かないで通り過ぎてしまいそうだ。情報をくださった方とともに,最初に見つけてくれた方に大感謝だ。

081213e_0702 081213e_0278 081213e_0258  ところで,この鳥のチャームポイントはどこだろう。
 縦長にも見えるような頭の形と後頭部に寝ぐせのようにある短い冠羽なのだろう,とは思うが,後ろを向いたときの「ダルマさんのような」,或いは,「ひょうたんのような」頭の形も何とも言えない味がある。
 ちゃんと「ダルマ頭」を撮影したつもりだったが,右端のが一番まともで,良いのは1枚もなかった。次の機会があれば,「ダルマさん」に,ぜひ再挑戦したい。

081213e_0231 081213e_0234 081213e_0711  また,スズガモの緑光沢に対し,コスズガモの頭は紫光沢だ,ということだが,光の加減で,現場でも,また,撮影した写真でもはっきりとはわからなかった。
 さらに,翼の白帯の初列風切側が灰色だというので,何度か撮影したはばたき写真を確認してみたが,シャッタースピードが遅すぎ,これも,コレってのが撮影できていなかった。残念。

081213e_0255 081213e_0245  塩田跡に着いたのが8時半頃だったが,9時10分頃には群れ全体が休息タイムに入って,コスズガモも翼に顔を突っ込んで寝てしまった。こうなるとなかなか起きるもんでない。AIさんご夫婦がいらしたのが,寝てから10分位たった頃だろうか。何ともタイミングが悪かった。時折顔を上げてくれたが,一瞬だけですぐにまた寝てしまう繰り返しだった。

081213e_0696 081213e_0668 081213e_0715 081214e_093  再び起きたのがもうお昼だったので,3時間近く寝ていたことになる。
 しかし,起きてからそれほど経たないうちに,キンクロハジロの群れとともに飛び立ってしまった。休息十分でお出かけということか。川の方に移動したかもしれない。
 この日は,ここでコスズガモ観察を切り上げたが,翌朝再訪すると,塩田跡ではなく,川の方に浮かんでいた。川では距離がありすぎて,撮影はとても厳しかった。
 右端のが翌日の「ダルマさん」だ。

 頭の色をもっときちんと確認したいし,「ダルマさん」頭の撮影も宿題になってしまったので,また挑戦してみたい。翌週もいてくれるかな~。

 さて,コスズガモ以外にも,ここでは色んな鳥と出会うことができた。

081213e_0183 081213e_0180 081213e_0131  これは,朝一番,コスズガモを忙しく観察している間,さらに忙しくさせてくれたオオジュリンだ。
 沼に集中したかったのだが,すぐ近くのヨシの中で,カリカリ,カサカソとうるさくされ,つい,レンズをこちらにも向けてしまった。ヨシに付いた虫を食べていたようだ。
 群れの中のコスズガモなどを見つけられる人なら,オオジュリンの群れの中にシベリアジュリンなども見つけられるだろうが,私にはムリ。そんな根気はない。

081213e_0487 081213e_0505081213e_0516081213e_0529_2  寝ているコスズガモに飽きてきた頃,ふらふらと漂うようにいなくなった赤いAIさんが,水路の方でクイナを見つけてくれた。ちょうど私も飽きて飛んでいるチュウヒを撮影していたので,ぐずぐずしていたが,黒いAIに携帯で促され近くに行くと,このかわいい奴は,私が来るのをちゃんと待っていてくれた。幸運にもとても近くで観察できた。写真では頭が隠れてしまったが,下半身下面の白黒模様がとてもきれいだ。
 また,クイナが泳いでいるのを見たのは初めてだった。

081213e_0546 081213e_0549 081213e_0554 081213e_0595  この近くの木々には,コゲラ4~5羽の群れも入っており,とても近くまで寄ってきてくれた。コゲラ♂の頭の赤い部分は,なかなか見る機会がないのだが,このときはとても良く観察でき,さらに,撮影もできた。公園の鳥は人を恐れないところがあるので,こんな良いこともある。
 たかがコゲラと言うなかれ。フワフワした羽毛とくりっとした目が,とびっきりめんこかった。

081213e_0582_up 081213e_0583_up 081213e_0608 081213e_0610  なので,手前の水路にクイナがいるのはわかっていたのだが,ついコゲラの方を優先に撮影してしまっていた。
 左から2枚の写真は虫を捕まえたところ。器用に木から引っ張り出して食べていた。
 後姿の写真では頭の赤い部分がわずかに見える。首の縦じまも良い。
 コゲラの飛翔写真はブレボケになっているが,色合いはとてもきれいだ。ヤマセミに負けない。

081213e_0342 081213e_0384 081213e_0440 081213e_0471  せっかく撮影したので,チュウヒ写真もここに張っておこう。
 この秋の龍飛崎でタカ撮影に大失敗したので,それ以来,背景がある状態で飛んでいるタカやガンなどを見ると,ピント合わせの練習をするようになっている。AFで撮影したり,マニュアルで撮影したり,色々試しているが,確率が悪い。チャンスと思うと,動揺して我を忘れてしまうのが一番悪いのだと思う。
 来春,また龍飛岬に行くつもりでいるが,それまでにもっと上達しておきたい。

081213e_0775081213e_0794  水辺では,ホオジロガモが面白かった。
 このカモの何が面白いって,潜るところが最高。潜るのに人生をかけているってくらいのカモで,水中にいる時間の方が多いのではないかと思うくらいだ。図鑑のような写真を撮りたくって,潜らずにじっとしていないかとイライラしたこともあったが,今は,潜るのを見ているのが面白い。

081213e_0795 081213e_0809 081213e_0838 081213e_0849  カイツブリやアビの仲間は,潜る瞬間,尾も足も見せないで潜るのに対し,このホオジロガモはきれいに尾を見せて潜ってくれる。ウミガラスやウミスズメのような翼を広げて潜る姿には負けるかもしれないが,潜る瞬間に現れては消える尾を撮影するのが,とても面白い。

081213e_0792 081213e_0812  何度も潜るのを見ていて,潜る直前,ふわっとした頭の羽をペタっと寝かすことに気が付いた。頭がペッタリとなったら,それは潜る前触れかもしれない。ふわふわしている中に空気がたくさん詰まっているので,それを追い出してから潜るのだろう。頭が空気で浮かんでは潜れない。理にかなっているなぁ。

081213e_1078 081213e_1083  時間がなくなってきたので,急ぎで次に向かおうと土手道を走っていたら,田んぼにハクチョウたちが入っているのが見えた。この時期はいつもいるとは思ったのだが,ごあいさつはせねばなるまい。
 近くに寄ってみると,黄色い部分がやけに小さいコハクチョウの群れが入っていた。

081213e_1029 081213e_1015  この位であればアメリカコハクチョウと言えるかどうか微妙だが,黄色い部分の形が何となくそれっぽい。純粋ではないにしろ,アメリカコハクチョウの血が混ざっているのだろうか。おじいちゃんかおばあちゃんにアメリカコハクチョウがいる交雑家族かもしれない。混血クウォーターってところか。
 ちなみに,家の子たちは山形クウォーターで残りが秋田だ。

081213s_019 081213s_022  急いで移動したのはベガルタの試合もあったのだが,加瀬沼に入っているというアメリカヒドリも見たかったからだった。家に帰る途中に覗いてみたのだが,残念,もう移動してしまっていたようだ。アメリカヒドリは,この時期,あちこちで観察できることがあるが,しばらくするとパッタリと見えなくなる。迷ってきているのではなく,定期的に来ている個体群が移動しているのかもしれない。

081213e_1107 081213e_1123 081213e_1116  せっかく来たので,ここ名物(?)のハシビロガモの「ぐるぐる」を撮影した。
 ハシビロガモは集団でぐるぐると回りながら,水面の餌を採る習性がある。このときは,2グループがぐるぐるとにぎやかに回っていたが,そのほかに1羽だけでぐるぐるしている姿もあった。咳をしてもひとり。「ひとりぐるぐる」とでも呼んでおこうか。

081213s_023 081213e_1190 081213e_1199  アメリカヒドリをはずしてしまったので,時間がない中,若林区の大沼にも寄ってみた。しかし,沼を2周しても見つからない。ここのアメリカヒドリも南下してしまったのだろうか。やむなし。
 当てが外れてしまったので,もう3時を過ぎていたが,時間ぎりぎりまで,パンダになってきたミコアイサと遊んでいた。♂♀のペアだと思っていたが,よく見ると♀タイプの方は目先があまり黒っぽくなかった。微妙。

 下にメモしたように,この日の奥松島は面白いように種類が出た。大高森に行っていないし,また,いるはずの鳥も漏れているので,きちんと鳥見していれば70種近くは見られたと思う。おかげさまで,久しぶりに充実した鳥見ができた。

(付記)
 J1入れ替え戦では,ベガルタ仙台の選手1人ひとりが,気持ちを入れて,よく頑張ったと思う。「ご苦労さまでした。」の拍手を送りたい。

【観察できた鳥】(奥松島のみ)

ヒドリガモオカヨシガモキンクロハジロ,カンムリカイツブリ,カワウ,カイツブリ,ハシブトガラス,ミサゴ,ヒヨドリ,ハクセキレイ,オオジュリン,オナガガモマガモホシハジロハシビロガモ,アオサギ,コスズガモ,シジュウカラ,ダイサギ,カシラダカ,ハジロカイツブリ,ツグミ,カワラヒワ,チュウヒ,カワラヒワ,ミコアイサ,コゲラ,エナガ,ウグイス,ハシボソガラス,ミソサザイ,ホオジロ,キジ,ベニマシコ,クイナ,アオジ,モズ,トビ,スズメ,カルガモ,セグロセキレイ,スズガモホオジロガモ,オオバン,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,オオハクチョウ,コハクチョウ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ワシカモメ,ヒメウ (54種)

【写真】(奥松島のみ)

081213s_015 081214s_004 081214s_002 081213e_0763 081213e_0194 081213e_0887 081213e_0853 081213e_0908 081213e_0214 081213e_0950 081214e_054 081213e_0543 081213e_0534 081213e_0539 081213e_0520 081213e_0050 081213e_0979 081213e_0994 081213e_1004 081214e_043 081214e_020 081214e_232 081213s_018 081213s_016 081213s_001 081213s_006 081213s_008 081213s_012

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コメント

当日は電話ありがとうございました。
電話をいただいた時はちょうどスポーツ公園の入り口でした。
タイミング良過ぎて驚くとともに笑ってしまいました。
鳥の道は鳥ですね~。って蛇か。
もう一鳥。yamameさんと別れた後もう一度クイナが見れたところへ、ウグイスではない声がしたのでミソサザイが出てくるかなと思ったらグレーの鳥が飛び出してきました。どうやらムジセッカのようでした。
yamameさんが聞いていた地鳴きもミソではなくてムジだったかも知れませんね。
この日は、赤いAIこと相棒またはAI子はコスズ、クイナ、ムジと3ライファー、私はコスズの1ライファーとライファーの日でした。

投稿: AI | 2008/12/19 22:04

AIさん,おはようございます。
当日も翌日もお世話になりありがとうございました。
そうですか。ムジセッカでしたか。丁寧に見ていると良いことがありますね~。勉強にさせていただきます。

投稿: yamame | 2008/12/20 06:44

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