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2008/10/20

伊豆沼 2008/10/13

10:10 快晴

 この日も伊豆沼参りが続く。
 朝8時半までの仕事をこなしてから,準備をし,伊豆沼へ。

 いつものとおり獅子ケ鼻に寄って行くと,まだ沼に多数のガンが残っており,また,西側田んぼに多数のガンが見える。車を止めようかどうか迷ったが,まずは三工区を先にチェックすることとした。

 三工区に着くと,すでに西側土手の上に数台の車が止まっている。近寄ってみると,前日お会いしたAさんやSさんのほか,山形からSさんもいらしていた。久しぶり。

081013s_012 081013e_0007 081013eo_035  状況をお聞きするとハクガンがいるという。かなり距離があったが,白くて目立つので,双眼鏡ですぐに見つけだすことができた。先に来ていた方がいると探すのが楽で良い。
 ハクガンは,前日ここで出会うことができず,また,秋田で1羽のハクガンが観察された,ということだったので,秋田に移動してしまったのかとも思ったが,残っていてくれたようだ。秋田のは新たに飛来してきた個体なのかもしれない。

 しばらく観察している内,ハクガンは畔を乗り越えて行ってしまい,陰の死角に入ってしまった。この他にシジュウカラガンやカリガネが混ざっていないか探したが見つからない。近くにいた誰かがヒシクイを見つけたようだが,ヒシクイには食指が動かない。

081013e_0114 081013e_0120  せっかくハクガンがいたので,見える側に回り込むこととした。途中飛ばしてしまっては申し訳ないので,一旦離れて,三工区を大きく回り込むようにして近づいた。しかし,さっきよりは近いものの,逆光になってしまっていた。逆光で白い色を撮影するのはむずかしい。
 水路を飛び越えて移動するとき,翼の黒い部分が見えたのが嬉しかった。

081013e_0132 081013e_0160081013e_0225 081013e_0598   この後,獅子ケ鼻方面にまた戻ると,土手道から沼を観察している方々が見えた。何かいるような感じだったので寄ってみると,ここにもハクガンがいた。三工区にいたのとは別個体のようだ。いなくなったどころか,2羽に増えている。
 田んぼにいるのを見ることが多いので,水面に浮かんでいる姿は新鮮だった。

081013e_0231 081013e_0219  前日から引き続き一緒にガンを見ていたKさんとチェックし始めたら,シジュウカラガンがいる,という。言われて探し始めるがなかなか見つからない。他の人に見えて自分に見えないとなると気が急いてしまい,ますます見つけられなくなる。どこ,どこ,と場所を聞いて,邪魔をしてしまった。
 見つけることができたのは,しばらく経ってからだった。一旦見つけてしまうと,目を外してもまたすぐに見つけられるようになる。ほっ。

081013e_0350 081013e_0787 081013e_0842  このシジュウカラガンは白い首輪はないものの,体の大きさが周囲のマガンとそれほど変わらず,また,首も短くはない。頭の形も,頭頂が扁平っぽく,いかにもシジュウカラガンっぽい。胸の色も褐色やぶどう色を帯びることがない。この周辺のどこかに入っている亜種ヒメシジュウカラガンタイプではないようだ。
 よく見ると首の黒い部分の下に,白い首輪ができる兆しがあるようだ。これからしっかりと白い首輪ができるのかもしれない。

081013e_0499081013e_0882  それにしても,このとき,この場所で,マガンのほかに,ハクガンとシジュウカラガンを同時に観察できている,というのは凄いことだ。滅多にあることではない。距離も言うことなしだ。
 その上,Kさんに,カリガネもいると良いですねぇ,などと冗談を飛ばしていたら,まもなく本当に見つけてしまった。凄い。珍ガン3種が1か所に揃い踏みだ。僥倖以外の何物でもない。こんなことありえない。

081013e_0542081013e_0539  カリガネは,黄色いアイリングと極端に短いピンクのくちばしが特徴だ。顔の前の白色部もおでこにまで及んでいるのが独特。マガンにも紛らわしい個体があるものの,注意して顔を見れば識別できる。しかし,特徴が顔に集中しているので,翼に首を突っ込んでしまうとさっぱりわからなくなってしまう。右側の写真はすぐにそれとわかるが,左側の写真でカリガネを見つけられる人はいるだろうか。

081013e_0752 081013e_0709  ところで,カリガネの黄色いアイリングとおでこまで広がった白色部は,一体何のためにあるのだろう。ただの模様(?)に意味を見出そうとしてはいけないかもしれないが,素朴に,不思議に思う。
 デイゲームに出場するプロ野球選手(特に外野手)は目の下に黒い色を塗って太陽のまぶしさを軽減しているが,カリガネは逆に目の前をまぶしくしてはいないか。そういう目で見ると,常に周囲を見づらそうにしているようにも見える。
 暗い時におでこを懐中電灯代わりにしている訳でもないだろう。ホント,素朴に不思議。

(20.10.21追記) ず~っと考えていたのだが,白いおでこは警戒サイン用に間違いないような気がする。群れでいるときに,警戒して首を立てると,白いおでこが良く目立つ。サバンナの鹿たちが白い尾で警戒サインを出すのと同じではないだろうか。

081013e_0521 081013e_0845 081013e_0863  そのうちAさんが再登場。
 シジュウカラガンとカリガネがワンショットに収められるよう,互いに寄らないかとお話していたら,今度は,カリガネが徐々にシジュウカラガンがいる方向に移動し始めた。幸運はさらに続いていた。あいにくAさんは仕事のため退場したが,何と,なんと,終いには寄り添った形のツーショットになってしまった。
 左端の写真はようやく2羽がフレーム内に収まったところで,右の2枚が寄り添ってしまったところだ。

081013s_003 081013s_004  こんな光景をここにいるメンバーだけで見ているのは罰が当たる。
 一緒に見ていたKさんとは別のKさんとは連絡が取れ,こうした光景が展開される前に来ていただけたが,三工区でお会いした山形のSさんには連絡が取れなかった。Aさんとは別のAさんとも連絡が取れない。こんな状況は滅多にあることじゃなかったのに残念だった。この日たまたまいらしていた庄内のIさんたちや盛岡のご夫婦はとても幸運だったと思う。

081013e_0728 081013e_0772 081013e_0679  カリガネとシジュウカラガンの2羽はツーショットになったまま落ち着いて,休憩モードに入った長いひとときがあった。ときどき顔を上げてくれるのがシャッターチャンスだ。そういうときはシャカシャカと周辺でシャッター音が鳴った。至福のひととき。言うことなし。
 後でいらした方のKさんは,ここにハクガンも混ざってスリーショットになってくれないか,とお話していたが,私は考え付きもしなかった。そんな光景見てしまったら,一生分の鳥運を使い果たしてしまうところだった。

081013e_0152 081013e_0627 081013e_0817  ガンの群れは,通る車でときどき緊張するが,飛ぶことなく落ち着いていたので,じっくりと観察することができた。これも幸運だったが,ハクガン,シジュウカラガン,カリガネそれぞれの羽ばたき場面も撮影できた。右端のカリガネは後を向いてしまっているので,よくわからないが,これは確かにカリガネだ。
 ちなみに,マガンの羽ばたきは撮影していない。こういう状況にあってマガンはドバトに等しい。申し訳ない。

081013eo_015 081013e_0898 081013e_0910  ハクガンも,シジュウカラガンも,カリガネも,まだ目の前にいるが,長い時間見ているとこういう光景に慣れてくる。そうなると別のことが気になってくる。例の3羽の白いマガンはどうしたのだろう。まだ蕪栗沼周辺に留まっているのだろうか。
 足元の花にやって来たチョウを撮影しながら,蕪栗沼方面に移動することを考えはじめた。

081013e_0957 081013eo_120  移動したのはたぶん3時頃だったと思う。Kさんも道連れにして蕪栗方面に向かった。手分けして巡回し,見つけたら連絡することとした。途中,ちょこっとだけ寄り道して,しびらっこく本当の白いのをパチリ。
 日が暮れるのが早いので,急いで広範囲を巡回したが,見つからない。ガンの群れは結構入っているが,白いのは目に付かない。途中,Uさんと出会ってお聞きしたが,やはり見かけていないという。

 結局,この日はだめだった。

 白いマガンの宿題は残ったが,この日はこれで良い。
 楽しみはまだある。まだ,まだ,楽しみは続く。 

【観察できたガン】

マガン,ハクガン,シジュウカラガン,カリガネ (三工区にヒシクイもいたと思う。)

【写真】(この日のドバトたち)

081013e_0008 081013eo_022 081013eo_028 081013eo_044 081013eo_072 081013eo_080 081013eo_081 081013eo_093 081013eo_117

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コメント

こんばんは。
昨日はありがとうございました!
石巻でも伊豆沼でもよくお会いする方がまさかyamameさんとは思いもせず・・・^^;
貴重な情報源としていつも拝見させて頂いております!
私は昨年7月より鳥見を始めたばかりの初心者です。
うちの相方と二人で鳥見ポイントを自分の足で探すのが楽しくて楽しくてどっぷりとハマってしまいました^^;(笑)
またどこかのフィールドでお会いすると思いますので宜しくお願い致します。

拙い私のブログですが、良かったら遊びに来てくださいね。
http://rimofu.blog52.fc2.com/

投稿: りもふ | 2008/11/02 22:21

りもふさん,おはようございます。
こちらにおいでいただきありがとうございます。少しでもお役に立っているようでとても嬉しく思います。

何度かお見かけしていましたが,ご夫婦で鳥見なんて羨ましく思っていました。鳥見2年目ということであれば,これからお楽しみがたくさん待っていることと思います。どんどん深みにはまってください。

今後とも末永くよろしくお願いいたします。

投稿: yamame | 2008/11/03 06:46

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