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2008/06/25

北大苫小牧演習林 2008/06/08

05:00 曇り

 4時前に札幌を出発したが,現地に着いたのは5時になっていた。駐車場にはすでに鳥見ツアーの大型バスがとまっている。嫌な予感がしたが,降りてみると朝の鳥のコーラスが素晴らしい。とても良い気持ちだ。

 ところが,バスの運転手さん,エンジンをかけてアイドリングし始めてしまった。鳥のコーラスが台無し。嫌な予感が当たってしまった。鳥を見に来る人間の感覚,わからないんだろうな~。

駐車場の音

 さて,園への入口では今回もエゾリスが出迎えてくれた。

080608e_0008 080608e_0027 080608e_0054  しばらく周辺を走り回っていたが,私に気付くと,何とトコトコ走って寄って来た。そっか,ここに来る人たちは鳥だけでなくリスにも餌を与えているんだ。
 あいにくこの日は餌を持ってこなかったのだが,私の足元で後ろ足立ちし,潤んだ目でじ~っと見つめてくる。「どうする,アイ○○~」なんてもんじゃないくらいめんこい。

080608e_0106 080608e_0089 080608e_0092  こういう目で見つめられては堪らない。しゃがんで,自分の朝食用に持ってきたSOYJOYを与えてみたが,全く無視。「これじゃないでしょ。」と,目で訴えてくるが,申し訳ない。この他には何も持っていない。2~3度寄ってきてくれたが,ないものはない。今度来るときは絶対にナッツ類やひまわりの種を持ってくる,と心に誓った。

 寄って来たときは近すぎて写真を撮れなかったので,遠ざかってから撮影させてもらった。

080608e_0188 080608s_024 080608s_012  最初の1周は鳥の姿を探すのでもなく,声を楽しみながらゆっくり回ってしまった。この日は頭が起きるまでにずいぶん時間がかかってしまったようだ。写真を探してみたが,1周目に撮影した鳥の写真はほとんどなかった。ず~っと,ぼ~~っとして,空気を楽しんでしまったようだ。しかも2時間以上も。
 ここで出会うはずのない人に会ったような気もするが,たぶん気のせいだったのだろう。

 正直記憶に残っているのも1周してから後のことだったので,ここから始めよう。

080608e_0328 080608e_0339  駐車場のふりだしに戻ったら,ツツドリがはるか遠くの高木の天辺でさえずっていた。カッコウ類4種のうち,「叫び系」が2種,「こもり系」が2種だと思っているが,こちらは「こもり系」の方。膨らませた喉に声をこもらせて共鳴させ,空気に竹筒を打つような振動を与えている。
 今回は遠かったが,近くで観察できるときは喉の膨らみを見ていると飽きない鳥だ。

080608s_018 080608e_0120 080608e_0161  1周目ではさりげなく通り過ぎてしまったが,園の入口周辺にはニュウナイ スズメが多かった。周辺の木々で餌を取っており,時折地面にも降りていた。スズメとは色合いも違うが,鳴き声も全然違っていた。「北海道野鳥図鑑」に「高く澄んだ声」と表現されていたが,本当にそんな感じで,スズメより強く鳴いていた。
 写真では,赤っぽいのが♂で地味なのが♀。どちらもホッピングしている。

080608e_0428080608e_0416080608s_017  しばらく観察していると,どうも演習林入口近くにある事務棟に営巣しているようだった。スズメと同じように軒下などに繁殖しているのかもしれない。スズメは人里にいて,ニュウナイスズメは山の方にいる,というイメージがあるが,ニュウナイスズメもそれなりに人とともに生活しているようだ。
 スズメの仲間は人間とともにアフリカから分布を広げてきた,という記事を読んだことがある。ニュウナイスズメも人間とは切っても切れない縁があるのかもしれない。

080608s_021 080608e_0356080608e_0397  ゴジュウカラと見分けが付かない亜種シロハラゴジュウカラも,この周辺で繁殖していた。こちらは,誰が開けたのかはわからない木の穴を利用しており,出入りするとき,中からヒナの声がにぎやかに聞こえてきていた。親(餌?)を歓迎して騒ぎ立てる声がとてもめんこかったので,2回だけ出入りするのを見たが,人が集まってしまうとまずいので,これで我慢。

 この後,慣れっこいゴジュウカラがまだまだ現われてくれた。

080608e_0481 080608e_0501 080608e_0391 080608e_0544  ここのカラ類やゴジュウカラは人の手から餌をもらっているので,人が歩くと物欲しそうにまとわりついてくるときがある。なので,ここでは文字どおり手に取るような至近距離から観察できる。今は自然の餌が豊富にあり,また,繁殖期で群れを作っていないので,冬期ほどではないが,それでも人を恐れないのは変わりない。
 事情はどうあれ,生き生きした姿を近くで見ることができるのはとても嬉しいことだ。

 内地ではなかなか寄せてくれないゴジュウカラなので,このときとばかり撮影してしまった。

080608e_0189 080608e_0193 080608e_0277 080608e_0296  北海道ではアカゲラも身近な鳥のようだ。餌台にも来るし,林のなかでも観察しやすい。北海道の鳥は全般に慣れっこいかもしれない。
 北海道にいるのは亜種エゾアカゲラのようだが,これも区別が付かない。わかる人が見ると,「おぉ,北海道のアカゲラは違うなぁ!」などと言ったりするのだろうか。まさかね~,って世界だ。亜種アカゲラが混ざっていたとしても,私の場合は全くわからない。

080608e_0760 080608e_0782 080608e_0788  エナガの亜種のシマエナガは誰が見ても亜種エナガと区別できる。声は同じだが,顔が真っ白。エナガもめんこいが,太い眉がなくなっただけで,全く別の生き物のようにめんこい。何かにたとえられないかと悩んでみたが,耳かきについている「ふわふわ」しか思い浮かばなかった。我ながら想像力がない。
 こんなこと書くとシマエナガファンの方々に怒られるかな。「林の中を耳かきの群れが飛んでるのかよ。」って。

080608e_0638 080608e_0673 080608e_0704 080608e_0700  この日出会えたのは,巣立った子どもたちの群れだった。カラ類と違って,シマエナガたちはなかなか近くに寄せてくれないが,子どもたちとなれば話は別だ。至近距離にいて恐がるそぶりがない。まだタヌキのように目の周りが黒くなっており,覆面ごっこして遊んでいる子どもたちのようだ。

 雨のせいでふわふわ感が欠けた写真となってしまったが,本物はこの百万倍めんこいかった。

080608e_0849 080608e_0851 080608e_0889  エナガたちに遊んでもらった後,遊歩道を再び歩き始めると,高木の上の方から聞きなれた明るいさえずりが聞こえてきた。見上げてみるとイカルが見えた。高い所にいるのでなかなか姿が見えない鳥だが,運良く,2羽が何かを食べているのを見ることができた。まだ出たばかりの柔らかい葉っぱだろうか。ただ,真下からだったので,こんな感じでしか見えなかった。

 この日はお昼過ぎの飛行機で帰らなければいけなかったので,ここは午前中でお終い。

080608e_0911  千歳空港まで行く途中,ちょこっとウトナイ湖に寄ってみたら,前日岸辺から遠くに離れていたコブハクチョウたちがこんなに仲良さそうにしていた。抱卵している風ではなかったが,数日後に行かれたSさんが雛を見た,ということなので,もう孵るところだったのかもしれない。
 ノゴマはやっぱり見られなかったし,センニュウの姿も見られなかったが,ずいぶん赤くなったベニマシコを藪の中ながら至近距離から見られたのは収穫だった。

エゾセンニュウのさえずり

 航路探鳥でとんぼ返りするはずだったのが,息子と会えることになり,予定が大きく変わってしまい,出費もかさんだが,こんなことができるのも今のうちだろう。
 ありがたい。

【観察できた鳥】

クロツグミ,キビタキ,アオジ,カワラヒワ,シジュウカラ,ウグイス,コゲラ,シロハラゴジュウカラ,ニュウナイスズメ,キジバト,センダイムシクイ,ツツドリ,アカハラ,ホオジロ,ヤマガラ,ヒヨドリ,エゾムシクイ,ハシブトガラス,エゾアカゲラ,アオバト,カケス,エゾキバシリ,ハクセキレイ,マガモ,メボソムシクイ,シマエナガ,イカル (27種)

【写真】(左上から,シマ抜きのシマアオジ,さえずり絶好調,エゾもシマもキタもないアカハラ×2,男の後ろ姿,アカゲラです,ニュウナイスズメのお母さん,お父さん,沢山撮ったゴジュウカラ×5,あまり見なかったキバシリ,なぜか♂しかいなかったマガモ,全部♂,味の大王,出てきたところ,混ぜたところ)

080608e_0563 080608e_0574 080608e_0450 080608e_0470 080608e_0220 080608e_0265 080608e_0168 080608e_0126 080608e_0366 080608e_0370 080608e_0473 080608e_0396_2080608e_0489 080608e_0444 080608e_0754 080608s_030 080608s_033 080608s_035 080608s_038 

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0003 北海道/道南」カテゴリの記事

コメント

いつも、楽しく読ませていただいています。
娘がやはり札幌にいますので、今年も2度ほど北海道に行きました。ブログにある小樽の寿司屋さんにも行きましたし、3月にはウトナイ湖にも行きました。小樽ではキレンジャクの団体様にも出会えました。そんなこんなでいつも参考させていただいています。しかしながら、ド素人なので、多くの鳥さんにはなかなか出会えません。おばあさんですが、いつか鳥見のお供をできたら思っています。
今の楽しみは来年の1月に北海道にタンチョウズルを見に行こうと思っていることです。

投稿: ひまわり | 2008/06/25 21:34

ひまわりさん,はじめまして。
いつもご覧いただいているとのこと。ありがとうございます。ご存じのとおり,私も息子が札幌にいるので,それを理由に今年だけでもう3回も北海道に行っています。レンジャクは北大構内や周辺にもたくさんいたようで,息子が携帯で撮影した画像を送ってくれたことがありました。
鳥見には素人も何もありませんので,またお気軽に遊びにおいでください。いつかご一緒できると良いですね。

投稿: yamame | 2008/06/26 07:42

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