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2008/06/18

伊豆沼 2008/06/01

06:40 曇り

 前日の朝刊に掲載されていた。伊豆沼の北岸にアカガシラサギが来ているという。掲載写真を見るととてもきれいな個体だ。行かない訳にはいかないような気になってしまった。

080601s_003080601e_0608080601e_0379_2 結果から先に記しておこう。
 期待して,珍しく朝早くから出かけたのだが,結局見つけることができなかった。
 後で聞いたら,サンクチュアリセンターの前の池付近にいたらしい。2~3回はすぐ前を通ったのだが,覗かないまま通り過ぎてしまった。行く前に場所を聞いておけば良かっただが,それを怠ってしまったのでは仕方ない。
 いずれまた会う機会があるだろう。
 この鳥もまた貯金になってしまった。貯金がどんどん貯まっている状態だ。

080601e_0005 080601e_0048  この日,代わりにたっぷり楽しませてくれたのが,このセイタカシギだ。2工区に1羽,3工区に2羽入っていた。この鳥も昔はとても珍しく,出会える機会が稀だった。今はすっかり普通種になってしまったが,会いたくても会えなかった長い長い期間があった。なので,今だに出会うたび,とても嬉しくなってしまう。
 負け惜しみではないが,出会えない期間が長かったほど,その鳥と出会ったときの喜びが大きくなると思う。アカガシラサギも含め,私にはそんな鳥がたくさんある。

080601e_0104 080601e_0131_2 080601e_0147  さて,上の写真も含め,この個体が2工区で出会った個体だ。背中に茶色味がないので♂のようだ。セイタカシギは,頭の模様に個体差があるので,個体識別しやすい鳥だ。この個体は,目の周りが丸く大きく黒くなっており,頭頂から首筋にかけて黒い色がつながっている。首筋から伸びた黒い色の先端が広がって,お下げ髪のように見える。覚えておこう。

080601e_0280 080601e_0294 080601e_0332  見つけたときは,私の車に反応し,歩いて遠ざかって行ったが,しばらく見ていると,逆にどんどん近寄って来た。その挙句,私(車)の頭上を飛び越えて,反対側の田んぼに移動した。
 こちら側には,手前に伸びてきたヨシの葉があり,草の隙間から撮影することになったので,前景に緑色を入れることができ,雰囲気が良くなった。

080601e_0874 080601e_1600  3工区にいた2羽は,♂と♀のペアだった。2羽ともこんな所でのんびりしており,繁殖する気配は全く感じられなかった。たぶん,他の渡って行くシギチ同様,移動中の個体なのだろう。毎年県内でセイタカシギを見かけるようになったが,そろそろどこかで繁殖している話を聞いても良いような気がする。実際どうなんだろう。
 ♂の方は2工区にいたものと似ているが,「お下げ髪」がないので別個体だ。

080601e_0782 080601e_0792  この2羽がいた田んぼは,たぶん,数年前から地域でがんばっている「ふゆみずたんぼ(「野鳥と教育~鳥を学ぼう~」にリンク)だと思う。稲刈り後,耕さないでそのままにし,冬でも水を張っておく田んぼだということだ。落穂もそのままなので,冬に飛来するガンたちの良い餌場にもなる。言葉のイメージだけでなく,農薬を入れなくても雑草が生えにくいなど,田んぼ自体にもとても良いようだ。

080601s_007 080601e_1004  この田んぼには,食物連鎖の下位に位置するイトミミズような生き物が増えているので,それを食糧とする生き物も多いということだ。だから,このように鳥たちもここに飛来するようになる。この区域内で「ふゆみずたんぼ」に鳥が入る機会が多いと感じているのは,たぶん,私だけではないと思う。
 それにしても,普及に力を注いでいる方々には頭が下がる。

080601e_0928 080601e_0935 080601e_1501 080601e_1530  2羽のセイタカシギは,この田んぼを時計回りにゆっくりと回りながら餌を取っており,途中,時々佇んで羽づくろいをしていた。来るだろうと思われる場所を予想し,先回りして待っていると,すぐ近くから観察することができた。赤い足と白い体の組み合わせがやや派手目だが,清楚さも兼ね備えていて,とてもきれいな鳥だ。
 左2枚が♀,右2枚が♂だ。

080601e_1266 080601e_1311 080601e_0657 080601e_1657  セイタカシギを見ているとき,何やら聞いたことのある声がする。反対側の田んぼを振り返ると,そこにアオアシシギがいた。久しぶりだ。今期初だったかもしれない。田んぼの真ん中付近にいて遠かったが,田んぼがとてもきれいに見えた。
 この周辺の農道にはキジも何羽かいて,よく姿を見せてくれた。

080601e_0418 080601e_0485 080601e_0462 また,ケリたちもずいぶんにぎやかにしており,声のする方に行くと,あぜ道や田んぼに5~6羽観察できた。この鳥はじっとしていると見つけるのがとてもむずかしい体色だが,飛ぶと翼の黒と白がはっとするほど目立つ。若い頃,初めて見たときの感動をまだ覚えている。降り立つとき,誇示するように翼を広げるのが,とてもきれいだ。

080601e_1674 080601e_1673  土手の方ではウグイスやオオヨシキリが盛んにさえずっており,時折,ホトトギスの声も聞こえてきた。車を降りて土手道に行ってみたら,ホトトギスがすぐ目の前の木に飛んできてさえずり始めた。ドキドキしながら,慎重にゆっくりと動き,ファインダーにようやくその姿を入れたのだが,私のすぐ脇を釣り人が普通に歩いて行って,飛ばしてしまった。温和な私はもちろん殴ったりはしない。
 この写真はもちろんホトトギスでなく,オオヨシキリだ。なんて叫んでいるんだろう。
 代わりに言ってもらおうか。「このたくらんけ!」(=秋田弁)

 ところで,伊豆沼はバス釣りを楽しむ人がとても多い。この日は100人を下らなかったと思う。それだけのブラックバスがいるのだろう。

 ブラックバスを駆逐しようと,地元の方々ががんばっており,産卵床ごと駆除する仕掛けは「伊豆沼方式」として有名にもなっている。しかし,昨年はこの仕掛けを壊して回るようなとんでもない輩も現れた。表立っては誰もバスを擁護したりしないような状況にはなったが,根は深いようだ。
 せめて,釣ったバスはリリースしないでほしいと思う。

080601e_1728 080601e_1753 080601s_012  この後,もう一回りしたがアカガシラサギを見つけられず。
 淡水魚館のアンテナにとまって鳴いているカッコウを眺めたり,陰の池にいるウシガエルを眺めたりして遊んだが,本命が見つけられないのではむなしいばかり。
 伊豆沼をスパッとあきらめ蕪栗沼に行ってみたが,こちらも水量が多くなっており,あまり面白くない。

 こういう日に粘っても良いことはない。
 早々に家に帰ったのだが,ちょうどその頃,Kさんたちがアカガシラサギをばっちり楽しんでいたことを後で知ることになった。

【観察できた鳥】

オオヨシキリ,ツバメ,トビ,ウグイス,カッコウ,スズメ,セイタカシギ,ヒヨドリ,キジ,ダイサギ,ホオジロ,ケリ,ハシブトガラス,ハシボソガラス,ヒバリ,コチドリ,ムクドリ,カルガモ,ホトトギス,カワラヒワ,アオアシシギ,シジュウカラ,コゲラ (24種)

【写真】(左上から,キジ♂×2,畦道のケリ,コチドリのパフォーマンス,ダイサギ,居残りマガン,ムラサキツメクサ,タデ?,セイタカシギ♂×4,セイタカシギ♀×4,蕪栗のホオアカ,モズ,子ムクドリ,ツバメ,ヒメウラナミジャノメ,花×2)

080601e_0984 080601e_1698 080601e_0508 080601e_0599 080601e_0409080601e_0385 080601e_0608 080601e_0615 080601e_1595 080601e_1554 080601e_1544 080601e_1499 080601e_1356 080601e_1352 080601e_1354 080601e_1019 080601e_1906 080601e_1819 080601e_1837 080601e_1859 080601e_1802 080601e_1787080601e_1789

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