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2008/06/02

県内沿岸 2008/05/24

(石巻) 08:50 曇り
(大沼) 11:30 曇り
(岩沼) 13:40 曇り(霧)

 この週の半ばに何気なしに谷津干潟のホームページを見ていたら,シギチがずいぶんにぎやかだったようだ。すぐに抜けたようだったので,北上してきていることを期待し,石巻に出かけた。

080524e_0063_2 080524e_0160_2 080524e_0154 080524e_0185  古沼の方から覗いてみると,沼の隅っこにトウネンとハマシギが1羽ずついて餌を探していた。内心,アカアシシギなどを期待していたのだが,他には何もいない。それでも,せっかく私を待っていてくれたので,このシギたちとしばらく遊ばせてもらった。
 ハマシギの方は翼を伸ばすサービスポーズも見せてくれた。ありがとう。

080524e_0197 080524e_0201 080524e_0199  新沼の方も何もいない。メダイチドリにトウネン,シロチドリくらいだった。ハマシギの群れさえ見えない。真っ赤なサルハマシギやヘラシギなどを夢見ていたが,期待はあっけなくしぼんでしまった。鳥見では何度も繰り返されること。仕方ない。
 午後まで粘ってもたぶん同じだろう。
 南下することとした。

080524e_0507 080524e_0524  仙台市内の赤沼は,今の時期,水が満々でシギチは期待できない。
 しかし,近くの大沼の方は,バンを至近距離で観察できる時期だ。春早ければいないし,季節が進んでしまうとヨシが伸びて見づらくなる。5月の連休からちょうど今の時期頃が良い。
 毎年観察する場所に行くと,いた,いた。こちらは期待を裏切らない。良い子たちだ。

080524e_0219 080524e_0243 080524e_0341_up 080524e_0277  さて,久々にじっくり観察しようかな。と思ったら,目の前にこんなのが飛び出してきた。至近距離から声が聞こえてきていたが,まさか目の前に出てくるとは思わなかった。行行子(ギョギョシ)くん,オオヨシキリだ。
 たぶん最短撮影距離ぎりぎりだったと思う。真っ赤な口の中までじっくり見せてくれた。
 お気に入りのソングポストだったようで,いつまでもここで鳴いていた。

080524e_0572 080524e_0591 080524e_0617  オオヨシキリに捕まっている間にバンが近くにいなくなってしまったので,少し移動すると,すぐ近くの水辺で草を食べている個体に行き当たった。
 栄養がありそうな根っこや柔らかい新芽などを食べているのかと思っていたが,観察していると普通の固い葉っぱも食べているようだった。よく消化できるものだ。お腹にバクテリア飼っているのかな。

080524e_0681 080524e_0689 080524e_0702  かなり近かったので,いつも不思議に思っていたくちばしを狙って撮影してみた。切り取って拡大すると,やっぱり不思議なくちばしだった。特に前から見ると,赤いプラスチィックのカバーをおでこに縫い付けたような感じがする。縫いあとまで見える感じだ。カバーをはずすと本当のくちばしはどんなだろう,なんて思ってしまう。
 右端は足を狙ったもの。オオバンは足指にひれが見えるが,バンはよくわからない。オオバンより泳ぎが得意でないようだが,こんな足でも泳ぐことは泳ぐ。

080524s_004 080524e_0480 080524e_0759  周辺ではセッカもにぎやかに鳴いていたが,飛びっぱなしで止まってくれない。関東に行ったときには,ヨシにとまってさえずっているところを近くで撮影したこともあるが,こちらの方ではそんな姿を見せてくれない。数年前に鳥の海の近くで,田んぼに突き出た穂の上で鳴いていたのを撮影して以来,とまってさえずっている姿も見た記憶がない。見られないものだとあきらめているせいもあるのだろうか。
 今回も,しばらく粘ったが,根気負けしてしまった。悔しいので,セッカたちが盛んにさえずり飛翔をしていた麦畑を張っておく。稲もきれいだが,麦もとってもきれいだと思う。まもなく,また今年も麦秋の季節になる。
 いつか黄金色の麦でさえずるセッカを見たいものだ。

080524e_0784 080524e_0803 080524e_0818 080524s_014  大沼から次に移動するとき,にわかに霧がかかってきた。田んぼから湯気が立つように霧がわき上がってきている。大沼近くの田んぼや名取の田んぼでチュウシャクシギを見ていたときは,なかなか雰囲気が良いじゃない,と喜んでいたが,だんだん濃くなってきて遠くが見えなくなってきた。岩沼の田んぼに着いたときはすっかり霧の中だった。
 写真のチュウシャクシギは,左から,大沼,名取,岩沼のそれぞれの田んぼにいたものだ。

080524e_0875 080524e_0840 080524e_0854  鳥の海も水上はミルクを流したような霧がかかっており,遠くが全く見えない。鳥も少し離れるとシルエットだけになる。これはこれで雰囲気があって良いが,「探鳥」ができない状態だ。ここで撮影した写真を何枚か張ってみるが,これだけで識別できるだろうか。これでも若干は補正して見やすくしてある。
 左から,アオサギ,キアシシギ,チュウシャクシギだ。 

 鳥探しができないんじゃぁ,どうしようもない。どうしようかと迷ったが,南下して,昨年の場所にコアジサシが来ているか確認に行くことにした。

080524e_0897 080524e_0909  霧のためヘッドライトを点けて車を運転し,現地に着くと,こちらも霧の中。しかし,さっきの鳥の海に比べるとマシだ。海岸を覗いてみると,遠くは見えないがすぐ近くをコアジサシたちが飛んでいた。おぉ,いたぁ。昨年は7月の台風で卵が全滅してしまったが,懲りずに来てくれた。けなげに生きている。感動ものだ。

080524e_0923  遠くが良く見えないが,海岸への入口の所に佇んでいると,周辺に何羽ものコアジサシたちがうずくまっている姿が見えてきた。抱卵しているようだ。こんなに陸よりとは意外だった。場所を変えたのは昨年海岸近くで荒波の被害を受けたためだろうか。ここは波打ち際まで100m以上はあると思う。

 驚かさないよう,三脚を伸ばさないで,小さくなって観察した。

080524e_1031 080524e_1036 080524e_1044 080524e_1048  飽きもせずしばらくじっと観察していると,突然声を出して騒ぎ始めた。見ると,すぐに別の個体が現れ,卵を温めていた個体に口移しで魚を与えた。そうか,待ち兼ねていた連れ合いが食べ物を持ってきてくれたので喜んで場所を教えていたんだ。
 私がここでうずくまって観察している間,30分程度の間隔で3回魚を持ってきていた。

080524e_0937  ところで,私がここにいたとき,地元の方と思われるお年寄りが私の脇を通って霧の向こうの海岸に行き,戻ってきた。きっと散歩にきたのだろう。この人,戻ってくるとき,コアジサシたちの営巣地の真ん中を通ってくるものだから,コアジサシたちのモビング(疑似攻撃)をさかんに受けていた。自分が攻撃されるのはたまらないが,人がされているのをみるのは面白い。

080524e_1088080524e_1107 080524e_1112 080524e_1116  可笑しかったので,「鳥の営巣地の真ん中を通ってくるからだ。」と話しかけたら,私に注意を受けたと勘違いしたようで,「ここに来たのはこいつらの勝手だべ。」と反撃を受けてしまった。
 その後,きちんとなごやかにいろいろなことをお話し,お伝えしたら,コアジサシたちのことをご理解いただいたようだ。地元の方にご理解いただき,大切に思ってもらわないと,ここもまたダメになってしまう。

 大きな犬を連れた散歩の人も来たが,「あぁ今年も来たか。しばらく入れないな。」とお話していた。確かにここでドッグランでもされたら壊滅的な打撃を受ける可能性もある。地元でもコアジサシのことをわかっていて,大切に考えている方もいらっしゃる。

 霧も晴れないし,早い時間から薄暗くなってきたので,この日は早々に引き揚げることにした。気になるので,また翌日来てみよう。

(追記)
080524e_0977  ここの海岸で,若い男女が,くっついたり抱き合ったり肩を並べて座ったりと,とても仲良さそうにしていた。見るつもりはなかったし,見てはいけなかったかもしれないが,コアジサシたちの向こう側にいるので,つい目に入ってしまった。霧の向こう側でとても雰囲気が良かった。
 若いってうらやましい。もう二度とこんな時代がやってこないと思ったら,ちょっとさびしくなってきた。

【観察できた鳥】

(石巻)
ヒバリ,オオヨシキリ,ハシブトガラス,ハシボソガラス,キジ,トビ,ウミネコ,セッカ,スズガモ,マガモ,オナガガモ,コチドリ,トウネン,ハマシギ,カルガモ,ハクセキレイ,ヒドリガモ,コガモ,シロチドリ,メダイチドリ (20種)

(大沼)
セッカ,オオヨシキリ,バン,スズメ,ヒバリ,ムクドリ,カルガモ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,キジバト,チュウサギ,チュウシャクシギ,カワラヒワ,ホオアカ,ツバメ (16種)

(岩沼)
オオヨシキリ,コヨシキリ,ハシブトガラス,ホオジロ,ダイサギ,チュウサギ,ゴイサギ,ハクセキレイ,ホオアカ,ムクドリ,カワラヒワ,キジバト,スズメ,コチドリ,セッカ,カッコウ,チュウサギ,アマサギ (18種)

【写真】(左上から,石巻のコチドリ,大沼のオオバン,大沼のオオヨシキリ,下くちばしの裏,鳴いている,上半身,緊張感のある体のバン,緩めた,卵を温めるコアジサシ×2,大沼近くのラーメン屋,ラーメン)

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