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2008/05/14

蔵王野鳥の森 2008/05/06

05:40 晴れ

 山には夏鳥がどんどん渡ってきていることだろう。早朝の空気の中で夏鳥のコーラスを聞きたい。一路蔵王へ。

080506s_025 080506s_008 080506e_004  蔵王野鳥の森自然観察センター「ことりハウス」の下にある駐車場に車をとめて歩き始めるが,さえずりはそれほどでもない。聞こえるのは聞こえるのだが,ツグミ類やヒタキ類の主役級がいない。シジュウカラやウグイスの声だけだ。肩すかしを食らった気持だったが,奥の方に行けば大丈夫だろう。今日もいつもどおりコゲラコースからホオジロコースを回ることとした。このコースは登り下りがあまりないので楽ちんだ。
 ことりハウス裏の餌台では,いつものようにホンドリスが出迎えてくれた。

 渡り早期のこの時期は,ヤブサメだのコルリだのも,林道にひょっこり現われることがある。娘と2人で行ったとき,コルリが周囲を飛びまわったこともある。なので,緊張感を持って歩き始めたが,この日は何も出てこない。ダメか,と気を抜いたら,ヤブサメが目の前に現れた。この瞬間は油断していたので,当然,ボーっと見ていただけ。すぐに引っ込んでしまった。撮影できず。

080506e_019 080506e_032  歩き始めてすぐにコルリやキビタキの声が聞こえてきていたが,キビタキの姿を最初に見ることができたのはヤブサメと出会ったポイントから少し先に進んだ場所だった。しかし,高い木の上を動き回っており,お腹の方しか見えない。キビタキは木々の真ん中付近を動き回ることが多いが,この鳥は高い所が好きだったのだろう。

080506e_007080506s_016  この日,最高に楽しめたのは,コゲラコースとメジロコースの交わる所周辺だった。ここに差しかかったとき,サンショウクイの声が近くから聞こえてきたから立ち止まったのだが,出を待っている間に,オオアカゲラやイカル,キビタキ,オオルリなどが次々に現れてくれた。少なくとも2時間以上はここに留まっていたと思う。

080506e_103 080506e_106 080506e_296 080506e_301  オオアカゲラは私を恐れることなく,近くまで寄ってきてくれた。こんなにフレンドリーな個体と出会ったのは初めてだった。お腹側の縦斑や背中の白斑の入り方がアカゲラと違っていて,とても嬉しい。頭の赤い♂も頭の黒い♀も両方観察できた。♀は,くちばしに餌をくわえているが,いったい何なのだろう。

080506e_143 080506e_462080506e_306  このオオルリも,この周辺でずっと動き回っていた。オオルリっていうと高木の天辺でさえずるので,至近距離ではなかなか見られない印象なのだが,この日このときに限っては,木々の中ほどを移動していた。風がやや強かったせいもあるかもしれないが,飛来してきたばかりの時期なので,落ち着かないのかもしれない。

 それにしても,きれいな鳥だ。

080506e_505080506e_489 ただ,私の真上に来てしまうと,お腹しか見えなくなってしまう。嬉しいけれど悲しい,という複雑な気持ちになる。オオルリは,いつ出会ってもハッとするような鮮やかな青だが,目で見える色を撮影するのは至難の業だ。逆光ではダメだし,実は,晴天の順光でもむずかしい。光がはねかえってしまうようになってしまって青がはっきり出ないことが多い。

080506e_553 080506e_562  新緑の頃,薄曇りの光のあたる林の中で,目線の高さで撮影すると良いと思うが,相手はなかなかそのような場所にいてくれない。長い間撮影していればいつかそのような状況になることもあるだろう。きれいな鳥だし出会いも多いので,いつかきれいな写真を撮ってみたいものだ。
 それでも,今回はきれいな新緑を背景にできた。贅沢は言うまい。

080506e_373 080506e_404  キビタキもずっとここにいたが,葉の陰を動き回っているので,撮影できるものと思っていなかった。しかし,たまたまいらっしゃっていた泉区のMさんが一所懸命に撮影されているのを見て,良い所にとまっているのに気が付いた。
 この鳥は移動しながらさえずることが多いのだが,このときだけは,しばらく同じ枝にとまってさえずってくれていた。Mさんのおかげで撮影できたショットだ。

080506e_620 080506e_682 080506e_684 080506e_756  キビタキはこの山のいたるところに入っており,ここのポイント以外でも,林道脇の何箇所かで出会うことができた。一番近かったのはホオジロコースとメジロコースの交わる付近だった。歩いていると,左脇にひょっこり現れ,右手の枝に移動してひとしきりさえずってから飛び去って行った。
 新緑に映えるオオルリの青も良いが,キビタキの喉のオレンジ色も魅力的だ。

080506e_188 080506e_199 080506e_208  さて,出を待っていたサンショウクイだ。
 高い所から声がするものの,なかなか姿が見えなかった。しかし,ここにいた2時間超の間,1度だけ木の中ほどに降りて来てくれた。葉が邪魔をし,撮影はうまくいかなかったが,久しぶりに♂と♀を近くで見ることができた。これだけで大満足だった。
 目線の高さを移動し,徐々に遠ざかって行ったが,まもなく,また頭上から声が聞こえてきた。この周辺をなわばりとしているのだろう。ここで結婚して子育てするのかな。

080506e_155 080506e_157  見にくいし,撮影もできない,というのはイカルも同じだ。
 朗らかで明るい声で,響き渡るようにさえずるのでいるのはすぐにわかるが,いつも木の高みを移動しているので,林の中からだと見るのもむずかしい。撮影なんて思いもよらない。
 いつもなら声だけ聞いて満足するのだが,あまりに近くから声がするで見上げたら,葉に隙間から姿が見えた。こんな感じ。

080506e_724 080506e_832 080506s_010 080506s_019  私はここにずっといてしまったが,先程のMさんは至近距離からセンダイムシクイを撮影されていたし,太白区のKさんはヤブサメをアップで撮影されていた。全くうらやましい限りだ。
 鳥とはたくさん出会ったが,人とは鳥見人3人と散歩のご夫婦1組だけとしか出会わなかった。
 新緑がきれいなこの時期,しかも連休最終日でこの状態。意外と穴場なのかもしれない。

080506e_789 080506e_809  そうそう,書き忘れるところだったが,この日はコルリも運良く撮影できた。
 ホオジロコースの最後の階段を登っていたらすぐ近くから声が聞こえてくるので,林道を回り込んで覗いてみると,そこの枝にとまって鳴いていた。枝を少しずつ平行移動し,姿が葉に隠れてしまったが,後でみるとちゃんと写っていた。
 この後,近くから声が聞こえるもののどこにいるのか見つけられなくなってしまった。

 ツグミ類の声や姿を見ることできなかったものの,お昼前までに渡って来た夏鳥を十分に堪能できた。とても気持ち良かった。

080506e_934 080506e_935 080506e_897  なお,昼食後,名取の閖上(ゆりあげ)に夏羽になりかけたハシジロアビを見に行ったのだが,探しだすことができなかった。この日の午前中に見ている方がいたので,この時点ではまだいたようだが,どうも相性が悪いようだ。
 仕方ないので,田んぼに入っていたチュウシャクシギやムナグロの群れを楽しんでから帰途についた。

 今が夏小鳥の最盛期かもしれない。

【観察できた鳥】

シジュウカラ,ウグイス,ヒヨドリ,キビタキ,ハシブトガラス,ハクセキレイ,ヤブサメ,カワラヒワ,コガラ,コルリ,ヤマガラ,センダイムシクイ,メジロ,アカゲラ,アオジ,キジバト,アオゲラ,サンショウクイ,オオアカゲラ,オオルリ,イカル,カケス,エナガ,コゲラ,ゴジュウカラ,ホオジロ,エゾムシクイ,トビ,ツツドリ,トラツグミ,シメ (31種)

【写真】(左上から,アオジ,ゴジュウカラ,キビタキ♀,キビタキ♂,サンショウクイ×6,わさび沢のわさび,地球や,ラーメン&カレーセット~完食して死にそうにお腹一杯になった,朝の蔵王×2)

080506e_825 080506e_612 080506e_052 080506e_068 080506e_178 080506e_185 080506e_187 080506e_225 080506e_246 080506e_422080506e_851_2080506e_867 080506e_866 080506s_005 080506s_007

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0506 宮城県/蔵王」カテゴリの記事

コメント

yamameさん,こんばんは。

 「泉区のM」とはどうやら私のことらしいので初登場させていただきました。
 蔵王野鳥の森は初めて行ったのですが,キビタキやオオルリが至近距離で囀ってくれて大変感激しました。でも一番感激したのは白いキャノン砲を至近距離で見れたことです。(汗)
 あの後,先週の金曜日と昨日の2度ほど行きましたが,声は聞こえど姿は見えずで5月6日はラッキーだったんだなぁとつくづく感じました。先週はクロジとサンショウクイをまぁまぁ近くで撮影できたので救われましたが,昨日は全くダメでした。(涙)
 またちょくちょくブログに登場したいと思いますので,よろしくお願いします。 


投稿: むー | 2008/05/25 21:31

はじめまして 宮城在住で
最近鳥見をはじめたマイトと申します
以前からこのブログ拝見していました。
この記事に刺激されて
24日に野鳥の森にいってみました。
コルリ、アカゲラを期待していってみたのですが
出会えず オオルリ、キビタキ、カケス等を撮影できました
これから、ちょくちょくお邪魔させていただきますので
よろしくお願いします。

投稿: マイト | 2008/05/27 13:46

むーさん,まいとさん,おばんです。
最近ブログ見ていなかったので,せっかくコメントいただいたのに返信が遅れてしまいました。申し訳ありません。

むーさんは奇遇にも私の後輩だったことがわかり,大感激でした。また会いたいし,会えるでしょうね。これからもよろしくお願いします。
画像掲示板にいらっしゃると思っていたので,ここはチェックしていませんでした。ごめんなさい。今度撮影ばっちりのセンダイムシクイなども見せてくださいね。

マイトさんには申し訳なかったのですが,私が行くのは普通は旬のときなので,ここを見てからだとちょっと遅めになるかもしれません。いつも画像整理に時間がかかってアップするのが遅くなってしまっています。大変申し訳ないと思っていますが,これだけはどうしようもありません。(*_*;
初めて間もない方なのであれば,前年以前のものを参考にいただくのも良いですし,メールをいただければ不明なことはお伝えできると思います。
お気軽にご連絡ください。

投稿: yamame | 2008/05/27 22:15

  yamameさん はじめまして
 文中に登場させていただいた「太白区のK」です。
名刺をお渡しできず失礼しました。あの後2回ほど
クロツグミ、コルリを撮りたくて行ってみたのですが、だめでした。今年は断念して、また来年に期待することにします。
 yamameさんの素晴らしい写真とその行動力に感動・感嘆です。
 写真を始めて間がないので、このブログを見せてもらいながら勉強して行きたいと思っております。
 たまに登場させていただきますので、これからもよろしくお願いします。

投稿: 太白区のK | 2008/05/29 09:58

太白区のKさん,おばんです。
先日はお世話様でした。
現場ではヤブサメの至近距離写真を見せていただき,ありがとうございました。とてもうらやましく拝見しました。ヤブサメは見るところまではできても,なかなか撮影させてくれません。毎年通っていればいつか良いチャンスが来ると信じています。
私は,芸術写真を撮ろうとかコンテストに出すような写真を撮ろうとか全然考えていないので,写真の勉強にはあまりならないかもしれません。ほとんど単独行なので,「凄い!」とか「めんこい!」とか言う代わりにシャッターを押しているようなものです。
つたないブログですが,今後ともお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

投稿: yamame | 2008/05/30 17:53

   yamameさん こんにちは。
  6月1日にコゲラコースを200mほど入ったところで、念願
 のコルリを撮ることができました。まるで歌の発表会のよう
 に真正面でさえずってくれました。
  粘った甲斐があり、嬉しいのでとりあえず報告しておきま  す。

投稿: 太白区のK | 2008/06/03 16:23

太白区のKさん,おばんです。
コルリの撮影を成功した,とのこと。Kさんの執念と努力の賜物だと思います。おめでとうございます。
「まるで歌の発表会のよう」というのはすごいですね。今度ぜひ掲示板にもおいでいただき,成果を見せていただけると幸いです。

投稿: yamame | 2008/06/03 18:29

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