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2008/04/30

蕪栗沼‐伊豆沼 2008/04/26

(蕪栗沼) 08:10 晴れ
(伊豆沼) 13:10 曇り

 最近海にばかり行っている。久しぶりに内陸に行ってみよう。蕪栗沼周辺は春のメンバーが揃っているかな。

080426e_0244 080426e_0044 080426s_023 080426s_052  家でぐずぐずしたので,現地に着いたのがもう8時過ぎ。しかし,朝の冷えた空気にホオジロとウグイスのさえずりが響き渡っている。蕪栗沼には白鳥地区に南北2か所の駐車場があるが,北側駐車場に車をとめた。春の小鳥類はこちら側からの方が便利だ。
 期待どおり,車を降りると,早速ホオアカが出迎えてくれた。今季お初だった。お久しぶり。

080426e_0098 080426e_0143  ホオアカに引かれて南側に歩いて行くと目の前にチュウヒが飛んできた。チュウヒは基本的には冬鳥だが,ここでは夏にも見かける。たぶん繁殖しているのだろう。この個体も居つくものかもしれない。
 頭がクリーム色なのでまだ子供なのかな。こちらを気にするでもなく,一所懸命に獲物を探していた。

080426e_0172080426e_0160  ここの遊歩道周辺には,ホオアカがとても賑やかになってきたほかに,冬鳥のオオジュリンもまだ観察できた。これらを見ていると,頭の黒い小鳥もやってきた。ノビタキだ。この鳥は春秋に通過している。居つくものではないが,時期になるとあちらこちらで観察できる。頭が黒くない♀タイプも観察できたが,こちらは撮影できなかった。

080426s_007  白鳥地区の水面を見ると,カモ類に混ざってツルシギたちが見えた。毎年今の時期に群れが観察できる鳥だ。何回か通っているとだんだん黒い夏羽になってくるのが楽しい。この日,すでにだいぶ黒くなってきていたがかなり遠い。スコープにコンパクトデジカメを付けて撮影したが,こんな風にしか写せない。これじゃ証拠写真にもならない。
 それでもしばらく見ていると,飛び立って蕪栗沼の方に移動し始めた。
 私も移動することにした。

 蕪栗沼方向に向かう途中,足元の草むらから大きなジシギが飛び立った。アオアシシギらしき声も聞こえてきた。そんな時期だ。

080426e_0379 080426e_0395 080426e_0400  ツルシギは沼の南端の遊歩道近い所にうじゃうじゃいた。遊歩道を普通に歩いて行くと飛ばれるかもしれない。そこで気付かれないように,藪の陰からそっとレンズを出して証拠写真を数枚撮影した。餌を取ったり羽づくろいをしたりと落ち着いているようだったので,そ~っと少しだけ姿を見せると,全部飛んで沼の中央付近に移動してしまった。驚かせてしまったようだ。

080426e_0403 080426e_0403_02 080426e_0405 080426e_0407  距離を置いた所から姿を見せておいて徐々に寄るとこんな飛び方をすることはないが,最初隠れてしまったのがいけなかった。鳥が安心できる距離にある間に私の姿を確認させておかなければならなかったが,条件が悪かった。反省。
 とは言いつつ,背中と腰の白い所や翼の両面を撮影させてもらった。申し訳ない。

080426e_0445 080426e_0457 080426e_0465  やや遠くなるとカウントしやすくなる。数えてみると47羽だった。念のためもう一度数え直すと43羽になった。ヨシ原の陰に見えなくなったものがいたのだろう。それにしても凄い数。元々ここはツルシギが多い所だが,一時にこんなにたくさん見るのは初めてだった。数が揃うと迫力がある。見ごたえがあった。
 最初はひとつの大きな集団だったが,徐々に分散し,三々五々飛び立っていった。

080426e_0566 080426e_0588080426e_0579   この遊歩道ではウグイスがあちらこちらでさえずっており,特にこの個体は私を恐れることなく至近距離で一所懸命さえずっていた。しかも藪の中ではなく,枝の先など見える所でだ。
 鳴き方は,典型的な「ホー,ホケキョ」で,かなりうまい。相当練習を重ねていたに違いない。しかし,まだこんな風にさえずっているところを見るとまだ独り者なのだろうか。がんばってほしい。

080426e_0643 080426e_0499 実はウグイスってあまり好きではなかった。
 姿が地味だからとか,藪から出てこないからとかいう理由ではなく,たまたま近くを通りかかると,さえずり方を変えられて,「ケキョ,ケキョ,…」と警戒して鳴かれるのが嫌だった。「早くいなくなれ!」という意味合いで,「撤去! 撤去! …」と鳴いているように聞こえていた。このように鳴かれるたびに,何もそこまで嫌わなくっても良いのに,と悲しくさびしく思っていた。

080426e_0661 080426e_0702 080426e_0774 080426e_0772_up  しかし,そんなだからウグイスとあまり接触することがなく,好きでなかったのを忘れてしまっていた。この日は,近くにいても警戒することなく大サービスだったので,これまでの鬱憤を晴らすように,写真を山ほど撮影した。
 こうして見ると,「ホー」のところで体全体が笛のような形になり,「ケキョ」のところで全身全霊を込めて鳴くのが,何ともけなげでめんこいではないか。

080426e_0332 080426e_0336 080426e_0350  この周辺ではメジロもさえずっていた。
 メジロというと梅や桜に集まって,縦になり横になりながら蜜を食べている姿がイメージなのだが,この時,この鳥は,ひと所にとどまって一所懸命にさえずっていた。なかなか撮影できる良い角度が見つからず,真下に行ってしまったが,そんなことお構いなしでさえずっていた。
 さっきのウグイスといい,このメジロといい,そういう時期なのだろう。

080426e_0806 080426s_069 080426e_0357  遊歩道から離れて周辺の土手や田んぼを回ってみると,タンポポやヒメオドリコソウが満開だった。特にここはヒメオドリコソウの群落がすごい所で,びっしりと花を咲かせているところも少なからずあった。こういうシチュエーションであれば,花と鳥,蝶を組み合わせた写真を撮影することも容易だ。まずはヒメオドリコソウとの組み合わせ。

080426e_0470080426s_077 080426e_0845  次はタンポポとの組み合わせだ。
 セイヨウタンポポは春に限らず普通に咲いているが,こんなにたくさん咲いているのは春ならではなのだろうか。農道の脇を埋めるように咲いており,畑や休耕田の中にも咲いていた。タンポポの中にいるカワラヒワをスナップしてきたが,もっとちゃんと撮影しておけば良かった。ちょっぴり後悔の1枚だ。

080426e_0938 080426e_0925 080426e_0928 080426e_0852  ここに撮影したホオアカは,休耕田に山ほど咲いたタンポポの中を歩いて餌を取りながらさえずっていた。さえずるのか餌を取るのかどちらかにしてほしい,って言いたくもなるが,この時期はどうしてもさえずってしまうのだろう。やむを得ない。
 草丈によってときどき姿が隠れてしまったが,またひょっこりと顔を出すのがとてもめんこかった。

 この時期はまだ田植え前だったが,まもなく田植えが始まるとこんなにのんびりと撮影はできなかっただろう。

 蕪栗の春を満喫した後,伊豆沼にも行ってみた。

080426e_0968 080426e_0976 080426e_0986 080426e_1017  伊豆沼近くの田んぼに着いて窓を開けたら,いきなりにぎやかで鋭い声が入ってきた。ケリだった。何羽いるかわかならかったが,飛びながら鳴いている。ここでたぶん繁殖しているのだろう。今年も子育てが無事にできることを祈る。
 ケリは飛んでいると翼の白と黒が目立ってきれいだが,降りてしまうとどこにいるのか良くわからなくなる。一旦見つけても,目を離すとまだ見失ってしまうほどだ。

080426e_1009 080426e_1075  びっくりしたのは,このガンたちだ。冬みず田んぼの近くの田んぼに入っていた。
 伊豆沼には居付きのマガンとヒシクイもいるのだが,そうした個体は新田の沼か内沼,又は伊豆沼の船着場でしか見たことがない。こいつらはどうなんだろう。よくわからない。
 新田の沼(淡水魚館向かい)には,居つきがヒシクイはちゃんといた。右側の写真がそうだ。

 ツルシギや他のシギチを期待したのだが,沼はどこも水が満々で見つけることができず。時期を改めよう。

080426e_1246 080426e_1283080426e_1341   沼からやや離れた田んぼを巡回しているとき,チー,チー,と独特の声がして,空を見上げると百羽を超える小鳥の群れが飛んでいた。ず~っと双眼鏡で追いかけ,降りた場所を確認し,近くに寄ってみると,やはりタヒバリたちだった。
 この時期,伊豆沼では夏羽になったタヒバリも見ることができるんだった。

080426e_1291 080426e_1309 080426e_1330  普通種で地味な鳥,しかも地味な場所にいることが多いが,私は見つけると嬉しくなる鳥のひとつだ。車で寄ったときに少し離れてしまったが,しばらく動かないでいるとだんだん寄ってきてくれた。とてもチャーミングに思う。
 個体差がずいぶんあるようで,眉班の色や大きさ,胸の縦班の入り方などが1羽1羽異なっていた。

080426e_1339 080426e_1361 080426e_1348 080426e_1379  ところで,「タヒバリ」とつく鳥は何種かあるようだ。図鑑(550)にはセジロにムネアカ,マキバ,マミジロ,コマミジロの5種が掲載されていた。飛島で「セグロタヒバリ」と言っている人もいたが,そんなのもいるのだろうか。
 みんな似ていて識別がむずかしそうだが,いずれ普通のタヒバリをしっかり見ておかないと,出会ったとしても違いがわからないだろう。
 将来の夢に備え,こうした機会にしっかり見ておかなければならない。

 たぶん誰もが,いつかどこかで,「そんなことしていると日が暮れるよ。」と,誰かに言われたことがあると思うが,この日はタヒバリを見ている内に周囲が薄暗くなってきた。

 帰ろう。

【観察できた鳥】

(蕪栗沼)
ハシブトガラス,ハシボソガラス,スズメ,トビ,ウグイス,ホオジロ,ホオアカ,チュウヒ,ノビタキ,ダイサギ,ヒバリ,アオアシシギ,ツルシギ,カルガモ,コガモ,アオサギ,オナガガモ,オナガ,カイツブリ,ハシビロガモ,マガモ,オオバン,ヒドリガモ,ツグミ,オオジュリン,ツバメ,アオジ,カワラヒワ,ジシギsp,ヒヨドリ,メジロ,キジバト,モズ,ハクセキレイ,ムクドリ (36種)

(伊豆沼)
ケリ,ハシブトガラス,スズメ,ウグイス,ツグミ,マガン,ヒシクイ,トビ,カワラヒワ,アオサギ,コチドリ,ハシボソガラス,ヒバリ,カルガモ,キジ,キジバト,オオバン,コガモ,シジュウカラ,オオハクチョウ,キンクロハジロ,オナガガモ,ヨシガモ,ダイサギ,キジバト,アオジ,タヒバリ (28種)

【写真】(左上から,アオジの背中,アマガエルの背中,ムクドリ,メジロ,蕪栗の遊歩道,伊豆沼のアオサギ,このアンテナ何?,ヨシガモの後ろ姿,キジ♂,キジ♀,ホオジロ,伊豆沼のタンポポ,桜)

080426e_0265 080426e_0819 080426e_0964 080426e_0355 080426s_067 080426e_1070 080426e_1096 080426e_1094_2 080426e_1031 080426e_1034080426e_1135080426s_084_2 080426e_1089_2

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コメント

こんばんは いつも11月にしか行かない蕪栗沼ですが、シギチの季節も素晴らしいですね。
ツルシギ47羽の群を見てみたいです。
私は毎年霞ヶ浦の北側の旧出島村の蓮田にツルシギなどを見に行っていたのですが、3年くらい前からオオバン対策のためどの蓮田にもネットをかけるようになってしまいました。そのネットにオオバンも引っかかりますがヒドリガモ、マガモ、コガモなどいろいろなカモも死んでいます。何ともものすごい光景で、ここ2年くらい行っていません。草加の田んぼも年々減っていくし、環境は悪くなるばかりです。

投稿: つな | 2008/04/30 21:22

そうなんです。この時期の蕪栗沼も良いですよ~。あそこは空がとても広いので春のポカポカ陽気のときはいるだけでも気持ち良いです。
蓮田のネットの話は初めて知りました。オオバンの食害が問題になっている土地もあるんですね。農家の方々は食べていかなければならないですし,うまいこと共存できる方法はないものでしょうか。
この光景,今晩夢に出てきそうです。(*_*;

投稿: yamame | 2008/05/01 06:45

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