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2008/04/25

県南沿岸 2008/04/20

(松川浦) 09:00 曇り
(釣師浜) 09:50 曇り
(磯浜漁港) 10:50 曇り
(鳥の海) 12:20 曇り

 シギチのシーズンが来た。石巻に行こうか,鳥の海に行こうか,はたまた内陸に行こうか悩んだが,潮汐の確認ついでに天気予報を見ると,前日の荒天の続きでまだ海が荒れているようだ。港に何か入っているかもしれない。
 と,いうことで,この日もまた南の海の方に向かってしまった。

 いつものように福島県相馬市の松川浦漁港から巡回し,徐々に北上することにした。

080420e_0004 080420e_0014 080420e_0092 080420e_0167  松川浦にはもうカモメ類がいなくなっているのではないかと心配していたが,まだ残っていた。さすがに盛期とは比較にならないほど少なかったが,ウミネコのほかに,オオセグロカモメもまだいた。シロカモメも2羽観察することができた。1羽は嘴が小さくてめんこい顔,もう1羽は嘴が太くて長く大人っぽい顔だった。左の2枚がめんこい方,右の2枚が大人っぽい方だ。

080420e_0116 080420e_0081 080420e_0130  まさかと思っていたが,2週間前に観察していたアカエリカイツブリもまだいた。印を付けていた訳ではないので確実ではないが,これは2週間前に左目が塞がっていた若い個体だと思う。治る傷であることを願っていたが,腫れが引いて目が見えるようになってきたようだ。ただ,右目と比較すると少し濁っている。ちゃんと見えるようになったのだろうか。もう少しかかるかな。

 もう1羽いた大人がいなかったところを見ると,この若い個体がひとりぼっち,置き去りにされたようだ。がんばれ。

080420e_0171 080420e_0191  釣師浜では,ハジロカイツブリもミミカイツブリも見つけられなかった。特にミミカイツブリは完全な夏羽を期待していただけに残念だった。でも仕方がない。元気に北に飛んで行ったことを祈ろう。
 港では特筆するべき鳥はなく,頭が黒くなってきたユリカモメや頭が白くなったオオセグロカモメを見て喜んでいた。

080420s_007 080420e_0269 080420e_0325 080420e_0211  砂浜の方に行くと,ここでも若干のカモメ類が残っており,カモメやシロカモメが観察できた。松川浦にいなかったので,カモメはもう渡去してしまったのかと思ったが,まだいた。ずいぶん遅くまで残っているものだ。いつまでいるのだろう。
 波打ち際では,夏羽に移行しつつあるミユビシギを観察できた。いつもいた港の中ではなく,浜辺を走り回っていた。ここで越冬していたものか,渡りの途中のものかはわからない。

080420e_0376  次は,毎回寄ってはいるが記録するべき何ものもないときが多かった磯浜漁港。
 今回も何もいないなぁ,と思いながら双眼鏡でチェックしていると,黒いカモが2羽,港の中央付近にいるのを見つけた。お,クロガモ♂か,と思ってよく見ると,1羽が変だ。
 なんと,ビロードキンクロ♂だった。一瞬心臓がせり上がった。

080420e_0389 080420e_0469  何年か前,防波堤に近い所で♀が越冬したことがあったが,♂をこんなに近い所で観察したのは初めてだ。西側に回り込んで車の中で待っていると,ずいぶん近い所まで寄ってきてくれた。一番近くて30m~40mだったろうか。私の車の周辺を釣り人たちが行き交っていたので,それがなければ,もっと近くまで寄ってくれたのかもしれない。
 何度も同じ所に通っていると,いつか良いこともある。

080420e_0512 080420e_0533 080420e_0494  図鑑で見て姿形は知っていたが,実際に近くで見ると,ホント面白い顔だ。アニメかゲームのキャラクターにありそうだ。全身黒くて,目の周辺に逆コンマの形の白い模様がある。配色は渋くてカッコ良いが,スタイルが太めなので,どう見てもコメディ系だ。
 仙台出身のM1グランプリ覇者,サンドウィッチマンとイメージが重なった。

080420e_0539 080420e_0539_up 080420e_0600  くちばしもまた面白い。
 アメリカアニメのキャラクターでこんな口元のがいたような気がするが思い出せない。ザ・シンプソンズに出てきた爺さんだったような気がして調べたが違ったようだ。でもイメージはそんな感じ。何だったかな。
 いずれ,アメリカンコミックのキャラクター風なのは否めない。

080420s_055 080420e_0512_up  くちばしがいびつに曲がっているように見えるところも面白いし,向こう側がはっきり見える鼻孔も面白い。誰もが指を入れたくなるような孔だと思う。百万円賭けても良いが,バンディングなどでこの鳥を触る機会のあった誰もが,1回は,ここに指を入れていると思う。
 間違いない。

080420e_0437 080420e_0501 080420e_0567 080420e_0476  ただ,残念だったのは,この鳥,どうも傷んでいたようだ。
 左半身を見せているときは胴体が真っ黒に見えるが,右半身を見せるときは黒い胴体に白い部分が見える。ときどき羽ばたいたが,翼が何だか変。すっかり翼を伸ばせなくて縮こめたままだった。写真を良く見たが,釣り糸が絡まっているようでもない。どうしたのだろう。単なる換羽だったらよいのだが,やはり傷んでいるのだろうなぁ。
 治るまでしばらくここにいれば良いのに。なんて呑気なことを言っていると怒られるか。

 鳥の海の潮が満ちてしまう時間になるので,後ろ髪を引かれながら離れることとした。

080420s_111 080420e_0768 080420e_0707 080420e_0780  鳥の海では,もう潮が満ちてきており,干潟が見る間になくなってくるところだった。急いで巡回しなくては,とは思ったが,すぐにアメリカヒドリ♂が目に飛び込んだ。前回ははるか遠かったが,今回はそれほどでもない。シギチはこの後いつでも会えるが,アメヒはこれで今季お別れかもしれない。
 しばし車を止めて,別れを惜しんだ。向こうも私の気持ちを感じてくれたのか脇の白い羽まで見せてくれた。ありがとう。

080420e_0802 080420e_0817  ここで,偶然AI夫婦と出会った。お聞きすると,シギチではメダイチドリやハマシギ,そして夏羽のトウネンもいたらしい。しかし,潮がどんどん上がってきており,まもなく干潟がなくなりそう。急いで奥までいったが,すでに時遅し。何も残っていなかった。
 いつもいるシロチドリが私を慰めてくれた。ありがとう。
 空にはヒバリがにぎやかにさえずりながら浮いていた。

080420e_0916080420e_0880 080420e_0927  いつもの所にハジロカイツブリを見かけなかったのでもういなくなったのかと思ったが,ちゃんと待っていてくれた。北側に寄っていた。水面にいる鳥を逆光で撮るときはシルエットしか期待できないのだが,運良くまだ色合いが出るような光の向きだった。1羽だけだが,すっかりコーヒー色になっているきれいな個体も待っていてくれた。
 このほかに,カンムリカイツブリやアカエリカイツブリもまだ観察できた。

080420e_0992 080420e_0835 080420e_1006  この後,岩沼方面まで主だった田んぼを回ってみたが,シギチを探し出すことができなかった。前日の雨で田んぼがいい感じになっていたが,やはりちゃんと水を入れないと入ってくれないのだろうか。
 巡回している途中,きれいなダイサギやコサギ,ササゴイなどを観察できた。特にダイサギは目先の青緑がとてもきれいだった。まもなくチュウサギやアマサギも普通に見られるようになるだろう。

 基本的にはこれで終わりなのだが,ハシジロアビが気になって,閖上にも寄ってみた。
 なんぼ探してもいなかったので,もう渡ってしまったのかもしれない。元気で旅立ったことを切に祈った。

080420e_1079 080420e_1157 080420e_1133  ついでに閖上漁港を北上したら,こんなのが奥の奥に浮かんでいた。さっき磯浜漁港でビロードキンクロと一緒にいたのは♂のクロガモだったが,こちらは♀だ。顔のツートンカラーがめんこい。
 しかし,この鳥も傷んでいるようだった。原因となったと思われる釣り糸も写真に写っている。何ともやりきれない。

 この日は,何といってもビロードキンクロの日だった。

【観察できた鳥】(鳥の海までの記録)

(松川浦)
ウミネコ,オオセグロカモメ,ハシブトガラス,ウミウ,シロカモメ,ハクセキレイ,トビ,スズメ,アカエリカイツブリ,ヒバリ (10種)

(釣師浜)
ウミネコ,ユリカモメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,スズガモ,ホシハジロ,スズメ,ムクドリ,オオセグロカモメ,コサギ,ツバメ,ウミウ,トビ,シロチドリ,ミユビシギ,シロカモメ,カモメ,カワラヒワ,アオジ,イワツバメ,ウグイス,アオサギ,シノリガモ?,ヒバリ (24種)

(磯浜漁港)
ウミネコ,ハクセキレイ,クロガモ,ビロードキンクロ,ツバメ,スズガモ (6種)

(鳥の海)
ハクセキレイ,オオバン,ハシボソガラス,トビ,コガモ,アオサギ,マガモ,ハシブトガラス,ヒドリガモ,ウミネコ,オナガガモ,カンムリカイツブリ,コサギ,オオセグロカモメ,スズガモ,アメリカヒドリ,ウグイス,ホオジロガモ,カルガモ,カワラヒワ,シジュウカラ,ヒバリ,シロチドリ,ホオジロ,ツグミ,ハジロカイツブリ,アカエリカイツブリ (24種)

【写真】(左上から,松川浦のアカエリカイツブリ,シロカモメ,の尾羽・初列,ウミウ若鳥飛翔,釣師浜のシロカモメ,磯浜漁港のツバメ,クロガモ♂×2,ビロードキンクロ×11,釣師浜の海,砂浜,田んぼに咲く花,土筆)

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コメント

Yamameさん、今晩は岩手のYeです。既に行かれているのかと思ってましたが。
4月26~28日の予定で飛島に行ってきました。と言うのは、28日は北東の風が強く欠航とのことで27日に予定変更で帰ってきました。あまり良く観察できなかったので参考になりませんが、飛来の状況です。私が見たのでは、ムシクイ(?)、ベニヒワ、アトリ、ベニマシコ、オオルリ、アリスイ、ノビタキ、キビタキ、ホオアカ、ツグミ類、アオジ、マヒワ、カワラヒワなどでホオジロ類は少なく、コマドリは鳴き声多いが出は悪い。航路では、カマイルカ、オオミズナギドリ、ウトウ、珍しい系でオオハクチョウなどでした。大物はこれからでしょう。Yamameさんが来るのを待っているのだと思いますのでお早めに。私は時間がなくて、荒崎や四谷の方へは行けず、来月にリベンジを計画していますので行かれたらお知らせ願います。よろしく。

投稿: 岩手のYe | 2008/04/27 20:39

Yeさん,おはようございます。
貴重な飛島情報をありがとうございます。まだあまり良くなかったようですね。リベンジに期待,ってところでしょうか。
私は連休後の土日を利用して渡ろうと思ってはいますが,まだ日程を決めていません。島でお会いしましたらよろしくお願いいたします。

投稿: yamame | 2008/04/28 07:58

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