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2008/04/20

石巻市 2007/12/08 ~

 宮城県にソデグロヅルが来た。昨年の11月のことだ。
 残念ながら,居ついた場所が全国の鳥好きを受け入れられるような状況になかったので,情報公開できなかった。もっと良い所に落ち着いてくれれば良かったのに…。
 いなくなれば記事をアップしようと思っていたのだが,すっかり冬越しをしてしまって,アップが今の時期になってしまった。時期を逸してしまったが,記録は記録。

[概要]

 新聞報道から当時のソデグロヅルの出現情報を拾ってみると,次のとおりとなる。

 2007/10/31  北海道函館市の女那川下流域で確認
 2007/11/04 北海道函館市の女那川下流域で終認
 2007/11/05 青森県六ケ所村で確認
  2007/11/08 朝に岩手県宮古市の磯鶏海岸周辺を通過

071208e_036  ここ宮城県石巻市への飛来は,12月11日の地元新聞(河北新報)に掲載されたが,ここで初めて確認されたは11月17日だということだ。
 見慣れない鳥が来たということで,見つけた農家の方が詳しい方(地元のT氏)や専門機関(Y研究所?)に照会したのがきっかけでわかったらしい。
 断言はできないが,何羽も飛来する鳥ではないし,時期と南下ルートが整合するので,北海道から南下してきた個体と同一である可能性が大きいと思われる。

 私が観察していた2007年中は,早朝に塒(ねぐら)から飛来して餌場である田んぼに入り,夕方に田んぼから塒に戻る,という生活を基本にしていたようだ。

071224s_010071215s_0220   12月24日に観察したときは,午前6時28分(日出06:15頃)に南東の方角から飛んできて,餌場に降り立っていた。聞いたところでは,1月初旬の時点では,午後4時24分(日入16:30頃)に海の方に飛んでいった(塒入り?)という。
 日出後に飛来し,日入前に塒入りしていた,という生活リズムだったようだ。ただし,1月中旬以降は田んぼではなく,海の方で採餌することもあったようだ。

 渡来した日はほぼ確実だが,残念ながらいなくなった日は不明だ。
 私が自分の目で最後に見たのが1月26日で,2月中も滞在していたようなので,宮城の冬を過ごしたのは間違いないと思う。念のために渡去を確認に行った3月22日には,やはりいなくなっていた。

[滞在環境]

071224s_062071208s_816   ソデグロヅルが長く居ついていた場所は,稲刈りのために水を抜いてもなおグチャグチャしている田んぼだった。この鳥が滞在中の12月10日(月)から排水を良くするための基盤整備工事が入ったくらいだから,水はけがとても悪かった。この田んぼの持ち主にとっては困ったものだろうが,ソデグロヅルにとっては,こういう場所が居心地良かったようだ。
 見ていると,気持ち良いくらい,ずっぽりと泥に顔を突っ込んで餌を探していた。

 広い川と海に続く入り江に挟まれた地域の田んぼなので,昔から,水抜きしても水が抜けない田んぼだったらしい。

071224s_366 071224s_367  地元の方にお聞きしたところでは,ドジョウが大量に獲れる田んぼらしく,ひとりで1日100kgも獲った人もいるらしい。ドジョウは泥の中に冬眠していたようなので,ソデグロヅルの絶好の餌になったにちがいない。実際に食べている物はよく見えなかったが,タニシやヤゴ,アメリカザリガニなど,食べられる物を片っ端から食べていたのではないか。植物性の餌もあったようだ。餌に事欠かない環境であったようだ。

071224s_368071208s_814_01 071224s_409071208s_827_01   また,この周辺の土は鉄分をたっぷり含んでいるようで,泥に頭を突っ込んで餌を探すせいで,ツルの頭部が鉄錆色に染まっていた。最初に観察した地元のTさんによると,飛来してきた当時は頭も真っ白だったというから,この土地の色に染まったようだ。
 同一個体だと仮定しての話だが,函館で撮影された写真(北海道新聞に掲載されたもの)を見ると,以前は頭が真っ白だったようだ。

 東京圏から来た若い方が,これは幼鳥で,北海道や青森に来たものとは別個体だ,と断言されていたが,どうなんだろう。

080101e_447 080126s_001  ところで,いた場所を囲む道路は曲がりくねった細い道や畦道だったため,ソデグロヅルを観察し,また,車を停めるため,近くの農家の方々の私有地(空き地)に入らざるを得なかった。とても心苦しかったが,ごあいさつしてお話しすると,にこやかに受け入れてくださった。気持の良い方々ばかりの土地だった。感謝の気持ちで一杯だ。

080126s_005 080322s_003  なお,工事を開始してまもなく,田んぼからどんどん水が抜け,年が変わったあたりからは以前のようにぐちゃぐちゃしている所がほとんどなくなっていた。3月にいなくなったのを確認しに行ったときは,もうすっかり乾いており,飛来した頃の風景とは全く異なっていた。
 残念とは思うが,環境がずいぶん変わってしまったので,来年はここに居つくことはないかもしれない。

[性質]

080101e_461 080101s_023 080101s_174  滞在中,ほぼ同じような区域にいたが,民家や道路のすぐ脇で餌を取ることもあった。地元の女の子が寄っていって,携帯電話で写真を撮ったりもしていた。私が行ったときも,どんどん近寄ってきて,デジスコや望遠レンズではフレームに入りきらなくなり,ソデグロヅルが寄ってくるのに同調して,後ずさったこともある。最短距離で20m位まで寄ってきていた。
 滞在中,ショベルカーなどの重機が入って,圃場整備工事が始まったが,これが原因で渡去することもなかった。

 図鑑(フィールドガイド日本の野鳥)に,「あまり人を恐れない例が多い。」とあったが,まさにそのとおりだった。

080101e_356 080101e_357 080101e_358 080101e_359  仮に農家の方などが寄っていっても,飛んで逃げることなく,プレッシャーに感じると歩いて遠ざかって行った。飛んだのを見たのは,朝に塒から飛来してきたときと,自分勝手なバーダーが追いかけたときだけだった。1月1日,脇の道路を年賀状配達のバイクが通ったときも,驚いて飛ぶかと思ったが,翼を広げて走って遠ざかっただけだった。
 これはバイクに驚いて走って逃げるところの連続写真だ。名前の由来の「ソデグロ」が見えている。

080126e_025 080126e_252  カラスがちょっかい出しても,邪魔そうにするだけで飛び去ることはなかったが,岩手のYさんに聞いたところでは,さすがに放し飼いの犬が飛びかかったときには飛んだそうだ。
 このように書き連ねると,警戒することを知らないようだが,近くでアオサギがギャーと鳴くと,ビクッと動きを止めたり,上空を警戒する素振りも見せていた。
 他の鳥もよくするように顔の片側を空に向けて警戒する仕草が多かったが,ときは嘴を上に向けるようにすることもあった。 

[プロポーション]

071208s_394 071208s_821 071208s_596_01  ツルというと,細くって,背が高い,というイメージだ。タンチョウやナベヅル,マナヅルなど,皆そんなスタイルだ。しかし,最初に出会ったときは,全然違うイメージを持った。大きいのはそのとおりだが,「細い」って感じがなかった。嘴の先から足まで,どこもかしこも,がっしりと見えた。
 泥に頭を突っ込んでいるたくましい姿を見ていると,「ツル」って言葉が持つ優雅さがほとんど感じられなかった。

 最初の頃は,ほとんどの時間,泥の深い田んぼで下を向いて餌を取っていたので,そのように感じたのかもしれない。

071208s_533 080126e_436 080126e_625  ただ,移動のためにスタスタ歩き始めると,イメージが一変。やっぱりツルだった,と再認識した。しかも,ツルの中でも大きい方なので,迫力があった。立ち止まって首を伸ばしている姿もとても格好良い。
 このように,常に足先からすっかり見えるようになったのは,田んぼの排水工事が進んで,田んぼがぐちゃぐちゃしなくなってからだった。

[くちばし]

080101s_199080126e_044   がっしり系のツルらしく,くちばしも太くたくましかった。この丈夫そうなくちばしであれば,ずぼずぼ泥に何度突っ込んでも大丈夫だろうと思わせた。ツルハシ(鶴嘴)の名前の由来が実感できた。チャンバラもできそうだ。
 こんな頑丈で大きなくちばしなのだが,小さな丸い物を器用につまんだり,葉っぱをついばんだり,器用なところも見せてくれた。

 くちばしを良く見ると,鼻孔がくちばしの真ん中辺りにある。くちばしの付け根付近に鼻孔がある鳥が多いと思うが,ツルの仲間は,皆,くちばしの真ん中に近い所にあるようだ。なぜこんな風になっているのだろう。

[顔]

080126e_043080101s_074 071224s_389  くちばしから続く頭の前半分が赤くなっている。これは赤い羽が生えているのではなく,皮膚が裸出して赤くなっているものだ。羽の生え方は,セサミストリートのビッグバードとおなじで顔だけに羽がない。タンチョウの頭も赤ハゲだが,禿げてる理由は全く違うようだ。

 この鳥の顔に羽が生えていないのは,餌の採り方を見ているとうなずける。

071208s_394_2 071208s_773_01071208s_850  ハゲワシやハゲタカ,ハゲコウの頭に羽がないのは,大きな動物の死体に頭を突っ込んで食べるためで,類縁関係がない鳥同士でも食性が同じだと,同じような姿になる。血や脂で,顔がギトギトになって羽がダメになるのなら,最初っから羽がない方が良い。
 この鳥も,たぶんこれと似たような理由なのだろう。写真のとおり,羽の生えていない部分に泥がべっとり付いていた。

 このように顔に羽が生えていない鳥といえば,トキを連想する。もちろんトキが田んぼにいる所を見たことがないが,同じような食性・習性だったのだろうか。

071208s_853_01071208e_032 071208s_434 顔に羽がないことで羽がダメになることはないようだが,ここの泥はかなり粘っこいようで,顔までべっとりと泥で覆われることがあった。首をふるって泥を飛ばすが,それでもすっかり取れない。他の鳥で洗顔するのを見た記憶がないが,この鳥は水が溜まっている場所に行って,時折顔を洗う姿も見せてくれていた。
 泥好きの鳥でもさすがに閉口したようだ。

 頭が茶色っぽく染まったのもこれを見るとうなずける。後頭部まで汚れるが,洗えるのは顔周辺までなので後頭部が次第に染まってきたのではないだろうか。

[目]

080101s_074 071224s_395 071224s_396  全身が白い鳥なので,赤い顔の色とともに,目の黄色が目立って見える。
 鳥は目を保護するために,目の表面を覆う薄い瞬膜(しゅんまく)があるが,写真を撮影していると,ソデグロヅルは瞬膜が頻繁に写っていた。人間ならドライアイを疑うところだが,この鳥は盛んに顔を泥に突っ込むので,瞬膜を頻繁に閉じるのが癖になっているのではないだろうか。

080101s_196 080101s_197  瞬膜を閉じる前と閉じた後の顔を狙って撮影してみたが,顔全体の表情が全く違う。瞬膜を閉じていると表情が消え,サングラスをかけているようだ。
 このような画を撮るのはむずかしそうだが,上に記したようにしょっちゅう瞬膜を閉じる上に,距離も近いので,光の条件さえ良ければ容易に撮影できた。これだけでなく,何組もこのような写真がある。

[足]

071208s_757_01 071208s_762_02 080101s_082 080101s_221  他の部品同様,足もがっちりと太くたくましい。12月8日,最初に行った時,足に赤みがあまり感じられなかったが,何度か通ううち,落ち着いて見れるようになり,また,光の条件が良かったときもあり,淡い赤であることが確認できた。最初は逆光で見ざるを得なかったことと,足に付いた泥が乾いて白く見えたので,赤く見えなかったようだ。

 足の膝部分(人間で言うとかかと部分になる。)が節状に太く丸くなっており,足全体もがっしりと丈夫そうだ。

080101s_219080126e_216_01071215s_0540_01    最初の頃,足元は常に泥だらけだったので,なかなか確認することができなかったが,しつこく見ていると,ようやく見えた。この写真のとおり,中趾と外趾の間にわずかに蹼(みずかき)があるのがわかる。ツルが泳ぐってのはあまり聞いたことがないが,その気になれば泳げるかもしれない。

 圃場整備工事が進み,地面が乾いてきてからは,足先まで見るのがとても容易になった。

[翼]

071215s_0124 071215s_0370 071215s_0375 071215s_0376  ソデグロヅルって名前が付いているが,ソデが黒い所をなかなか見せてくれなかった。この鳥を見に行ったバーダーのほとんどが辛抱強く翼を広げるのを待っていたが,一度も黒い「ソデ」を見ないまま帰った方々も多いと思う。
 しかし,朝から根気強く待っていると羽ばたきしてくれることもあった。翼を観察するには,こんなときに撮影するのが良い。

071215s_0371_02 071215s_0371_01 写真を拡大して見ると,翼の先端に近い初列風切羽10枚と初列雨覆が黒いのがわかる。これが「ソデグロ」の由来だ。佇んでいるときは,初列が隠れて見えないが,翼を広げると,手品のように黒い部分が現れる。
 よく見ると,次列風切羽の外側4枚もほんのり黒味を帯びており,黒い雨覆の一部に白い部分があるのもわかる。

[採餌]

071208s_605 080101s_071 080126e_155 080126e_282  上にも記したように,顔の露出部が,餌の採り方を示している。ずぼずぼと顔まで泥に突っ込んで餌を取っていた。何を食べていたのかしっかりとは確認できなかったが,何度か通って撮影を繰り返しているうちに,丸くて小さな物をくわえているのを撮影できた。何度も同じものを食べていた。確認しようと思いながら,足が遠ざかってしまったこともあり,そのままになってしまった。

 排水工事が進んでからは,泥に顔を突っ込むことがなくなり,表面に見える物を拾い食いしていたようだった。

[排便]

071208s_266071208s_808   小学生未満の子どもだったら,不思議に100%ウンチ好きで,「ウンチ」と言っただけで大受けすることが多い。もちろん私は大人なので,「ウンチ」と言われても笑わないし,好きだ,ってほどでもない。しかし,鳥がウンチする光景は,何となくユーモラスで捨てがたいものがある。

 ウンチ姿も何とか撮影しようと思ったが,ボーっとしていてなかなか撮影できなかった。前触れがない訳ではなく,わずかにお尻を上げるのだが,タイミングが合わなかった。

[飛翔]

 最初に行った12月8日も次に行った12月15日も,私がいた間ずっと飛ばなかった。近くで農家の人が作業を始めても,普通に人が近寄っても飛ぶことはなかった。最初の頃は,餌豊富過ぎておデブになってしまい飛べなくなったのかと心配したが,12月24日の朝,塒から飛来してきたのを目撃した。

 夜明けの冷たい空気の中,頭上を飛ぶ白い姿はとても美しく,また,迫力があった。感激だった。写真は撮影できなかったが,私の目の裏にしっかりと焼き付いた。今もしっかり見える。

071224e_115 071224e_119 071224e_139 071224e_142  その同じ日のことだったかもしれない。私の前を通り過ぎて,遠くに行ってしまったと思ったら,行った先でトラブル(!?)があり,飛んで戻ってきた。
 この鳥を見るために5回通ったが,フィールド内を飛んで移動したのは,この1回こっきりだった。

071224e_137 080210_1001 060116_20499  白い翼に黒い色が入る鳥は,ほかにタンチョウとコウノトリがいるが,それぞれ黒い色の入り方が明確に異なる。ソデグロヅルは上にも記したように初列風切が黒いが,タンチョウは次列風切と三列風切が黒い。そして,コウノトリは風切羽が全部黒くなっている。比較しやすいよう,三種の鳥を並べて張ってみる。
 なお,タンチョウは北海道鶴居で,コウノトリは鹿児島県薩摩川内で撮影したものだ。

[声]

 最初に行った12月8日は午前中よく鳴いたが,その後は声をすっかり聞かなくなった。なぜあの時だけ鳴いていたのかよくわからない。ひとりぼっちの寂しさで人恋しくなって仲間を呼んでいた,ってのは擬人化しすぎだろうか。

 ノートに鳴き声を記録すれば良かったが,何もメモしていなかった。ただ,「おぉ,いかにもツルって感じの声だぁ。」と感じたことはしっかり覚えている。
 いい加減な書き方だが,そんな声だった。

 残念ながら鳴いているところは撮影していなかった。

[恥ずかしながら,最後に自戒を込めて]

 今回は,鳥友人の心遣いから,幸運にも早期からこの鳥を観察できた。
 心から感謝申し上げたい。

 今回は,今の今まで情報を公開しないようにしていた。
 見ることのできなかった方々の視点に立つと,おいしい情報を,内輪で隠していたかのように見えたかもしれない。珍鳥がいれば,できるだけ多くの方々に見ていただきたい方なので,とても心苦しく思っていた。

 新聞掲載後,多方面に情報が流れて,多くの方々が訪れるようになっても,余計な刺激を与えたくなくって,公開を控えていた。私のせいで,一時に大勢のバーダーが押しかけて地元に迷惑をかけたのでは寝覚めが悪い。

 ただ,皮肉なことに,どういう経路で情報が伝わったのか不明だが,東北のバーダーより関東方面のバーダーに情報が伝わるのが早かったようで,早期から,関東以西の方々が続々といらしていた。不思議だったので,現場で複数の方々にお聞きしたが,誰も情報源を教えてくれなかった。
 そういうルートなのだろう。

071224e_066  もちろん,その多くの方々が礼儀正しく良識のある方々だったが,中には,田んぼや人の家の庭に勝手に入ったりする方々や鳥を追いかけたりする方々も見かけた。どんどん近寄って行ってツルを飛ばした人がいたのにはビックリだった。あまりに飛ばないので焦れたのかもしれないが,本人は遠ざかる後ろ姿しか撮影できていないはずだ。
 一般公開されていない貴重な情報を入手できる方々なので,信頼されている方々に違いないし,名のある方々もいたかもしれない。
 とても残念な光景だった。

 私たちバーダーは,土地の方々のご理解の上に立って,そこにいる鳥を見させていただいている。

 よく思うことなのだが,

 土地の方々にしてみれば,鳥のせいで迷惑をかけられるくらいなら,石投げてでも,鳥を追い払いたくなるだろう。被害がひどかったら,腹を立てて,原因となった鳥を殺ろしてしまおうと思う人もいるだろう。
 たかが鳥だ。
 生活している方々には,鳥が希少であろうが何だろうが関係ない。

 何年も前,某県の某港に珍鳥が入ったとき,あまりにもバーダーのマナーが悪かったために,その鳥が地元の漁師に殺されたと聞いた。伝聞なので真偽は不明だが,私の両親の実家も漁師だったので,短腹で,口より手が早い漁師だったらやりかねないと,実感で思った。
 こんなことがあってはいけない。

 私も,今後遠征した時は,地元で鳥見する以上に,行動に気を付けなければならないと強く思った。
 今回みっともない姿をさらしてくれた方々は,良い「他山の石」となっていただいた。その意味においては心から感謝する。

 この世界に,「旅の恥はかき捨て」ってのが通用する所はない。どこの土地も自分が住む地域と同じ重み。どこの人も自分と同じく心のある一人格。
 何も変わらない。
 その地域を踏みつけにしてはいけない。

 鳥見するのに,必要以上の気兼ねや気遣いなどは不要で,ただ無心で楽しめば良い。
 小難しいことは不要と思う。
 鳥見は,とびっきり楽しいものでなければならない。強く,そう思う。

 でも,自分の大切な人に接するときのような,なんぼかの,「思いやり」とか,「優しさ」とか,「心遣い」ってのは,いるんじゃないかな。
 「マナー」ってカタカナにすると,形式にこだわった嘘っぽい感じがするが,その類のものだ。

 鳥を追いかけていると,また,遠方に行くと忘れがちになるが,肝に銘じておかなければならない。

 忘れるな。

【観察できた鳥】

ソデグロヅル

【写真】

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0513 宮城県/石巻」カテゴリの記事

コメント

yamameさん,おはようございます。
以前のオジロビタキ,マダラヒタキの時も思ったのですが,詳細に観察されブログにアップされているので,いつもながら感心しています。私の場合は単に喜んでみているだけなので,今後はyamameさんを見習って心がけをかけようと思います。

自戒の部分は共感を得るものがあります。先日ネットである鳥の検索をしていたら,西方面では珍鳥にミルワームで餌付けをして撮影しているようですね。しかもそれが当たり前のように思っている人たちが多いように思いました。
私も「思いやり」を肝に銘じておきたいと思います。
大変参考になりました。

投稿: konpas | 2008/04/24 05:28

konpasさん,コメントありがとうございます。

ほめていただきありがとうございます。照れくさいです。鳥によっては,自分の備忘録として,できるだけ詳しくメモするように心がけています。
でも,飛来して来ることが稀な鳥だと思うので,本当はもっと何度も通ってしっかり観察したかったのですが,半端にしてしまいました。
特に渡去した時期が不明のままだったのが残念でした。

なお,自戒の部分は文字どおり自分向けです。アップするかどうか悩んだところでした。

投稿: yamame | 2008/04/24 07:07

自戒の話は私も考えさせられました。インターネット時代に珍鳥の情報は想像以上に拡散する可能性がありますしね。
果たして自分が他人からどう見られているか・・・自分も反省します。エゴが強ければ自然を愛することはできないでしょうと私も思います。

話は変わりますが、今年も飛島ですか?私はいけませんが、レポート楽しみにしています。

投稿: keto | 2008/05/02 18:13

ketoさん,お久しぶりでした。
コメントありがとうございます。
自戒の話は本当に「自戒」です。夢中になると見えなくなりそうでこわいです。
飛島は連休が終わってから行くことにしました。今年はどうなんでしょう。

投稿: yamame | 2008/05/03 03:59

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