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2008/03/17

斉勝沼周辺ほか 2008/03/15

10:00 晴れ

 今年ほど冬の終わりを名残惜しく思う年はなかった。春の訪れが恨めしい。この冬は遠征ばかりで地元をしっかり回ってなかったせいだ。
 この日は,春めいて天気が良かったので,久しぶりに近所を歩くこととした。カメラには望遠レンズではなく,マクロレンズを付けた。

080315e_007 080315e_026080315e_220 080315e_218  サイカチ沼周辺では,オオイヌノフグリが満開だった。春一番に見る花はいつもこの花だ。他に咲いている花がないかと探したが,なかなか見つからない。ようやく数輪咲いているのを見つけたのがハコベ。何ということもない花なのだが,たぶん一番好き。
 山道にはこんな花(右側2枚)も咲いていたが,何ていう花なのかわからない。誰かに聞いてみよう。

080315s_025 080315e_198 080315e_200 080315e_204  山を歩いていると,こんなのも見つけた。ヤママユガか何かだろうか? 繭の繊維の太い所だけが残っており,中に蛹のカラが入っていた。羽化して出た後がないが,どうなっているんだろう? 無事に成虫になったのだろうか?
 近くにあったタラの芽は,まだこんな状態だった。

080315s_014 080315e_034 080315e_035 080315e_042  これはフクジュソウ。愛子バイパス沿いの蕃山ふもとに咲いていた。オオイヌノフグリやハコベと比べると,とても華やかだ。枯草色の景色の中で,黄金色に輝いている。フクジュソウの黄色は,底に緑色を潜ませたような色で,花弁に光が当たると艶々と輝いて見える。独特の不思議な色だ。
 日中,しかも晴れたときだけ花を開かせるらしい。

080315e_053 080315e_103 080315e_102  この近くの水溜りではカエルの卵も見つけることができた。透明のゼリー状のものに包まれて黒い塊が見える。この黒い塊がオタマジャクシになるのだろうが,まだ丸い形のままだ。たぶん,アカガエルの卵だろう。
 子供が小さいときだったら,一部を家に持ち帰って何になるか観察するところだが,今は水槽も片づけたし,子供も大きくなってしまった。

080315e_091  卵塊は2か所で見つけることができたが,内1か所では,卵塊の上にイトトンボらしきヤゴを観察することができた。腹部後端にある「えら」は3つに分かれており,体をくねくねと動かすたびに,えらがヒラヒラ動いていた。こういうのは見ていて飽きない。
 この場所にあまり来たことがないので,イトトンボは何がいるかよくわからない。時期になって再訪すれば,このヤゴが何になるかわかるかもしれない。
 以前,もう一回り大きいヤゴを家の水槽で育てたら,ハグロトンボに羽化していたのを思い出した。

080315e_117  チョウも一生懸命に探したが,まだ時期が早かったようだ。見つけたのは,テングチョウ(多分)とシータテハ,ルリタテハの3頭のみ。テングチョウに「多分」と付けたのは,飛んでいる所しか見ていないからだ。飛んでいるのを観察してから,例年テングチョウが複数出る所に向かったが,このような糞があったので,怖くなってやめた。
 この陽気では,もう熊も活動していることだろう。

080315e_123_01 080315e_123_02080315s_022  シータテハは,林道を歩いていると,向こうから飛んできてぶつかりそうになった。小さめの個体で,敏捷に動いていた。一旦見失ってしまい,しばらく林道を行ったり来たりして探したが,何とか,地面にとまったところを撮影できた。実は,現場ではキタテハだと思っていたが,撮影したものをよく見るとシータテハだった。
 真ん中の写真は,確かめるため,左の写真を切り取ってクローズアップしたものだ。

080315e_160 080315e_181080315e_194   こちらのルリタテハは,陽の当たる地面で体を温めていた。ゆっくり,ゆっくり近づくと,至近距離まで寄ることができた。虫を撮影するときによく思うのだが,虫は「捕る」のより,「撮る」方がむずかしい。手にとまられたりすると,とても難儀する。
 よく見ると,向って左側の後翅が一部欠損している。欠けた原因が何かはわからないが,もしかすると鳥かもしれない。厳しい冬を乗り越えても,こんなしていると野鳥の蛋白源になってしまう。いつもは鳥の味方だが,こんな時はチョウの味方になってしまう。

080315s_018_2080315s_006 080315s_021  鳥では,ルリビタキやベニマシコ,ジョウビタキ,ツグミなどの冬鳥がまだ滞在していて,キクイタダキとカシラダカの2種は,囀りに近い「ぐぜり」も聞かせてくれた。ただ,この日は鳥モードになっていなかったので,鳥の撮影はしなかった。カラ類やエナガなどの群れやキツツキ類も何箇所かで出会うことができた。

 サイカチを歩きながら,突然思い立って,広瀬川の「仲の瀬橋」周辺にいるオシドリを見に行くことにした。このまま陽が傾くと,金色の夕陽を浴びて,♂が美しく見えるだろう。

080315e_233 080315e_242 080315s_035  まずは,仙台城「三の丸」跡に行くと,五色沼の奥の木に4羽のオシドリが佇んでいた。ここは,遠い上に朝も夕もあまり光が当たらない場所なので撮影には不向きだ。長沼に入るときは至近距離で撮影できるのだが,最近長沼に入っているのを見たことがない。タイミングの問題なのだろうか。

 次,広瀬川に移動する。

080315e_248 080315e_252  しかし,すぐには見当たらない。どうしたのだろうと,河川敷の畑にいた方に話しかけてみたら,この方がずっとオシドリに餌を与え,オシドリを可愛がっていたおんちゃんだった。お聞きしたところでは,どうも体を壊して入院していたらしい。お歳のようなので,無理しないで養生してほしいものだ。今も餌付けをやめている状態なので,オシドリは散ってしまっているようだ。

080315e_293 080315e_359  オシドリは,子犬のような声を出して上空を飛ぶ個体もあったが,この付近に落ち着いていたのはこの♂♀の2羽だけだった。五色沼にいたように,他にもいるとは思うが,餌付けを止めているので,散らばってしまったのだろう。
 対岸にいたのでやや遠かったが,陽が傾き,金色の光で満ちて来た。

 この日は肩の力を抜いて,のんびりと家の周辺を散策した。
 花やチョウ,虫たちはまだ早いようだったが,冬とはもう言えない季節になっていた。

(追記)
 昨年6月にカメラを更新していたが,更新後,オートフォーカスが不安定で苦労していた。古い方がもっときっぱりとピントが合っていた。使い方が悪いのだろうと継続して使っていたが,最近,リコール対象商品だったことがわかった。入院させたので,今は古いのが再登板中だ。

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コメント

おぉ、カエルの卵、チョウと春爛漫ですね。
サイカチ沼って斉勝沼と書くんですか。

投稿: まぐぴ | 2008/03/19 05:44

春本番にはやや早いものの,役者が揃い始めてきたようです。いつもは植物を見ることがあまりないのですが,この時期は花が咲いていると,つい目が行ってしまいます。

サイカチ沼はそうです。斉勝沼と書くようです。ただ,サイカチ沼と片仮名表記するのが一般的なようです。

投稿: yamame | 2008/03/19 19:10

 yamameさん、こんにちは。オオイヌノフグリ、ハコベと一緒に咲いていた花ですが、オウレン(キンポウゲ科)のように見えます。私の住んでいる群馬県でも今の時期に咲いている所があります。はずしていたらすいません。

投稿: ペン | 2008/03/20 22:20

ベンさん,おはようございます。
ご教示ありがとうざいます。ど★れどれのご意見もオウレンでした。図鑑でも確認して間違いなさそうです。
これからもお気付きのところがありましたら教えていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
それにしても,もう春ですね~。

投稿: yamame | 2008/03/21 06:50

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