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2008/03/09

男鹿周辺 2008/03/01

(天王・船越) 07:50 曇り
(大潟村) 08:50 曇り
(男鹿南磯) 12:00 曇り

 25羽のハクガンが,去年の11月,秋田の大潟村にやってきた。その後,新潟に南下(一時秋田にも帰る。)してしまったが,3月の北帰行の際,必ず帰ってくると予想していた
 これは自分の目で確かめなければならない。

 仙台から東北自動車道経由で行ったが,道路には全然雪がなかった。日本海側の圧雪&吹雪を覚悟していただけにラッキーだった。
 午前8時前には天王の港に到着した。

080301s_088 080301e_1029 080301e_1042 080301s_097  ここの港では,近くにオオバンやキンクロハジロ,遠くにカワアイサやウミアイサ,カルガモ,マガモなどが観察できた。年末以来久しぶりなので,来ただけで何となくうれしいが,鳥はあまりいなかった。船越水道や船越海岸,水門の方も回ってみたが,こちらも鳥はあまりいない。カモメ類が少なかったのが誤算だった。

 次に,残存湖に沿って,大潟村に向かう。

080301e_1072  途中,大きなトビのような鳥が頭上を通り過ぎたので,車を急停車させた。尾がないように見えた。何だ?と思って双眼鏡で確認すると,何とオジロワシだった。曇っていたので,白い尾が背景の空の色に溶け込んで,尾がないように見えていただけだった。
 慌ててカメラを取り出し証拠写真を撮影したが,撮れたのは飛び去って行く後姿。尾に黒い色が混ざっているので若い個体のようだ。

080301e_1104 080301s_132 080301s_186  せっかく駐車したので,土手に登って八郎潟の残存湖を覗き込んだら,いた。
 今度はオオワシだった。氷の上で佇んでいる。嘴の上のおでこが白くなっているので,こちらは立派な大人のようだ。北海道でオジロワシもオオワシも堪能してきたのだが,会えるときは続けて会えるものだ。ただ,北海道とは異なり,ずいぶん遠かった。やむなし。

080301e_1118 080301e_1132 080301e_1141  主要道には雪がなかったが,大潟村の村内の農道は雪が積もって入れない場所もあり,走れるところが限られていた。それでも入れる所を探して,少しずつ車を進めていくと,ヒシクイやマガンの群れが観察できた。ここで越冬するマガンは少数派なのだが,今回は結構数が多い。たぶんもっと南にいた群れが北上して来ているのだろう。
 マガンよりヒシクイ(亜種オオヒシクイ)の方の体が立派で,嘴の先が鮮やかなので,ついついヒシクイばかり撮影し,マガンの写真はほとんどなかった。

080301e_1162 080301e_1170  車を停めてヒシクイなどを見ていたら,遠くに白い鳥の群れが飛んでいるのが見えた。もしかして,と双眼鏡で確認すると,当たり。ハクガンだった。翼の先の黒いのが見えたとき,嬉しさで目が眩みそうになった。予想どおり,この日に帰ってきてくれていた。降りた場所をしっかりと確認し,そこに向かうと,いてくれた。久しぶりっ!

080301e_1193 080301s_235 080301e_1198  大潟村のガンたちは警戒心が強いので,近くになかなか寄れない。だるまさんが転んだ方式で徐々に寄ろうと思ったが,近くのヒシクイたちが飛んで行く。ハクガンたちもヒシクイが飛ぶと警戒して首を立てるが,基本的には下を向いてまだ餌を食べている。大丈夫と思い,ちょこっとだけよそ見をして振り返ると,いなくなっていた。ありゃ。
 上を見ると空に浮いていた。

080301e_1208 080301e_1226 080301e_1253  ここに来てくれたのを確認しただけで満足だし,さらに証拠写真まで撮影できたのだから言うことなし。しかし,鳥見撮影人のエゴは情けない。飛んでいる姿をファインダー越しにず~っと追いかけていた。今度は道路に近い所に降りたようだった。
 降りているときは元のまま25羽揃っているとばっかり思っていたが,この写真を見ると,どう数えても24羽しかいない。もう1羽はどうしたんだろう。落鳥したのだろうか。

 今度も降りたところを確認し,そこに向かう途中,雪道でトラブっている人を見つけた。ハクガンよりこちらの方が大事。お互いさまなので,秋田では助け合うことになっている。偶然だったが,この方も鳥見人だった。知り合えてラッキーだった。
 これからもよろしく。

 この後,もう一度ハクガンを探そうかとも思ったが,今回は1泊しか予定していない。時間がもったいなので,さっさと海の方に移動することとした。農業大学の方の猛禽などにはまってしまうとここで1日が終わってしまう。

080301s_243  ところが,船川では前回のようなカモメの賑やかさは全くなし。
 昼食に期待していた回線市場の「海鮮定食」もこの日はなく,やむなく刺身定食。ざっぱ汁がおいしかったのが救い。
 船川を超えて,前回コクガンを観察したところまで行っても何もいない。こりゃだめだぁ,と思いつつ,車を進めたが,鵜ノ崎もだめ。椿漁港が近くなってもまだだめ。前回来たときは,コクガンなどでこの周辺まで来るのにずいぶん時間がかかったが,おかげさまでスイスイ来れてしまった。

080301e_1286 080301e_1294080301e_1330  ようやく,最初に出会ったのはこの鳥だった。椿漁港のすぐ近くだった。
 最初は,カンムリカイツブリかぁ,と思ったが,雰囲気がちょっと違った。良く見るとアカエリカイツブリだ。遠くのポジションからは今季も出会っていたが,この距離では久しぶり。時期になると,宮城県の磯浜漁港でも至近距離から観察できるが,ここで,この距離とは思わなかった。
 日常生活で嬉しい驚きってのは滅多にないが,鳥の世界ではこんなことがしょっちゅう。

080301e_1354 080301e_1413 080301e_1428  椿漁港にはウミスズメが待っていてくれた。この鳥はこの海域に多いので,地元バーダーにはそれほど珍しくもないかもしれないが,たまにしか来ない私にとっては「カラス」や「ハト」,「オウム」などと同じレベル。何度も会っている鳥だが,出会えると超うれしい鳥だ。
 見つけて近くに行くと,いきなり足もとにぽっかりと浮きあがって,びっくり。

080301e_1436  ここは釣りの絶好のポイントなので,自分がいくら慎重に動いて,小さくうずくまっていても,釣り人が普通に私の目の前を通って行く。小さくなった私の前に立たれたりすると,内心「この~っ」と思ったりもするが,鳥はさほど気にしていないようだった。逆に釣り人の近くで潜水を繰り返している。そういえば,数年前のまだデジタルにしていなかった頃も釣り人の近くに寄ってきていたことがあった。アレ? もしかして…。撒き餌していた??

080301e_1446080301e_1451 080301e_1504  盛んに潜水するので,ポーズ写真を撮影するのは難しかったし,ハジロカイツブリなどと異なり,浮かんでくるところを予想できないので,待ち構え撮影もできない。しかし,潜水する瞬間の写真は山ほど撮影できた。水中では,カイツブリ類は翼を閉じて大きなひれ足で行動するが,ウミスズメ類は水中を飛ぶように,翼を動かして行動する。その動きのカケラでも撮影できれば良かった。

080301e_1449 080301e_1634 080301e_1718 080301e_1750  カイツブリ類は翼を閉じて大きなひれ足で水を蹴って潜るが,ウミスズメは違った。潜るのに足を使っていない。普通の鳥が空に飛び立つように,水中に飛び立っている。見てとれるように,翼を広げている。これは,ウやカイツブリには見られない潜り方だ。
 このように翼で羽ばたいて水中を飛んでいるのだろう。

080301e_1717 080301e_1609 080301e_1720 080301e_1725  足の大きさがウやカイツブリと全然違うので,ここに着目してみた。
 体も小さいが足も小さい。手で包んであげたくなるほど。他の水鳥同様,水面に浮かんでいるときはこの蹼(みずかき)で進むのだろうが,潜って水中を自由に泳ぐには小さすぎる。水中では,バランスを取ったり舵を取ったりするしかできないのではないだろうか。

080301e_1733 080301e_1736 080301e_1511  ここにこれまで張った写真でわかるように,このウミスズメはとても近くまで寄ってきてくれた。もちろん,ずっと近くにいた訳ではなく,港内を時計回りに巡回していたので,来そうな所で待っていたら,期待どおり近くに寄って来てくれたものだ。理想を言えば,ウミスズメの目線と同じ高さから撮影したかったが,それは贅沢というもんだ。

080301e_1802080301s_252  正直言って日が暮れるまでここにいたかったが,それももったいない。ここを離れ,加茂まで一応巡回することとした。しかし,何かはいるだろうと思っていた門前は何もなし。加茂まで行っても何も見つけられなかった。
 加茂の部落の一番奥まで行くと,ワシカモメが待っていてくれた。泡立つ海を背景に記念撮影。

 これでこの日は終了。

080301s_261 080301e_1938 080301e_1971  帰り道,八郎潟残存湖と日本海をつなぐ船越水道をもう一度覗いたら,河口付近にヨシガモが結構入っているのが観察できた。ヒドリガモも多く,その中にアメリカヒドリも混ざっていた。また,船越側の小さな港にはカワアイサの群れが入っており,近くから観察することができた。この写真は飛び立つところのように見えるが,仲間に置いてけぼりされた個体が急いで混ざろうと移動しているところだ。

 この日はハクガンを確認するのが目的だったが,思いがけずウミスズメの日になった。
 この後は,一路秋田市内の実家に向かった。

【観察できた鳥】

(天王・船越)

オオバン,ホシハジロ,キンクロハジロ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ハシボソガラス,トビ,ハシブトガラス,ウミアイサ,カワアイサ,カルガモ,カンムリカイツブリ,マガモ,オナガガモ,スズガモ,ヒドリガモ,ホオジロガモ,ツグミ,セグロガモメ,コガモ,カイツブリ,スズメ,ヨシガモ,アメリカヒドリ (25種)

(大潟村)

オジロワシ,アオサギ,ウsp,カモメ,ウミアイサ,ホオジロガモ,オオワシ,ヒシクイ,マガン,オオハクチョウ,ハクガン (11種)

(男鹿南磯)

カルガモ,ウミアイサ,スズガモ,オオセグロカモメ,ハジロカイツブリ,ハイブトガラス,ウミネコ,セグロカモメ,ホシハジロ,キンクロハジロ,アカエリカイツブリ,ワシカモメ,ハクセキレイ,マガモ,カモメ,ヒメウ,ヒヨドリ,スズメ,シジュウカラ,ウミスズメ,シノリガモ (21種)

【写真】(左上から,アカエリカイツブリ×4,ウミスズメ×7,イソヒヨドリ,シノリガモ,イソシギ,船越海岸からの寒風山)

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