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2008/02/13

野付半島 2008/02/08

15:00 晴れ

 念願の道東行きだった。結婚20周年記念ということで,一昨年,妻と一緒に行く予定だったが,諸事情のため22年目になってしまった。

 根室中標津空港に着いたのが2時過ぎだったので,日没まであまり時間がない。一番近い探鳥地と思われる野付半島方面に行くことにした。レンタカーを借りるときにお聞きしたところ,1時間もあれば行けるらしい。
 そのとおり,野付半島の根元に到着したのが3時頃だった。

080208s_07649 080208s_07649_02 080208s_07656  左手の防波堤にシロカモメたちが舞うのを眺めながら運転してると,右手に広大な雪原が現れた。原野に雪が積もったのではなく,海が凍っていたのだった。これは驚いた。海が凍っているのを初めて見た。本州では見られない光景だ。
 野付半島は幅が狭いので,道路の両側に海を臨むことができるが,左手の外海は青々と揺れており,右手の内海(野付湾)は一面結氷していた。
 途中寄った駐車場を出るときに撮影した写真に,左手の青い海と右手の白い海が写っていた。

080208_0021 080208_0031 080208_0041  海岸に立ち寄って海を確認しながら岬に向かったが,海上に観察できた鳥はクロガモなどの本州でも普通に見ることができる鳥たちだけだった。しかし,驚いたのがシロカモメの多さだ。話には聞いていたが,こんなだとは想像もしていなかった。ここでは観察できるカモメ類の大多数がシロカモメと言っても過言ではないほどだった。
 シロカモメだけの群れなんて,生まれて初めて見た。

 岬に向かう途中,20羽程度の小鳥の群れと出会ったが,何か確認する前に飛び去ってしまった。後で聞いたところでは,ベニヒワの群れが入っていたようだったので,それだったかもしれない。他にも50羽程度の群れを見かけたが,時間がないこともあり,確認しないまま先を急いだ。

080208_0063 080208_0090_up 080208_0139_up  シロカモメに続いて驚いたのが,この鳥。オオワシだ。翌朝の流氷クルージングでオオワシ・オジロワシを楽しむつもりでいたが,ここで会えるとは思ってもいなかった。海岸にポツンポツンと複数の個体がおり,打ち上げられた魚をついばんでいた。
 最初に出会ったのは額が白い,きれいな成鳥だった。日没前の太陽に照らされ,神々しくも見えた。

080208_0155  近くには成鳥になる前の若い個体も観察できた。
 私の持っている図鑑では年齢までわからなかったが,雑誌「BIRDER」12月号に年齢識別の方法が掲載されていたので,これを手がかりするとある程度推測できた。オオワシは6~8年で大人(成鳥)になるようだ。
 この写真の個体は,嘴や羽の色が幼鳥のようだが,飛んだ時に翼の裏に大きな白い部分が観察できなかったので,たぶん2年目の若鳥だろう。幼鳥は初列風切に白い大きな部分があるようだ。

080208_0181080208_0182080208_0188_up080208_0195  この個体は,額が白くなかったので,4年目以前の若鳥だ。翼前縁なども褐色斑が混ざっている。3年目か4年目なのだろう。
 撮影時,慎重に隠れながら近づいたのだが,警戒して飛ばれてしまった。このオオワシには申し訳なかったが,夕日に照らされているのに加え,翼がぶれて写っており,とても躍動感のある画になった。右2枚の背景は,夕焼けに染まって,やや赤みがかっている。

080208_0219 080208s_576  オオワシに遊んでもらっている間に,だいぶ日が傾き,あと何分かで日没が始まりそうになっていた。急ぎ,最西端の駐車場まで行ったら,なんと,ここにはオジロワシが待っていてくれた。オオワシはすべて一眼レフで撮影したが,このオジロワシはやや遠かったので,右側はデジスコで撮影した写真だ。
 夕焼けのせいで見づらい写真となったが,この個体は首から上が明らかに白く,成鳥で間違いないないだろう。ちなみに,オジロワシもオオワシと同じように,大人(成鳥)になるまで6~7年かかるようだ。

080208s_647 080208_0237 080208_0245  陽は全面凍結した野付湾の向こうに落ちて行った。
 まさか初日からこんな素晴らしい光景と出会えるなんて思ってもいなかった。海が一面凍っているだけでも驚きだったのに,それを前景にして,空が赤く染まり,陽が落ちていく。空気は,キーンと冷えて,澄んでいた。
 何にも比べようのない時間だった。

 平成20年2月8日,午後4時41分。

080208_0253 080208_0260 080208_0264  陽が落ちたら,もう鳥を楽しむ時間は終わり。今夜の宿へと車を走らせていたら,助手席にいた妻が何かを見つけた。キタキツネだった。こんなデザートが用意されていた。北海道って最高。
 キツネは,最初岸辺の草むらにいたが,氷上を歩いて前方に移動していった。

080208_0287 080208_0293  凍った海の上を歩くキタキツネは,昔のテレビ番組で見て憧れていたが,自分が現実に見ることができるとは思ってもいなかった。番組で写っていたのは,海を覆い尽くす流氷を渡ってくるキタキツネだったが,このキタキツネも海の上を走っているのは同じ。
 感動だった。

080208s_669  ちなみに,見ていた番組は,NHK総合で夜7時半から何回かのシリーズで放映していた「チロンヌップの詩」だ。主題歌はこの番組のオリジナル物でイルカが歌っていた。動物もイルカも大好きだったので,夕食時に楽しみにして見ていたことを覚えている。今,ネットで検索したら昭和51年放映のようなので,私が18歳のとき。秋田の実家にいた最後の年だった。
 今,息子はそのときの私の年を超え,昨年,仙台を出て行った。

 この日はこれで本当のお終い。

 道東旅行のプロローグに過ぎない2時間弱の時間だったが,楽しさのエッセンスが詰まっていたかもしれない。

 お楽しみはこれから。

【観察できた鳥】(記録しなかったので記憶頼り)

シロカモメ,オオセグロカモメ,ハシブトガラス,クロガモ,スズガモ,シノリガモ,ベニヒワ?,オオワシ,オジロワシ,など

【写真】(左上から,新千歳空港の昼食×2,札幌にいたワシやエゾシカ,意外に大きかった中標津空港行きの飛行機,北海道南部のとんがりに連なる日高山脈,嘴が血だらけのシロカモメ×2,シロカモメのうんち,シロカモメのいる風景,オオワシの飛翔×10,この日の夕食)

080208s_544_2 080208s_550_2 080208s_541 080208s_552_2 080208s_07643_2 080208_0005 080208_0013 080208_0045 080208s_07668 080208_0084 080208_0090 080208_0113 080208_0118 080208_0124 080208_0133 080208_0134 080208_0135 080208_0140 080208_0144 080208_07673_2 

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0004 北海道/道東」カテゴリの記事

コメント

yamameさんこんばんはyasです。ブログを明けてみてタイトルの写真にびっくり、思わずスゲー!と叫んでしまいました。オオワシとオジロワシ大変な迫力ですね。さすがの新兵器ですね。感服しました。道東は憧れの地です。鳥見にはまる前に2回いったことがありますが今行ってみたいNo,1です。いいな~

投稿: yas | 2008/02/16 23:38

yasさん,おばんです。
コメントありがとうございます。
今回は妻と一緒だったのですが,それでも道東はなかなかでしたよ。時間がかかりそうですが,そのうち続きをアップしますので,楽しみにしてくださいね。
ちなみにワシは新兵器がなくっても十分な距離でした。詳細は乞うご期待です。

投稿: yamame | 2008/02/17 23:04

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