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2007/12/09

南三陸 2007/12/01

(気仙沼) 06:30 晴れ
(陸前高田) 09:30 晴れ

 ブログをご覧いただいている方から,メールで気仙沼情報の照会があった。そういえば,そろそろコクガンが来ていても良い頃だった。すっかり忘れていた。照会いただいた方に感謝である。

 久しぶりに気仙沼に行ったので,時間の感覚がずれてしまい,着いたとき,まだ日が出ていなかった。そういえば,自動車道を使うと3時間もかからないんだった。家を出るのが早すぎた。相変わらず,そそっかしい。

071201s_0003 071201s_0019  季節はずれの海水浴場の駐車場に車をとめ,双眼鏡やスコープの準備をしてから,お伊勢浜の砂浜に向かう。コクガンが来ているなら,水が流れ込んでいる付近にカモメの群れと共にいるはず。そ~っと覗き込む。このどきどきする瞬間がたまらない。
 しかし,この日はハズレ。どこにも見当たらない。あぁ。
 まだ来ていないのか,それとも別の場所に移ったのか。

 その後,大谷海岸や大谷漁港に移動してチェックするが,ここにもいない。以前ある方にポイントをもう1か所教えていただいていたのだが,忘れてしまった。仕方ない。

071201ea_023 071201ea_033 071201ea_035  お伊勢浜の漁港では,最初に堤防向こうの海を覗いてみた。お,今度はいた。シノリガモだ。秋田の平沢漁港では至近距離にいることも多いが,ここでこんなに近いのは初めて。どうしようかと眺めている間に,徐々に遠ざかっていった。
 ここには♂♀2羽だけだったが,岩井崎の方には10羽以上入っていた。

071201ea_043 071201s_0120 071201s_0116  イソヒヨドリは普通に見られる鳥だが,他の鳥と同様,至近距離で観察できる機会は少ない。しかし,この周辺では,不思議に至近距離で観察できる。たぶん,ここでは,人と鳥の関係が良いのだろう。人が悪さをする地域であれば,鳥はこのようにならない。

071201s_0135 071201s_0164 071201s_0170 071201s_0203up  最初はお伊勢浜の漁港で遊んでもらったが,岩井崎でも別のイソヒヨドリが付き合ってくれた。警戒距離を測りながら,デジスコ撮影していたら,大きく口を開けた。チャンス。口の中に舌が,また,目に瞬膜が写っていた。幸運だった。さえずっている訳ではなく,ただ口を大きく開けただけだ。
 この個体は上の3枚の写真の個体より色が濃く,また,白い鱗模様が少ない。

 気仙沼でもう少し粘ってみたが,コクガンに出会うことは結局できず,諦めて陸前高田方面に移動することとした。

071201s_0634 071201s_0635 071201ea_415  陸前高田は,気仙川の河口付近がカモやカモメのポイントになる。川の右岸(南側)堤防からが鳥見しやすい。車は,一番海側に架かる気仙大橋の桁下付近に駐車できる。カモの仲間では,ヒドリガモやオカヨシガモ,ホオジロガモ,スズガモなどが常連さんだが,稀に珍カモも入るらしい。
 気仙大橋の上流側に架かる橋近くの左岸(北側)にはデッキ(餌付け場)があり,ここにいるカモはオナガガモやキンクロハジロなどのようだ。ハクチョウの姿も見える。

071201ea_100 071201ea_186 071201s_0326  さて,気仙大橋の右岸堤防から川を覗き込むと,いつもの常連ガモの群れの中にヨシガモ♂がいた。頭の色がとてきれいになっていたが,まだ冠羽がすっかり伸びきっていおらず,「ナポレオンの帽子」のようではない。また,長く垂れるはずの三列風切も伸びていないため,下尾筒両脇の黄色っぽい班が丸見えになっている。
 すっかり衣装が整うのはもう少しかかりそうだ。

071201ea_190 071201ea_201 071201ea_213 071201ea_225  じっとしているとすぐ近くで,ヒドリガモやオカヨシガモに混ざってアオサのような海藻を食べていた。海藻は多くの種類の鳥の餌となっていることを再認識。くわえて振り回し,小さくちぎって食べていたのが面白かった。振り回してちぎるとき,周囲に水飛沫が飛び散った。

071201ea_137 071201ea_140 071201ea_142  また,この日この時間,下流から小さなポロロッカのように来る波があり,それに波乗りしているヨシガモも観察できた。ヨシガモは,三列風切が垂れている風情が鏡のような止水と良く合うと思っていたのが,まだ羽が伸びきっていないこのような個体であれば,こんな動的な写真も良いかもしれない。

071201s_0710 071201s_0702 071201s_0551 071201ea_431  ホオジロガモは,20~30羽は入っていたと思う。♀もいたが,♂の方がずっと多かった。このカモは,意外に満足な写真を撮らせてくれない。見たまんまの美しさが写せないことが多い。体が白飛びしたり,頭の緑色光沢が出なかったり,また,目にピントがしっかり合っていないと,黄色い虹彩の中の黒い瞳孔が見えなくなってしまう。オレンジの足も入れたいが,それもなかなかむずかしい。

071201s_0317 071201s_0605 071201s_0472  今回も時間をかけて山ほど撮影したが,やはり思うような写真は撮れなかった。ただ,数が多い分,色んな行動を見せてくれたので,それなりに面白い写真は撮れたと思う。特に川の真ん中付近で,ずっと水浴びしているカモがいたので,色んなポーズを撮影できた。また,得意の上を向くポーズを,♂2羽がシンクロナイズして見せてくれた。

071201ea_330 071201ea_347 071201s_0339 071201s_0336  常連さんのオカヨシガモも,いつもどおり堤防の下までやってきて,海藻を食べていた。デジスコでは近すぎて,被写体を中に入れるのが大変。ほとんどデジ眼で撮影していたが,お遊びでデジスコ撮影したら,何枚かフレームに入っているものがあった。右側2枚がデジスコ写真だが,右端の写真ではお尻のチャームポイント(黒い部分)が良くわかる。

071201ea_357 071201ea_404 071201ea_374 071201ea_439  また,ここでは,上流・下流を飛んで移動するカモたちがいるので,飛翔写真の撮影も容易だ。気が付いたときにだけ,撮影してみたが,これだけの種類が撮影できていた。左から,スズガモ,ヒドリガモ,ホオジロガモ,オオバンだ。オオバンはおまけ。左から3番目のヒドリガモは♀なので翼上面の雨覆が白くなっていない。

071201s_0782 071201s_0783  マガモでは面白い行動が観察できた。何と,打ち上げられたサケを食べていた。カモは何となく「草食」というイメージがあるので,このような光景に出くわすとアレ?と思ってしまう。しかし,考えてみると,潜水ガモは赤虫などの虫を食べているのだろうから,マガモが魚や虫を食べてもおかしくない。ただ,この日この場所でサケを食べていたカモはマガモだけだった。

071201s_0645 071201ea_464 071201s_0640  カモメ類では,ワシカモメが複数観察でき,また,セグロカモメも数多く観察できた。オオセグロカモメより背の色が薄い大型カモメが多いと,何となく嬉しくなる。川の中央付近で,体に付いた塩分を落とすように,丁寧に水浴びしていた。
 ミツユビカモメも久しぶりに観察できたが,スコープの中で飛んだ後,見失ってしまい,撮影はできなかた。

 その他には,カンムリカイツブリ,ミミカイツブリ,ハジロカイツブリ,カイツブリのカイツブリ4種が観察できたが,残念ながら,珍カモは見つけられなかった。
 なお,背後の学校の生垣にミソサザイが入っており,陽気に誘われ,さえずっていた。

 近くの道の駅でやや遅い昼食を食べた後,道の駅の裏手にある「古川沼」と沼から河口に続く水路を覗いてみた。

071201ea_522 071201s_0850 071201s_0878 071201s_0897  沼は,スズガモやヒドリガモ,カイツブリなどいつものメンバーがいるだけだったが,水路では,目の後ろがピカピカに緑色に光ったヒドリガモが,普通のヒドリガモの群れに混ざっていた。体は純粋ヒドリガモだが,この緑色の部分だけはアメリカヒドリ風だ。純粋ヒドリガモの変わった個体かとも思ったが,顔の模様からすると,アメリカヒドリの血が混ざっているような感じだ。それにしても,緑色がとてもきれいだった。

071201s_0925 071201s_0927  この個体を見ていると,近くにもっとアメリカヒドリっぽい個体を見つけた。♀なのだが,頭部に赤みがなく,グレーに見える。周囲にいるヒドリガモ♀と明瞭に異なっている。これはアメリカヒドリ♀で間違いないだろう。ただ,下部大雨覆が白いのが確認できれば,アメリカヒドリ純血と断言できるが,これは羽ばたかないと確認できない。♂と違って,♀はむずかしい。

071201s_0876 071201s_0952 071201s_0987 071201s_0793  ここの水路にはオカヨシガモとホオジロガモも入っており,近かったので,さっき散々撮影したにも関わらず,また撮影してしまった。やや暗かったので,さっきよりホオジロガモの瞳孔が開いており,黄色い虹彩の中に黒くくっきり見える。
 また,ここでは昨季もカワセミと出会っていたが,同じ場所に同じようにしていた。カワセミは出会うと得をしたような気にさせる鳥だ。

 この後,もう一度,気仙沼に戻って探鳥するつもりでいたが,気仙川で時間をかけすぎ,中途半端な時間になってしまった。やや早めの時間だったが,切り上げることとし,真っ直ぐ帰路に付いた。

(追記)
 気仙沼に行った方が,同じ日の午後にコクガンを観察されたようだ。私が出会えなかっただけで,やはりもう来ていたらしい。やはり帰り道覗けば良かったと後悔。

【観察できた鳥】

(気仙沼)
カワラヒワ,ハクセキレイ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,ヒヨドリ,シジュウカラ,ハジロカイツブリ,モズ,ヒドリガモ,ウグイス,スズメ,ハシボソガラス,シノリガモ,ウミウ,アオジ,イソヒヨドリ,ハシブトガラス,キクイタダキ,ハイタカ (20種)

(陸前高田)
ヒドリガモ,ホオジロガモ,オカヨシガモ,ハクセキレイ,イソシギ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ホシハジロ,キンクロハジロ,オナガガモ,オオハクチョウ,ヒヨドリ,カワラヒワ,スズガモ,ミミカイツブリ,オオバン,カモメ,セグロカモメ,ウミウ,スズメ,ハジロカイツブリ,ワシカモメ,カイツブリ,ミツユビカモメ,ユリカモメ,ウミアイサ,アオサギ,コサギ,トビ,カワセミ,カルガモ (12種)

【写真】(左上から,大谷海岸の夜明け,朝の大谷漁港,陸前高田のカイツブリ,急いで潜った,珍しく飛んだ,気仙川のカイツブリ,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ)

071201s_0005 071201s_0013 071201s_0016 071201eb_007 071201eb_009 071201eb_024 071201s_0666 071201s_0479 071201ea_461 071201s_0345

 

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0517 宮城県・岩手県/南三陸」カテゴリの記事

コメント

yamameさん、こんばんは。今日の午後3時頃伊豆沼の東側線路のさらに東側の水田にいませんでした?。yamameさんの車らしき車をみかけたものですから。間違いでしたらごめんなさい。近くにUさんといてシジュウカラガン単独1羽とカリガネ2羽を見ていました。午後4時頃にはどこからか飛んできた群に足環付シジュウカラガン7羽を見つけました。暗くて小雨も降ってきたので満足な写真はとれませんでした。
さて、気仙川のアメリカヒドリ、私は純粋に1票です。今年初めに白石川で撮影した個体の写真を以前見ていて
日本の図鑑では触れていない識別点で嘴の付け根を♂のそれと同じように黒く縁取りがあると気が付きました。さて、これが本当に識別点になるかどうかは断定できませんが、ひとつの仮定と考えています。あくまで他の識別点と総合的に検討しなければなりませんが。
以上、さむさわのたわ言でした。

投稿: さむさわ | 2007/12/09 23:32

さむさわさん,おばんです。
コメントありがとうございました。

昨日目撃されていたんですね。そういえばUさんの車を見かけたような気もします。シジュウカラガン7羽の群れは見つけられましたが,あまりのガンの多さに「雁酔い」してしまい,これ以外は何も見つけられなかったです。

アメリカヒドリのコメント,大変参考になりました。私も注意して見てみます。自分でこれっていう特徴を探し当てたら嬉しいですね。
ありがとうございました。

投稿: yamame | 2007/12/10 19:34

 yamameさん、先日は気仙沼周辺の情報を教えていただいてありがとうございました。おかげさまで、気仙川河口ではワシカモメやミミカイツブリなど、内陸部では見られない種類を見ることができました。
 コクガンが見られたのはラッキーだったと思います。歩いていたら海から飛んできて、目の前を通ったのです。浜に下りたところをじっくり見ようと思ったら、サーファーに飛ばされてしまったのは残念でしたが。
 今後ともよろしくお願いします。

投稿: ペン | 2007/12/15 21:30

ベンさん,こちらこそありがとうございました。メールいただかなければ気仙沼のことを思い出さなかったと思います。おかげさまで,こちらも楽しませていただきました。
今度,内陸部のことを教えてくださいね。

投稿: yamame | 2007/12/16 09:10

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