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2007/12/02

伊豆沼-蕪栗沼 2007/11/23-24

23日(伊豆沼) 10:00 晴れ
23日(蕪栗沼) 14:00 晴れ後曇り
24日(伊豆沼) 06:30 霧  13:00 晴れ
24日(蕪栗沼) 08:00 霧後晴れ

 いつも大変お世話になっている方々が県外からいらっしゃるという。宮城を自慢するチャンスだ。23日,24日とご一緒させていただくこととした。23日はAIさんご夫婦とも一緒だった。

 今回は2日間にわたり,ランダムに行動してしまったので,場所ごとに整理して記録することとする。

071123_039071123_199071124s_194071124s_222 伊豆沼の獅子ケ鼻には,23日・24日の日中と24日の早朝に行った。
 日中の観察では,何といってもヒシクイ(亜種オオヒシクイ)が良かった。前週もいたが,まだ沢山入っており,しかも至近距離から観察できた。順光となる午後の時間帯は,冬の低い陽に照らされてとてもきれいに見えた。
 オオヒシクイたちの中にマガンが混ざっていたが,周りのオオヒシクイたちが大きいので,とても小さくかわいく見える。

071124s_003 071124e_019_2 071124s_014 071124e_009_2 24日の朝は,朝日が昇るのを背景に,地響きを立てて飛び立つガンの光景を見ていただきたかったのだが,残念ながら濃い霧が立ち込めていた。上空の気温より地面付近の気温が低い気象条件となるとこうなる。霧が流れて,濃くなったり薄くなったりしていたが,朝の内,晴れることはなかった。
 しかし,霧の奥から,どぉぉぉぉっとガンの飛び立つ音が聞こえ,まもなく姿を現すガンの群れを楽しむのも,これはこれで風情があった。

 眺めているうち,マガンにしてはかわいい声で鳴き,首が細く見えるガンがいたので,双眼鏡で確認するとシジュウカラガンだった。5羽の群れのうち1羽を確認したので,すぐに周りの人に伝えて見てもらったが,ほかの4羽もシジュウカラガンだったらしい。写真は撮れなかった。

 伊豆沼の三工区は23日午前と24日お昼過ぎに行ってみた。
 運良く,両日とも,マガンの群れの中にシジュウカラガンを見つけることができた。各1羽だ。ただ,24日は,偶然通りかかってご連絡いただうたIgさんに教えていただかなければ見つけられなかったかもしれない。本当に良い人だ。感謝である。

071123_070 071123_127071124s_114071124s_134  シジュウカラガンは,特徴がある鳥だが,千羽を越すマガンの群れから,いるかいないかわからない鳥を探し出すのは容易ではない。だから,見つけたときの嬉しさは格別だ。23日は,首を翼に隠している所を探し出せたので,なおさら嬉しかった。シジュウカラガンは,首が見えなくっても,マガンやカリガネ,ヒシクイなどと異なり,体に白い線がないので識別可能だ。
 探すのが大変と思うが,右側2枚の写真にも,ちゃんとシジュウカラガンが写っている。

071123_153 071124s_119071124s_096   23日と24日のシジュウカラガンを並べて張ってみるが,どうも違う個体のようだ。23日の個体(左側)には白い首輪がないが,24日の個体(右側)には首輪が見える。図鑑を見ると,白い首輪がないのは亜種ヒメシジュウカラガンの可能性があるようだが,亜種シジュウカラガンでも若い個体は首輪がない,という話も聞いた。よくわからない。
 この近くの田んぼにはハヤブサも休んでいた。

 蕪栗沼には,23日午後と24日午前&夕方に行った。

 23日午後は,ちょうど支部の探鳥会だったので,くっついて歩かせてもらうこととなった。ちょうどシーズン真っ盛りで参加者が多く,北側駐車場は満車状態。探鳥会担当の方は車両の整理でも大変のようだった。ご苦労様だった。

 白鳥地区では,前回もミコアイサを確認したが,この日はかなり数が増えていた。ただ,まだ飛来したばかりの時期なので,すべて♀タイプで,パンダ模様になっている個体はまだなかった。♂エクリプスと♀の見分けは,とてもむずかしい。正直わからない。今後の課題だ。もっと近くで見る機会があれば,識別に挑戦してみたい。

071123_219  また,ヒドリガモの群れに混ざってアメリカヒドリもいた。遠かったので,単独行だったら気付かなかったかもしれない。色んな鳥を見られるのは多くの目で探鳥するメリットだ。
 このアメリカヒドリは,目の後ろの帯がしっかりと光沢のある緑色だった。遠かったのが,証拠写真として撮影してみたが,実物はこんなんではなく,とても,とても,きれいだった。本当に久々のきれいな純粋アメヒだった。

071123_248 071123e_094071123_249  沼には前週に引き続きヒシクイ(亜種オオヒシクイ)たちが沢山入っていた。前週は,てんでに沼に広がって浮いていたが,今回は沼に馴染んできている。くつろいでいる感じだ。もしかすると,この多くがこのままここに居ついてくれるのかもしれない。
 沼の真ん中付近には,オオハシシギが2羽,一所懸命に餌取をしていた。

071123e_083 071123e_167  探鳥会の方々は南駐車場に向かったようだったが,塒(ねぐら)入りでマガンが沢山降りるのは,たぶん蕪栗沼南西の川とつながっている辺りだ。探鳥会本体は南駐車場に向かったようだったが,またここに戻ってくるのが面倒だったので,蕪栗沼が見える土手に残って,塒入りを待つことにした。

071123e_191 071123e_196  本格的な塒入りを待って空を眺めていると,一緒にいた方が,ハクチョウの群れに小さなのが混ざっているという。まさかと思って見ると,翼の先が黒い。ドキッ。見間違いようのないハクガンだ。このときは薄暮に白い姿だったので成鳥かとも思ったが,撮影した写真を見ると幼鳥だったようだ。

 ず~っと,双眼鏡で追っていったら,探鳥会本体が行っている南駐車場近くの水面に降りたようだった。携帯電話を車に置き忘れてしまったので,幹事さんに連絡できず,一緒にいたAIさんにお願いして,Kさんに連絡を取ってもらった。後で聞くと,向こうでは結構近くで観察できたようだった。

071123e_206 071123e_279  さて,塒入りだ。
 午後4時半頃からピークが訪れたが,半端な数ではない。数万のガンが限られた水面に集中して降りるのだから,大迫力だ。前後左右や遠く近くを無数のガンたちが通り過ぎていく。頭上を覆い尽くすように通過する群れもある。
 ここのガンたちは,空に渦を作って旋回しながら速度を落とし,水面に降りていく。急激に速度を落とし,きりもみしながら水面に降りるいわゆる「落雁」とは違う降り方だ。

071124s_299 071124s_311  伊豆沼の塒入りでも数はもの凄く,さらに,広い水面にきりもみしながら落ちていく「落雁」も楽しむことができるが,ここでは,「落雁」こそ見られないものの,無数のガンが空を覆い尽くすような大きな渦を作りながら旋回し,狭い水面に次々に降りていくのが見所だ。複数の大きな群れが,幾重にも重なり,渦を作る光景は筆舌に尽くしがたい。表現力のなさがもどかしい。

071124e_170 071124s_342 071123_315  また,ここは伊豆沼と比較するとかなり近い場所に降りてくれる。最初は沼の南西奥から埋まり始めるが,しだいにスペースがなくなり,どんどん近くに降りてくるようになる。最後まで見ていると,沼の半分より手前まで水面を覆ってくるようになる。
 これだけの数が近くにいると,声がうるさいほどだ。

071123e_136 071123e_152 071123e_255  陽が落ちる方向に厚い雲がかかってしまったため,赤や金に染まった空を背景にした塒入りではなかったが,十分に楽しむことができた。これまでいつも1人で見ていたが,誰かと感動を分かち合えるのは最高だ。
 23日は満月に近い「14番目の月」だったので,「月に雁」の光景も楽しむことができた。大きな付録だった。

071124s_026  24日朝も,前夜降りたハクガンを期待し,伊豆沼の飛び立ちを見た後,白鳥地区を覗いてみたが,もうガンたちはいなくなっており,加えて霧が濃く,探鳥できるような状況ではなかった。どうしようかとしばらく悩んだが,近くの池のシギチで時間つぶしをすることとした。
 いなかったらどうしようと思ったが,運良くオオハシシギが2羽待っていてくれて,霧が晴れるまでお付き合いをしてくれた。

 霧が晴れてからの探鳥となり,時間がなかったせいもあって,蕪栗沼周辺ではガンの群れを観察することはできたものの,カリガネたちを見つけることはできなかった。残念だった。

 23日はお昼から夜まで,24日もお昼過ぎまで一方的に引っ張り回してしまい,お疲れになったことと思うが,これに懲りず,また宮城にお出でいただきたい。
 とても楽しい時間を過ごさせていただいた。

【観察できた鳥】(記録は23日のメモより)

(伊豆沼)
オオハクチョウ,アオサギ,トビ,マガン,ハクセキレイ,スズメ,キジバト,ヒシクイ,タヒバリ,ヒバリ,シジュウカラガン,アオジ,ホオジロ,ジョウビタキ (14種)

(蕪栗沼)
マガン,オオハクチョウ,ノスリ,ベニマシコ,ジョウビタキ,ツグミ,タゲリ,ハシブトガラス,タヒバリ,ミコアイサ,ヒドリガモ,マガモ,オオジュリン,オナガガモ,アメリカヒドリ,アオジ,ホシハジロ,ウグイス,オオバン,キンクロハジロ,ハクガン (21種)

【写真】(左上から,伊豆沼のオオハクチョウ×4,伊豆沼のヒシクイ×4,伊豆沼のマガン×4,伊豆沼獅子ケ鼻からの風景,蕪栗沼のオオハクチョウ×2,タゲリ飛翔,ヒシクイ飛翔,ヒシクイの家族会議,雲とマガン×2,水面に映るマガン×2,満月とマガン×2,14番目の月,満月,24日の日暮れ,霧が晴れた田んぼ)

071123e_005 071123e_020 071123e_059 071123e_061 071123_017 071123_048 071123_181 071124s_179 071123_062 071123_114 071123e_070 071124e_046 071124s_177 071124e_064 071124s_245 071124e_035 071123e_115 071123e_119 071124e_094 071124e_108 071124e_104 071124e_124 071124e_148 071124e_150 071123e_282 071124s_356 071124e_070 071124s_044

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