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2007/11/20

大沼周辺 2007/11/17

14:00 赤沼 晴れ
14:10 大沼 晴れ
15:30 蒲生 晴れ(強風)

 せっかくの晴天だったのに,午前中は,たまっていた作業に充てることとなり,家を出たのはお昼過ぎとなった。この日まで忙しくって,パソコンに向かう余裕もなかったが,支部の掲示板を見ると,大沼にアメリカヒドリが来ていたようだ。ここに行こう。

071117e_002 071117s_009  まず赤沼に向かうと,以前なわばり宣言をしていたチョウゲンボウと遭遇。やっぱりここに居付いてくれていたか。車の中から見ていると,ふわりと田んぼに降りて何かを食べていた。何だったのか,よくわからなかったが,小さいもののようだった。
 赤沼ではシギチが見つからず,即,大沼に移動した。

071117e_143 071117e_160 071117e_145  大沼に隣接する仙台市農業園芸センターでは,この土日「収穫まつり」があり,周辺道路は通行規制されていたが,大沼に行くには何の支障もなかった。大沼自体も,人で混雑していることもなく,ゆっくりと鳥見はできた。ただ,なんぼ探しても,アメリカヒドリは見つからなかった。これのみを期待してきたのに,とても残念! 渡りの時期なので,もう移動してしまったのか。

 沼には,オナガガモ,マガモ,ヒドリガモのみで,他の特筆すべき鳥は皆無。シギチもいないし,ハクチョウの姿もない。

071117e_048 071117e_054  しかし,鳥見の神様は私を放っておかなかった。上空をふわふわと飛んできたのがこれ。チュウヒだ。まさか会えると思わなかった。同じ鳥でも,蕪栗沼で出会えば何とも思わないのだが,あまり見かけないここで出会うととても嬉しい。腰が白いのが見えたので,ハイイロチュウヒの可能性もある。とりあえずしっかりと写真を撮っておこう。

071117e_029 071117e_039071117e_098  実は,私,恥ずかしながら,チュウヒとハイイロチュウヒの違いがよくわからない。♂成鳥であれば,ハイイロチュウヒを間違える人はいないと思うが,♀成鳥や幼鳥は微妙。白い腰だけで判断するのは危ない。チュウヒでも白い腰の個体があるようだ。チュウヒの白い腰は幅が狭い,とのことだが,どのくらい狭いのか,具体的に説明してもらわないとわからない。

071117e_058 071117e_061 071117e_085  私が持っている図鑑で一番詳しく解説されていたのが,亜瑠西社の「北海道野鳥図鑑」だった。「北海道」と地方名が付いているが,質は全国区だ。この図鑑は,本当に重宝する。写真・イラストも良いし,解説も良い。これによると,チュウヒ♀は翼下面の風切や尾に明確な横帯がないものが多く,顔の輪郭ははっきりしないものが多い,という。

071117e_085_00 071117e_111_00 071117e_061_00  画質が落ちるのを承知で,無理やり拡大してみると,この個体は,風切に明確な横帯が見え,顔の輪郭が明確に見える。ハイイロチュウヒの♀成鳥,又は,幼鳥の特徴に合致する。♀成鳥の虹彩は黄色,幼鳥の虹彩は褐色のようなので,ハイイロチュウヒなのであれば,幼鳥なのだろう。いつも問題意識なく,漫然と観察しているので,識別力がちっとも付かない。困ったもんだ。

 お昼過ぎからの探鳥なので,時間が過ぎるのが早い。日が落ちる前に蒲生も覗いて来よう。

071117e_185 071117e_166 071117e_171  蒲生は満潮に近い状態で,干潟がほとんどなくなってきていた。みるみる内に潮が上がり,私が着いたとき近くにいたユリカモメの群れが,上げ潮に追われて一斉に飛び立った。ほとんどが七北田川の河口方面に移動したが,1羽だけ舞い戻ってきた鳥がいた。カモメ類ではなく,オオソリハシシギだった。

071117s_103 071117s_071 071117s_080  このオオソリハシシギ,どうも様子が変だと思って双眼鏡で見てみると,右足の先がなくなっている。それでも右足を地面に突こうとするので,歩くのにバランスが取れない。翌日会ったKさんによると,しばらく前からいるオオソリハシシギで,この1羽だけ取り残されているそうだ。足は以前から怪我をしていたようだが,欠損したのは最近らしい。シギチでは時折このような個体を見るが,何とも痛ましい。原因は特定できないが,釣り糸の始末はとても大事。

 この2週間前に,ここで2羽のオオソリハシシギを観察し,1羽がずっと片足で立ったままじっとしていたのを思い出した。もしかすると,この個体だったかもしれない。

071117e_205 071117s_125 071117s_159  養魚場の方に移動していくと,途中,ここでもチュウヒと出会った。こちらは識別で迷うことにない普通のチュウヒだ。日が傾いて色がずいぶん赤くなってきていた。養魚場の中には,コガモやカルガモ,ハシビロガモ,ヒドリガモなどが観察できたが,そのほかにミコアイサも2羽観察できた。今季初だ。

071117e_240 071117e_272 071117e_283 071117s_192  カモ類を観察していると,上空をハヤブサが通り過ぎていった。近かったので,ばっちり撮影できた,と思ったのだが,いつの間にか暗くなっていたため,ブレ写真の嵐となってしまった。
 ここであっち見たりこっち見たりしている間に,もう日が暮れてきた,夕日でピンクに染まったダイサギがとてもきれい。今度はISO感度を上げていたので,ブレはなし。
 夕日に逆光となったススキもとてもきれいだった。

 日が沈んだので,ここでお終いにしようと思ったが,ついつい,再び大沼方面に足が伸びてしまった。コミミズクが飛ぶような時間帯だった。

071117e_315071117s_193071117e_323_2  じっと待っているのが嫌だったので,ゆっくりと車を流しながら,低めの高度を探してみるが,見つからない。まだ来ていないのか,探し方が悪いのか。大沼に差しかかると,先ほどいなかったハクチョウ類が入ってきていた。ここを塒(ねぐら)としているハクチョウたちが餌場から帰ってきたのだろう。

071117e_337 071117e_318  日が落ちて,周囲はだいぶ暗くなっていたが,試しに,最大感度のISO3200で撮影してみた。まさか使える写真が撮れると思わなかったが,ネット上で使うのであればこれで十分。このハクチョウは,日没後の暗い雰囲気を出すため,暗く修正してしまったが,原本はもっと明るく撮れている。
 気を良くして,手持ちで月を取ってみたが,これもなかなか良い。これ,本当にデジスコでなく,手持ちデジ眼だ。嘘でない。
 日が落ちてからのガンの塒入りにも使えるかもしれない。 

【観察できた鳥】

(赤沼)
チョウゲンボウ,スズメ,コガモ,オナガガモ,コサギ,マガモ,アオサギ,ダイサギ,トビ,ハクセキレイ (10種)

(大沼)
トビ,スズメ,ハシブトガラス,オナガガモ,コサギ,チュウヒ,ハクセキレイ,マガモ,モズ,ムクドリ,ヒヨドリ,カルガモ,ヒドリガモ,キジバト,ハシボソガラス,オオハクチョウ,コハクチョウ (17種)

(蒲生)
ソリハシシギ,マガモ,ユリカモメ,スズガモ,ウミネコ,オオセグロカモメ,カワラヒワ,ハシボソガラス,スズメ,チュウヒ,ヒドリガモ,アオサギ,ダイサギ,ウsp,ヒヨドリ,コガモ,カルガモ,ハシビロガモ,ミコアイサ,ハヤブサ (20種)

【写真】(左上から,寝そべって餌をとるオナガガモ×2,舞い降りるコサギ,マガモ,トビに追いかけられる×2,ノスリ,カルガモの翼鏡,夕暮れの蒲生×3)

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