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2007/09/23

石巻 2007/09/16

(石巻) 08:30 晴れ
(蒲生) 14:00 晴れ

 龍飛帰りの翌日。鳥見道具を積みっ放しだったので,引き続き,借りていた妻の車で石巻に向かう。

070916_04387070916_04505 070916_6866 まずは古沼。
 コガモがずいぶん多くなってきた。現場では数えなかったが50羽以上はいたと思う。白い眉班のカモを探したが,シマアジは見つけられなかった。オナガガモは今季初観察。こちらは30羽程度だっただろうか。スズガモは少し色づいてきている。季節が変わってきているのを感じる。伊豆沼・蕪栗沼周辺にガンが飛来するのも間もなくだろう。

070916_04199 070916_04503  シギチでは水辺にキアシシギが2羽いた。どちらも幼鳥のようで,新鮮な羽色だ。小さな白斑があるように見える。好天だったので日が当たりとてもきれいだ。デジスコだと警戒範囲に入らなくても撮影できるので,互いにのんびり撮影できる。遠くを望むとソリハシシギも数羽観察できたが,前週10数羽いたことを考えるとだいぶ少なくなったようだ。

070916_04485_2 070916_04464 070916_04406 070916_04433_01  ここでの思わぬ出会い。収穫はこの鳥だった。ツルシギ。アカアシシギとよく似ているが,嘴が細く,長く,先端がやや下向き。下嘴の基部に赤みがある。アカアシシギは先端まで真っ直ぐで上嘴も下嘴も基部が同じように赤い。嘴を隠していても,白い眉斑で見分けられるようだ。ツルシギは目の後ろまでしっかり伸びている。
 右端はお約束の足の写真だが,ツルシギは背が高いだけあって趾が長い。

070916_04407 070916_04440 070916_04361 070916_04401  初夏には,毎年,蕪栗沼で真っ黒の夏羽の群れを観察できるが,遠くってなかなか大きく撮ることができない。今回のこの個体は,至近距離で撮影させてくれた。この鳥もあまり警戒心がないようなので,地形の条件さえ良ければ,近くで観察できるだろう。
 じっと動かずに観察していると,私の目の前で片足を引っ込めて嘴を隠し,休息モードに入ってしまった。目をつむった表情が何とも言えず,めんこい。
 足元をチョロチョロとトウネン2羽が動き回っていた。

070916_04518 070916_04530 070916_04548 070916_04574  新沼は,まだ潮が引ききっておらず,シギチはさびしい状態だった。西端のシチチ山にキョウジョシギ1羽,東端のシギチ山にトウネンの群れが入っているだけだ。潮が引いてくれば,どこからともなく現れるだろう。仕方なので,トウネンたちにしばらく遊んでもらうことにした。運がよければヨーロッパトウネンを見つけられるかもしれない。

070916_6927 070916_6967  トウネンの群れを一所懸命見ていたら,突然,東側の岸辺に飛んで行った。スコープで飛んだ先を見ると,あれ! ヨーロッパトウネン(長いので,以下,「ヨロネ ン」という。)ではないか。シギチ山では岩陰にいたのだろうか。 気付かなかった。また飛ぶかも,と心配しながら,寄って行くと大丈夫。しっかり待っていてくれた。前回見たのと同じ個体かどうかわからないが,トウネンとは違う顔付き。ヨロネンに間違いないだろう。

070916_04804070916_04747 070916_04806  前回見つけたときは,遠くってなかなか近くに寄ってくれなかったが,今回は至近距離にいる。トウネンたちはあまり人を恐れないので,遠ざかっていくこともない。人を気にせずに,おもむくまま餌取をする。デジスコでクローズアップ撮影できる距離だが,至近距離で動いている被写体は,撮影がとてもむずかしい。スコープに付けるコンパクトデジカメは,合焦してからシャッターを切るまで,どうしてもタイムラグが出てしまう。

070916_04903_04 070916_04903_01 070916_04903_02_2 070916_04903_03  この写真は,警戒して立ち止まったところを撮影したものだ。何に警戒したのかわからないが,岩陰に隠れるようにして固まった。ただ,「岩陰」と言っても,私の方からは丸見え。ラッキー。左端の写真を切り取って部分分解してみた。右から2番目の写真を見ると羽縁にやや赤みが残っているようだ。右端の写真では,初列風切が尾羽をわずかに超えている。ヨロネンの特徴のひとつのようだ。

070916_04853 070916_04931   前回も思ったが,このヨロネンは,嘴がしっかり長いので,顔の印象がトウネンとは異なる。チュウシャクシギやダイシャクシギのように,成長するにつれ,嘴が伸びるのだろうか。不思議なことに,写真では似たように見えてしまうが,現場で見れば結構差がある。ただ,トウネンでも紛らわしいのがいるので油断できない。

070916_04731070916_04681 ところで,この2枚には足が黄色いトウネンが写りこんでいる。そう,オジロトウネン(長いので,以下,「ジロネン」という。)だ。恥ずかしながら,撮影している間はヨロネンしか見ていなかったので,気が付かなかった。偶然写っていた,という代物だ。何か夢中で見ていると,他は何も見えなくなってしまう。こういう性格でずいぶん損をしてきているかもしれない。ジロネンに気が付いたのは,散々ヨロネンを撮影し,余裕が出てからだった。

070916_05033 070916_04979 070916_05042  さっき見たキアシシギと同じく,このジロネンも幼鳥のようだ。羽が新鮮でとてもきれいだ。幼鳥特有のサブターミナルバンド(上面各羽の縁に見える黒っぽい帯)も見える。春の渡りの夏羽も良いが,秋はこんな個体との出会いも楽しみのひとつだ。頭が一様に灰色っぽく見えるので,白いアイリングがくっきり目立って,めんこいことこの上ない。ポケットに入れて持ち帰りたいほどだ。

070916_04975_01 070916_04975_02070916_04978_01070916_04978_02_2  ヨロネン同様,ジロネンも切り取って部分拡大してみた。左端の写真では嘴に泥がくっついている。拭いてあげたいと思うのは私だけでないはず。左から2番目の写真ではサブターミナルバンドがきれいだ。3番目の写真のように,翼端より尾羽が出ているのもジロネンの特徴。上のヨロネンの特徴とは反対だ。トウネンやヨロネンと決定的に異なり,わかりやすいのが,右端の写真のように,足が黄色いことだ。

 ちょうどこのジロネンを夢中で撮影しているとき,最近良くお会いするUさんがやってきた。ふと我に返ると,もうお昼近い時間だった。そうだ,この日,ヨドバシに入院していたパソコンが退院するんだった。受け取りに行きながら,蒲生に移動することにした。

070916_7082 070916_7090 070916_05124  蒲生に行く途中,赤沼に寄ったら,まだ水がずいぶんあって,シギチが入る雰囲気ではない。大沼は一部干潟が出ていたが,シギチは何もいない。代わりに,アマサギが大量に入っていた。オオバンもいた。夏に来ていなかったので確信はないが,もしかすると,ここで繁殖したのかもしれない。周辺の田んぼはすっかり黄金色に変わっていた。

070916_05125 070916_7167 070916_05141  蒲生では,中央ステージの奥にダイゼン,ソリハシシギ,キアシシギが観察できた。まもなく貝堀りの人に驚いて飛んでしまったので,導流堤の方に移動する。こちらでは,ウミネコが干潟にどっさり入っていた。しばらく眺めていると,さっき飛んだシギチの一部が奥の方で動いていた。少しずつこちらに寄ってきたが,今度もまた飛んでしまった。

 日和山の方に移動しようとしたとき,大きなシギが活発に動き回っているのが目に付いた。AIさんから情報をいただいていたホウロクシギだった。幼鳥のようで嘴が短い。ただ,頭の模様がチュウシャクシギとは違うので,良く見れば間違うことはないだろう。体の下面が白くないのでダイシャクシギとも区別できる。

070916_07146 070916_07133 070916_07147 070916_07120  大きなシギなのだが,とても活発に動き回り,干潟に体を出した蟹をどんどん捕らえて食べている。動きが速かったので,デジスコ撮影はさっさとあきらめ,手持ちデジ眼に切り替えた。導流堤の上から撮影したのだが,近くまで寄ってきてくれたので,デジスコでなくっても十分な距離だった。
 ダイシャクシギとの違いを撮影したくて,お尻写真を撮ったが,肛門付近だけ白くってとてもめんこい。見方によっては,蓑を頭から被った一つ目小僧の妖怪のようにも見える。

 蒲生のアカガシラサギの噂はずいぶん前から聞いていたが,今回も観察できず。養魚場の方まで一応覗いてみたが,こちらには山ほどのゴイサギたちがいただけだった。
 この日の最後に,もう一度ホウロクシギを楽しんでから,パソコンを引き取り,帰途についた。

【観察できた鳥】

(石巻)

コガモ,チョウゲンボウ,イソシギ,キアシシギ,ハシブトガラス,ツルシギ,トウネン,スズガモ,マガモ,カイツブリ,ヒバリ,ミサゴ,トビ,オナガガモ,ソリハシシギ,キョウジョシギ,メダイチドリ,ヨーロッパトウネン,ハジロトウネン (19種)

(蒲生)

ダイゼン,ソリハシシギ,トウネン,ダイサギ,コサギ,カルガモ,キアシシギ,ホウロクシギ,イソシギ,ミサゴ,アオサギ,コガモ,モズ,ハシブトガラス,カワラヒワ,バン,ゴイサギ,カワセミ,カワウ,トビ,キジバト,ハクセキレイ,ハシボソガラス (24種)

【写真】(左上から,オジロトウネン幼羽,上嘴は上に反る,前から見るとやや恐い,背中と頭頂の模様,ミサゴが飛ぶ青空,メダイチドリ,1羽だけいたミユビシギ,眠たいヨロネン,蒲生のアシハラガニ,ウミネコの群れ,養魚場のカワウ,ホシゴイ,蒲生にも来ていたコガモ,夕方のホウロクシギ,ポーズ,ホウロクシギの足,ヨシ原とホウロクシギ,うじゃうじゃいるボラ,マユタテアカネ)

070916_04952 070916_04959 070916_04981 070916_05043 070916_6836 070916_04528 070916_7043

070916_04883070916_7192 070916_7095 070916_05168 070916_05179 070916_7197 070916_05222 070916_05234 070916_05274 070916_05277 070916_7162 070916_7182 070916_7202

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