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2007/09/03

石巻-岩沼 2007/08/25

(石巻) 07:00 晴れ
(岩沼) 13:00 晴れ
(鳥の海) 15:00 晴れ

 待ちに待った週末。夏休みを沢山取って,職場にはずいぶん迷惑をかけたが,私の休日としては久~しぶりのような気がする。さぁ,シギチ三昧だ。
 折りたたみのマイ自転車を車に積んで,まずは石巻へ。

070825_3579_2 070825_3586_2  古い方の埋立地(面倒なので,これからは「古沼」ということにする。)に行くと,ツバメたちが飛び交っている。前回,それとは気付かないままショウドウツバメを撮影してしまったので,今回はきちんと狙って撮影する。北海道でも撮影したが,なかなかきれいに撮れなかった。私の場合は運頼みなので,飛翔写真の結果は見てみないとわからない。左側がショウドウツバメ,右側がツバメだ。今回はグッド。

070825_071 070825_129 070825_095  シギチはタカブシギやソリハシシギ,トウネンなどがいたが,対岸にいたままでなかなか近寄ってこない。一旦飛んできても,警戒してすぐに戻ってしまう。一番多かったタカブシギの警戒心が強いので,皆それに同調しているのだろうか。近づいても飛んで遠ざかってしまうに違いないので,場所を変えても仕方がない。遠くからの証拠写真にとどめざるを得ない。群れの中にはエリマキシギも1羽混ざっていた。

070825_3963  新しい方の埋立地(こちらは「新沼」と呼ぶことにする。)に行くと,潮がかなり引いて干潟が広く出ていた。しかし,シギチたちは散らばることなく,西側の岸辺近くに集まって餌を取っていた。写真ではわからないと思うが,数百羽はいたと思う。この辺りはかなり潮が引かないと出てこない部分なので,餌が豊富なのかもしれない。5mを切るような場所で餌を取っているものもいる。

 トウネンたちがほとんどだったが,キリアイ,ソリハシシギ,キアシシギ,オバシギ,ハマシギ,ミユビシギなどが混ざっていた。どの鳥も,ものすごく近い。しかも,寄っても逃げない。古沼のタカブシギたちとは大違い。晴れていたため,鳥たちの目がキラキラ輝き,また,羽も光を受けている。最高の気分。

070825_3952 070825_3669 070825_291  ソリハシシギは,足の黄色が一段と鮮やかに見える。古沼の群れは警戒心が強かったが,ここでは10mくらいの距離でも,こちらを気にしないで餌を取っている。警戒より餌取り優先だ。近かったので,足の蹼(みずかき)を撮影してみた。右端の写真の両足を比較すると明らかなように,中趾と外趾の間の蹼が際立って大きい。蹼があるシギチはこういう傾向があるようだ。

070825_244 070825_259 070825_264  キリアイは,頭の縞々模様と,先が少し下を向いている長い嘴が特徴的なシギだ。「キリアイ」という変な名前だが,この嘴が大工道具の錐(きり)を合わせたような形状なので,キリアイ(錐合)という名前になったらしい。英名のBroad-billd Sandpiperはどう訳すんだろう。直訳すると幅広嘴鴫 = ハシビロシギとでもなるだろうか。ちょっと違うなぁ。

070825_297 070825_309 070825_4044 070825_4300  数があまり多くないので,これまで単独での観察とがほとんどだったが,この日は少なくても6~7羽は入っていた。こんなこと,これまであっただろうか。黄色っぽいのや白っぽいのなど,個体差も楽しめる状態。この鳥も至近距離にいたので,ついついコンクリートの地面に腹ばって撮影してしまった。腹ばい撮影も久しぶり。何たる幸せ。ちなみに,右端の写真のとおり,蹼は観察できなかった。

070825_3920 070825_3925 070825_3945  また,オバシギ,キアシシギ,ミユビシギも観察できた。オバシギは2週間ほど前に札幌で観察していたが,県内では今季初観察だ。5~6羽の群れだった。この日は小型シギばかりだったので,この大きさでも結構見ごたえがあった。ただ,この3種のシギは,ハヤブサが来て散ってしまい,戻ってくることはなかった。なかでもミユビシギは見つけてすぐに飛ばされてしまったので証拠写真もない。

070825_4118 070825_4141 070825_4142 070825_018  これがこの日やんちゃだったハヤブサ。あまり襲う気もなさそうな飛び方で新沼上空を一周して飛び去ったが,それだけでもシギチにとっては大パニック。私の近くでなごんでいたシギチたちも一斉に飛んでしまい,しばらく降りてこなかった。ほとんどのシギチは元通り降り立ってくれたが,上記のように戻って来なかったものもいた。
 右端の写真は落ちていたウミネコ幼鳥だが,内臓だけ食われ,捨てられていた。こんなことをするのはハヤブサしか考えられない。ウミネコに合掌。自然は厳しい。

070825_3999 070825_4007 070825_4011 070825_4019  この日,シギチを飛ばしてくれたのはハヤブサだけではなかった。同じシギチ仲間のムナグロもだ。1羽だけだったが,ず~っと鳴きながら,低く高く旋回し,他のシギチたちを驚かせ,飛び立たせていた。一体何だったのだろう。新沼内に降りても,落ち着かず,すぐにまた飛び立っていた。

070825_4179 070825_3969 070825_4143  しかし,おかげ様でトウネンを主体にした飛翔風景を何度も見ることができた。この日は晴天だったので,青空と白い雲が映った水面に姿を映して飛ぶ姿がとてもきれいだった。一斉に不規則に方向転換し,見失いそうになる。お腹側が見えるときはわかりやすいが,横向きや背中側を向けているときは背景に紛れがちだ。真ん中の写真にはキリアイやソリハシシギも見える。

070825_168 070825_156 070825_149  トウネンの群れにヨーロッパトウネンが混ざっていないかと,しばし観察してみたが,確実にそれと断定できる個体はなかった。トウネンは個性豊かなので識別が難しい。これは背中の白いV字が際立って見えたので写真撮影してみたが,羽の軸班やプロポーションはトウネンそのものだった。残念。右端の写真はハマシギ。幼羽は胸から腹にかけて黒い縦班が連なっている。

 久しぶりの鳥見だったので,石巻だけで1日を過ごすことがもったいなく,お昼には南に移動することとした。次は岩沼の田んぼへ。

070825_429 070825_503 070825_492  岩沼の田んぼは,しばらく来ない内に稲が実って,頭(こうべ)を垂れていた。収穫の秋がそう遠くないようだ。そうした田んぼの休耕田にシギチたちがパラパラと入っていた。一番多かったのはタカブシギだが,先ほどの石巻古沼と同様,遠くにいて,待っていても近づいてくることはなかった。ヒバリシギやキリアイも観察できたが,こちらはさらに遠かったため,証拠写真の撮影すらできなかった。

 また,同じ田んぼにタシギの群れも入っていたが,こちらが気付く前に向こうに気付かれてしまい,飛ばれてしまった。

070825_343 070825_414  収穫はこのコアオアシシギ。ちょこまかと動きが早いが,全体に白っぽく,アオアシシギより清楚な感じがするシギだ。2羽入っており,何度か回るたび,いる田んぼが違っていた。時折飛んで移動しながら餌を取っていたのだろう。いずれ,どこの田んぼにいても,かなり遠くって,証拠写真程度しか撮影できなかった。

070825_525070825_538 ちなみに,光の加減か,現地では足がまっ黄っき,鮮やかな黄色に見えたので,コキアシシギの可能性がないかと思ったが,後で現地で会ったHさんが「コアオアシシギがいた。」と言っていたので間違いはないだろう。そういえばアオアシシギも光の加減で足がきれいな黄色に見えることがある。欲目がそのように見させるのだろう。帰ってから図鑑を見ると,コキアシシギはこんなに顔が白くないようだ。上の2枚は昼間,下の2枚は夕方のものだ。

070825_4409 070825_4410 070825_4429  鳥の海は満潮が近い時間帯だったため,水がたっぷんたっぷん。シギチが居る場所がない。カモメ類ではいつものウミネコとオオセグロカモメがいたが,オオセグロカモメは数が増えてきたような気がする。北の方からもう南下してきているのだろうか。今年は渡りが早めなのか。右端はウミネコ幼鳥だが,珍しく撮影してしまった。石巻とのとは異なり,元気な個体だ。

 河口付近には,相変わらず30羽程度のシロチドリの群れがいたが,何も混ざっていないようだった。

070825_4623 070825_4682 070825_4520  海沿いの浜辺では,ミユビシギ,トウネン,メダイチドリ,ソリハシシギたちと出会うことができた。ミユビシギは夏羽の色合いがまだ濃く残っており,冬のイメージとは全く異なっている。冬の白いミユビたちも魅力的だが,この時期のこんなミユビたちも大好きだ。ところで,これからの時期,ミユビシギやトウネンの群れにスプーン状の嘴のシギが混ざっていることがあるので要注意だ。右端のトウネンは,ほとんど体が宙に浮いているのが面白い。

070825_4469 070825_4498 070825_4494_02  ソリハシシギも1羽いたが,この鳥にしては珍しく,じっとしていたら近くまで寄ってきた。石巻の新沼で見たものと同様,傾きかけた日に鮮やかな黄色い足が照らし出され,とてもきれいだった。家で写真整理をしているときに気がついたのだが,足にリングが付けられていた。記号・番号までは読み取れないが,この辺りでバンディングをしているHさんのものだろうか。

070825_4582 070825_449  メダイチドリは6~7羽いただろうか。どれも幼鳥ようだ。大人と異なり,羽色がパフ味かかっている。チドリの仲間は,動いては止まり,動いては止まり,という動きなので,デジスコするときは,止まっている間に急いでピントを合わせて撮影する。しかし,いざシャッターを切ろうとするとその直前に動き始め,もどかしい思いをすることが多い。たまたま,このときは,しばらくじっとしていてくれたので,私でも撮影できた。右は首を伸ばして警戒しているポーズだ。

 この日の締めに,もう一度岩沼の田んぼを巡回してから帰宅。久しぶりの鳥見で大満足。シギチが全体に賑やかで,ちょうど盛期だったかもしれない。

【観察できた鳥】

(石巻)

ツバメ,ショウドウツバメ,チョウゲンボウ,タカブシギ,ソリハシシギ,トウネン,カルガモ,ハクセキレイ,スズガモ,コチドリ,イソシギ,エリマキシギ,キジバト,ヒバリ,マガモ,ウミネコ,オオヨシキリ,ハヤブサ,スズメ,キアシシギ,オバシギ,ハマシギ,キリアイ,メダイチドリ,ムナグロ,ミユビシギ,トビ,オオセグロカモメ (28種)

(岩沼)

スズメ,ダイサギ,ハシブトガラス,ハクセキレイ,タカブシギ,アマサギ,チュウサギ,ツバメ,カルガモ,バン,コチドリ,トウネン,ヒバリ,タシギ,コアオアシシギ,キリアイ,ソリハシシギ,ヒバリシギ,セッカ,ムクドリ,ヒヨドリ,コムクドリ,キジバト,カワラヒワ,クサシギ,イソシギ,トビ,アオサギ,ササゴイ (29種)

(鳥の海)  ※ここはシギチのみ記録

シロチドリ,メダイチドリ,ミユビシギ,トウネン,ソリハシシギ (5種)

【写真】(左上から,キリアイ&ハマシギ,キリアイの縞々頭,キリアイ2羽,餌を取るキリアイ,ソリハシシギ&オバシギ,キリアイ&ソリハシシギ,水浴びのトウネン,ハマシギ&トウネン,岩沼田んぼのアマサギ×3,草むらのイソシギ,タシギ,アマサギをバックにしたチュウサギ,バン,オオセグロカモメ,起こされてしまったシロチドリ,きらきらした砂に伸びたメダイチドリの影,花)

070825_3718 070825_3796 070825_3846 070825_4051 070825_3870 070825_3788 070825_038 070825_4262 070825_4323 070825_4381 070825_4727 070825_4398 070826_4739 070825_480 070825_4376 070825_4358 070825_4422 070825_4438 070825_4564 070825_4431

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