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2007/06/03

苫小牧 2007/05/21

(北海道大学苫小牧演習林) 05:20 快晴
(ウトナイ湖)  12:45 晴れ

 息子の部屋で目が覚めたのが4時だった。前夜気持ち良く飲み過ぎた。あたふたと準備して,出発したのが15分後だった。これでしばらく息子と会えない。がんばれ! また8月に来るよ~。

070521_a_046070521_0041 070521_0051   北大苫小牧演習林に着くと,天気は今回初めてのピーカン。車のエンジンを止めると,冷たい澄んだ空気に鳥のさえずりが充満していた。近くでセンダイムシクイ,アオジなど,遠くにツツドリの声がする。これまでの鬱憤を晴らすような最高の気分。ハシブトガラやシロハラゴジュウカラの姿も見え隠れしている。エゾリスも姿を現してくれた。

070521_0288  駐車場付近からも去りがたかったが,心を鬼にして歩き始める。ここは許可を受けないと指定区域から先に入ることができないので,探鳥できる範囲が限られている。スタスタ歩くと一周20~30分程度の行程だ。今回は,お昼頃までにゆっくり歩いて3周した。
 さまざまな鳥を楽しめたので,種類ごとに記録することとする。

070521_0238 070521_0263 070521_0387  まず,ハシブトガラ。一見コガラと見分けが付かないが,嘴の形や頭や喉の光沢。尾の形などが異なるようだ。嘴は太く短く,頭や喉の黒い部分は光沢がある。また,コガラが円尾に対し,ハシブトガラは角尾だという。ブラキストン線の北海道側にしかハシブトガラはいないが,コガラはどちらにもいるらしい。山地(コガラ)と平地(ハシブトガラ)で棲み分けしているようだが,混在していることもあり得るので,紛らわしい。ここではコガラは確認できず,ハシブトガラだけのようだった。とても近くまで寄ってくれた。
 ハシブトガラって,てっきりコガラの亜種だと思っていたら,種が違っていた。あ~勘違い。相変わらずおっちょこちょいだ。

070521_0159 070521_0155  シロハラゴジュウカラもとても近かった。こちらは種が違うのではなく,ゴジュウカラの亜種だ。互いが結婚すると子供ができ,孫もできる。名前どおり,亜種ゴジュウカラと比べるとお腹の赤みがある部分が少なく,ほとんどが白く見える。背の色も亜種ゴジュウカラより薄いようだ。こちらはビミョー。
070521_0112 この鳥もハシブトガラ同様,人を恐れず,とても近かった。耳元で羽音がするので振り返ると,肩先の枝に止まっているってこともあった。調べてみると,どうもここのは,人の手の上に乗っかって餌を食べるらしい。餌台を撤去されてから,人の手からの給餌に頼るようになったからだという。ハシブトガラやヤマガラも同様らしい。今度冬に来たときは餌を持ってきてみよう。

070521_a_263 070521_a_700_01 070521_a_704  クロツグミは高木の頂でさえずっていた。この鳥がさえずると他の鳥は脇役に回ってしまう。明るいまろやかな声で,声量が豊か。まさしくコーラスの主人公だ。ただ,しばらく聞いていると,どうもいつも聞くクロツグミとはメロディーが違うようだ。北海道訛りなのだろうか。変な聞きなしだが,フレーズの一部が「いいオトコ,いいオトコ」と聞こえてしょうがなかった。こんなこと,妻にも言われたことがないので,事実とは言え照れくさい。
 2周目のときは地面に下りて餌を採っていた。結構近くから撮影させてくれ,後で確認すると,被写体ブレがあったものの,コガネムシ(ハナムグリ?)の幼虫をゲットした所が撮影できていた。

070521_a_0338070521_b_115070521_b_241_01  同じ場所でアカハラも観察できた。アカハラは警戒心が強い鳥で,冬の公園は別として,夏の蔵王などでは,かなり遠くからでもなかなか撮影させてくれない。ここでは日頃から人との距離が近いせいなのか,至近距離から観察&撮影することができた。さえずってもいたが,複数のアカハラが比較的近い場所にいたので,まだなわばり形成していないか,移動中だったのかもしれない。
 三脚を短くして小さくなり,ジッとしていたら,至近距離まで寄ってきて,デジスコのフレームに入りきらなくなる位だった。右端の「証明写真」風写真はトリミングしているものの,近くなければこのような解像度にならない。

070521_a_466_1 070521_a_458_01_1   園内を両手を広げた程度の幅の小川(幌内川)が流れており,雰囲気が良かったので,もしかして,とは思っていたが,期待に違わず,カワセミとも出会うことができた。良く見ると,このカワセミは嘴が土で汚れている。林道を歩いていると,足元の水際から飛び出した2羽のうち1羽だ。ちょうど巣穴を掘っているところだったのかもしれない。
070521_b_035070521_b_048 この2枚は,クロツグミを撮影しているとき,すぐ横にあった池に飛んできた個体だ。クロツグミとどちらを撮ろうか迷った挙句,二兎を得た。狙い済まして池に飛び込み,魚をゲット。石にたたきつけてから飲み込んだ。
 ところで,この魚,きちんと写っていないので定かではないが,イトヨとかイバラトミヨとかトゲウオの仲間に見える。いずれにしても希少種ではなかっただろうか。こんなの食って悪い奴だ。そもそも釣り禁止だ。あ,釣っていないから良いのか。

070521_a_533 070521_a_581  キビタキも近くってフレンドリーだった。飛島では子供キビタキばかりだったが,こちらはちゃんとした大人。灰色の所がない。人間になぞらえると,ケツの青みが取れてるってところか。(これ読んだ人,キビタキ見るたび子どものお尻思い浮かべるかな?)
 さえずりながら林内を巡回し,別の♂が来ると追い払っていた。
 この鳥も明るい声でリズミカルに歌うメインの歌い手だが,クロツグミ同様,やはり訛っていた。いつも聞くフレーズとは違う。フィールドノートにメモした自分の字が汚くて読めないので,今となっては書き表せないが,とてもユニークな鳴き方だったことは間違いない。興味ある方はぜひ聞きに行って欲しい。

070521_a_376 070521_a_392  コサメビタキは小さなつぶやくような声で鳴く鳥で,内心,ヒタキ界の「つぶやきシロー」と呼んでいる。今回はさえずりを聞くことはできなかったが,姿はじっくりと見られた。3周して3回とも同じ場所にいた。1か所の枝に長くとまることなく,概ね20~30m四方の明るい林内を移動していた。それでも,最近コンデジに照準器を付けて撮ることを覚えたので,慌てることなく,楽しくばっちりデジスコ撮影できた。
070521_a_421 070521_a_420070521_a_423  ヒタキ類はどれもそうだが,特にこのコサメビタキは写真写りが良い。データ整理しながら,「ぅお~めんこい!」と思わず口走ってしまうほどだった。本当に「こんなめんこい生き物がいるなんて信じられない」級だ。自分で撮った写真に感動した。こんなにめんこく撮れるんだったら,粘ってもっと撮っておくんだった。ところで,実物はこんなにめんこくない,と書くとコサメファンにごしゃかれるかな。
 右端の写真はコサメビタキの下嘴の色が良くわかる。

 この他,ミヤマカケスやシマエナガ,ニュウナイスズメも観察できたが,これらは撮影できず。クマゲラやヤマゲラなど北海道ならではのキツツキ類には会えなかった。園内でお会いした千歳(年齢ではない)の方によると,春先はクマゲラとヤマゲラがセットで行動していたらしい。エゾライチョウも出るらしいが,これは冬の方が確率が高いようだ。
070521_0430 070521_0183 070520_0178  ケモノ系では,エゾリスのほかにエゾシカも林内に観察できたが,特に珍しいものではないらしい。また,タヌキ大の動物とイタチ大の動物も薮の陰に見かけたが,この方によると,どうもアライグマとテンらしい。どちらも天然物ではないという。特にアライグマは悪さをするので困っているらしい。園内に餌台を置かなくなったのもアライグマ対策のようだ。ヒグマも出るようで,看板が設置されていた。ちなみに,以前いたシマリスは近年出なくなったらしい。
 花は良くわからないが,白花のエンレイソウがあちらこちらに沢山咲いていた。図鑑を見ると,白花のエンレイソウは,シロバナエンレイソウとオオバナノエンレイソウの2種類あるようだ。どっちだろう? 桜もまだ若干咲き残っていた。

 苫小牧演習林でほとんど満足したが,シマエナガのめんこい姿を撮影したい。青森のNさんに見せびらかされて以来,憧れの鳥になってしまった。演習林内でも観察できたが,高木の上の方にだったので,もっと近くで見られる所に行きたい。前回は観察できなかったが,ウトナイ湖ネイチャーセンター周辺に再チャレンジしてみよう。

070521_0439 070521_0485 070521_b_284  しかし,先日来たときと顔ぶれがちっとも変わっていない。しかも,先日の強風時よりもさらに静かな感じ。苫小牧演習林で幸せな気分のままさらに粘っていれば良かったかな,と,ちょっぴり後悔しながらも,ねちっこく散策路をひと通りチェックした。結果,やっぱりシナエナガの気配すらせず。残念。
 撮影したのはキビタキ若とセンダイムシクイ,ニュウナイスズメなどだったが,先日の復習のようだった。

 飛行機の時間まで若干余裕があったので,ウトナイ湖 野生鳥獣保護センター 周辺もチラッと覗いてみた。

070521_0510 070521_0537 070521_b_358  広い整備された駐車場に車を置くとすぐ目の前にウトナイ湖が広がっている。ここは観光客が寄る場所で,ハクチョウ類やカモ類に餌をやっているようだ。親子連れの足元にスズメが群れているので,何気なく双眼鏡を向けてみたら,何とスズメではなくオオジュリンだった。人馴れしているのか,と,素知らぬ顔して私も寄ってみたが,一斉にヨシの方に飛んでしまった。奴ら,何か特別の感覚を持っているのか。
 時間がなくなってきて,あせったが,まもなく戻ってきてくれた。良かった良かった。このとき観察できたのは,頭が黒い♂2羽に黒くなりかけた♂1羽,♀1羽の4羽だった。パン屑を食べているオオジュリンは初めて見た。

 湖の岸辺には,オオハクチョウ,オオヒシクイが餌を期待して待機しており,近くの水面にはオナガガモやヒドリガモ,ヨシガモなどが浮かんでいた。
 そうこうしている内に,もう時間になった。これでお終い。

 今回の北海道行は,すっかり外してしまった。特に天売島を外したのが痛い。しかし,悪いときがなければ,良いときの喜びが際立たない。次回に期待しよう。

2007.05.17 苫小牧
2007.05.18 札幌
2007.05.19 遠別-天売
2007.05.20 天売-遠別
2007.05.21 苫小牧

【観察できた鳥】

(北海道大学苫小牧演習林)
センダイムシクイ,アオジ,ツツドリ,シジュウカラ,スズメ,マガモ,キンクロハジロ,ウグイス,キビタキ,シロハラゴジュウカラ,ハシブトガラ,キジバト,ハシブトガラス,クロツグミ,シジュウカラ,エゾムシクイ,ヒヨドリ,アカハラ,ニュウナイスズメ,メボソムシクイ?,アカゲラ,ヤマガラ,コゲラ,ヤブサメ,コサメビタキ,カワラヒワ,カワセミ,シマエナガ,ハクセキレイ,ハシボソガラス,ミヤマカケス,ゴイサギ? (32種)

(ウトナイ湖)
アオジ,シジュウカラ,センダイムシクイ,ハシブトガラ,キビタキ,トビ,ハシブトガラス,コブハクチョウ,アオサギ,コチドリ,ハクセキレイ,オオジシギ,カワラヒワ,メジロ,アカゲラ,ニュウナイスズメ,キジバト,オオジュリン,ヒシクイ,オナガガモ,ヒドリガモ,ヨシガモ,オオセグロカモメ (24種)

【写真】(左上から,苫小牧演習林のアオジ,虫を捕らえたアカハラ,草の向こう,キヲツケ!,カワセミの後姿,お尻の陰が惜しり,咥えられた魚の表情,キビタキに捕まったガガンボ,さえずっていないクロツグミ,餌探し,食べた後の満足感,シジュウカラだっていた,シロハラゴジュウカラ,こいつらは天地がわかってない,センダイムシクイの嘴の裏,隠れているハシブトガラ,テリが違う黒髪,エゾリス,地球を押さえているエゾリス,三角の花,ウトナイで見たキビタキ若,逆光のセンダイムシクイ,もう孵ったヒナの卵時代,居残り組のヒシクイ,婦唱夫随のヨシガモ,スズメのようなオオジュリン)

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コメント

北海道お疲れ様でした。天気には恵まれなかったようですね。でも、私レベルでみれば上等ですよ。息子さんにも会えたし。息子さんに会うという口実でこんなに鳥見してくるなんてさすがです。まずはご無事で何よりでした。

投稿: yas | 2007/06/04 23:46

ありがとうございます。
そうですね。期待が大きかったのでがっかり度が大きかったのですが,北海道らしい鳥も何種か見られましたし,良し,としなければいけなかったですね。
今度は8月に行く予定ですが,同行者がいるので,鳥見はあまりできないかもしれません。

投稿: yamame | 2007/06/05 06:13

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