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2007/06/01

遠別-天売 2007/0519

(遠別) 05:00 曇り
(天売) 10:30 曇り(強風)

 羽幌港から天売島行きのフェリーが出るのが8時半。せっかく道北まで来たのだから,出航前にツメナガセキレイを見に行こう。羽幌から1時間弱で遠別町啓明付近のポイントに着いた。当然息子は助手席で爆睡。

070519_0148  一旦車をとめて窓を開けると,朝の空気とともに,ヒバリのさえずりが車内に充満した。天気は悪いが気持ち良い。海沿いに真っ直ぐ伸びた車道の両側に草原が広がっている所なので,ゆっくりと車を流しながら車内から鳥見することにした。
 双眼鏡やカメラを取り出す前に,すぐ近くにノビタキが出てきた。車をわずかに移動すると,今度はノゴマだ。まだ薄暗い中,盛んにさえずる。喉の赤さがとてもきれいだ。

070519_0004 070519_0014 車内からノビタキやノゴマを観察していると,車の前に1羽のシギチが飛んできた。アレ? 何? 双眼鏡を覗くと,何と,なんと,アカエリヒレアシシギだ。苫小牧航路でこの鳥の群れと出会っていたが,まさか路上で再会するとは。野球やサッカーのナイター照明に集まることがある,ということだが,もしかすると,車のライトに反応して近くに降りてくれたのかもしれない。

070519_0038 070519_0095 070519_0178 本命のツメナガセキレイはなかなか姿を現してくれなかったが,ようやく1羽見つけることができた。後姿だけで残念だったが,見られただけで良しとしよう。他には,畑の土の上にオオジュリン♀が観察でき,また,飛び交うショウドウツバメも観察できた。
 このチュウヒは,最初遠くに飛んでいたが,帰り際,すぐ近くに寄ってきて見送ってくれた。

070519_1507  羽幌港には8時前に着いたが,どうも変な雰囲気。聞いてみると,荒天のため,欠航するかどうか検討中だという。8時過ぎになってようやく出航が決まった。良かった良かった。船の座席は座敷になっていて,三層になっていた。息子は船内に落ち着き,私は右舷の甲板へ。北大の鳥研の人たちも一緒だったが,左舷に行ったようだ。

 欠航を検討するくらいだったので,外海に出ると波が高く,飛沫がバシャバシャ甲板に降り注ぐ。何かに掴まっているか,寄りかからないと体を安定できない。歩いて移動するのも大変だ。右舷の後方の比較的波がかからない場所にポジションを取った。それでも,何回か全身に波をかぶってしまった。

070519_0258 070519_0276 070519_0224  飛島航路のイメージで,のんきに構えていたが,出航後すぐにウトウやアビ類,ミズナギドリ類が飛び始めた。場所によっては,「飛び交う」という表現がふさわしいほどの数が出た。ミツユビカモメもちらほら見える。カメラをどこに向けたら良いのかわからない。条件がとても悪かったが,ダメ元でシャッターを切った。その通りほとんどダメだったが,何とかこんなのが撮れていた。左側2枚がウトウ,右の1枚がシロエリオオハム(多分)だ。

 焼尻島に着く頃には,私はびしょ濡れ。息子は真っ青になっていた。かなり揺れたので,乗り物酔いしたことがなかった息子も酔ったらしい。甲板に出ていれば酔わなかったのに。馬鹿な奴。何事も経験だ。
 そういえば,左舷の甲板は全然濡れていなかった。右舷はどんどん波が打ち寄せてくる状態だったので,反対側にいればびしょ濡れになることはなかったか。私も馬鹿だった。

 天売に着くと,強風が吹き荒れ,雨も混じっている。あぁ,最悪のコンディション。せっかく息子を連れてきたのに残念。しかし,宿にいるのはもったいないので,雨支度をして出かけることにした。翌日の好天を信じて下見のつもり。

070519_0337 070519_0343  このマヒワは宿を出てすぐに出会ったもの。道端のタンポポをついばんでいる。近くに寄っても逃げない。飛島で観察したのと同じだ。最短2mくらいまで寄れた。マヒワはこの後も道端で良く見かけた。
 ノゴマは相変わらず多い。強風だったので梢まで出ている個体は少なかったが,いたる所で見かけ,また,声を聞けた。

070519_0400  全体に鳥はほとんど見られなかったが,林道の特定の場所ではムシクイ類やヒタキ類,ツグミ類などが観察できた。まだ渡りのシーズン中なので,何かいないかと探してみたが,ちょっと遠い。そのうち,カラ類に混じってエナガの声が聞こえる。もしかして,と見るとシマエナガ(エナガの亜種)だった。初見だ。本州のエナガと異なり,頭が真っ白。超めんこ! 夢中で見てしまい。撮影のタイミングを逸してしまった。残念だったので,近くにいたアオジをパチリ。

070519_0397  アザラシを見たくって,赤い灯台の周辺を覗いてみたが,はずれ。まだいるらしいが,探す場所が違ったのか。
 天候がひどく,回復の見込みもないので,さらっと見て,早々に宿に引っ込んだ。私は昼寝。息子は学校に提出するレポート書き。今どきの学生は意外に忙しいらしい。

 夕食を早めに出してもらい,夜はウトウの帰巣を見に行ってきた。昼,海にいたウトウが夜になると,一斉に自分の巣穴に戻ってくる。以前調査したときは30万つがいだったそうで,それからさらに増えたので40万つがいくらいいるかもしれない,という。限られた面積にこれだけの数のウトウがいるのだがら,戻り始めたら,「賑やか」なんてもんじゃない。迫力ある光景が眼前に繰り広げられる。道端にも巣穴があるので,手が届くような近くでも観察できる。
 ただ,まだほとんどのヒナが孵っていないようで,魚をくわえてきた個体はとても少なかった。時期を1週間ずらせば,ほとんどのウトウがヒナのために魚をくわえて戻ってくることだろう。

 昼間さっぱりで息子に気の毒だったが,ここでは大満足だったようだ。翌日に期待して,この日は早めに就寝。 

2007.05.17 苫小牧
2007.05.18 札幌
2007.05.19 遠別-天売
2007.05.20 天売-遠別
2007.05.21 苫小牧

【観察できた鳥】

(遠別町啓明)
ヒバリ,ノビタキ,アオジ,トビ,ハシボソガラス,ノゴマ,ホオアカ,アカエリヒレアシシギ,チュウヒ,オオジュリン,ツメナガセキレイ,ハクセキレイ,スズメ,ムクドリ,オオセグロカモメ,ショウドウツバメ (16種)

(天売航路)
オオセグロカモメ,セグロカモメ,シロカモメ,ウミネコ,アカエリヒレアシシギ,ハシボソミズナギドリ,ウトウ,シロエリオオハム,ミツユビカモメ,ケイマフリ,ヒメウ (11種)

(天売島)
ハシブトガラス,スズメ,カワラヒワ,マヒワ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ノゴマ,ツグミ,オオジシギ,ウミウ,アオジ,ウグイス,コマドリ,コルリ,シジュウカラ,ルリビタキ?,ヒガラ,シマエナガ,ムシクイsp,キジバト,ウソ,アカハラ,ウトウ,シノリガモ (24種)

【写真】(左上から,遠別のショウドウツバメ,羽幌のオオジシギ,遠別の海の向こう,羽幌の牧場,天売の海,天売の荒れた海の向こうの焼尻島,夕食)

070519_0133 070519_0205 070519_0118 070519_1504 070519_1515 070519_1521 070519_0028

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