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2007/02/17

悠創の丘(山形) 2007/02/12

09:00 晴れ

 前回オオマシコを堪能し満足したはずだったが,写真がボケの山だった。リベンジしたい。今年は居付いているが来年も来るとは限らない。いるときに行っておかないと後で後悔する。

 前回,前々回も出たのは11時前後だったので,家の餌台に来るヒヨドリやヤマガラを見て,ゆっくりと家を出た。それでも,現地に着いたのは9時頃だった。仙台を出るときも積雪があったが,こちらも2~3cm積もっており,一面の銀世界だった。

070212a_007 070212a_031070212_0026  南駐車場から「見晴らしの丘」に向かう途中の斜面では,ホオジロ,ベニマシコ,ジョウビタキが観察できた。右端のアンダー気味の写真がジョウビタキだが,穂の先に何度も飛びつくようにして餌を取っていたのが面白かった。ミヤマホオジロも探してみたが,これは見つけられなかった。

070212a_088 070212_0086 070212a_138  見晴らしの丘に登ると当然こちらも一面の雪。案の定,餌場が雪で覆われていた。鳥を確認するとアトリ,カワラヒワ,コガラ,シメなどいつものメンバーだ。アトリやコガラに相手をしてもらいながらオオマシコの出を待っていると,しばらくしてNOBUさんが,その後,鳥見人仕様さんもやってきた。

070212_0091 070212a_214 070212a_222  おしゃべりしながら待っている間,上がってきた気温で,見る見る雪が解け,地面が現われてきた。11時が過ぎてもオオマシコは現われないが,コガラたちが雪が解けた地面に集まってきた。枝にとまったり下に降りたりと,すぐ近くで大サービスだった。今年はコガラも当たり年だと思う。こういう年に目一杯楽しませてもらって,撮影もさせてもらわなくては。

 メモしていなかったので定かでないが,写真データから,オオマシコが出たのは12時ちょっと前だったと思う。最初鳥見人仕様さんが見つけれくれた。山の上の木に6羽とまっていた。NOBUさんがいなくなっていたが,どこに行ったんだろう。とりあえずオオマシコがいる木の方に向かう。鳥見人仕様さんは残った。

070212a_321 070212a_348  オオマシコのとまっている木の下に来ると,当然ながらお尻しか見えない。馬鹿な私。まもなく別の木に移ったので,そちらに向かうと,そこにNOBUさんがいた。空抜けながら近い所にいる。まずはほんのり赤い♀から撮影。しかし,望遠鏡に付けたデジカメがなかなか合焦せずイライラ。立ち位置を左に変えようと動いたら,一斉に飛んでしまった。私が飛ばしてしまったようだ。申し訳ない。後に残ったシメはすぐに合焦。撮影できた。

070212a_386  飛んでいった先は,下を走る道路を挟んで反対側の丘。そちら側に行くことなど思い付きもしなかったが,重い機材を背負って突撃していった人がいる。鳥見人仕様さんだ。見ていると急な法面の真ん中付近まで登って行ってる。横倉の壁なんて比じゃない位の傾斜地。見ていても怖いほど。後で聞いたら,雪で覆われた側溝に落ちて怪我もしたようだった。この鳥見根性! 参った。
  この間,こちらではカヤクグリが姿を現してくれていた。もともと黒っぽい鳥に加え,補正する間がなかったので,撮影写真は全部真っ黒だった。

070212a_451 070212a_384  しばらくすると,オオマシコたちがこちらに戻ってきた。しかも,とまったのが私とNOBUさんの真上の枝。近くに来てくれて嬉しいのだが,これじゃぁ撮影できない,今度は飛ばさないよう気をつけ,ソロソロと移動し,離れて撮影。再度向こう側に飛んでいったが,間もなく,すっかりこちら側に落ち着いて,雪が解けた地面で餌を取り始めた。鳥見人仕様さんも再び合流。

 至福の時間の始まりだった。

070212_0411 070212_0371 070212a_633  オオマシコは基本的に人を恐れないので,急に動いたりして驚かさない限り,飛んでしまうことはない。目の前で,夢中で餌を取っている。寄っているときは,最短4~5m位の距離にいたと思う。なので,デジスコが面倒になって,途中から,手持ちデジ眼に切り替えた。後でデータを見たら,300枚弱,ここで撮影していた。腕が疲れるわけだ。しまいには,撮影するのに飽きて,近くから双眼鏡で動きを追っていた。

070212b_433 070212b_424 070212b_449  充分に餌を食べた後は,木にとまって食休み。ず~っと同じ所にじっとしている。しかも程近い。なんぼヘボな私でもこういう状況であれば,ピンボケさせずにデジスコ撮影できる。♂の濃い赤も良いが,♀の淡い赤もなかなか良い。
 こうして見ると,大猿子(おおましこ)という名に相違して,猿のような顔ではない。紅猿子(べにましこ)は,お猿のような顔なので,この名が付いているが,大猿子は紅猿子より大きいので,この呼び名が付いたようだ。ベニマシコあってのオオマシコだった。

070212b_349_02 070212b_416_02  英名の方は Pallas's Rosefinch となっているが,Pallasってどういう意味なのだろう。調べてみると,「パラス」は,ギリシア神話に登場するトリトンの娘で,アテナの親友だったという。アテナが誤ってパラスを死なせてしまった後,アテナ自身「パラス・アテナ」と名乗ったことから,アテナのことを単に「パラス」と呼ぶことが多いようだ。
 アテナが常に黄金の甲冑(かっちゅう)を身に付けていたことを踏まえて,このオオマシコの容姿を見ると,額や喉にある銀白色が甲冑のように見えないこともない。オオマシコがギリシア神話の女神だと考えるとワクワクする。
 ご存知の方がこれをご覧になっていたら,ぜひ英名の由来を教えていただきたい。

 Pallasは,ドイツの植物学者,パラース博士(Peter Simon Pallas,1741-1811)に由来するとのこと。想像を膨らませていたが,ちょっぴり残念。「's」が付くのは人名の可能性が高いのだろう。教えてくださったSさんには感謝申し上げる。(H17.2.22 追記)

070212b_356 070212b_365 070212b_396  さて,人間ってぜいたくなもので,しばらくするとポーズの単調さが不満になってくる。伸びや頭掻きなどしてくれないかとチャンスを待つ。しかし,なかなかそのチャンスが訪れない。ようやく伸びをしたと思うと,こちらの準備ができていなかったりする。全滅だと思っていたが,後でデータを見るとちゃんと写っているものもあった。失敗の記憶だけあって,写した記憶が失われていた。

 オオマシコたちは,私たちがもう十二分に堪能した頃,向こうの山に移動していった。2時間半以上付き合ってくれたと思う。大満足。思い残すことはない。まだ木にとまっている姿は見えたが,3人とも満足し,「見晴らしの丘」を後にした。お世話様!

 南駐車場に戻り,仙台に帰ろうかと思ったが,ホオジロ類の声が上から聞こえてくる。この日まだミヤマホオジロを見ていなかったことを思い出した。帰るのをやめ,周辺を探してみることにした。声の主はカシラダカだったが,他にも鳥たちがいてにぎやかになっている。

070212_0444  最初に目に付いたのがヤマガラ。ちょろちょろ動き回って餌を取っている。あれ?その向こうに変な鳥がいる。双眼鏡で見ると,尾の辺りがほんのり青いルリビタキだった。久しぶり。赤い鳥の後に青い鳥。ラッキー。木の中ほどの高さを移動しながら見えない所に去っていった。写真撮影はできなかったが,とても気分が良い。

070212_0512 070212_0548 070212_0480 070212_0572  周辺には,ヤマガラ,シジュウカラ,コガラ,エナガ,ゴジュウカラ,コゲラの群れがおり,なかでもエナガはごく近くまで寄ってきてくれた。この鳥も人を恐れることがなく,じっとしていると至近距離まで来る鳥だ。カラ類の群れと遊んでいると,その間,アカゲラとアオゲラも姿を現してくれた。

 この日は,ベニマシコなどの前菜から始まって,メインディッシュのオオマシコを堪能。最後にルリビタキのスペシャルデザートまでいただいた感じ。フルコースメニュー。
 気分良く,家路に付いた。

【観察できた鳥】

ヒヨドリ,ツグミ,コゲラ,シジュウカラ,アカゲラ,ホオジロ,スズメ,ベニマシコ,ハシボソガラス,カシラダカ,ジョウビタキ,ハシブトガラス,カワラヒワ,アトリ,ノスリ,シメ,モズ,ウソ,ミソサザイ,アオゲラ,カヤクグリ,トビ,ヤマガラ,エナガ,ルリビタキ,ゴジュウカラ (26種)

【写真】(左上から,朝の雪景色×2,ノスリのいる冬景色,ノスリ,・・・あとは全部オオマシコ)

070212a_001 070212a_003 070212a_058 070212_0102 070212_0123 070212_0275 070212_0279 070212_0352 070212_0430 070212a_542 070212a_605 070212a_615 070212a_695 070212b_006 070212b_050 070212b_195 070212b_210 070212b_241 070212b_251 070212b_291 070212b_305 070212b_356_02 070212b_383 070212b_431

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コメント

yamameさん、今晩は。早速読ませていただきました。先日の感動が蘇ってきましたよ。今日は霞城公園の方に行ってきましたが、オオマシコの印象があまりにも強くてだめですねぇ。今日もいろんな鳥が出てくれるのですが、どうも・・・心が躍りません。この前のオオマシコは特別で、今日のような鳥見が普通なのですが、あの悠創の丘があまりにも鮮烈でした・・・。それから、ヒレンジャクの小集団がいました。たぶん悠創の丘の方から移動してきたのではないかと思います。

投稿: NOBU | 2007/02/17 22:15

NOBUさん,おはようございます。
先日は大変お世話になり,ありがとうございました。
あの時は本当に楽しかったですね~。

> 今日もいろんな鳥が出てくれるのですがどうも・・・心が躍りません

ちょっと違うかもしれませんが,最初飛島に行ったとき,あまりのショックで,その後2か月間,家に引きこもったことがあります。これまでの自分の鳥見人生ってなんだったのだろう,って。
早期の回復をお祈り申し上げます。

> ヒレンジャクの小集団がいました。

そうですか。情報ありがとうございます。霞城公園は四半世紀も前にお花見会して以来行ったことないです。鳥見もなかなかのようですね。
ヒレンジャクは仙台でもどこかに来ているような気がするのですが,先日公園回りしたときは見つけられませんでした。

投稿: yamame | 2007/02/18 06:44

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