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2007/01/04

象潟-平沢 2006/12/29

13:00 曇り(強風)

 29日から31日の年末にかけて,秋田の実家に行くことにしていた。行き帰りの漁港回りが楽しみだ。

 仙台は雪が全くなかったが,月山IC付近から道路が圧雪状態。除雪車も動いていた。鶴岡付近からは,今度はもの凄い強風。自動車道の風除けが切れている場所に来ると,ハンドルを取られるほどだった。酒田でも暴風が吹き荒れ,本気で車が飛ばされる心配をした。信号待ちしていると車がグラグラ揺れた。気象庁の記録を見ると,酒田の最大瞬間風速が11:35で30.0mだった。恐ろしいことだ。

_061229a_007  とはいえ,お昼近くなりお腹が空いてきたので,酒田港にある「海鮮どんや・とびしま」に寄ることにした。飛島行きの船が発着する海鮮市場の2階にあるセルフ方式の食堂だ。春と秋に飛島に行くとき,最近はここで朝ご飯を食べている。11:30の開店前に着いたので,運良く限定20食の「刺身舟盛膳」(写真)をいただくことができた。これで1,050円。種類も量もすごかった。刺身の下にさらに刺身があるという嬉しい盛りだった。特に,船先にあるサザエが嬉しかった。食後,大晦日にも開店していることを確認し,仙台への帰りもここに寄ろうと強く心に誓ったのだった。

 酒田を出発した後,風がやや弱まったようだが,なお普通の風ではない。最初の目的地の象潟に着いたときも風が吹き荒れていた。

_061229_0051 _061229_0039 _061229_0036  まず,漁港に入ろうとして,ビックリ。ここ何年か続けてこの時期に来ているが,見たことがないほどの数のカモメ類がびっしりと入っていた。暴風で海が大荒れだったため,港内に避難してきているのだろう。カモメ類は,オオセグロカモメにウミネコ,カモメの3種が中心で,セグロカモメも結構混ざっている。一番左側の写真の真ん中に写っているのはワシカモメだ。漁港南端からは,カモメ類の向こう側に鳥海山の裾野(写真右)も見えた。

_061229_0103 _061229_0112  海が大荒れだったので,港内や近くの海に,アビ・ウミスズメ類なども来ていないかと期待したが,姿が見当たらない。港外の海はうねりが強く,何かいたとしてもわからない状態だった。カモメ類のほかには,マガモやカルガモ,シノリガモなどしか探し出せなかった。
 観察中,マガモは港外に出ることがなかったが,シノリガモは港内に出たり入ったりしていた。港内にいるときはのんびりしているが,港外に出ると波に揉みくちゃにされる。何も好き好んで荒海に出ることはないのになぁ。

_061229_0153 _061229_0157 _061229_0161  シノリガモは,穏やかな青い海で光を浴びている姿も良いが,このように灰色の海で荒波に揉まれているのが本来の姿なのかもしれない。体の模様は,磯場の茶色と海の青,波飛沫の白,と思っているので,それが全部揃っている海こそ,最も相応しいと思う。彼らにとっては,もしかすると,荒れた海のほうが気持ち良いのかもしれない。

_061229_0171  海水浴場北側の磯場は,毎年カモやウの仲間で賑わう場所だが,この日は波に覆われて磯場がすっかり隠れてしまっていた。冬,ここに居付いていると思われるオナガガモたちも,シノリガモのように波に揉まれていた。あまり目にする機会のないたくましい姿だ。潮汐の差が比較的少ない日本海で,しかもこの日は長潮だったのだが,低気圧の影響でだいぶ潮位が上がってきていたようだった。

_061229_0195 _061229_0062 _061229_0246  北上し,金浦から平沢の沿岸や港を覗いたが,こちらも象潟と状況はほぼ同じ。海が大荒れで,港にカモメ類がどっさり,という状況だ。同じくアビ・ウミスズメ類などの海鳥は見つけられなかった。平沢漁港では,昨年,アビやハシブトウミガラスなどを観察していただけに残念だった。
 それにしてもおびただしい数のカモメ。伊豆沼周辺のガン類を全部合わせたのより多いかもしれない。見ごたえがある。これだけの数を養えるくらい海が豊かなのだろう。

_061229_0330 _061229_0339  ここではカモメ類などの海鳥のほかに楽しみにしているのが,ハタハタの卵の「ブリコ」だ。ハタハタは元来深海にいる魚だが,冬が到来する頃,大群で浅瀬に寄せてきて産卵する。それを待って捕獲するのだが,産卵された卵は丸い塊になって浜にも大量に打ち上げられる。これがなかなか凄い。見ごたえがある。この日は海が大荒れで岸辺に打ち上げられているものはほとんど見られなかったが,打ち寄せる波のなかに山のようなブリコが観察できた。「秋田の冬」を実感だぁ。

 気象条件があまり良くなく,また,鳥見らしい鳥見もできなかったが,久しぶりに無数のカモメ類の群れを体で味わうことができ,この後,幸せな気分で実家に向かった。

ps.
 酒田から象潟に行く途中,荒れた海を撮影しようとしたところで,愛用のS80が壊れてしまった。これで遠征期間中のデジスコはアウト。意気消沈。なかなか立ち直れなかった。

【観察できた鳥】

ウミネコ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ,マガモ,ワシカモメ,トビ,シノリガモ,ハシブトガラス,ハシボソガラス,オナガガモ,スズメ,アオサギ,ウミアイサ (14種)

【写真】(左上から,カモメ×4,セグロカモメ,象潟漁港のカモメたち,港内のカルガモ,冬の日本海とカモメ×2)

_061229_0268 _061229_0278 _061229_0303 _061229_0322jpg_061229_0189 _061229_0030 _061229_0095 _061229_0256 _061229_0316

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