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2006/11/22

新潟県長岡 2006/11/19

07:15 晴れ

 午前中はサイカチ沼などの近場に行って,午後からは仕事に行く心積もりだった。ところが,前日の夕方,メールでアオハクガンのピンポイント情報が・・・! いとも簡単に誘惑に負けるのであった。

 こういう日は目覚めが早い。朝3時に自然に目が覚めた。まず,前日のお酒が残っていないか,ハンディタイプのアルコール検知器で検査。数値は「0.00」。大丈夫だ。外に出ると,まだ真っ暗で,キリリと寒い。車が凍り付いて,フロントガラスの氷を溶かすのにやや時間がかかる。出発は3時半過ぎとなった。仙台宮城ICの検問を無事通過して,一路新潟へ。

 日の出は,新潟市に入って,磐越道から北陸道に乗り換えた後だった。靄(もや)のかかった田んぼの向こうに山並みがあり,その向こうから日が昇ってくる。風景の美しさと相俟(あいま)って,感動的な美しさだった。車を停めて撮影しようかと思ったが,パーキングエリアを通るタイミングと合わず,網膜に焼き付けただけだった。ま,いいか。

 法定速度を遵守してゆっくり走ったが,現地に7時過ぎに着いてしまった。昨夏,瓢湖に行ったときも思ったが,新潟は思ったよりずっと近い。

94ed0034 94ed0048  いただいた情報が具体的,かつ,正確だったので,難なく見つけることができた。現地に到着してから10分程のことだ。遠くからだったが,コハクチョウの群れの中に,黒い洋服を着たような模様のガンが1羽混ざっている。コハクチョウの群れの中にいたので,これは近付ける。車をゆっくり,そろそろと,少しずつ動かして,距離を縮めた。これがマガンの群れだったらこうはいかない。

_061119a_001_01 _061119a_028 _061119a_035 _061119a_042  何とか飛ばさないで,助手席側の窓から見えるポジションに到着できた。姿形は,首から上がハクガンそのもの。首から下が,やや褐色味のある濃い目の灰色だ。「アオハクガン」というが,青い所は全く見当たらない。海外の図鑑でも,Blue Goose という表記のほか,別の図鑑では,Dark morph という表記も見られた。いずれ,種や亜種が異なるのではなく,タイプが違うだけのようだ。首から上だけが白い配色なので,見方によっては,ハイネックの黒いドレスを着た婦人のように見える。

_061119a_107 _061119a_108 _061119a_149  朝日を浴び,コハクチョウたちに見え隠れしながら,餌取りに夢中だ。ときどき首を上げて声を出すが,1羽だけだから,声を返してくれるガンはいない。ちょっと寂しそうにも見えるが,擬人化しすぎだろうか。しかし,気が強く,自分よりずっと大きなコハクチョウに激しく突っかかって,追い払う様子も見られた。一人ぼっちでも頼もしい。

 見始めてすぐに,新潟ナンバーの車も2台やってきていた。お聞きすると,情報源は,私が情報をいただいた方(の内お1人)と同一人物だったようだ。何かの縁だ。どこであろうと,鳥好きの方々とお話できるのは嬉しいものだ。また知り合いの輪が広がった。どこかでまた出会えると嬉しい。

 お話をお聞きすると,このアオハクガンは,こちらに11月3日頃からいたらしい。と,すると,蕪栗のアオハクガンと飛来時期が同じだ。時期が重なっているので,違う個体に間違いない。戻ってから,宮城県支部の画像掲示板に張られた写真(Ⅰさん撮影)を再確認すると,体の模様が全く違う。宮城県の個体は,背中が黒っぽいものの,お腹が白い。

_061119a_048 _061119a_561 _061119a_571  海外の図鑑を引っ張り出してイラストを見ると,こちらの長岡の個体の方が典型的なアオハクガン(成鳥)のようだ。図鑑の記述によると,通常の白いタイプからこのようなタイプまで,中間的な様々なバリエーションがあるらしい。宮城県に出たのは中間タイプなのかもしれない。こうなると,県内のアオハクガンも見たくなってくる。一体どこにいるんだろう?

_061119b_106 _061119_0091 _061119_0093 _061119_0100  さて,7時半頃から2時間以上ずっとただ1羽を見ていたが,10時に近くなってきた頃,コハクチョウたちが次々と飛び立ち,終いにはこの個体も飛んでしまった。この地域内のどこかに降りることを期待して,ずっと双眼鏡で追いかけたが,はるか南に飛んで見えなくなってしまった。しかし,飛んでくれたお陰で飛翔写真の撮影もできた。翼端が次列まで黒く,体同様,翼の模様も普通のハクガンとは異なっていた。

 その後,しばらく南側を中心に探したが再発見できなかった。朝見ただけで充分満足していたので,探し方が甘かったかもしれない。

 諦めてお昼過ぎに現地を離れたが,真っ直ぐ帰るのはもったいないし,かといって,福島潟に行くには中途半端だったので,瓢湖に寄ることにした。夏の瓢湖はハスとヨシゴイの組み合わせを撮影に来たことがあるが,冬の瓢湖は初めてだった。

 ので,行ってみてビックリ。そっか。ここって,冬は観光地だったんだ。人出が凄く,お祭りのようだった。着いた途端,アベックに頼まれて記念撮影のお手伝いまでしてしまった。奧は立入禁止になっていて,また,鳥見する雰囲気にもなく,速やかに退散した。アメヒがいたのと,オオタカ若がカモたちを襲っている光景を見たのが数少ない収穫だった。冬に来る所ではなかった。勉強になった。来てみないとわからない。

 新潟が近いことがわかったので,今度は冬の福島潟にもぜひ行ってみたい。理由がないと,なかなか行けないので,何か出ないか注目していよう。

 今回の情報を教えてくださったYさん,Tさんには大感謝である。いつか恩返ししなくっちゃ。

【観察できた鳥】

ハクガン(アオハクガン),マガン,コハクチョウ,ミヤマガラス (4種)
※ これ以外は見なかっただけ。

【写真】(左上から,アオハクガンのいるフィールド,コハクチョウ×2,マガンの群れ,沢山いたミヤマガラス×2,瓢湖の餌付け場,瓢湖のアメリカヒドリ)

_061119_0002 _061119_0162 _061119_0167 _061119_0171 _061119_0147 _061119_0148 _061119_0183 _061119_0185

 

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コメント

 yamameさん、アオハクガンが見られたんですね。とってもうらやましく思います。結局今週末に伊豆沼に行くことになったのですが、宮城のアオハクガンにぜひお目にかかりたいです。鳥の海、蒲生、奥松島あたりを中心に回ってみるつもりなので、yamameさんの書き込みはとても参考になります。

投稿: ペン | 2006/11/22 22:27

ベンさん,おばんです。

アオハクガンはラッキーでした。良き鳥仲間のお陰でした。
県内のアオハクガンもぜひ見たいところですが,今日は午前中二日酔いで午後からは仕事でした。今度の土日もどうなることやら。

私の情報は自分の手の届く範囲のものしかないのですが,ブログを参考にしていただけるのはとても嬉しいことです。

今週末は成果大であることをお祈り申し上げます。

投稿: yamame | 2006/11/23 20:50

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