« 蒲生-蕪栗 2006/11/25 | トップページ | 蒲生-野蒜 2006/12/02 »

2006/11/30

サイカチ沼 2006/11/26

08:00 晴れ

 ハクガン8羽に,ケアシノスリ,そしてユキホオジロときた。秋田の大潟村のことだ。これは行くしかないと思ったが,念のため秋田の友人に電話を入れたら,どうもハクガンは日中どこに降りているのか不明。ケアシノスリもポイントに現れず,ユキホオジロもポイント不明。膨らんでいた胸が一気にしぼんでしまった。結局は,家に最も近いフィールドに行くことになった。しばらく足が遠のき,気にもなっていたサイカチ沼周辺だ。

 家の近くなので,外の様子を見て,しっかり明るくなったところで家を出た。しかし,まだ気温が低く,周りの景色は霜が降りて白くなっていた。車もカチンカチンだった。フロントガラスにお湯をかけて,氷を溶かしてから出発した。

_061126_0003 _061126_0039  現地に来て,車の窓を開けてみた。お~寒い。しかし,朝の冷たい空気が気持ち良い。窓を開けると,鳥の声が直に聞こえてくるし,姿も見やすい。駐車場ちょっと手前でにぎやかなカラ類の声や姿に呼び止められ,双眼鏡で覗いて見ると,コガラの群れだった。木々や下草に霜が降りて白くなった中を,活発に動き回っている。陽が上がりきっていなかったので,撮影した写真はほとんどがぶれてしまっていた。しかし,初っ端からこんなめんこい奴らと出会え,幸先が良い。

_061126_0047  駐車場に向かいソロソロと車を動かしていると,パッと木の小枝にとまった鳥がいる。え,ウソ。ウソだった。逆光だったが,とても近かった。車の窓からレンズを出して撮影。逆光のときは光で輪郭が縁取られる上,葉に光が透けてきれいに撮影できる。結果が楽しみだったが,いまいちだった。残念。ウソは車を先に案内するように少しずつ先に移動しすぐに見えなくなってしまった。遠くに行く様子がなかったので,歩き始めるとまた会えるだろう。あまり期待して来なかっただけに,ワクワクしてきた。

_061126a_035 _061126_0065  車をとめ,歩き始める。まず月山池を見渡すとカモ類が浮かんでいる。カルガモにマガモ,ホシハジロ。ホシハジロの群れにはキンクロハジロも2羽混ざっている。さらに良く見ると,くちばしの両脇に白い丸い班があるカモが1羽混ざっている。ん~何だっけ。あ,トモエガモ♀だった。かなり遠かったが,まずは証拠写真を撮影。その後,駐車場脇のちょっとした山を越えて近くに回ったら,もういなくなっていた。残念だったが,逆光だったので,いてもシルエットしか写せなかっただろう。後ろの木々ではヤマガラがせっせと餌を取っていた。

 さて,さっき出会ったウソをじっくり探そう。まずはじっとして耳を澄ましてみる。ホオジロ類,カラ類などの声が聞こえる。そのうち,ヒ,ホ,という声,フィ,フィ,という声が聞こえてきた。どちらもとても優しい声だ。ベニマシコとウソだ。ウソは,駐車場脇のちょっとした山のどこかにいるようだ。

_061126_0107 _061126_0179 _061126a_059  最初登ったときは会えなかったが,2回目に登ったときに,幸運にもちょうど食事をとっているところに出会えた。♂が1羽だけだったが,とても近い。最初逆光ポジションだったが,警戒する様子がなかったので,ジワジワと順光側に回り込むことができた。距離は7~8mだっただろうか。亜高山系の鳥は,あまり人を恐れないところがあり,うんと寄れることがある。久々にデジスコの拡大写真もばっちり。

_061126a_110 _061126a_146 _061126a_147  この木は何だろう。萩か? 植物音痴なのでさっぱりわからない。枯れ色の皮に,おいしそうな薄緑色の実がくるまっている。いずれにせよ。このウソは,目の前に人がいることなど関係なく,一所懸命に木の実を食べている。桜の花芽やハイマツの若芽を食べているところと出会ったこともあるが,そのときも全然逃げなかった。かなり食い気が勝っている鳥だ。かなり昔,今の妻を学食で見つけたとき,目の前にいた私に気付かないで,手に持ったうどんに夢中だったっけ。そういえば当時の体型も,このウソに似ていた。

_061126a_141_02 _061126a_076 _061126a_141  例によって今回も足のアップを掲載しておく。木にがっちりととまれるような爪だ。ずいぶん爪が長く見えるが,とまっている枝が細いせいだろう。もっともっと太い枝でも大丈夫そうだ。クチバシは,がっしり型だが,イカルやシメよりずっと短くて小さめだ。でも,ベニマシコよりはずっと大きい。クチバシから食べ物を想像するのもまた楽しい。

 ウソは飽きるだけ食べて,こちらも飽きるだけ写真を撮らせてもらった。ありがとう。

 ところで,この周辺の山で見たことはあるが,ここでウソを見たのは初めてだった。当たり年かもしれない,と思っていたら,青森のNさんからとんでもないメールが入ってきた。この2週間ほど前に,数千のウソが上空を飛んでいった(こちらから言うと「飛んできた」か?)という。加えて,ベニバラウソ(アカウソでなく!)の情報も数件あった,とか。すげ。うらやまし~。こっちにやって来ないかな。(こんなこと勝手に書き込んで良かったかな? Nさん,ごめん。)

 ベニつながりで,ベニマシコ。

_061126a_020_1 _061126a_024  ベニマシコは結構どこでも観察できるが,このフィールドにも毎年来てくれる。しかも,ここに来るベニマシコは,他のフィールドのベニマシコより,赤みが強いような気がする。赤っぽい血筋のベニマシコの越冬地になっているのかもしれない。ジモティの立場なので,贔屓目(ひいきめ)かもしれないが,この写真はどうだろう。後向きでよくわからないかもしれないが,スコープで見ていたときは,お腹側がかなり赤かった。背景まで赤いゾ。(背景は関係なかったか。)
 ベニマシコをきちんと撮りたくってしばらく粘ってみたが,出てくれるときはなぜか逆光。この日は撮られたくないのだな,と判断し,別のポイントに移動。

_061126a_177 _061126a_184  月山池のサイカチ沼側に行くと,今度はトモエガモも♂もいた。♀を見つけて気分良くなっていたので,正直,♂は見たくなかったのだが,見つけてしまった。しかも,近くなら許せるのに,はるか遠くだ。デジスコでも点にしか写らない。一応張ってみるが,トモエガモとわかるだろうか。マガモちゃん達はちゃんとそれほど遠くないところで撮影させてくれた。見習ってほしいものだ。

 その後,キクイタダキ,ルリビタキ,カワセミのポイントをチェックしたが,これらの鳥には出会えずじまい。しかし,朝から3時間程度歩いただけで,思ってもみなかったさまざまな鳥たちと出会え,すっかり気持ち良くなってしまった。冷たいおいしい空気で酔ってしまった感じだ。休みの日だし,喉が渇いたところで,ビールでも飲みたくなってきた。見ていない所がまだまだあるが,もう昼も近い。家に帰ろ。

_061126_0412 _061126_0367 _061126_0348  途中,朝コガラたちと出会ったところを通りかかったら,朝と同じようにしてコガラたちがいた。ここがお気に入りのポイントなのだろう。私が戻ってくるのを待っていてくれたのだろうか。かわいい連中だ。仕方ないので,また写真を撮ってあげることとした。車を降りて寄っても大丈夫。奧には,ゴジュウカラやコゲラも見えた。特に,ゴジュウカラは何を捕ろうとしていたのか,全身を使って,思いっきり,太い枝を何度も何度も叩いていた。虫を捕まえることに成功したのだろうか。一番右の写真は,伸び上がって叩く力を蓄えているところだ。

_061126_0526 _061126_0496 _061126_0538  気分が良かったので,さらに周辺をウロウロしていると,空にノスリが飛んでいるのが見えた。ごくごく普通の猛禽なのだが,山の合間を飛ぶ姿はなかなか風情があって良い。正直,田んぼの上を飛んでいるより,ずっとカッコ良い。ノスリをレンズで追いかけていると,さらに上空を別の猛禽が飛んでいた。ありゃ,オオタカじゃん。最後に大っきなオマケをもらった気分。そっか,家の近くにもいたんだなぁ。

 この後,栗生の「つかさ屋」に寄って材料を仕入れ,ヤキソバとネギ焼きを作っての昼食。当然,ビール付き。これでこの日は終わった。あ~気持ち良かった~。

【観察できた鳥】

マガモ,カルガモ,トモエガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,トビ,オオタカ,ノスリ,キジ,カワセミ,アオゲラ,コゲラ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,ジョウビタキ,ツグミ,ウグイス,エナガ,コガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,ベニマシコ,ウソ,ハシブトガラス (32種)

※ フィールドノートを忘れてしまったので記録は記憶による。モレがあるかもしれない。

【写真】(左上から,Nさんが好きなアオゲラのお腹,めんこいエナガ,ツグミ,逆光ベニマシコ,ウソ×5,コガラ×2,コゲラ,ホオジロ,サイカチ風景×7,冬のトンボ,クマ注意,休日はこんなもんでもうまい)

_061126_0287 _061126_0253 _061126_0078_1 _061126_0267 _061126_0113 _061126_0151 _061126_0195 _061126a_063 _061126a_112_1 _061126_0420 _061126_0436 _061126_0336 _061126_0491 _061126_0053 _061126_0452 _061126_0453 _061126_0473 _061126_0278 _061126a_197 _061126a_179 _061126_0589 _061126_0289 _061126a_202

« 蒲生-蕪栗 2006/11/25 | トップページ | 蒲生-野蒜 2006/12/02 »

0507 宮城県/サイカチ」カテゴリの記事

コメント

サイカチ沼あたりだと、冬期、ウソ、ゴジュウカラ、コガラが普通種なの
でしょうか?マイフィールドでは稀ですが、ウソ以外、今期出逢えてます。
この分だと、マシコ系も当り年かもね。

投稿: まぐぴ | 2006/12/01 05:30

サイカチ沼周辺は結構いろんな冬鳥がいますが,フィールドが広いので,なかなかポイントが掴みづらいです。しっかり見るにはまる1日かかります。

> マシコ系も当り年かもね。

そうですね。今年はもっと赤いマシコに会いたいですね~。去年会った気がしないマヒワにも期待です。

投稿: yamame | 2006/12/01 07:04

>休日はこんなもんでもうまい

笑♪ でもなかなか美味しそうですね。
焼きソバMenu、私は、結構好きな類です(*^^*)

ウソを飽きるほど見られたなんて・・・。
良いですネ~~

投稿: mayami | 2006/12/03 14:35

> 笑♪ でもなかなか美味しそうですね。

作っているときは皿まで全部食べられそうな勢いでしたが,作りすぎて残してしまいました。ときどき,B級グルメ系に走ってしまいます。(^^ゞ

ウソは今年当たりかもしれません。気仙沼でもきっと来ていますよ。2年ほど前は唐桑半島先っぽの方の桜の木で見たことありますよ。

投稿: yamame | 2006/12/03 19:52

焼きそばに乗っている炒めた魚肉ソーセージがおいしそうです。私はまだ見ていませんが、埼玉でもウソは当たっているようです。

投稿: 綱さん | 2006/12/03 22:23

> 埼玉でもウソは当たっているようです。

情報ありがとうございます。
色んな所で「当たり」のようですね。他の鳥も油断できないです。昨季は冬小鳥はさっぱりでしたが,今年はすごいことになりそうです。さぁ,今度は何が出てくるか!

投稿: yamame | 2006/12/04 07:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 蒲生-蕪栗 2006/11/25 | トップページ | 蒲生-野蒜 2006/12/02 »