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2006/09/27

龍飛崎 2006/09/23

04:50 快晴

 東北自動車道を北上し,青森IC手前の浪岡ICで降り,五所川原~十三湖経由で龍飛崎へ。車の中ではずっとイーグルス(旧い!)をかけ,7時過ぎにカーラジオをつけると,東北楽天イーグルスの試合をやっていた。タカウォッチッグに向け気分が高まる。よくよく考えると「イーグル」ってタカでなくワシだった。ま,いいっか。

_060923_102  着いたとき,龍飛では,すでに周囲の灯りがほとんどなく,様子がよくわからなかったが,灯台を頼りに現地にたどり着く。Tanakaさんに写真付きで場所を教えていただいていたので,ポイント探しに迷うことはなかった。とても助かった。感謝感謝である。時間は午後9時半を過ぎていた。遅かったのでそのまま車内泊としたが,結構寒かった。次回はもっと防寒対策をしないと。

 寒い寒いと思いながら寝ていたが,ふと目を開けると,海と空の境目がオレンジに変わっていた。時計を見ると4時50分。夜明けはまだだが,寝てなんかいられない。慌てて飛び起き,車から外に出た。

_060923_128_1 _060923_130 _060923_137  灯台広場で夜明けを待った。まだ暗い海と空がとてもきれいだ。左手に日本海,右手に陸奥湾が望める。日本海側にはイカ釣漁船と思われる灯りがポツリポツリと浮かんでいる。太陽が出てくるのは反対側の陸奥湾,下北半島からのようだった。空には雲がほとんどなく,きれいな日の出を望むことができそうだ。夜明け前の灯台はまだその灯りを落としていなかった。

_060923_0107 _060923_166 _060923_161 _060923_173  さぁ日の出。下北半島の山々の縁にキラリと金色の点が見えたと思ったら,ぐんぐん太陽が昇ってきて,冷たい空気に光を満たし始めた。海面にその光が映ってきらきら動いている。何たる幸せ。この光景を独り占めだ。灯台はいつの間にか灯りが消えたが,本体が朝日の色に染まっている。下に見える駐車場もパチリ。こちらは記録用だ。駐車場にはトイレ(とてもきれい!)も自動販売機もあった。

 日の出を見た後,望遠鏡やらイスやらを車から持って来ようと駐車場に向かうと,灯台の下のススキ原から聞き慣れない声がする。

 地鳴きでチャとかヂャとか聞こえるがホオジロ系ではないしオオヨシキリなどの声質とも違う。何だろうと双眼鏡で見ても,ススキの中に入ったままで出てこない。複数いるようだ。その内さえずり始めた。しかも2か所で。これも耳になじみのない声だ。複雑な声で良く鳴く。ススキ原の中に入ってソロソロと近づくと3~5m位まで寄れるが,なかなか姿が見えない。ようやくススキの合間から見えた姿はオオヨシキリ大の大きさのセンニュウ類だ。間違いない。シマセンニュウだった。思わぬ出会いだった。

 私としてはかなり粘った方だが撮影はとうとうできず。1度20m位先の木の枝にしばらくとまってくれたが,レンズのピントが合わず撮影できなかった。9月26日以来,オートフォーカスの調子が悪く,ときどきこのようになるのだった。肝心なときにこんなことって起きる。レンズが1本しかないので,修理にも出せないで,だましだまし使っていたツケだ。慌てて車から望遠鏡を持ってきてデジスコ撮影しようとしたが,当然,また藪の中に潜ってしまっていた。さえずりは6時20分頃までで,以降ピタッととまった。

_060923_193 _060923_184  代わりにすぐ近くをうろついていたホオジロ幼鳥を撮影した。ホオジロ幼鳥はたくさんいて,撮影してちょうだい,というかのようにあちこちの枝にとまっていてくれた。巣立ち雛と言っても良いくらい幼い顔付きだ。朝日にそまって新鮮な写真が撮れた。良く見るとバッタを食べているショットもあった。動物質のものも食べて栄養を付けているところなのだろう。早く大きくならなくっちゃ。そういえば,見かけたシジュウカラも幼鳥だったが,こちらはやや遅いのだろうか。

_060923_251 _060923_486 _060923_249  さて,灯台広場に望遠鏡をセットし,道楽鳥見をするためのイス(かびてしまったキャンピングチェア)をその前に据えた。もうこれだけで幸せな気分になる。タカが渡り始めるという8時までまだまだ時間があったので,その辺のものの写真を撮ったりしながら周辺をうろついてみた。真ん中の写真は岬の先端にある施設でこれが邪魔になるが仕方ない。航路鳥見の船の先端だと思えば良い。右端のものには渡海水準点とある。

_060923_364_060923_389 うろついていると灯台のすぐ近くにこんなホオジロ類がいた。胸の模様からとっさに,ホオアカ,と思ったが,よくよく見るとお腹や顔がホオジロのような気もする。もちろん成鳥であればすぐにわかるのだが,まだ子どもなので判断が微妙だ。周りにホオジロが沢山いたので,とりあえずホオジロということにしておいた。至近距離まで寄せてくれたので履歴書用の写真まで撮影できた。

_060923_0160_060923_260 灯台広場周囲の木々からは,シジュウカラやメジロ,ヤマガラの声が聞こえてきていた。駐車場付近にはモズが4羽いて鳴き合っていた。コサメビタキ(写真左)も良いポジションにいて虫をフライングキャッチしていたが,望遠鏡を持って歩いていなかったのでデジスコ撮影できず,残念。イソヒヨドリ(写真右)は,朝,ずっと灯台付近にいて,電線などにとまっていたが,たまたま灯台先端の絶好の位置にとまってくれた。風見鶏ならぬ風見イソヒヨだ。

 そうしているうちにふと上を見上げると猛禽がいた。そうだ,タカの渡りを見に来たんだった。でも,いたのはハヤブサ。ジモティかもしれない。それにしてもずいぶん近くを飛んでいたので,しっかりと撮影させてもらった。しかし,後でもっと近くに寄ってきたので,まだここでは写真を張らない。ここまでで,7時半頃の時間になった。

_060923_0238 _060923_425 _060923_433  ホシガラスたちが出てきたのは,8時近くになってからだ。Tanakaさんからの情報があったので心の準備はしていたが,まさかホントにいるとは思ってもいなかった。最初2羽出てきたが,たぶんもっといたに違いない。Tanakaさんが見たのが多分1週間前だが,ずっとここに居付いていたのだろうか。ホシガラスは亜高山の鳥で,低い場所,ましてや海の近くで見たことがなかったので驚きだった。バックに海の青が見えるホシガラスなどここならではだろう。

 このホシガラスを撮影して間もなく,ようやく鳥見の人達もやってきた。と,いっても2人だけ。すごいポイントなのだが,関東以西とは違うようだ。盛期でも鳥見人でごった返す,ということはないかもしれない。だとすると。ずっとこのままでいてほしいものだ。来たのは盛岡のMさんと地元の方だった。もう8時半近かったかもしれない。

_060923_0343 _060923_0358 _060923_0371  地元の方は着いていきなり携帯をかけまくっている。後で聞いたら車のトラブルがあったらしいが,まさにその時,飛ぶホシガラスをハヤブサが襲った。一撃必殺。ホシガラスは,ガー,ガー,ガーという断末魔を残して,がっちりとハヤブサの足に捕らえられてしまった。まさかハヤブサに捕らえられるとは思ってもみなかっただろう。一方のハヤブサにしてみれば,じたばたする獲物の感触が最高だったかもしれない。見られなかった方もいたが,私とMさんは目の前でばっちり。申し訳なかったが,人生ってこんなものだ。

_060923_0391 _060923_0476  タカは8時過ぎから渡ってくるというが,9時を過ぎても10時を過ぎても,この日はなかなか見つけられない。最初に見つけたのはMさんで,もう後に飛び去ろうとしているところだった。10時10分近かった。気付かぬうちに通り過ぎようとしていたようだ。遠かったが,ハチクマ2羽のようだった。その後もなかなか飛ばず,たまに飛ぶとノスリかトビという有様だった。ノスリはノスリで来てくれるのはありがたいのだが,冬の農耕地の普通種なので,複雑だった。

_060923_0495 _060923_0533 _060923_0556  盛り上がったのは居付きのハヤブサ。さっきはホシガラスの捕食をデモしてくれたが,今度は灯台広場の近辺を何度もかすめるように飛んでくれた。ハヤブサは何度も出会っているが,こんなに近くで楽しんだことはあまりない。今度は順光側で飛んでくれ~,などと言うとその通りに飛んでくれた。

 帰りは青森ICからにしたが,来るときもこちらからが良かったかもしれない。浪岡からでは道が細く時間がかかる。もっとも,タヌキやノウサギと道路上で出会うことができるのは浪岡側かもしれないが。

【観察できた鳥】

ハシブトガラス,オオセグロカモメ,シジュウカラ,ハシボソガラス,ウグイス,ウミネコ,ヒヨドリ,モズ,ハクセキレイ,ホオジロ,メジロ,シマセンニュウ,ハヤブサ,コサメビタキ,ヤマガラ,ウミウ,ツバメ,ハチクマ,アカゲラ,ノスリ,ミサゴ,トビ (22種)

【写真】
_060923_449 _060923_0510 _060923_0214 _060923_0218 _060923_0247 _060923_435_02 _060923_174 _060923_175 _060923_443

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