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2006/07/01

世界谷地 2006/06/25

07:00 曇り

 栗駒の世界谷地では毎年6月下旬からニッコウキスゲが咲き始める。自宅を出るときは霧雨が降っていたが,天気予報を信じて出撃した。毎回誘ってはいるのだが,今回は珍しく息子が付いてきた。

 世界谷地の駐車場はまだ車が4~5台程度だった。曇り空だが天気も持ちそうだ。良かった良かった。第一湿原までの林道では林内にギンリョウソウが咲いているのが見えた。姿は見えなかったものの,コルリやキビタキ,カラ類の声も聞こえる。

_060625_006 _060625_0006 _060625_0011  第一湿原(写真左)に入るとお約束のニッコウキスゲ(写真中)が数多く咲いていた。所々に見えるツツジの赤も美しい。ワタスゲもある。足元には色鮮やかなサワラン(写真右)も咲いている。鳥では遠くからオオジシギの独特の声が聞こえてきていた。湿原内に姿を見せてくれた鳥はモズくらいだったが,ウグイスも至近距離の藪でさえずっていたのでがんばれば見られたかもしれない。いつもにぎやかにしているカッコウはここでは聞こえなかった。息子とコンビニおにぎりの朝食を取り,第二湿原へ。

 第二湿原に向かう林道では,途中1か所,鳥がとてもにぎやかにしている場所があった。コガラとコゲラの家族たちだ。巣立ち雛と親が入り混じっている。あちらこちらにいるのでどれを見ていいかわからない状態だった。コゲラを見ていると,子コゲラが親コゲラの後を付いて,親が取った虫を即ねだってもらっていた。ここではコルリの声も至近距離から聞こえていたが姿を見つけ出すことはできなかった。残念。

_060625_0014 _060625_0043 _060625_0034 _060625_0032  第二湿原では,湿原入口付近にニッコウキスゲが咲いているだけで,奧の方にはほとんど咲いていなかった。しかし,ワタスゲ(写真左)やタテヤマリンドウ(写真中左),モウセンゴケ(写真中右),サワランなどが足元に観察できた。昨年咲いていたコバイケイソウはまだだったのか見られなかった。ドウダンツツジ(写真右)もさびしかった。昨年はハムシの仲間など昆虫類でかなり楽しめたが,虫が集まるような花がなく,こちらもはずしてしまった。自然相手なのでやむを得ない。

_060625_025 _060625_044 _060625_141  鳥では,遠くの針葉樹天辺でヒガラ(写真左)が鳴いているのを観察できたほか,ここではカッコウ(写真中)も姿を見せてくれた。息子が「うるせぇ」とつぶやくほど1羽でも賑やかだった。ウグイスの警戒音には閉口するが,カッコウはうるさくないんだけどなぁ。湿原を出ようとする場所では,モズ(写真右)がつぶやくように盛んにさえずっていた。色んな鳥の鳴き声が入っていてかなり面白かった。鳥のコーラスのマネだったのだろうか。

 人で混む前に出ようと,駐車場付近に戻り,道を挟んで駐車場の反対側にある池を最後に覗いてみた。ここはトンボやチョウが面白い場所だ。

_060625_0079 _060624_0064 _060625_0097  行くとすぐ,黒くって大きなチョウとオレンジ色のチョウが目に飛び込んできた。カラスアゲハ(写真左)とウラギンヒョウモン(写真中)だった。イトトンボ(写真右)は昨年ルリイトトンボと思っていたが,今回図鑑を改めて見るとエゾイトトンボっぽい。ルリイトトンボはルリ色部分がもっと広くって黒い部分が少ないようだ。エゾイトトンボに似ているものにオゼイトトンボとキタイトトンボがいるが,オゼイトトンボ(前日山形の山辺で観察)はもっと黒色部が多く,キタイトトンボは北海道にしかいないらしい。昨年までルリイトトンボと思っていたものは,すべて,エゾイトトンボオゼイトトンボだった。あ~,大きな勘違いだった。でも気づいて良かった。

Sp_060625_0118 Sp_060625_0115 Sp_060625_0108  水辺に下りてみると足元に小さな黒いものがびっしりとあった。しゃがみこんでよく見ると,なんと小さな黒いカエルだった。こんな小さいのにオタマジャクシでなく,カエルの姿をしている。おびただしい数だ。水辺や草むらにびっしりだ。よくよく見ると足の下にもいた。踏みつけてしまっていた。申し訳なかった。それにしても,一体何ガエルの子どもなのだろう?

_060625_0125 Sp_060625_0131  この池の周囲にはモリアオガエルの卵塊(写真左)がたくさんあったので,まずはこれを疑ったが,違うようだ。手元の図鑑ではわからなかったので本屋を探したら「田んぼの生き物図鑑」(山と渓谷社)に答えがあった。ニホンヒキガエルの子どもだった。基亜種ニホンヒキガエルがいる地域ではないので,亜種アズマヒキガエルなのだろう。そういえば近くに大きなアズマヒキガエル(写真右)がいた。それにしても,こんな小さなうちから水辺を離れて草むらや林床に旅立って行くのだろうか。たぶんここに数千匹(ことによると数万匹)いると思うが,何匹くらい戻って来れるのだろう?

 お昼は「赤豚ラーメン」を食べようと伊豆沼に向かった。

_060625_181 _060625_184  新田駅,淡水魚館の近くにある「レストランくんぺる」に入ったが,この日はラーメンをやっていなかった。残念だったが,代わりに頼んだ赤豚ひれかつ定食(写真左)もおいしかった。息子が食べた「はっと鍋膳」(写真右)もおいしかったようだ。今,ここのブログを見たら,その後「赤豚しゃぶしゃぶ冷たい塩ラーメン」という夏メニューが出たようだ。また行かなければならなくなってしまった。

_060625_206 _060625_218  淡水魚館近くの池は,冬ハクチョウやカモで賑わうが,夏はトンボ類が期待できる。しかし,こちらの池では今回は空振り。反対側の木立に囲まれた池の方にいた。コフキトンボ(写真左)やショウジョウトンボ(写真右)が観察できた。ほかにも,黄色いトンボが水面にお腹を打ち付けて卵を産んでいるようだったが,キトンボだったのだろうか。水辺にイトトンボの仲間もいたが,こちらは撮影してこなかった。今度来たときに忘れずに撮影しよう。

_060625_194 _060625_193 _060625_200  この池にはウシガエルも沢山いて,初めてじっくりと観察した。思ったよりきれいなカエルだった。特に目の金色が美しい。しかし,このカエルはアメリカ原産のカエルで,生き物は昆虫でもヘビでも鳥のヒナでも何でも胃袋に収めるようで,いわばカエル版のブラックバスのようなものらしい。見てあまり喜んでもいられないようだ。そういえば蕪栗沼(白鳥地区)でも繁殖しているようだ。カエルには罪がないんだろうけれど・・・。

【観察できた鳥】

ホオジロ,キビタキ,ヒヨドリ,ウグイス,コルリ,クロジ,シジュウカラ,ツツドリ,メジロ,センダイムシクイ,カケス,オオジシギ,キジバト,ホトトギス,カッコウ,モズ,ハシブトガラス,ヤマガラ,コゲラ,コガラ,ヒガラ,クロツグミ,ヤブサメ,トラツグミ,アカゲラ,ミソサザイ,ジュウイチ (27種)

【写真】(左上から,栗駒の空を飛ぶカッコウ,栗駒山,第二湿原の木道,ツツジsp,ギンリョウソウ,ホウノキの花,何だかわからない花×3,ハナアブ,コジャノメヒメジャノメ

_060625_0023 _060625_127 _060625_035 Sp_060625_0016 _060625_0061_1 _060625_0149 _060625_0173 _060625_0156 _060625_0155 Sp_060625_0160 _060625_0212

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コメント

色々出会えたようですね。
昨年私も、世界谷地でトンボ類に大分会いました。でも、特定が難しく・・・・

さて、最後の蝶は、ヒメジャノメでは?
斑の並び具合が、ヒメのような気がします。

投稿: mayami | 2006/07/02 14:35

> 色々出会えたようですね。

そうですね。結構楽しめました。今回は特にヒキガエルの子ガエルが収穫でした。息子にも写真ねだられてプリントしてやりました。友達に見せびらかすのかも。(^^ゞ

> ヒメジャノメでは?

ご指摘のとおりです。ヒメジャノメをコジャノメと書き誤っていました。ヘラサギとヘラシギ間違うようなもんでした。ありがとうございます。早速修正しておきます。
良く間違えていると思うので,ご指摘いただけると大変ありがたいです。ご面倒でも今後ともよろしくお願いいたします。m(__)m

投稿: yamame | 2006/07/02 18:19

日帰りエリアに楽しいところがたくさんあっていいですね。もう10年くらい前レストランクンベルが出来て間もなく入ったことがあります。
その時はソーセージ類しかなかったと思います。
ところで「はっと」ってなんですか?
手摘みと書いてあるので植物の芽のようですが、
恥ずかしながら聞いたことがありません。

投稿: 綱さん | 2006/07/02 18:42

綱さん,おばんです。

くんぺるはソーセージ類,ハム類が相変わらずメインですが,いろいろがんばっているようです。

「はっと」は「すいとん」と言うとわかりやすいかもしれません。「手摘み」とも符合しますよね。東北では「はっと」とか「ひっつみ」とか呼ばれているようです。うまいですよ~。

投稿: yamame | 2006/07/02 21:38

yamameさん 返信ありがとうございます。
すいとんのことですか!!関東ではほとんど食べないですねえ。
「お袋の味」を看板にしている飲み屋さんにあるくらいでしょうか。
宮沢賢治の詩に「停車場ですいとんを喫す」というのがあったように思います。こういうのを読むとついつい食べたくなります。
「手摘み」というのは手でちぎって茹でているので味がしみて美味しいよ!という意味なんですね。軽いカルチャーショックを受けました。

投稿: 綱さん | 2006/07/03 20:19

私は秋田出身で妻が山形出身ですが自宅では食べたことないです。東北でも地方によるんでしょうね。岩手方面のお店でよく見かけるような気がします。

小麦の収穫期なので新米ならぬ「新麦」がそろそろ出るかも。でも,新麦だからうまいってのも聞いたことないですが・・・。(^^ゞ

投稿: yamame | 2006/07/04 06:30

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