宮床 2006/06/10
10:30 晴れ
朝,鳥の海に寄ってコアジサシ探しをしたが残念ながら見つけられなかった。シギチの姿も見えない。時期的にチョウやトンボが面白いと思われる大和町宮床ダム周辺に行くことにした。ここはサンコウチョウの声も期待できる。
フクロウが描かれているトンネル手前を左に折れると,小さな公園があり,ここの駐車場に車を置くことができる。林道を道なりにゆっくりと歩くと,道沿いに鳥やチョウなどが観察できる。奥まで歩くと急に道が細くなる場所があり,右手に渓流に下りる道がある。私の歩くコースはこの渓流が終点だ。ミヤマカワトンボなども期待できる場所だ。(写真は公園内にあった看板)
林道らしくなってきてまもなくヒメジョオンが咲いている場所があった。このヒメジョオンにたくさん虫が集まっていた。チョウではコチャバネセセリやウスバシロチョウ,ツバメシジミなどがおり,先日覚えた「マドガ」も多数集まっていた。コアオハナムグリ(写真中)やクロハナムグリ(写真右)の姿も見える。ひとつの株に見たことがないくらい沢山の虫たちがいて思わず笑みがこぼれた。
虫たちの撮影をしている間,周囲の林からサンコウチョウ,イカル,クロツグミ,ホトトギス,ウグイスなどの鳥のさえずりが聞こえ,それぞれの声が遠くなったり近くなったりしていた。虫たちに夢中で,鳥が近くなっても葉が茂って見つけるのが難儀だったせいもあり,写真撮影したのは撮影しやすいノジコ(写真)だけとなった。
渓流まで歩く間も,ウスバシロチョウ(写真左)はあちらこちらで見られた。ここはウスバシロチョウの個体数がとても多い。また,ダイミョウセセリ(写真中)やクロヒカゲ,ヒカゲチョウ,スジグロシロチョウなども観察できた。トンボでは,ミヤマカワトンボ(写真右)やヒガシカワトンボ(?),ハグロトンボなどを見ることができた。カワトンボ類は林道でも多く見られた。
途中,ある場所でサンコウチョウの声がとても近くなってきた。しかも道の両側で2羽が鳴き交わすようにしてさえずっている。これは見られるかも,と林に分け入ったが少しずつ声が離れてしまい,木から木に飛び移る影しか見られなかった。ブラインドで待機していれば近くで見られるかもしれない。林道へ戻るとき,方向がわからなくなり危うく迷いそうになってしまった。以前にもこんなことがあり方位磁石を携帯するようになったが気をつけなくっちゃ。
終点の渓流は昨日までの雨で大増水していて川岸が流れに覆われていた。カワトンボが林道まで出てきていたのはこのせいもあったかもしれない。帰り道,ホトトギスが林道沿いでやかましく騒いでいた。モズも巣立ち雛がとても賑やかだった。駐車場の近くでは今季初めてヒョウモンチョウの仲間を観察することができた。クモガタヒョウモンか。
帰途,泉ケ岳に寄ったが,少年自然の家付近の林に立入禁止の看板が沢山設置してあり,いつもゼフィルスを見ている所に入れなくなっていた。ガッカリ。今度別のポイントを探さなくっちゃ。
【観察できた鳥】(鳥の海と泉ケ岳は省略)
ホオジロ,ヒヨドリ,ウグイス,ホトトギス,イカル,メジロ,サンコウチョウ,ノジコ,サンショウクイ,モズ,ヤマガラ,シジュウカラ,コガラ,ツツドリ,ヤブサメ,クロツグミ,オオルリ (17種)
【写真】(左上から,ウスバシロチョウ,クロヒカゲ,ヒカゲチョウ,コチャバネセセリ,三脚にとまったコミスジ,スジグロシロチョウ,ダイミョウセセリ,ツバメシジミ,産卵かと思ったらウン○していたヒガシカワトンボ,ヒガシカワトンボ全身,お尻,頭・胸,♂橙色翅型,ミヤマカワトンボ,の顔,その他花に集まっていた虫たち)
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