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2006/05/09

飛島(1/3) 2006/05/04

(航路)08:45 快晴 (島)10:15 快晴

 2泊3日で山形県酒田市飛島に行ってきた。ここ数年春と秋の恒例行事になっている。

_060504_0007  酒田港で久しぶりに秋田のSさんと対面。航路はずっと一緒だった。晴天でしかも海が凪いでいたのであまり期待していなかったが,案の定,出はあまり良くなかった。しかし,久しぶりにオオミズナギドリの飛翔を見ることができ,結構嬉しかった。そのほか,アビ類が浮いているのを観察したが種までは特定できなかった。フィールドノートにはウトウ,ヒレアシシギのメモもあるが,こちらは全く記憶に残っていない。ホントにいたのか?

 島の勝浦港には時間どおりに到着,すっかり定宿になったS旅館に荷物を置き,さっそく探鳥開始だ。

_060504_0152 _060504_0180  まず最初は学校グラウンドに行こうと,組み立てたマイ自転車をこいでいると黄色い鳥が飛ぶのが見えた。キビタキだ。部落のはずれで数人が小屋を解体しており,そこに居ついていた。人が土をほじくり返しているので虫がたくさんいるのだろう。作業の音や人間を気にすることなく,地面で虫を取っていた。♂♀各1羽いる。じっとしていると,最短焦点距離1.8mのレンズでピントが合わなくなるようなところまで近寄ってくる。飛島ならではだ。

_060504_09411_1 _060504_0230  学校には,ムシクイspやマヒワ,アオジ,オオルリなどがいた。グラウンドに珍鳥が入ることがあるが,このときは見つけることができなかった。ただ,なかなか陽の差すところに出てこないアカハラをじっくりと観察&撮影することができたのは収穫だった。移動しようと停めていた自転車に近づくと,何とハンドルにジョウビタキがとまっていた。鳥の密度が濃いとこんなこともある。

 学校から続く急な坂を登ると鼻戸崎の散策路だ。下と上に2か所入口があるが,ヘリポートとその奧の畑もセットで見ることにしているので,自転車はヘリポートに近い上の入口付近に停める。歩き始めると間もなく千葉のYさんと出会った。とても鳥に詳しい方で,確か昨年シマノジコを見たときに一緒になった方だ。出ている鳥の様々な情報をいただいた。ありがたいことだ。飛島では情報があるとないでは成果に雲泥の差がある。

_060504_09430 _060504_09446 _060504_09475  Yさんと別れて歩き始めると間もなくオオルリ成鳥♂と出会った。羽に茶色味がないとてもきれいな個体だ。また,とても近い。何度か観光客が自転車で通っても遠くに飛ばない。飛島は珍鳥迷鳥も良いが,普通種も至近距離で観察できとても良い。鳥にしてみれば長旅で疲れきっているところなのだろうが,こちらにとってはたまらない状態だ。オオルリの写真はすでに沢山あるが,出会うとついつい夢中で撮影してしまう。このオオルリはピョコピョコと尾羽をしきりに上げていた。

_060504_0385 _060504_0365 _060504_0334  青い鳥つながりではルリビタキの青い個体と出会うこともできた。飛島とはいえ青いのと出会うととても嬉しい。青くなるまで3~4年かかるそうなので貴重だ。ルリビタキの青はオオルリの光沢のある青とはだいぶ違う。オオルリが太陽の下が似合う光沢がある青なのに対し,ルリビタキの青は絵の具を塗ったような青で,やや暗めの所が似合うような気がする。この周辺には青くないルリビタキもうろついていた。

 ちょうどこの青いルリビタキを撮影しているとき,岩手のYさんから連絡が入った。なんと ヤマザキヒタキ が出ているという。すごい! ちょっと前にも連絡をいただいていたようだが,携帯の呼び出しに気が付かなかった。申し訳ない。情報に感謝して,すぐさま現地にダッシュした。

 ハァハァ状態で現地に着くとすでに人がいっぱい。でも,さすがYさん。場所を仕切って,不埒な行動をさせないよう目を光らせていた。うまいこと畑の入口を三脚でふさいでくれていた。これじゃぁ畑に入って鳥を追い回すカメラマンも入れない。それに,私の場所まで確保していてくれた。感謝感激だ。周りを見ると,秋田のSさん,千葉のYさん,神奈川のⅠさんもいる。そのうち埼玉のTさん,鶴岡のSさんとも再会できた。島中のバーダーが集まっている感じだった。

_060504_0396 _060504_09535 _060504_09548  出たのは着いてから約30分後。左手の杭にポンととまり,すぐに右手の杭に移動してきた。初印象はオオモズ小型版。でもそれは一瞬の印象。根拠なくサバクヒタキ系のプロポーションをイメージしていたが全然違う。ノビタキ系のスタイルだ。地面ツグミ系より足が短い。杭の上にとまるのもノビタキのような行動だ。ただ,飛島では本来とは違う行動をとるので,これをもって判断するのは早計だろう。ここではムシクイ類でさえ地面に降りて採餌する。

_060504_09575  杭の上を巡回するようにゆっくり移動し,まもなく地面に降りてしまい,見えなくなった。どうやら地面で採餌しているようだ。見えない時間が長く,杭に出てくる時間がわずかだった。遠くの杭ではしばらく落ち着いていた様子もあったので,に落ち着かなかったのはギャラリーが多かったせいかもしれない。現地ではどういう場所にいるのか不明だが,ノビタキのような草原系の鳥なのか。

_060504_09577_1 _060504_09593 _060504_09582 _060504_09598 写真のように,目の周りがモズのように黒く,頭から背にかけてまだら状のグレー。風切と尾羽の真ん中が黒い。腹は両脇が薄い班があるようにやや灰色がかっていた。尾羽は中の羽が黒くて長く,その脇の羽は短く白かった。プロポーションはノビタキに近く,やや頭が大きい感じ。歩きまわって地面で餌を取る足の長さではない。地面で採餌してもぽっと上にとまるような足の長さだ。目の前に来て採餌の様子を見せてくれると嬉しかったが,地面に降りていたのは遠くや見えないところがほとんどだった。

_060504_09614 _060504_09600  これ1羽で珍鳥100羽に相当する。これだけで飛島に来た甲斐があったというものだ。山形でこの日初記録だったらしい。鳥友と幸運に感謝だ。もう何も見なくても良いと思って,夕方薄暗くなるまでここにとどまってしまった。鳥見ツアーでやってきた団体さんもいたが,同じように感激の心を持って見ていてくれたら嬉しい。 案内人のNさんには,ホントにご苦労様だ。仕事にすると辛いだろうなぁ。

 ちなみに,ずっと待っている間,近くをルリビタキ(だったかな?)やベニヒワがうろついており,右手の大きな木にからまったキヅタにはツグミやレンジャク類が集まっていた。毎年ここはサーッと見て通り過ぎることが多いが,実は良いポイントなのかもしれない。翌日にはここでマミジロキビタキやキマユムシクイも出ている。

 この日はヤマザキヒタキで終わり。でも,お腹一杯の大満足だった。もう何も見なくても良い。忘れないようずっと目をつぶっていよう。 (2日目に続く)

【観察できた鳥】(航路を除く)

ウミネコ,オオセグロカモメ,メジロ,ヒヨドリ,トビ,オオルリ,ハクセキレイ,スズメ,ウグイス,キビタキ,イソヒヨドリ,ハシブトガラス,ツバメ,カワラヒワ,アオジ,ツグミ,アカハラ,マヒワ,ジョウビタキ,ルリビタキ,シジュウカラ,シロハラ,キクイタダキ,ヒレンジャク,キレンジャク,ヤマザキヒタキ,ベニヒワ,センダイムシクイ,ウソ,ツツドリ (30種)

【写真】(左上から,酒田港での朝食525円也,凪の海のオオミズナギドリ,飛島の勝浦港から見えるウミネコのコロニー,カワウ!?,アオジ,キクイタダキ,センダイムシクイ,透き通った海,ベニヒワ,キビタキの翼の裏はこうなっている,翼表側,後姿では後頭部と腰の色に注目,ひげがはえた顔,鳥海山,夕食)

_060504_09399 _060504_0020 _060504_0032 _060504_0057_01 _060504_0185 _060504_0307 _060504_0304 _060504_0289 _060504_0407 _060504_0091 _060504_0114 _060504_0150 _060504_0119 _060504_0290 _060504_09622

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